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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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我が身の至らなさを恥じる朝

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所要時間 約 3分

大震災から2週間、忘れもしない金曜日の午後でした。当時若林区の海岸線から内陸に6kmほどのところにいた私は、建物の中で地震に遭遇しました。

私は大きなフロアの真ん中にいましたが、建物が大きく揺れ、耳をつんざく破壊音が連続し、鏡で確認はしなかったものの顔面蒼白で、とにかく倒れないようにもう一人ち肩をつかみ合いながら足を踏ん張っていました。

3分ほどの揺れがいったん収まった後、建物内に他に倒れている人がいないか確認した後、外に飛び出しました。

駐車場の敷地には地割れができ、そばに避難していた人が「この地割れが地震の間、ずっと開いたり閉じたりしていたんです。」と興奮して話していました。

カーナビのテレビをつけていた人がいて、数人の人が「津波が来る!!」と言い騒いでいます。
各自とりあえず、自分の車に乗って自宅に戻る事にしました。

幸い、仙台市中心部に近い丘の上にある私の自宅は、さほどの被害も無くて済みました。

しかし、沿岸部はそうはいきませんでした。概要はすでに繰り返し報道されていますが、全容については『つかみようが無い』ほどの被害を受けています。

しかし、被害の実態が徐々に明らかになる一方、被害を受けられた方々の分別ある行動の数々もメディアに取り上げられるようになりました。
アメリカABCテレビの有名なニュースキャスター、ダイアン・ソイヤーさん(女性)もすぐに日本に来て、被害の深刻さと福島第一原発の問題を報じる一方、被害に遭いながらも『互いに相手を思いやる』行動が、この地の日本人には『際立っている』ことを現地からレポートしていました。

災害からちょうど2週間がたち、津波の被害を受けなかった地区では復興も進んでいます。
物流も徐々に回復し、震災後はじめて商品の納入が行われた大型店舗もあります。震災後2度目の金曜日の朝、各地区で営業を再開したガソリンスタンドに車が長い列を作り、朝の通勤ラッシュがかつて無い程ひどくなったりもしました。

徐々に大震災の前の日常が戻って来つつあります。
しかし、それとともに私には気がかりな事があります。

自分で言うのもなんですが、震災を受け、少し『自分』が変わったように思います。
誰かと接する時、その人の痛み、悩みについて考えられるようになったこと。
日常の中で起きる不愉快なことも、些細な事柄には目をつぶれるようになったこと。
様々な欲、体面について、ムリをしてまでそれらを何とかしようとは思わなくなったこと。
等々です。

しかし、かつての日常の復活とともに、ふたたび欲や体面などに振り回されるようになってしまったら...
震災後、なお生きることを許された人間の一人として、真剣に考える必要がありそうです。

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大切だった人が、心の中に住まう日が来る

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所要時間 約 2分

私は40代のとき、いわゆる「過労」で倒れ、ごく短い間でしたが、記憶を失ったことがあります。

そのときの恐怖は、たとえようのないものでした。

記憶が無い、ということは人生が無いのと同じだということを痛感しました。

今度の大震災では、津波が数えきれないほどの命を奪いました。

一瞬にして、多くの「人生」が「無」になってしまいました。

本当に痛ましいことです。

でも、逝ってしまわれた方々の人生を、「無」のままで終わらせない方法があると思います。

逝ってしまわれた方々のことを、思い出として心の中に大切にしまっておく。

そして、折に触れ思い出したとき、一緒にいたときの幸せをかみしめることだと思います。

私も、大好きだった祖母を中学生のときに病で亡くしました。

大切な人を亡くす、ということは、悲しみではなく、恐ろしいほど虚しい喪失感に襲われるということでした。

でもいつの日からか祖母はお墓の中ではなく、私の心の中に住まい続けています。

私の手を引いて、夕暮れの町を歩く祖母。

そのことを思い出すきっかけは決まってなどいませんが、優しく手を引かれて本当に幸せだったことを思い出します。

その思い出が私に「人間」を取り戻させてくれたことが、何度あったことか。

もうすぐ私は祖母が亡くなった年齢を超えることになります。

でも、祖母が大切に守ってくれていた幼い私と祖母は、いつまでも私の中に住まい続けることでしょう。
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私たちみんな、『星の金貨』をもらおう

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所要時間 約 5分

ドイツの有名な、というより世界でもっとも有名な童話作家であるグリム兄弟に『星の金貨』という作品をご存知でしょうか?

物語の内容は、何かの理由で(作品中では触れていません)父も母も死んでしまい、お金もなく、住む家もない女の子が、道をさまよい進むうち、困り果てた人々に次々に出会います。

女の子はそれらの人々に出会うたび、たった一つ持っていた食べ物である一切れのパンから始まり、着ているものまで次々と与えてしまいます。

女の子はその都度、相手に「神さまのお恵みが、ありますように」と祈りを捧げます。

最後に女の子は下着まであげてしまい、全くの裸になってしまいます。

女の子はこのとき、神様に直接祈りを捧げます。

「私には何も無くなってしまいました。でもこれで良かったのですよね。」と......

実は私は小学生低学年のとき、初めてこの物語を読んで、あまりの犠牲的精神に驚きあきれ、「そこまでしなくたって、いいじゃないか?!」と、少々腹を立ててしまったことを覚えています。

でも物語ではこのとき、星が美しく瞬き、少女のまわりに空からたくさんの金貨が降ってきます。いつの間にか立派な服も身に着けていました。

少女はこの後、この金貨のおかげで死ぬまで幸せに暮らしました。

めでたしめでたし......

というお話です。

私たちはこれが物語であり、こんな犠牲的精神を持った人間など実在しないと考えています。小学生だった私ですら、読み終わった後、どんなにほめられることをしても、「空からお金が降ってくるはず
がないだろ」と思っていました。

どころか、その頃は子供の知恵でよかれと思ってやったことが、思いもかけない結果をひきおこし、金貨の代わりに、げんこつが降ってくることがしばしばありましたので...

しかし、この大震災のさなか、確かに少女と同じ精神(こころ)を持った人がいたことに、驚かされることになりました。

震災翌日、テレビの報道でしたが、石巻の方でがれきの下敷きになっていた高齢の女性が助け出されたとき、この女性は助け出してくれた救助隊員にこう言って謝ったのです。

「ご迷惑をかけてすみませんでした。あなた方は他にもっともっと、行かなければならないところがあるのに...」

この言葉には、

『私はもう大丈夫だから、もっと本当に助けを必要とする人のところに行ってあげてください。』

という願いが込められています。

この女性は助けだされたばかりで、家族の安否すら確認できていなかったでしょうし、凄まじい恐怖を何度も味わっていたことでしょう。にもかかわらず、まずこの言葉が出たということは、この女性が星の金貨をもらった少女と同じ精神(こころ)を持っている、ということではないでしょうか。

この女性ほどではなくとも、この大震災で苦しんでいる人々に、たくさんの人が『何かしてあげたい』と考えておられることでしよう。

私たちは震災当日から毎日一度、あおい薬局のお客さまで一人暮らしをされている方のお宅を回り、声をかけて回るようにしています。

薬剤師である妻は体調を崩された方には夕食を作って、届けながら様子を確かめています。そのとき、かけていただく感謝の言葉が私たちの心を限りなく和ませてくれるのです。

繰り返される悲惨なニュース、いっこうに解決しない福島の原発、そして明日からの生活の不安。そんな中、かけていただく感謝の言葉は、私たちにとっての星の金貨です。

少女の金貨に比べれば、はるかに少なく小さい金貨ですが、私たちが今、生きるための支えの一つになっています。

被災地にいる私たちにはつらいことが、今も、これからもたくさんあるに違いありません。でも、その中であなたが、あなたにとっての星の金貨を少しずつ受け取ることができたなら、あなたはきっと、つらくとも心豊かに生きていけるはずだと思うのです。

そしてそうした星の金貨が生まれてくれば来るほど、私たちの東北は、日本は、今までよりもっと良い社会になっていくと思うのです。

そして、つらい方、苦しい方は我慢せず、まわりの人に相談すれば良いのです。

支えることで支えられる、そのことが今回の大震災でつくづく解りましたから......

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こんなときだからこそ、あおい薬局をご活用ください。

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所要時間 約 1分

大震災はやってきました。痛恨の極みですが、これはもう動かしようの無い事実です。これからは、みんなで一日でも早く復興・復活に向け立ち上がらなければなりません。
でも、それがすぐにはかなわない方もたくさんいらっしゃるでしょう。持病や障害をお持ちの方をはじめ、様々な理由ですぐには動け出せない方もたくさんいらっしゃると思います。
さらには年齢などのことも考えると、これからの健康が気がかりだ、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
そんなとき、このブログとあおい薬局をご利用ください。
いろいろな不安など、体と心に関するご相談、いつでも受けつけています。ちょっとしたアドバイスも可能かと思います。
こんなときだからこそ、あおい薬局をご活用ください。

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支えることで支えられた11日間

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所要時間 約 5分

今日3月22日午後2時、11日の震災以来、11日間我が家で避難生活を送っていた大学生の男性が、ご両親の強いすすめもあり、東京の実家に帰っていきました。

彼が我が家にきたのは震災当日、3月11日の夜。大学生の息子の携帯電話に、彼からのSOSが入りました。大学と住まい がある船岡に向かう途中、地震に遭遇、夜7時頃に仙台駅に着いたものの、そこからの交通手段がすべて途絶していました。タクシー乗り場で一時間待ったもの の、いっこうにタクシーが来る気配もなく、気温はぐんぐん下がり、寒さに震え上がってしまったようです。

息子とは大学が違いますが、ともに所属するテニス部が、大学を横断してメンバーが構成され各種の大会などを運営する「学連」という組織で、ともに大会運営などを行ううちに友人になったようです。

電話を受けてすぐ、息子を乗せ、自家用車で家を出ました。雪が強く降り、震災と相まって市内は大渋滞との情報がありましたが、できるだけ幹線道路を避けた結果、7キロほどの道のりを30分ほどで仙台駅に着きました。

息子が車から出て携帯で連絡を取り合いながら彼を捜し、無事彼を収容、家路につきました。帰路、信号はすべて消えてしまっていました。帰宅 のための交通手段を失ってしまった人があらゆる場所を歩いており、人を避け、車をかわしながら、それでも一時間かからずに家に着きました。家は既に停電し ており、ろうそくの灯で夕食を摂ってもらい、その日は息子と同じ部屋で休んでもらいました。

以来11日間の我が家での生活。しかも19日までは友人の中国人のご夫婦も一緒のため、我が家4人に加え、7人での共同生活となりました。

幸い、我が家は私の両親と一緒に住むことを想定した二世代住宅でありながら、両親が未だ別の場所で2人暮らしを続けており、泊まってもらう 部屋に不自由はしませんでしたが、はじめは電気も水も無い生活。電気は3日目に復旧、水道は6日後に復旧しました。オール電化の家のため、それからは生活 にあまり不自由はありませんでしたが、彼にしてみれば突然迷い込んだ知らない家で大分気を使っていたことでしょう。

彼の実家は東京ですが、お父さんが仕事の上で転勤が多く、小学校時に既に3回転校しなければならず、それを嫌った彼は小学校6年から高校卒 業までずっと東京で寮生活。そのせいか団体生活のリズムが身にしみついており、22歳という若さにも関わらず、私たちの生活のリズムが少しでも狂う、とい うようなことはいっさいありませんでした。どころか、自宅近くのみやぎ生協でアルバイトをしていた息子が、混乱する店から召集を受け、毎日特設売り場で働 くのにつきあい、一円の報酬も受け取ること無く一生懸命働いていました。

2日目に連絡がついた彼のご両親は「ご迷惑をおかけして...」としきりに恐縮されていました。しかし5日も過ぎる頃には、食事や寝る場所 を彼に提供しているのは確かに私たちではあるものの、それ以上のものを彼が私たちに与えてくれていることに気がつきました。屈託の無い明るさ、素直でまっ すぐな感謝、そうしたものが悲惨なニュースや原発の恐怖におののくばかりの私たちの心を、どれほど明るくしてくれているか、そのことをつくづく感じまし た。手の届かない被災地にいる息子を心配する彼のご両親には申し訳ない話かもしれませんが、彼の存在は我が家にとってまさに「天の配在」ともいうべきもの でした。

私たち家族は4人とも、彼を支えようとして、彼に心を支えてもらっていたのです。

今度の震災は私たちの住む社会を、コミュニティを、どれほど変えてしまうか解りません。津波の被害を受けた仙台市から多賀城辺りの沿岸部からは、耳を洗いたくなるような嫌な話も次々伝わってきます。「人間不信」、そんな言葉も頭をよぎります。
しかし私たち家族には彼と過ごした11日間があります。彼には不自由な思いをさせないよう、変な遠慮をしないよう、私たちも一生懸命でしたが、彼はそれを超える大きなものを残していってくれました。

今、私たちはこの惨状の中、誰かのために何かできることがあるなら、喜んでしよう、という気になっています。

恐縮してくれる方にはこう言っています。

「この震災にあって、私たち人間は支え合うことこそ大切なことなのだ、ということが解りましたから。」

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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