星の金貨 new

星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

ホーム » エッセイ » 雇用創出に一番貢献している車種は何? 〈メイド・イン・アメリカ – 自動車編 – 後篇〉

雇用創出に一番貢献している車種は何? 〈メイド・イン・アメリカ – 自動車編 – 後篇〉

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 4分

私たちABCは、トヨタ・カムリ、フォード・エスケープ、そのどちらの車がアメリカ人のための雇用を、より多く作り出しているか明らかにするため3つの質問を行いました。

ABCテレビ「車はここで完成するのですか?」
トヨタ「そうです、6,000人以上がカムリの生産のため働いています。」
フォード「そうです、2,250人がエスケープの生産に従事しています。」

ABCテレビ「何パーセントの部品がアメリカ製ですか?」
トヨタ「80パーセント。」
フォード「65パーセント。」

ABCテレビ「一年間で売れた台数は?」
トヨタ「328,000台です。」
フォード「200,000台をほんのちょっと下回ります。」

「どちらの車がアメリカ人のための雇用を、より多く作り出しているか?」
これらの数値が明らかにしたその答えは?!
お察しの通り「カムリ」。

フォード・エスケープは100台作るごとに、13人分のライン作業の雇用を生み出します。
トヨタ・カムリは100台ごとに20人分の雇用を創出します。

そして、その結果を受けて.....
スチュアート家は結局、古き良きアメリカを代表する車、部品の85パーセントがアメリカ国内で生産されているフォード・エクスプローラーの新車を購入したのです。
確かにエクスプローラーは生産台数が少ないため、カムリやエスケープ程の規模の雇用は生み出しません。でもスチュアート家の面々は自分たちの買い物によって、アメリカ人労働者の雇用が守られた事に大満足です。
さあ、「メイド・イン・アメリカ」の大きなステッカーを貼って、
「出発!!」

どうでしたか?!
番組が良くできていて、ニュース番組なのに「楽しく」笑わせて、いや微笑ませてくれました。

でもアメリカ3大ネットワークのひとつ、ABCがこうした「メイド・イン・アメリカ」のようなキャンペーンを行う事は、アメリカ人にとって意義のある事だとはお思いになりませんか?
単なる外国製品排斥キャンペーンでない事は、アメリカ人の雇用創出にいちばん貢献している車が「トヨタ・カムリ」である、と結論づけている事でもわかります。
ABCはこの番組を通し、アメリカ人に自分たちの雇用を守るための「消費の質」について考えさせようとしています。
どちらかと言えば「濫費傾向」のあるアメリカ人に、「考える」消費を求め、そして「行動する」事を求めています。

では日本のメディアはどうでしょうか?
東日本大震災の被災地のひとつ、宮城県石巻市では、働いていた人の実に40パーセントが震災のため職を失ってしまいました。
津波で家や家族を流された上、仕事まで失った人はどうやって再び立ち上がればいいのでしょうか?
かつて私はこのブログで皆さんにこう訴えました。
私たちが被災した市や町が生産したものを、ひとつでも多く消費する事により、被災地の人々の雇用をひとつでも多く創り出せるのではないでしょうか?、と。
そしてそのために日本のメディアは今、購入可能な被災地の生産物を日本全国に発信すべきではないか?、と(http://kobajun.biz/?p=526)。

しかし日本のテレビも新聞も、国民の多くが「どうでもいい」という思いで見ている「政局」については熱心に報道しても、ABCテレビが行ったような「働く一人一人のための」キャンペーンを、被災地のためにしてくれてはいません。
日本の新聞やテレビは、いったい誰のために「報道」を行っているのでしょうか?

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事に関連する記事一覧

このサイトについて
ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
最近の投稿
@idonochawanツィート
アーカイブ
カテゴリー
メタ情報