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アメリカで水揚げされたクロマグロ、放射性物質を検出

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【 アメリカで水揚げされたクロマグロ、放射性物質を検出 】

アメリカCBSニュース 5月28日

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≪動画は同内容のNBCニュースから≫

6,000マイルの彼方から太平洋の大海原を超えて、大きな体を持った回遊魚のクロマグロが、福島第一原発から放出されたものと見られる放射性物質をアメリカに運んできました。
これほどの距離があっても、回遊魚によって放射能汚染が運ばれてくることが証明されました。
「正直、飛び上がる程驚きました。」
アメリカ科学アカデミーで、福島第一原発の事故に伴い海洋調査を担当してきたニコラス・フィッシャーが、こう感想を述べました。

カリフォルニア州の港では、福島第一原発が発生する以前の10倍の量の放射性セシウムがマグロの体から検出されました。
しかしこの量はアメリカ、日本、両政府が定めた食品安全基準量よりも著しく低い値です。

以前の調査では3月11日に襲った巨大地震と巨大津波により破壊された福島第一原発から放出された放射性物質により、日本近海の小魚とプランクトンに高濃度の放射性物質により汚染されていることが確認されました。
しかし多くの科学者はマグロのように、世界中を回遊できるような大きな体を持った魚は、たとえ放射性物質に汚染されても、代謝によってそれを体外に排出できる、と考えてきました。

魚類の中でも最も大きく、動作も敏捷な太平洋のクロマグロは体長10フィート(3メートル)以上、体重は1,000ポンド(450キロ)以上に成長します。
クロマグロは日本の沖合で産卵しすると、カリフォルニア州からメキシコのバハ・カリフォルニア半島の沖合に向け、猛スピードで東に向け回遊していきます。

福島第一原発の事故の5ヵ月後、ニューヨークのストーニーブルック大学海洋学部の研究チームは、サンディエゴ沖で捕獲した太平洋のクロマグロをテストすることに決めました。
そして驚いたことに、捕獲した15匹のマグロのすべての細胞組織サンプルから、2種類の放射性物質を検出しました — ceisum-134とセシウム-137です。
前回の調査時の数値を上回るものでした。

この放射線が海流、あるいは大気中を浮遊していたものと区別するため、研究チームは東部太平洋に生息するキハダマグロと、福島第一原発の事故発生以前に南カリフォルニアで捕獲され冷凍されていたクロマグロについても、同様の検査を行いました。
これらの魚からは結果半減期が短いセシウム134は検出されず、1960年代に繰り返された核実験により環境に残留していたセシウム137だけが検出されたのです。
結論は「はっきりしました。汚染源は福島第一原発です。」
と、ウッズ海洋科学研究機関のケン・ピュッセラー博士が語りました。彼は今回の調査には加わっていません。

セシウムが検出されたクロマグロについて研究者たちは、汚染された海域を回遊し、汚染されたオキアミやイカの類を捕食することで、自身汚染されることになった、と話しています。
クロマグロが太平洋を日本の海域からアメリカに向かう間、代謝と成長により放射性物質の一部は体外に排出されました。
しかしだからと言って、放射性物質が彼らの生息圏から消えることはありません。

「太平洋は広大です。その太平洋を横断してもなお、その体から放射性物質が検出されるという事実に注目すべきです。」
フィッシャーがこのように語りました。

東京の一等地にある寿司屋でたった一巻が2,000円もするクロマグロ。
太平洋、そして大西洋で獲れるクロマグロの実に80%を消費するのは日本人自身です。

放射性物質の影響について、一層事実をあきらかにすべく、この夏調もっと多くの検体を対象とした調査が予定されています。
昨年太平洋を横断してきたクロマグロは約一カ月の間、汚染された海域を回遊していました。
しかし今年やっくるクロマグロはもっと長い期間、汚染された海域に留まっていたはずです。
それによりどのような放射性物質の集積が起きるのか、これから調査が行われます。

調査により、クロマグロが放射性物質の「転送」を行うことが分かった今、科学者たちはウミガメやサメ、あるいは海鳥などの移動と放射性物質の関係について目を向け始めています。

CBSニュース : http://www.cbsnews.com/8301-201_162-57442544/radioactive-bluefin-tuna-crossed-pacific-to-u.s/?tag=storyMediaBox;postSpecialReport
NBCニュース : http://video.msnbc.msn.com/nightly-news/47606855/#47606855
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【終わらない戦争の悲劇・アメリカ戦没者追悼記念日】

アメリカNBCニュース 5月28日
(写真をクリックしてください。拡大画像が見れます。)


父親の墓碑を見つめ続ける少年
今年8歳になったワイアット・マケインの父親ジョナサン・マケインは2011年11月、派遣先のアフガニスタンで道端に仕掛けられた爆弾により死亡した。
メモリアルデイ、国立アーリントン墓地。


泣き崩れる母をいたわる幼児
アフガニスタンで死亡した夫、クリストファー・ジェイコブズの墓の前で、1歳7か月になる息子、クリスチャンを抱きしめるブリタニー・ジェイコブス。
メモリアルデイ、国立アーリントン墓地。


息子の墓碑の前で
陸軍軍曹だったアンドリュー・バディックの墓碑の前に身を横たえるアン・アダムズ。バディック軍曹は2003年、乗っていた兵員輸送車が川に転落、溺れかかっていた仲間を救おうとして死亡。
メモリアルデイ、国立アーリントン墓地。

スペースエックスの成功と、今後の宇宙開発

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民間企業が宇宙大国アメリカをリードする

アメリカNBCニュース 5月26日

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国際宇宙ステーションの乗組員は今日、最新の慰問袋を開封しました。
しかし今日開いたこの箱には、まさに特別の意味がありました。
昨日成功した民間宇宙船による国際宇宙ステーションとの初めてのドッキングの成功は、アメリカの宇宙開発への新たな幕開けとなったのです。
NBCニュースのクリステン・ダールグレンがお伝えします。

「第31次遠征隊のメンバーが初めてスペースXの中に入りました。」
リポーター : 世界を見下ろしながら、国際宇宙船のスタッフが酸素マスクとゴーグルを着用し、初めて民間商業ロケットの船内に入りました。
昨年夏にアメリカのスペースシャトルが最後のミッションとして、この国際宇宙ステーションにやってきて以来の出来事です。
昨日初めて民間商業ロケットがドッキングに成功するまで、アメリカはその補給をロシアの宇宙船に頼ってきました。

NBC宇宙開発開設者ジエームズ・オバーグ
「この10日間は、宇宙開発の歴史の中でも特筆すべきものになると思います。」

リポーター : カプセルは今回打ち上げられた宇宙船は、クローゼット程の大きさしかありませんが、貨物室としての大きさより、人間を運ぶ能力がある、という事の方に意義があるのです。

NASA宇宙飛行士ドン・ピット「ダンスパーティを開催できる納屋ほど大きくはありませんが、宇宙飛行士が一連の作業を行えるほどの大きさは確保されています。」

リポーター: この宇宙船ドラゴンは社員の平均年齢がちょうど30歳、設立後10年というスペースX社によって建造されました。
スペースXの設立者はいつの日か火星探査機打ち上げの競争入札で、同社が他社と競い合うようになるだろう、と話しますが、現在その現実的可能性を誇ることが出来るのはこの会社だけです。

さあもう一度宇宙船の内部を見て見ましょう。これまで4か国だけが国家プロジェクトによって行ってきた国際宇宙ステーションとのドッキングを、民間企業として初めて成功させた会社の宇宙船を。
クリステン・ダールグレン、NBCニュース、ロサンジェルス。

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【 スペースエックス、任務を完了 】

アメリカNBCニュース 5月25日

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さて今日、この地球の遥か上空では何があったのでしょうか?
今日行われたのはアメリカの宇宙産業の将来を決定づける、民間企業によるミッションです。
スペースエックスが国際宇宙ステーションとのドッキングに成功しました。
NBCのトム・コステロがお伝えします。

「宇宙ステーション・ヒューストン、スペースエックス受け入れの準備をお願いします。」

レポーター : オーストラリア上空を時速17,000マイル(約27,000キロ)で飛行しながら、アメリカの民間会社がこれまで世界でも4カ国しか経験したことの無い、宇宙ステーションとのドッキングを、5月25日午前9時56分に成功させました。

「ドッキングを確認しました。」

レポーター : 国際宇宙ステーションから伸びたアームが、『ドラゴン』と名付けられた宇宙船をしっかり捕まえました。

「まるでレールの上を走るように、正確にドラゴンとのドッキングに成功しました。」

レポーター : ロサンジェルス郊外のスペースエックス計画の本部は、この瞬間完成と涙に包まれました。
計画立案者イロン・ムスク「スペースエックス計画のスタッフ全員に心から感謝したい!君たちは素晴らしい!」

レポーター : 今回の計画を取り仕切ってきたのはスペースエックス計画立案者、そして設立者のイロン・ムスクです。
イロン・ムスク「今日という日はアメリカにとって、そして世界にとって記念すべき偉大な日です。」

レポーター : アメリカのスペース・シャトルのすべての機が引退しました。このためアメリカはこれまで、このスペースエックス計画が実現するまで、国際宇宙ステーションに宇宙飛行士や荷物を送り届けるためには、ロシアのロケットに頼らざるを得ませんでした。
しかし今回、設立してまだちょうど10年にしかならないこの会社が、並みいる強敵を退けアメリカ航空宇宙局(NASA)と16億ドルの契約を結んだのです。

一民間企業であるスペースXが、宇宙船の建造からテスト、そして打ち上げまでやってのけたことは、宇宙開発史において画期的な出来事になるでしょう。

この会社の社員の平均年齢は30歳という若さですが、NASAの長年にわたるノウハウを自分のものとすることで、その弱点を克服しました。

スペースXの計画は単に国際宇宙ステーションに荷物を送り届けるだけにとどまらず、人間の行き来をもその視界に入れています。

レポーター : 遠からずスペースXは有人宇宙飛行船の打ち上げを、成功させる可能性があります。
ともあれ、スペースXが国際宇宙ステーションとしっかりドッキングしている今宵は、存分に祝杯をあげてもらいましょう。
トム・コステロ、NBCニュース、ワシントン。

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【 流血が続くシリア・調停役アナン元国連事務総長シリア入り・行き詰る外交調停・増え続ける犠牲者 】

アメリカNBCニュース 5月28日

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虐殺と弾圧が続くシリア情勢に、一向に改善の兆しは見えてきません。
シリアでは相変わらず一方的な弾圧が続いていますが、アナン元国連事務総長が、和平交渉のきっかけを探るべく入国しました。
NBC海外特派員のリチャード・エンゲルが最新の情報をお伝えします。

今日もホムスでは政府軍の攻撃が続いています。
夜を徹しての攻撃で40人以上の市民が死亡し他と伝えられています。
金曜日、国連の平和維持部隊がシリア国内のフラで発生した虐殺の責任を追及したわずか数時間後に、新たな虐殺が行われてしまいました。
この一年間を通してみても、今回の虐殺は特に恐ろしいものであり、100名以上が殺され、そのほとんどが女性と子どもたちでした。

この映像はその攻撃が始まった瞬間をとらえています。
シリア軍が現れ、フラを包囲しています。人々がパニックに陥って逃げ惑う中、砲弾が激しい雨のように降り注いできました。目撃者の話ではこの際政府軍の兵士たちが一軒の家に上がり込んでその家の家族を皆殺しにしました。家族全員の手と手をロープで縛り、一か所にまとめると、銃剣で刺し殺し、そして至近距離から打ち殺しました。

このような局面において、アナン元国連事務総長が、和平交渉の特使としてダマスカスに到着しました。
「私は一人の人間として、2日前のフラにおける悲劇的な出来事に衝撃を受けており、嫌悪しています。」
アナン氏の信頼は失墜しています。
シリアの活動家によれば彼が仲介した停戦協定は偽りのものであり、アサド政権による今回の弾圧を隠すための材料に過ぎませんでした。
イギリスを中心に各国首脳が集まって対策を協議する中、ロシア政府の態度が事態の進展を阻んでいます。
そして国連は無力です。

「これがアサド政権の正体です。罪もない人々を次々に虐殺し、その責任を別の罪もない人々に着せているのです。間違いありません。」

しかしロシアは全く違った見解を表明しました。
ロシアの外務相は今回の虐殺の責任は双方にあると表明し、政権交代には協力に反対しています。
ロシア外務相は金曜日に起きた大虐殺の後、双方が暴力行為をやめ、終わらない殺戮に終止符を打つように呼びかけましたが、その演説には空疎さがつきまといます。
ロシアが中東におけるたった一つの同盟国を失うことを恐れている、と中東問題の専門家は見ています。
アラブの春が進行する中、シリアはロシアにとっては最後の安定した足場なのです。
NBCのリチャード・エンゲルがお伝えしました。

【シリアでの虐殺、世界中に広がる憤り】アメリカABCニュース
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【 日本の再生は果たせるのか?! :これからの10年になすべきこと 】

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[経済的繁栄を取り戻すため、その企業文化をリセットしなければならなくなった日本の取り組み]
▼ 福島第一原発の事故処理については、完全に対応を誤った民主党政権」
▼ 東京電力が行った隠ぺいに加担し、政府機関官僚の言いなりになり、報道機関には真実を伝えないよう圧力をかけ、労働者の権利を封じ込めるための組織・経団連の要求の前に右往左往する民主党政府」
▼ 合理的で責任を取ることのできる政府機関の誕生こそが、これからの日本の力強い再生を可能にする
▼ 一般市民の中から要求が生まれ、市民の要求に沿って動く資本主義、これこそが日本にとって最良の資本主義
それらがうまくいけば、これからの10年間の物語は、日本の復興、そして中国経済の後退という事になる
 
ウィル・ハットン(オックスフォード大学教授・元オブザーバー編集長)/ オブザーバー / ザ・ガーディアン 2012年4月1日




それは些細なことかもしれませんが、この国について多くのことを物語っています。
東京近郊にある成田空港では、持ち物検査のためあなたが靴を脱ぐと、検査官がスリッパを一足手渡してくれます。
ここに込められたメッセージは明らかです。
「成田空港はあなたが快適に過ごせるよう気をつかい、あなたの要望に心を配っています。」
 
日本ではタクシーのドアの開閉は自動であり、トイレの便座は電気で温められ、清潔に保たれています。
そして驚くほど多くの種類の、そして洗練された味の食べ物があなたの空腹を満たしてくれます。
科学、技術、そしてその両方の進歩に裏打ちされ、考え得る限りの人間の欲求すべてに応えようとする情熱がそこには感じられます。

1950年から1990年の40年間というもの、この情熱は世界の経済史上最も目覚ましい経済成長を実現する際のカギとなりました。

しかしこの20年間はというと、日本は停滞に見舞われてしまっています。
 
1980年代の後半から90年代後半にかけて、日本はイギリスと同じくらい深刻な金融危機に見舞われました。その経済モデル - 経済産業省が日本企業の集団を率いるという - 『系列』という名の銀行を頂点とする緩い形での産業共同体 : ビジネスモデルの世界的なブランドは崩壊してしまいました。

しかしその経済は5兆ドル(約400兆円以上)と、世界第3位の経済規模を持っています。

日本人自身は再び経済を成長軌道に戻すための特効薬を何とか探し出し、その保守的経済手法の意義を再確認しようとしていますが、日本国内にいて感じるのはイギリス国内にいるのと同じような失望とあきらめです。


2009年に日本の民主党は、機能していない日本の行政機構について、本省から各支部機関、関連機関まで含めた徹底的な行政改革を行い、非民主的要素の一掃を公約に掲げ、地滑り的勝利を得ました。
そして国民の生活を支えるため、経済政策の再検証に関する公約も行いました。
しかしその時々の問題処理においてミスを繰り返し、とりわけ福島第一原発の事故処理については完全に対応を誤りました。
それにもかかわらず、世論調査ではライバルの自民党の支持率を上回っています。


しかし政府内の政策は次に日本が向かうべき方向について、熟考することに向けられています。
10日前に私は、この進行中の案件について寄稿するため、民主党政府に東京に招待されました。

閣僚たちは労働市場の柔軟性を保ちつつも労働者の生活を保障する、21世紀型の社会契約の在り方についての議論を望んでいました。
そして開かれた形で技術革新が続く社会体制を実現するものは何か、企業を運営する人々がどうすれば技術革新と新たな投資を行うようになるのか、そのことを知りたがっていました。

そして最大の関心事について質問しました。
20世紀後半の50年間、資本家が経済の実権を握っていた資本主義社会にあって、どうすれば日本はもっと民主的な社会を作ることができたのだろか?
彼らは私の著作『The State We're In』と『Them and Us』の中に、何がしかのヒントがあるものと考えていたようです。

要するに、どうすれば日本はより良い資本主義社会を創造できるのか?

〈つづく〉

経済学者のウィル・ハットンは、ユーロ通貨が10~15年で「膝を抱えてしゃがみこんでいる状態から立ち上がる」だろう、その影響により金利と政策を独自に決めている英国経済の独立性を脅かすことになるだろう、と語りました。

これに対し、むしろユーロの二重性格が顕著になると主張するアラン・ジョンソン、そして数か国がユーロ圏から脱落せざるを得ない、と語るミカエル・ポーティジョと今週BBCのスタジオで討論となりました。

『どうすれば日本は、もっと良い資本主義社会を創造できるのか?』
この質問は日本だけでなく、あえて言わせていただければ、英国にとっても大切な問題です。
日本においては、1年前に発生した東日本大震災の被害が、12カ月が経って一層深刻なものになってしまいました。
34万人もの人々が未だに家を失ったままです。
そして少なくとも19,000人が死亡しました。
そして福島第一原発では、ほとんどメルトダウンと変わらぬ状態が続いています。

危機が発生した当時、日本の人々の間には新たな民主党による政府が、過去にあったような煮え切らない態度、対応の遅れ、機能不全、そして企業の利益ばかりを守ろうとする過去の政治とは全く異なる対応を取ってくれるはずだ、という期待がありました。

ところがあろうことか日本人が目にしたのは、東京電力が行った隠ぺいに加担し、政府機関の官僚の言いなりになり、報道機関には真実を伝えないよう圧力をかけ、労働者の権利を封じ込めるための組織・経団連の要求の前に右往左往する民主党政府の姿でした。
政権交代はいったい何のためだったのか?!

菅首相の政権はその介入をはねつける官僚組織と企業のネットワークの前に無力であり、結果として不十分な情報を時機を逸して提供し続けることになりました。
国民は真実を知るための唯一の手段として、英国BBC放送など海外メディアに頼らざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。
結局菅首相は2011年夏、辞任に追い込まれることになりました。

しかし、日本の有権者はかつての状況に戻る決心もしていません。
充分な電力供給を行うためには、1年前には電力需要の3分の1を供給していた原子力発電の必要性を認識してはいます。
しかし定期点検のため次々と停止する原子力発電所の再稼働は、地元をはじめ人々の反対により実現していません。
5月にはただ一基稼働中の原子炉も停止することになります。

この原子炉再稼働のための環境は厳しいものです。
地方では新しい市民活動が活発化し、実効性のある監視を行い、情報提供について透明性を求め、原子力発電所の運営については国際安全規格を順守するよう求めています。

一般市民の中から要求が生まれ、市民の要求に沿って動く資本主義、これこそが日本にとって最良の資本主義なのです。

こうした日本の民主主義社会の変容の前に、民主党は自分たちの態勢立て直しを行って国民の信頼を回復することだけが唯一前進するための途ですが、一方の自民党も不利な立場に追い込まれています。
日本の議会における公開の質疑が行われた際、信用の流れを活性化させるため行われた議論の中で、民主党から選出された首相が興味を示した部分に衝撃を受けました。
それはまさに日本銀行と財務省に対する決定的打撃となるでしょう。
同じことはイングランド銀行とイギリス国債についても言えることですが…

日本銀行はイングランド銀行が行ってきた金融緩和策を、繰り返し延長してきましたが、それは高度成長が続いた偉大な時代の政策とは一線を画しています。
これによる結論は明白です。
日本の金融システムは機能していません。
かつて積極的金融政策をとってきたこの国はも、ある程度のリスクをとっても銀行貸し出しを活性化させる必要があります。
英国にも同じことが言えます。

日本がそのマクロ経済政策を改めれば、すぐにでも画期的な成長をとげられるハイテク中堅企業が、日本には多数ひしめいています。
ゲルハルト・フェイソルのようなコンサルタント企業に言わせると、LED照明や携帯電話決済システムなどの分野で、日本は世界の中で10年先を進んでいるのです。
この分野における富士通や東芝の成長性には、きわめて大きなものがあります。

世界有数の規模を持ちながら手足が硬直化してしまった日本経済を立ち直らせるには、これら意欲的な企業の挑戦こそが欠かせません。そしてこれらの企業の海外進出をサポートするため、(既存の経済産業省ではなく)新しい支援機構が設立され、機能することが欠かせません。
新たに起業する人々と、合理的で責任を取ることのできる政府機関こそが、これからの日本の力強い再生を可能にするでしょう。

サービスの質の向上や技術革新を軽視し、もっと生産性の高い資本主義とは何かという事をあまり考えない、日本以外の原始的経済文化社会にあっては、この種の議論はあまり行われません。
日本市場に参入を試みたものの、失敗した英国企業は数多く存在します。
日本の市場について研究を行ってきた調査機関は、日本市場ではサービスの質の向上と技術革新の必要性は必須項目であり、これらに対し鈍感な大量供給は失敗の原因となる、と話しています。

英国と日本はともに島国経済の国家であり、もはや機能していない金融システムが引き起こした固有の債務超過に陥っています。
日本がこれから踏破しなければならない道のりは長いものです。
英国の国家予算は先週やっと議会の承認を得ることができました。
両国とも現状は決して予断を許すものではありませんが、21世紀において成長と繁栄のための枠組みを作れる可能性があるのは、この2つの島国経済だという事が徐々に明らかになってきていると思います。

次のアジアの10年間の物語は、日本の復興、そして中国経済の後退という事になるかもしれません。

http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/apr/01/will-hutton-japan-economic-policy

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「どうすれば日本はより良い資本主義社会を創造できるのか?」
今さらという気がします。
この答えはドイツにおいて、もう出ています。
すでにご紹介した英国のザ・ガーディアンが以下のように紹介しました。
「ドイツでは『脱原発宣言』 が、新たな技術開発と技術革新が国家的規模で進む一方、市民が望む社会正義の実現が進んでいる」(http://kobajun.biz/?p=2454)【 『脱原発』後のドイツはどうなったのか?! 】
これこそが『答え』なのではありませんか?

そして結論。
新たに起業する人々と、合理的で責任を取ることのできる政府機関こそが、これからの日本の力強い再生を可能にする

これを読んで、ストンと答えが胃の中に入ったような気がしました。
ギリシャやスペインほどではないにしても、なぜ日本はここまで追いつめられているのか、その質問・疑問がのどに引っかかったままの方は大勢いらっしゃると思います。
そしてその答えが今回の福島第一原発の事故と無関係でないことも直感的に理解しながらも、うまく言葉にできませんでした。
「東京電力が行った隠ぺいに加担し、政府機関の官僚の言いなりになり、報道機関には真実を伝えないよう圧力をかけ、労働者の権利を封じ込めるための組織・経団連の要求の前に右往左往する民主党政府の姿」を見て、私たち一般国民の怒りといらだちは深まる一方でした。

ではこれからの日本はどうすべきなのか?
「一般市民の中から要求が生まれ、市民の要求に沿って動く資本主義、これこそが日本にとって最良の資本主義である。それがうまくいけば、これからの10年間の物語は、日本の復興という事になる。」
そうこれこそが、私たちが求めていた結論ではないでしょうか?

このような結論を導き出すことは、日本国内で暮らす日本人にとっては逆に難しいことかもしれない、そう思いました。
今回の翻訳も皆さんのお役にたつよう願っています。

アジアの電源開発は『原子力発電が中心』?! 日本の国内報道のウソ、ウソ!

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「中国、インド、ベトナム、マレーシア、インドネシア - アジアの電源開発、『原子力発電が中心』、日本の大手メディア国内報道のうそ」
【アジアの発電事情 : 挑戦が続く市場と潜在成長力】

ジャード・アンダーソン / アメリカAOLエナジー 5月21日

これからの10年間で4兆1000億ドル(328兆円)の投資が行われる見込みのアジアは、世界最大の設備投資市場です。
基幹設備企業のブラック&ヴィーチ社(以下B&V)により企業の設備部門担当者と報道関係者を集めて年4回開催される会議で、専門家がこう説明しました。
「中国では相変わらず石炭による火力発電がメインです。」
B&Vのアジア太平洋地区経営コンサルティング部門常務、ジョージ・カリーが説明しました。

確認されただけで世界で3番目の規模の石炭埋蔵量を持つにもかかわらず、近年の需給関係のひっ迫により、2009年中国は史上初めて石炭の輸入が輸出を上回りました。中でも発電部門が国内最大の石炭を消費していますが、国内で急速に進む都市化により、セメント産業がこれに次ぐ消費をするようになりました。

▽ 石炭に固執する中国、しかし浄化技術も進化

中国の工業都市は息苦しくなるほどの大気汚染で知られますが、一方で環境浄化の取り組みも始まり、国は石炭を消費する際により環境への負荷が少なく、二酸化炭素の排出量も少なくするための技術開発とサプライチェーンの構築を、国内で推進するよう強力な後押しをしています。
2010年、アメリカのゼネラル・エレクトリック社が、中国は国産原料・器材のみを利用した石炭・天然ガス複合処理プラントの建設に乗り出す、と伝えました。
このIGCCプラントは国内の電力供給を行うとともに、二酸化炭素の排出量を減らすという、中国の中期開発目標を具現化したプロジェクトなのです。

B&V社の分析によれば、中国は2020年前後までは、国内の電力需要を石炭を中心として賄っていきますが、その後は天然ガス、原子力、そして水力発電の成長が見込まれています。

▽ インドの追いつけ追い越せ

同じくB&V社の分析によるとインドは設備投資部門において、中国に5年から10年の後れを取っています。インドの全世帯の40%が未だに電気の無い生活を送っており、ピーク時の電力は12%から14%不足しており、都市の大小を問わず停電が日常化しています。
インドの第11次五か年計画における78ギガワットの電源開発は、大幅に目標を下回る50ギガワットに終わりました。
しかしインドで新たに作られた電力源の22%は再生可能エネルギーによるものであり、今後5年間でさらに30ギガワットが新たに再生可能エネルギーによって供給されることになっています。

電力需要の増加に伴い、インド国内の企業は世界の企業と提携を進め、技術と経営のノウハウの移入に努めています。
安全で信頼性の高い電力供給を実現するのに、送電網を張り巡らさずに済む太陽光発電は成長が著しい分野です。

ここ数年、インド国内の新興企業は海外の経験豊かな多国籍企業と合弁事業を展開するため、BP、アルストム、東芝、日立などとの提携契約に調印しました。多くの新興企業が発電部門において、超臨界石炭火力発電に特化して開発を進めています。

▽ 一般の傾向: アジア地区の成長の原動力となるために

アジア地区に共通する特徴として、来たるべき10年間に実現するとみられる急激な都市化と経済発展を支えるため、急速なエネルギー需要の増大が起きると見られています。
ベトナムはすでに国内の発電容量を2010年の21.6ギガワットを、2020年までに現在の247%にあたる75ギガワットに拡大することを目指しています。

B&Vによれば、この7月に日本で実施される予定の再生可能エネルギー関税は、長期的に価格を安定させることにより、再生可能エネルギーの新しいプロジェクト開発を支援する目的を持っています。

マレーシアは太陽光発電の開発に注力し、さらにヤシを原料とするバイオマス発電、そしてインド同様超臨界石炭火力発電に力を注いでいます。

インドネシアの天然ガス消費量と生産量は、すでに予約受注分を超過してしまい、これまで長く続けてきた液化天然ガスの輸出事業を今後も継続できるかどうか、疑問がもたれるようになっています。

国内のエネルギー需要が増加し続けるとともに、インドネシアでは国内の第一次エネルギー消費量が200年から2010年にかけて42%増加しました。
インドネシアは、莫大な潜在能力を持ちながら未着手の水力発電の可能性に加え、これも莫大な埋蔵量を持つ石炭層とメタンガス開発の可能性を検討している、とB&Vがそのプレゼンテーションで述べています。

http://energy.aol.com/2012/05/21/asian-power-sector-review-growth-potential-matched-by-challenge
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またもや、またしても、です。
皆さんはこれまで福島第一原発の事故の報道と並行する形で、アジアで急速に高まる電力需要に対し、各国があたかも『原子力発電を中心に』対応しようとしている、という日本の大手メディアの報道を、見たり聞いたりしたことはありませんか?

そんな事実はアジアのどこにも存在しない、今回の記事はそう伝えているのではないでしょうか?
日本の政治の『劣化』を叫ぶ日本の大手メディアですが、自らの劣化についてはどう思っているのでしょうか?

多くの国民、特にここ被災地にいる多くの人間にとってはどうでも良い政治屋の「政局」を、あたかもそれが日本にとって一番大切なことであるかのように毎日伝え続ける日本の大手メディア。
一方で日本各地で開催されている反原発ムーヴメントなどに対しては、「無視」の繰り返し。
皆さんは何のために、新聞購読料その他を支払っていらっしゃるのですか?

私は現在、吉井英勝さんの著書、『原発抜き・地域再生の温暖化対策へ』を読んでいますが、その中にこんなくだりがあります。
日本には豊富な石炭資源があるにもかかわらず、当時のアメリカ政府の意向に日本政府が従い、石油メジャーへの便宜拡大を謀る意味もあり、三井三池炭鉱をはじめ、国内の石炭鉱山を強引に閉鎖していった、というものです。
この措置を行う以前は日本のエネルギー自給率は50%を超えていたのに、この『政策』の実施により石油依存社会に変貌した日本のエネルギー自給率は、一気に4%にまで低下したそうです。

今回のAOLエナジーの記事を読むと、石炭は単に二酸化炭素を発生させるだけの厄介者では無く、近年の技術開発によりクリーンエネルギー源へと変貌をとげつつあるようです。
しかし『科学』ではなく、『政策』によって石炭という自国資源を葬り去ってしまった日本には、どのようなチャンスももう無くなってしまったようです。

当時の日本国内の報道は、石炭を捨て、石油依存社会を作っていくことをどう伝えていたのでしょうか?
いちいち確かめなくとも、もう、察しがつこうというものです。
何をか言わんや!まさに何をか言わんや!です。

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【ジャグリング・トライアスロン】
アメリカCBSニュース 5月23日

そんなことが可能だなんて思いもしなかった、という動画をご紹介しましょう。
ひとりの男性がトライアスロンの競技中、ずっとジャグリングを続けながら完走したのです。
彼はジョー・ソルターさん31歳、2012年4月28日『曲芸をしながらトライアスロン競技を完走する』部門で、世界記録を更新しました。
この日達成された記録は以下の通りです。

▽所要時間:1時間57分
水泳:400メートル(21分39秒)
自転車:26km(1時間42秒)
マラソン:6.5km(31分29秒)
▽順位 : 246人中147位
▽ジャグリングの結果
自転車とマラソンの間の失敗:0回
水泳中の失敗:3回
▽ジャグリングの回数
水泳中: 4,140回
自転車: 8,640回
マラソン: 6,912回
ジャグリングの総回数: 19,692
▽慈善事業としての資金調達額:ノースウェスト・フロリダのロナルド・マクドナルド・ハウス慈善団体:2,200ドル(約176,000円)
▽会場:フロリダ州パーディド

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【すごくおかしい野生の熊のヒップホップ】
ザ・インデペンダント(英国)5月25日

グーグル・ドライヴを利用すると、あなたの個人情報はどうなる?& 民間宇宙船スペースX、国際宇宙ステーションへ向かう

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所要時間 約 10分

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流行りのオンライン・ストレージサービスは大丈夫?
【グーグル・ドライヴを利用すると、あなたの個人情報はどうなる?】

アメリカCBSニュース 4月26日

グーグルは新たなオンライン保管サービスを開始するに当たり、利用者に対し個人的な文書、写真、その他のデジタルコンテンツを安心して委託するよう働きかけましたが、早くも利用者から疑問を突きつけられ、混乱の中で立ち往生しています。

4月24日火曜日、長らく待望されていたグーグル・ドライヴの発表された直ぐ後に、その事実は明らかになりました。
その日が終わらないうちに、技術関連のブログ、そしてツイッター上にこの問題に関する書き込みがぼちぼちみられるようになりました。問題視されたのは、いったん利用者がグーグル・ドライヴ上に保存したコンテンツ一切の知的所有権について、まるでグーグルの所有になるように利用条項には書かれている、という指摘です。
小説家が次の作品をグーグル・ドライヴに保存したり、一緒に研究を行っていたパートナーが極秘事項が書き込んであるエクセルのファイルをグーグル・ドライヴに保存した瞬間に、それらの著作権がグーグルのものになってしまう、という可能性があります。

しかしこうした心配は結局杞憂に終わりそうです。
ここに書かれているのは、ユーザーの求めに応じてグーグルが必要な情報を提供する際に必要となる、一般的な法的権利に関するものです。
グーグルがデータセンター内に各種のドキュメントを持ち続けるためには、それを『管理、保管、そして再現』するための法的権利を持つ必要があります。
たとえば、国外にいる共同研究者が異なる言語で文書を読んだり、若干の訂正を加えたい、と思った場合、グーグルが「翻訳、内容の変更、その他の権利」を持っている必要があります。
そしてこれは誰にでも起きうることですが、インターネットカフェで誰かがビデオを鑑賞したり、どこかのサイトからある文章を引用したりする際にも、グーグルは「公衆に実演する」あるいは「公衆に公開する」権利を確保する必要があるのです。

条文だけを見る限りグーグルにはそれが可能なように見えても、実際にグーグルが脚本家の進行中の仕事を横取りし、映画を製作するようなことにはなりません。
「グーグルのサービスの利用規約は、利用者が必要なサービスを受けられるようにするために存在しているのです。ですから、あなたが別の機器を使って第三者と情報を共有することは可能なのです。」
以上、グーグルが25日の声明文で述べています。
サンフランシスコの電子著作権に関わる団体である「電子フロンティアー財団」の電子上の知的財産問題を専門とする弁護士コリンヌ・マクシェリーは、グーグル・ドライヴのようなサービスを人々が利用する際は、もう少し慎重に利用規約を読むことにより、様々なごたごたを回避することは可能性だ、と語ります。
彼女はさらにグーグルドライヴや似たようなデジタルサービスを利用する際には、人々がプライバシーの侵害や秘密漏えいなどの落とし穴に陥る可能性があることについて、もっときちんと周知広報されることを望んでいます。

圧倒的優位性を持つインターネット検索エンジンの所有者として、グーグルはンターネット利用者が検索によって得た情報をどのように利用し、また個人的嗜好や趣味にどう結び付けているのか、詳細な調査を行う必要性に迫られました。

「サービスの利用条件」として知られている法的記述に通暁した利用者でさえ、未だにあまりに込み入った表現には戸惑うことがあります。
このため、グーグルがストレージ・サービスによって手にする著作権物に対する「陰謀説」を助長する結果につながったようです。
こうした混乱はグーグルドライヴには誰でもコンテンツを保存あるいは提供できるためグーグルが『使用、行使、貯蔵、複製、加工、二次的著作物(翻訳や要約、その他グーグルが手を加えることによってより価値が増すグーグルのサービス)、通信、出版、公共の場での利用や展示、配布に関する世界的に通用する権利』を有する、とした文言に集中しました。
この文言がインターネットの世界を駆けめぐったおかげで、知的所有権を知らぬ間に奪われてしまうのではないか、というグーグル・ドライブに対する懸念が深まったものと見られます。

そしてアメリカで3番目に多い発行部数を誇るニューヨークタイムズが、その社員約1,000人に対し、グーグルの知的所有権問題とグーグル・ドライヴがどのようなサービスを提供するかはっきりするまでは、グーグル・ドライヴにファイルの格納を禁じていることが明らかとなり、事態を一層混乱させることになりました。
グーグルが明らかにした声明の中、今回の騒ぎの発端となった文章を多くの人が注意深く読んだならば、今回のような騒動は起きなかったかもしれません。
「グーグルのサービスのいくつかにおいては、誰もが著作物を掲載することが可能です。」
グーグルが内容開示文書の中でこの点に触れています。
「その著作物の中にその人の知的所有権がある限り、その所有権が脅かされることはありません。簡単に言えば、あなたのものはどこまで行ってもあなたのものなのです。」
もう一つ、グーグルドライヴ以外でも、その注釈がもとで騒ぎになったものがあります。
3月1日から規約変更になったGメールを含む数十のサービスでもグーグルドライヴと同じ、知的所有権に関する表現が使われたためでした。
そこではメールに添付された文書や写真がそのままGメールの中に保存されていました。

これ以外にグーグルの知的所有権について、目立って問題となったものはありませんでした。

「グーグルの知的所有物の保持・再編集に関する記述については、他社のインターネット・サービスの利用規約と異なる点などほとんどありません。」
マクシェリーが語りました。
「グーグルの許認可要件については、悪意というよりは、今や使われることの無い著作権法に関する前時代的表見というべきものでしょう。」

ライバルのマイクロソフト社のストレージ・サービスであるスカイ・ドライヴもまた、グ―グル・ドライヴとさして変わらぬ表現を用いています。

急速な成長が続くストレージ・サービスの『ドロップボックス』は、ユーザーに対し
「あなたの同意の下、あなたのパートナーなどが著作物の保管、共有などの行為を行おうとするとき、私たちはあなたに改めて許可を求める場合があります。現在行っているサービスを継続するのに必要となった場合においてのみ、私たちはあなたにこのような同意を求める場合があります。」

グーグルドライヴも、スカイドライヴも、ドロップボックスも、著作物に関する知的所有権に関する見解は同じなのです。
「ユーザーの所有権はきちんと守られます。」

http://www.cbsnews.com/8301-501465_162-57421836-501465/will-google-own-your-files-if-you-use-google-drive/?tag=cbsnewsSectionContent.10
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【 民間宇宙船スペースX、国際宇宙ステーションへ向かう 】

アメリカNBCニュース 5月24日

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NASAによれば、今週ケープカナベラル基地より打ちあげられた民間会社所有のロケット『スペースX』は無事予定されている軌道に乗りました。
スペースXはアメリカ東部時間の25日朝(日本時間25日夜間)国際宇宙ステーションにドッキングの予定です。
飛行が順調に進めば11,000ポンド(約500キロ)分の食料、衣類、そして国際宇宙ステーション用の工具・部品などを積み下ろすことになります。
今回の「納品」が成功すれば、民間によるプロジェクトとしては史上初めてのものになります。
ご覧いただく映像は、すべてがうまくいった場合の様子をシュミレーションしたものです。

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【 アメリカの原子力潜水艦で火災 】

アメリカNBCニュース 5月24日

5月23日夜(日本時間24日朝)メイン州に停泊中の原子力潜水艦で火災が発生し、消火作業に当たった港湾消防隊員3名、消防局の隊員2名、潜水艦の乗組員2名が負傷しました。消火作業は手間取り朝になってやっと鎮火しましたが、原因については目下調査中です。
この原子力潜水艦『USSマイアミ』に搭載されている原子炉は完全に停止しており、火災による影響はありません。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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