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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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【 戦場のヴァイオリニスト 】

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所要時間 約 7分

ISISはイスラム教の何かを代表するものではなく、ただ単に自由を抑圧する無法者に過ぎない

テロリズムに抵抗し、美しい音楽を楽しむ自由すら抑圧しようとするすべてのイデオロギーに反対する

 

ロイター / アメリカNBCニュース 2017年4月20日

 

モスル出身のヴァイオリニスト、アメーン・ムクダッドさんは2年半に及んだイスラム国(ISIS)によるモスル市支配の下で、大切な楽器を破壊されるという経験を強いられましたが、今再びモスル市東部で演奏を始めました。

 

イラクのモスル市内にはイスラム教の聖地に加え、キリスト教の古代の聖地もあります。

ISISとの戦闘で廃墟と化したモスルの街中で、イラクのヴァイオリン奏者アメーン・ムクダッドさん野外の小さなコンサートを開きました。

演奏したのはアメーンさんがISISによる厳しい支配が続く中で、密かに作曲を続けていた自作の曲です。

その間もモスル西部からはアメリカ軍が主導する空爆の轟音、爆発や発砲の音が絶え間く響いてきていました。

 

「この場所は、ひとつのセクトのためのものではありません。すべての人々のための場所なのです。ダーシュ(Daesh : アラビア語の無知で乱暴な人間たちを指す軽蔑語 – 転じてISISの嫌悪・軽蔑的呼称)はイスラム教の何かを代表するものではなく、ただ単に自由を抑圧する人間たちに過ぎません。」

ロイター通信の取材に対し、アメーンさんがこう語りました。

「ダーシュは何もかも間違っています。」

 

ISISの戦闘員たちは彼の家に乱入して、楽器を没収、彼の音楽はイスラム原理主義に対する冒涜だと決めつけました。生命の危険を感じた28歳のアメーンさんは2014年にモスルを脱出し、今回の約1時間のコンサート開催を機に初めて帰還を果たしたのです。

 

アメーンさんがコンサートの場所に選んだのは、宗教を超えた連帯を訴えるため、ヨナスの墓あるいはイスラム教の預言者ユーニスのモスクと呼ばれる場所でした。

「私は自分の演奏を通して世界にメッセージを送りたいのです。テロリズムに対する抵抗、美しい音楽を楽しむ自由を抑圧しようとするすべてのイデオロギーに反対の声を挙げるきっかけを提供したいのです。」

アメーンさんがこう語りました。

「音楽を否定するのはすべて醜い人間たちです。」

 

▽ イスラム国(ISIS)に立ち向かう

 

アメーンさんは、ソーシャルメディアを通してコンサート会場と時間を告知しましたが、この時点でイスラム国(ISIS)がまだチグリス川を挟んでモスルの旧市街の東部を支配下に置いており、自分の命を危険にさらす大胆な行為でした。

 

古代のニネヴェの遺跡の近くにあるコンサート会場を防衛していたイラク政府側の兵士たちは、近くにロケット弾が着弾したことを理由にコンサート中の一般市民の安全を保障できないとして最初、コンサート会場に設定した場所への立ち入りを拒みました。

しかし粘り強い交渉の上、兵士たちはコンサートの開催を受け入れ、演奏が始まると拍手を送る聴衆の中に加わったのです。

 

「夢のような演奏を楽しむことが出来ました。」

イスラム国(ISIS)の市内占領によって大学での勉強を途中であきらめなければならなくなった女性、タハニー・サレハさんがこう感想を述べました。

 

私は戦争がモスルの人々の人生までを奪うことはできなかったのだというメッセージを伝えたかったのです。」
「ご覧のようにモスルの街はめちゃくちゃに破壊されてしまいましたが、それでも私たちは幸せな生活を取り戻したいのです。そのためにも音楽が必要なのです。」

 

イスラム国(ISIS)がこの街を支配していた期間、あらゆるエンターティメントが禁止されていました。
それにもかかわらずムクダッドさんは一人で、あるいは減り続けていた数人の仲間たちと、イスラム国(ISIS)の兵士に探知されないよう窓を閉め切り、用心を重ねながら演奏を続けていました。

「あまりに恐ろしくて、時に私は演奏するのをやめなければなりませんでした。、しかしそんな時でも、アメーンは演奏をやめようとはしませんでした。」
アメーンさんの友人で、一緒に音楽サークルを結成した同じヴァイオリン奏者のハカム・アナスさんがこう語りました。
「私たちは彼があっという間に殺されてしまうと思い、演奏をやめるよう何度も説得しましたが、彼は聞き入れようとはせず、演奏を続けました。」

 

ある晩、イスラム国(ISIS)の兵士たちがアメーンさんの自宅に乱入して楽器を破壊した後、血祭りに上げてやると脅しました。
アメーンさんはバクダットまで逃れ、危うく一命を取り留めました。

モスル市内からイスラム国(ISIS)の勢力を一掃するまでこれから約半年を必要とするという際どい状況を反映し、この日アメーンさんのコンサートにやってきた住民は20名ほどにすぎませんでした。
その大部分が若い人々です。
その一人、アブドラ・サイエルさんがこう語りました。
「これこそは、私たち若者が必要としているものなのです。」

 

http://www.nbcnews.com/news/world/iraqi-violinist-ameen-mukdad-plays-mosul-troops-battle-isis-n748836

【 あれだけ人の人が亡くなったのも、あれほどひどい原発事故が起きたのも… 】

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所要時間 約 6分

「東北で良かった」ただでさえ遅れがちな東日本大震災と福島第一原発事故からの復興に、さらなる混乱

巨大地震、巨大津波、そして最大規模の原子力発電所事故が重なった三重災害が「首都圏ではなく、東北地方を壊滅させただけで終わって良かった」

 

ロイター / ガーディアン 2017年4月26日

 

日本の今村雅弘復興大臣は、首都圏ではなく代わりに東北地方が巨大災害に襲われて『良かった』と発言し、辞任、事実上更迭されました。

 

4月26日、巨大地震、巨大津波、そして最大規模の原子力発電所事故が重なった三重災害が首都圏ではなく東北地方を壊滅させることになって良かったと発言した、安倍政権の閣僚が事実上更迭されました。

この大臣は2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故によって壊滅した被災地の復興を促進することが職務でした。

 

安倍政権の下では閣僚や与党議員が失言をしたり、あるいはスキャンダルが繰り返されてきましたが、今村復興大臣は相次ぐトラブルの最新事例を提供することになりました。

今村復興大臣は、マグニチュード9.0の巨大地震によつて巨大津波が発生し、約20,000人の人々が死亡・行方不明になった災害の損害規模について言及した後、こう述べました。

「これがまだ東北で良かった。」

 

この発言は今村復興大臣が今月4日、チェルノブイリ以降最悪の原子力発電所事故となった福島第一原発事故の自主避難者の帰還問題について記者会見の席上「本人の責任だ」と発言し、居合わせた記者たちを怒号した後、部屋を飛び出して批判を浴びた、わずか数週間後のできごとでした。

安倍首相も直ちにこれを非難し、首相自身として謝罪を行いました。

今村大臣の辞任が素早く決定した背景には、今回の発言に対しては与党内にも同情論が無く、さらには安倍政権が受ける打撃を最小限にとどめようとする意図があったものと見られています。

 

「東北の被災地の人々を傷つける極めて不適切な発言であり、本来被災者に寄り添って働かなければならない復興大臣への信頼を著しく損なう行為で、誠に遺憾です。」

今村氏が辞任を表明した後、安倍首相は記者団の質問にこう答えました。

 

今回の発言はただでさえ遅れがちな東日本大震災と福島第一原発事故からの復興という問題に加え、東北の被災地の産業がなかなか軌道に乗れずにいる事実を改めて浮かび上がらせることになり、政権側にとっては痛い失点となりました。

被災地では現在、多くの避難家族が故郷に戻ることをあきらめざるを得ない状況に置かれています。

 

同じく被災地の復興に尽力すべきはずの務台政務官は2016年9月1日、台風10号に伴う豪雨被害の視察で岩手県岩泉町を訪れた際、同行者に「おんぶ」されて水たまりを渡ったことが報じられ、物議を醸した上、今年に入って「長靴業界はだいぶもうかった」と発言した責任を取り、3.11の災害発生から6周年を迎える直前、辞表を提出し辞任せざるを得なくなりました。

 

さらに4月中旬、中川俊直経済産業大臣政務官は不倫と重婚に関する疑惑について一連の報道があり、辞任に追い込まれました。

中川氏は後に自民党も離党しました。

 

しかしこうした一連のスキャンダルに加え、首相自身にも森友学園を巡る疑惑が国内を騒がせたにもかかわらず、世論調査によれば安倍首相の支持率は尚50%前後を維持し続けています。

つい最近、自民党は総裁の任期を3年連続3期にまで延長し、安倍首相は2018年の現在の任期を終えた後も尚、首相の地位に留まり続けることが可能になりました。

安部首相は戦後最も長期に政権の座に座り続ける可能性が出てきました。

 

https://www.theguardian.com/world/2017/apr/26/japan-reconstruction-minister-quits-after-inappropriate-comment-on-disaster-zone

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今回のこの騒動、大臣辞任で決着がはかられているようですが、それで済む話でしょうか?!

こんな発言は大臣はもちろん、国会議員として、政治家として、そして人間としてどうなのか?!

ということを問うべきではないでしょうか?

【 日本の新テロ等対策 – 共謀罪法案、国家権力の一層の強化を狙う安倍政権 】

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所要時間 約 9分

与党は犯罪と戦うことが目的と主張、しかし拡大する疑念『真の目的は一般市民の自由のはく奪』

一般国民の基本的人権を守るべきことを明確に宣言している日本国憲法の理念を敵視する自民党

自民党の憲法改定草案は、日本の自由主義と民主主義を廃止するための設計図

健全な民主主義社会においては、誰かが国家権力の増長を監視し続ける必要がある

 

エコノミスト 2017年4月20日

 

この数週間、日本の国会を犯罪を犯す『予定』を持つ人間たちを罰する法律の是非について討議を行ってきました。

安倍政権は「組織犯罪処罰法」を改正した新テロ対策法案の目的は日本をテロリズムから守る事だと主張しています。

しかし犯罪発生率が最低を記録し、最後の大規模なテロ犯罪の発生が20年以上前、そして2015年の1年間で銃犯罪による犠牲者が1名だけという日本にあって、テロ対策を強化する法律が必要だという主張には多分に無理があります。

 

そして日本弁護士連合会も、日本の警察機構がこれ以上強力な力を持つことに疑問を抱いています。

日弁連は日本の警察機構が犯罪のための共謀行為を摘発するためには、現行法で十分機能すると語っています。

いま批判的な多くの人々が、安定政権の座に座り続けている自民党の下心を疑っています。

 

「新テロ対策法案に対する必要性は非常に小さなものです、しかしこの法律が潜在的に持っている危険性は巨大です。」

野党民進党の階猛(しな たけし)衆議院議員がこう語りました。

この法案が成立すれば、個人の自由が侵害されることになると、彼は主張します。

「現在の政府は、憲法が保障する個人の権利を保護することよりも、国民に対し国家が自由に権力を振るう事かできるようにすることの方にきわめて熱心です。」

 

公平に見ても、これまで60年間日本の政治権力を握り続けてきた自民党は、個人より国家の権利を優先させる姿勢を隠そうとはしてきませんでした。

 

自民党は1947年に当時日本を統治下においていたアメリカの下で成立した、自由主義の理念に基づく日本国憲法を廃止したいと考えています。

自民党はその憲法の中で戦争の放棄をうたっている第9条を敵視しており、さらには天皇を国家元首の地位から象徴に変えてしまい、一般国民の基本的人権を守るべきことを高らかに宣言している日本国憲法の理念を忌み嫌っているのです。

 

自民党が新たに用意した憲法の改定草案はこうした理念を捨て去り、代わりに国民に対し国家を敬う姿勢を要求しています。

国歌と国旗に対しては、敬意を表さなければなりません。

国民の権利には常に「責任と義務」が伴い、一般市民は「公共利益と社会秩序に従わなければなりません。」

もしそのような秩序を守らないのであれば、言論の自由は制限されることになります。

 

明治大学のローレンス・レペタ氏によれば最も驚かされるのは、「想定される定義の要件がきわめて幅広く、しかも曖昧な条件の下で」首相に、国家非常事態を宣言する強力な権限を与えるとされていることです。

 

レペタ氏は、自民党の憲法改定草案が、日本の自由主義と民主主義を廃止するための設計図だと考えています。

 

自民党がしばらくの間野党の立場に甘んじていた時代に党内の強硬派によって編まれたこの憲法改定草案について、一部の自民党の政治家は個人的に行き過ぎることを認めています。

「誰もこの草案をまともに取り上げようとはしていません。

笹川平和財団(シンクタンク)の渡辺恒雄氏がこう語りました。

渡辺氏によればもし自民党が本当にこの草案を有権者に売り込もうとするのであれば、もっと魅力的な文書に変える必要があります。

しかし2012年に再び権力を奪い返した自民党は右傾化の姿勢を鮮明にし、この草案が公共政策にますます影響力を発揮しつつある現状を示唆しています。

 

2016年、国連の特別報告者(国連から、何らかの特別手続きに関して調査を行い、その報告を行う任務を与えられた人物 ※ALK http://eow.alc.co.jp/ を参照 )は、日本の安倍晋政権が、政権批判をしていた放送局を「偏向報道をしている」と決めつけ、放送法を盾に放送免許を取り上げると脅迫したことについて、非難する声明を明らかにしました。

 

2013年にはジャーナリスト、弁護士、学識経験者などがその必要性に疑問を呈し、一般市民が強硬に反対と抗議の声を挙げ続ける中、自民党は、政府がありとあらゆる情報について国家機密と指定できる権限を付与し、違反者に対しては厳罰を科すことが出来る特定秘密保護法を強行採決の上成立させました。

 

この法律は表向き日米間の安全保障問題に関する同盟関係の強化に貢献します。

アメリカはこれまで防衛政策上の機密情報が、繰り返し日本側から漏えいしてきたことに不満を募らせていました。

しかし実際には、特定秘密保護法が完全に合法的てべあるはずの主題、例えば福島第一原子力発電所事故により実際にざれほどの範囲が放射能に汚染されたのかといった資料を探し出したり、それを公開することが犯罪とされる恐れを生むことになりました。

 

自民党の林義政衆議院議員は、現実に日本を戦前社会に戻そうと考えている議員はほとんどいないと主張しています。

しかし一方で林議員は、一部の自民党議員が極右的政策を実現させようとしていることを認めました。

それでも林議員は2020年の東京オリンピックを安全に開催運営するために、新テロ対策法案、共謀罪を罰する法律は必要だと成立を支持しています。

 

衆参両院における自民党の圧倒的優位は、新テロ対策法案がさしたるトラブルもなく成立するだろうという事を意味しています。

それこそは一般的日本人を最も悩ませている、強力な野党勢力の不在という問題を浮かび上がらせるものだと民進党の階猛(しな たけし)衆議院議員が語りました。

 

自民党は国家権力が強大になり過ぎるという事に、きわめて鈍感であるように見受けられます。

しかし健全な民主主義社会においては、誰かが国家権力の増長を監視し続ける必要があるのです。

 

http://www.economist.com/news/asia/21721213-ruling-party-says-its-fighting-crime-opposition-says-its-squeezing-civil-liberties-new?zid=306&ah=1b164dbd43b0cb27ba0d4c3b12a5e227

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私がこの新テロ対策法案について考えているのは、特定秘密保護法と併せ、この二つが『序章』である可能性があるという事です。

この2つの法律に加え、これまで民主主義社会において当然の権利とされてきた抗議行動や抗議キャンペーンなどについて細部にわたり制限する法律を別に作れば、一般市民もジャーナリストも簡単に罪に陥れることが可能になる、一方で官僚側の専横が可能になる『ブラック社会』が到来することになります。

私たち日本人はそうした危機の到来を、深刻に感じ取る必要があると思います。

【 米国の東芝ゲンパツ事業の崩壊に続き、英国の展望も瓦解 】《後篇》

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所要時間 約 6分

計画の継続・実現が危うくなってきた英国の新たな原子力発電所建設

原発にとらわれるのではなく、電力事業の構造すべてを見直す時期が来ている

 

アダム・ヴォーン/ ガーディアン 2017年4月14日

 

技術やスキルの水準を維持するために必要なだけの原子炉建造が行なわれていないアメリカ、新世代の原子力発電所の建設に意欲を燃やす英国、しかしこの2国間には最新の技術経験と部品・部材のサプライ・チェーンに問題がある、という共通点があります。

 

サフォーク海岸にあるサイズウェルB原子力発電所が1995年に実際に稼働を始めて以降、英国では新しい原子力発電所の完成例はありません。

 

フランス国有企業のEDFは、サマセット州のヒンクリー・ポイント原子力発電所の建設事業において2基の原子炉を2025年までに稼働させる予定ですが、現場でコンクリートを注ぎ始めたここに至るまで、様々な課題を克服してきたと主張しています。

 

ヒンクリー・ポイントで建造中のEPR型原子炉は、同社がフィンランドで、そしてフランスのフラマンヴィルで建造している原子炉と同型のものですが、2か所ともすでに工期が遅れ、予算超過に陥っています。

英国内の各地で計画されている新たな原子力発電所の建設はすべて外国の企業が行なっていますが、本格的な建設作業に着手するまでまだ数年がかかる見通しです。

 

東芝はカンブリア地方にあるムーアサイド原子力発電所でウェスティングハウス製のAP1000型原子炉3基を建造中ですが、アメリカ国内の2か所の同型原子炉建設がウェスティングハウス社の経営破たんにより暗礁に乗り上げたことを受け、共同企業体の形で進めてきたムーアサイド原発の事業そのものの売却を検討していることを今週明らかにしました。

 

この発表に対し、韓国電力(KEPCO)が事業の買い取りを検討中だと2017年3月発表しました。

これを受け英国政府のグレッグ・クラーク商務長官が共同で原子力事業を行う件について話し合うため、4月早々韓国に向かいました。

 

しかし韓国が英国の原子力事業のパートナーとなれるのかどうか、確実な話ではありません。

5月に予定されている韓国の大統領選挙の有力候補2人は4月中旬、ともに原子力発電からの段階的撤退と再生可能エネルギーへの移行を支持すると表明しました。

さらにムーアサイドで韓国電力がすでに認可の下りているウェスティングハウス製AP1000型原子炉ではなく、自社の技術による原子炉製造をおこなうとすればその審査から認可までの時間を考えれば数年の遅れの発生は避けられそうにありません。

 

英国内の労働組合関係者は、ムーアサイドの問題については英国政府が直接に関与することによって、事業の継続性を担保する必要があると語っています。

英国内の組合の連合組織であるGMBのジャスティン・ボーデン書記長は

「今回の一連の騒動の根本部分にある最も大きな疑問は、この国の最も重要な電力供給の問題のすべてを、一体全体なぜ外国企業任せ、外国政府任せにしているのか?という事です。」

 

仮に計画中の原子力発電所の建設稼働が実現しなくとも、国内の電力需要を賄うだけの予備プランがあると英国政府は主張していますが、4月中旬になって東芝の経営危機がますます深刻になってきたことを受け、英国内には国のエネルギー政策そのものを見直すべきではないかという意見が強まっています。

 

「もはや別プランについて真剣に検討すべき時が来ています。」

ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(英ロンドン大学の代表的なカレッジ)エネルギー研究所のポール・ドルフマン教授はムーアサイド原発の計画はもはや実現不可能だと考えていますが、今回の騒動を見てこう語り、次のように続けました。

「もはや英国のエネルギー政策全般を見直すべき時に来ており、電力網の再整備、太陽光発電システムの本格的導入、エネルギー効率やエネルギー管理システムなどに関する総合的戦略について議論すべきです。」

 

4月14日に公表された報告書はもう一つの選択肢に光をあてることになりました。

これまで風力発電所の新設を認めないとの立場を謳ったマニフェストを保守党が撤回したことです。

英国政府はヒンクリー原子力発電所建設のためフランス企業のEDFに特恵的とも言える有利な条件を与えましたが、地元のスコットランドの風力発電業界団体による分析によれば、現地での風力タービンの建設や設備費用は補助金を全く必要としない程安くなっています。

 

計画通りに原子力発電所を完成稼働させられるのかどうか判断しなければならない英国政府は、風力発電の著しい技術的進歩とコストの低下を前に、エネルギー政策の再考を迫られているように見受けられます。

 

〈 完 〉

https://www.theguardian.com/business/2017/apr/14/toshiba-us-nuclear-problems-uk-cautionary-tale

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【 米国の東芝ゲンパツ事業の崩壊に続き、英国の展望も瓦解 】《前篇》

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所要時間 約 8分

莫大な額の予算超過に加え、『人』の問題がどんどん深刻化する原子力発電事業

経験を積んだ技術者の不在、部品のサプライチェーンの欠落がゲンパツ事業の未来を奪う

 

アダム・ヴォーン/ ガーディアン 2017年4月14日

 

2017年4月第2週、最早「健全な企業としての経営の継続」が困難に陥りつつあるという状況を東芝が表明させざるを得なくなった原因については、その実際の姿をアメリカ国内の小さな町の近くで目で確認することができます。

 

ジョージア州ウェイネスボロ郊外の原子力発電所で、そしてサウスカロライナ州ジェンキンズビルの原子力発電所で建設中の4基の原子炉です。

これらはいずれも日本の東芝本体が1兆円という一年間の欠損金額を計上しなければならなくなったアメリカの子会社、ウェスティングハウス社が建造しています。

いずれの原子炉もすでに建造予算を大幅に超過した上、完成時期も大きく遅れてしまい、アメリカ国内で建設が進む原子力発電所の中でも、とりわけ深刻な状況を浮かび上がらせることになりました。

そして東芝の損失額を一定範囲内に留めるため今年3月、ウェスティングハウス社がアリカ連邦法に基づく破産申請を行うに至り、破滅的状況は一気に頂点に登りつめることになったのです。

 

ジョージア州ウェイネスボロとサウスカロライナ州ジェンキンズビルの原子力発電所においてウェスティングハウス社が演じた致命的な失敗は、原子力発電所建設プログラムに乗り出そうとしている英国にまで深刻な波紋を広げることになりました。

 

専門家は著しい工期の遅れと、巨額に上る予算超過の問題を作りだしたのは、アメリカ国内において原子力発電所を建設する経験が極端に減少しているという事実だと専門家が指摘しました。

 

これについてコロンビア大学世界エネルギー政策研究所のリチャード・ネプヒュウ教授がこう語りました。

「私は今回のトラブルの原因を作ったものは、アメリカの原子炉製造技術と言うよりは、むしろ最近の経験不足によるものだと考えています。」

 

「アメリカ国内ではもう、技術やスキルの水準を維持するために必要なだけの原子炉建造が行なわれていません。こうした問題が原子力産業界全体における熟練技術者の減少に歯止めをかけられなくなった原因であることに、疑いをさしはさむ余地はありません。」

そしてウェスティングハウスの原子力発電所建設プログラムがもはや原子炉製造の分野で主流ではなくなたっことにより、

主流ではなくなったことにより、部品や部材を調達できなくなったことも原因の一つだと付け加えました。

さらには原子力発電の安全管理基準が厳しくなったことも、全体の工期の遅れの問題を一層深刻なものにしたのです。

 

巨額に上る東芝の損失は原子力事業の子会社のウェスティングハウスが、2015年原子力発電所建設事業を行うCB&Iストーン・ウェブスター社を買収し、2か所の原子力発電所建設事業の建設の遅れを取り戻そうとしたことが引き金になりました。

 

CB&Iストーン・ウェブスターの買収はまったくの裏目、どころか予想もしなかった損失を生む原因を作りだしました。

そしてウェスティングハウスと親会社である東芝を財務面での崩壊の瀬戸際にまで追い込んだのです。

2か所のプロジェクトのうちのひとつ、ジョージア州ヴォグトゥル原子力発電所建設を管理監督している機関は、ウェスティングハウス社の破産は建設計画がなお一層多くの「時間と資金」を必要とする結果につながると語りました。

 

これに対しサウスカロライナ州ジェンキンズビル近郊でヴァージルC原子力発電所の建設を行ってきた電力会社は今週、ここに至っては原子力発電所の建設そのものを放棄することも考慮しなければならない選択肢の一つであると表明しました。

先述のコロンビア大学のネフュー教授は次のように語りました。

「今回の経験からアメリカは原子炉建設については、異なる選択肢を用意しなければならなくなったかもとれません。より小型のモジュラー型原子炉、あるいは複雑な設計を避けたものでないと、今後計画の実現は不可能かもしれません。」

 

米国エネルギー省のリック・ペリー長官は今週G7サミットで「民間の最新の原子力技術開発を支持する」とする声明を公表、トランプ政権が原子力発電を支持することを表明しました。

この声明ではウェスティングハウスが建設を進めている原子炉ではなく、いわゆる次世代原子炉の開発支援を提案しました。

 

「ウェスティングハウスと東芝に起きた問題が強調しているのは、例えば小型モジュラー原子炉のような新しい、安全な、原子力技術開発にこれまでとは比較にならない規模で取り組まなければならないという事です。米国がもしそれをしないなら、最新の原子力技術のリーダーシップは他の国の手に委ねられることになります。」

 

『他の国』の筆頭にいて新たな原子力技術開発に野心を燃やしているのが英国です。

英国政府はこれから数十年の間の国内の電力需要を賄うため、新世代の原子力発電所の建設を進めようとしているのです。

 

〈後篇に続く〉

https://www.theguardian.com/business/2017/apr/14/toshiba-us-nuclear-problems-uk-cautionary-tale

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【 流氷シーズン?…いや、漂流氷山シーズンです 】

 

AP通信 / アメリカNBCニュース 2017年4月20日

2017年4月16日カナダ、ニューファウンドランド島フェリーランド近く、南海岸の沖合、別名『氷山通路』に今年になって初めての氷山がやって来ました。

フェリーランドのエイドリアン・キャヴァナ市長は、今回流されたきた氷山を見て、
「私が知る限り、これまでにこの付近で目撃された中で最大級の大きさのものです。」
「それにこれ陸地に近づいたのも、初めて見ました。これなら誰でも記念写真を撮影できます。」

今シーズン、これまでにない程多くの氷山が北大西洋航路に流れ込んでいることが確認されています。
カナダ通信社は、2016年は9月下旬までに687個確認されているのに対し、今年は4月時点ですでに616個が確認されています。

ペンシルバニア州立大学の地球システム・サイエンス・センターのマイケル・マン所長は、気候変動が漂流氷山の多発につながっている可能性があると語りましたが、一方では風向きやその強さも関係がある可能性もあります。
http://www.nbcnews.com/news/world/ice-meet-you-newfoundland-sees-first-berg-season-n748616

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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