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【 世界の巨大地震の20%が集中する国土での原子力発電の実施を、世界中の専門家が懸念 】[インデペンダント]

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国民に電力不足を喧伝し、再稼働を目論む日本政府に集中する非難
世界の巨大地震の20%が集中する国土での原子力発電の実施を、世界中の専門家が懸念

ザ・インデペンダント(英国) 5月18日


日本政府が原子力発電の停止により、この夏電力不足に陥るのは避けられない、と喧伝する中、日本の人々は長く暑い夏の到来に備えています。
政府がこれほど電力不足を喧伝することについて、現在停止中の原子力発電所の再稼働を、国民に強要するための策謀である、という批判が起きています。

50基の原子炉が停止し、4基の原子炉が破壊された日本、政府が今週まとめた草案では、人口900万近い人口を擁する大阪を含める関西圏で、最大20%の電力使用制限を要求することになる恐れがある、としています。

5月5日に稼働中の最後の原子炉が停止したことで、今後の日本のエネルギー政策をどうするかの議論に、一層の拍車がかかることになりました。
福島第一原発の3基の原子炉でメルトダウンが起きる事故が発生するまで、日本では総発電量の3分の1を原子力発電が賄ってきました。
企業側は国内の発電施設がもっと多くの電力供給を行わなければ、この夏経済的に困難な局面に陥る、
と語っています。
経団連の米倉会長は、原子力発電所を再稼働しなければ、5兆ドルの規模を持つ経済が『崩壊する』と繰り返し語っています。

福井県の自治体では今週、福島の事故後初めてとなる原子炉再稼働に関する投票が行われました。この4月、野田総理大臣は東京から360キロ西方にある大飯原子力発電所について、安全性が保たれ再稼働に問題は無いと発言し、避難の嵐を巻き起こしました。
大飯原子力発電所を運営する関西電力は、同発電所が立地する大飯町に年間3,000万ドル(約24億円)の自由に使える財源を提供し、町も原子力発電所の存在により数百人分の雇用を確保しています。

原子力発電に反対する人々は、日本はこの機会に原子力発電所から撤退すべきだと考え、日本政府と電力会社がこの夏の酷暑と電力不足を過度に強調し、脅威を煽っていると批判しています。
グリーンピース・ジャパンで気候変動・エネルギー問題を担当する高田ひさよさんは
「2012年夏の電力需要期は、エネルギー効率の改善、負荷の適切な分散、そして省エネルギーの実施により乗り切れます。」
と語りました。

世界で発生するマグニチュード6.0以上の地震の2割が集中する日本において原子力発電を行う事の危険性について、これまで世界中の専門家が危惧してきました。
そして昨年発生した福島第一原発の事故は、沿岸に原子力発電所が数珠つながりに存在する危険性について、国民に気づかせることになりました。
東日本大震災が発生からちょうど1年が過ぎた2012年3月11日に行われた世論調査では、国民の60%が原子力発電所の再稼働に反対しています。そして国民の80%が、原子力発電から別の電源開発に進むべきだと考えていることが明らかになりました。

福島第一原発の事故はすでにこの国の温室効果ガス削減策に打撃を与え、増大する原油や天然ガスの輸入増加により、この30年間で初めてこの国を貿易赤字に追い込みました。

政府のエネルギー部門と環境部門がまとめた素案によれば、北海道と西日本において電力需要が供給を上回る可能性が高いことを述べ、電力不足が広がる可能性を警告しています。
日本政府は来週(5/20~26の週)のどの時点かで、電力不足の問題に結論を出すことを求められています。

http://www.independent.co.uk/environment/green-living/in-japan-the-lights-are-already-starting-to-go-out-7754469.html?origin=internalSearch

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「世界の巨大地震の20%が集中する国土での原子力発電の実施を、世界中の専門家が懸念」しているなんて、皆さんご存知なかったのではありませんか?

かくいう私も、3.11が発生し、その後電気が回復して毎日日本のニュース番組を見ているうちに、周囲で現実に起きていることとのギャップを実感し、日本の大手メディアの報道に対する違和感がだんだん大きくなり、そこで海外ニュースを通して日本を見るようになって、ものすごい量の『事実』を初めて知ることになりました。

2011年3月以降、翻訳したニュースやコラムの数は、自分でもその数がわかりません。
ただこの【星の金貨】のページ数が400を超えてしまっているので、その数を上回っていることだけは確かかと思います。
その400本以上の原稿が私に教えたことは、国家的に問題が発生した時、欧米では徹底的に議論を行い、結論を出す。
日本は問題の存在を隠し、国民が気づかぬうちにいろいろ決めてしまう、という事でした。

私も含め日本人の多くが「世界の巨大地震の20%が集中する国土での原子力発電の実施」の問題に気付かなかったため、今回の福島第一原発の巨大悲劇を生んでしまった、という事が言えると思います。

「日本政府の来週(5/20~26日の週)の原子炉再稼働を強行」が杞憂で終わることを願うのみですが、この問題に納得のいく決着が得られるまで、私たち国民の目をらんらんと光らせていきましょう。

そして下記の記事、
「どの陣営の政治家もいう事は皆同じ、『私は愛国者だ!』。わかったわ、じゃあこの状態を何とかしなさい!愛国者だなんて言っている政治家に限って、どんな実行力もないことを、国民はずっと思い知らされてきたのですから。」
この一言に共鳴する日本人は、わたしだけでしょうか?

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【 荒れるギリシャ、深まる国民の苦しみ 】

アメリカNBCニュース 5月17日

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ヨーロッパではギリシャ国内の状況と極端な経済の低迷による国家経済の破たんが、いつ、どこに、どのような形で波及するかわからない、という懸念が深まっています。
もちろんアメリカも無関係ではいられないでしょう。
生活を支えるため懸命に働いているギリシャの一般市民には、恐れていた悪夢が現実になりつつあります。

レポーター : アテネにあるオリンピック発祥の故地では、2012年に開催されるロンドン・オリンピックで灯される聖火の点灯式が行われました。
しかし街の反対側では、人々の暮らしがますます困難に陥っている兆候が大きくなっています。
牛乳、冷凍チキン、洗剤の無料の配給を受けるため、ここに並んでいる女性たちはかつては貧困階級の人々ではありませんでした。
「人々の暮らしが脅かされ続けています。そしてこの国も完全に窮地に陥っています。」

ギリシャでは国家経済の破たんを回避するための努力が続き、ユーロ圏離脱への具体的動きはありません。
しかし年金のカットやリストラ、そして最低賃金の維持を求めてたくさんの人々が路上で抗議行動を行っています。
欧州連合による財政援助を受けるため、緊縮財政プランを実施してきた与党連合は選挙で敗北し、政府は分裂状態に陥りました。
やり直しの選挙は7月17日に行わなければなりませんが、それまでは実質的に政府機能は停止状態に陥り、この国の将来はますます不透明なものとなっています。

万が一ギリシャがEUを脱退する事態に至れば、その影響は欧州全域はもちろん、世界全体を巻き込むことになるでしょう。
カーネギー財団国際問題担当ユーリ・ダドゥシュ
「アメリカ国民はこの事態の推移を、慎重に見守る必要があります。欧州はアメリカの輸出産業にとって最大の市場なのです。」

ここにいるジェニファーもギリシャがユーロ圏から離脱し、自国通貨体制に戻る場合に備え、預金全額を引き出しました。
「もはやそうすべき時が来たと感じたのです。」

寄付によって市民に食糧援助などを行っている施設で働くこの女性は、政治家たちの無能ぶりに、しびれを切らしています。

「どの陣営の政治家もいう事は皆同じ、『私は愛国者だ!』。わかったわ、じゃあこの状態を何とかしなさい!愛国者だなんて言っている政治家に限って、どんな実行力もないことを、国民はずっと思い知らされてきたのですから。

レポーター : 彼女が今見ている現実とは、救援物資を受け取りに来る人が、毎日増え続けていることなのです。
ステファニー・ゴスク、NBCニュース。

放射能汚染・インチキ商法がはびこる日本 & 100歳の現役教師「100歳は単なる折り返し点!」

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【 放射能汚染への懸念から、インチキ商法がはびこり始めた日本 】
 
FOXニュース 4月6日


 
この四半世紀で最悪の原子力事故が発生してから1年余り、日本では市場に出回っている製品が放射線によって汚染されてはいないか人々の監視が続く一方、行政は放射線量 を軽減させるための対策に頭を痛める事態となっています。
これを受け東京にある
 
2012年1月、日本保育園協会は、人間の髪の毛が帯びている電磁波の量を測定することで、その人の体内に蓄積されている放射線量を計測できる、と主張する日本QRS健康管理協会という会社に対し、詐欺である旨の警告を行いました。
これを受け東京都の保険福祉局が調査を開始しました。
 
そして昨年の7月には発汗によって体内に蓄積した放射性物質を体外に排出できる、とうたったスーツが、当局により詐欺の容疑でマークされました。
さらに日本の消費者庁は約50万円という価格の入浴によって体内の放射性物質を代謝すると謳った浴槽について、他の疑わしい商品とともに消費者に対して注意を促しました。
 
2011年3月に事故を起こした福島第一原発の南約40キロに位置するいわき市では、市の緊急対策部門はあらゆる種類の放射性物質が市内に降り注いだ、と見ています。
こうした状況に便乗し、特に福島第一原発に近い場所では、市民の放射性物質への懸念を商売の糧にしようとする業者が出現しています。
 
高い濃度の放射線が牛肉や米、 そして肥料やコンクリートなどあらゆるものから検出されています。
こうした事態に周辺住民にはいったいどれだけの放射性物質が体内に入り込み、それが将来どのような被害を生み出すのか懸念が募る一方なのに、政府の対応は常に後手に回り続けました。
そのため住民は自分の身は自分で守るしか無い、という思いに駆り立てられることになったのです。
 
これらの放射線『対応』製品の多くには何の効果も期待できない、と専門家が指摘しました。
「一言で言えば、どれもインチキです。」
どれだけの放射性物質が体内に蓄積されているか、数十本の髪の毛を分析することによって検知できるという機械について、コロンビア大学メイルマン・スクールの公衆衛生が研究分野であるノーマン・クライマン教授が語りました。
 
しかし放射線に関する専門知識に乏しく、その影響のみを懸念する多くの消費者にとって、どこまでが科学的で、どこからはそうでないかを判断するのは簡単なことではないのです。

こうしたことがある一方で、専門家によって放射線によってもっとも被害を受けやすいとされる、幼い子供たちを持つ若い親たちの懸念は深まるばかりです。
 
http://www.foxnews.com/health/2012/04/06/radiation-worries-spur-quackery-cures-in-japan/

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【100歳の現役教師「100歳は単なる折り返し点!」】

アメリカABCニュース 2012年1月25日
アメリカNBCニュース 2012年3月13日

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 シカゴ市民のオリビア・ノイバウアーは、1935年にプルマン技術高等学校で教鞭をとり始めました。
そして77年後、彼女はまだ現役の教師です!
 
 現在99歳のオリビア・ノイバウアーはシカゴの西第83番街にあるアッシュバーン・ルーテル小学校で教鞭をとっています。
この私立学校では、幼稚園に入る前から読書を行うなど、基礎学力の養成に力を注いでいます。
3月11日に100歳の誕生日を迎えることになるノイバウアーさんは、読書の先生です。
 
「私の息子はしょっちゅう私に『いったいいつになったら引退するつもりなんだい?』って尋ねるのよ。私はこう答えるの、『その時が来たら、神様が教えてくださるわよ。』」
ノイバウアーさんがこう語りました。

今はノイバウアーさんは基本的に1対1で教えています。
77年前、彼女が教職に就いた当時、先生対生徒の割合は今とはだいぶ違っていました。
「そうね、はっきりとは思う出せないけど、常時200人ぐらいの学生を教えていたと思うわ。1年生を教えたときも、2年生のときも、3年生のときも。」
 
1935年当時、彼女は体育を教えていました。
現在では彼女は読書教師で、午前6時から正午まで週5日、ここで教えています。
しかし彼女はそれで十分だとは思っていません。
「私は子供たちも、教えることも大好きなの。本当に素晴らしいことだわ。子供たちも本当にいい子ばかりよ。」
 
「彼女は優秀な先生です。彼女が教えている幼稚園の男の子も女の子も、クリスマス・シーズンには本が読めるようになっています。それもよどみなく。」アッシュルーテル小学校の聖職教務主任のエリザベス・ヒラーがこう語りました。
 
1964年にノイバウアーさんハアッシュバーン・ルーテル小学校の設立に参加し、それ以来戦力であり続けています。
 
彼女の長寿への秘密は?

実に簡単、彼女の母は96歳、祖母は100歳、そして2人のいとこは101歳まで元気でした。

アルツハイマー病との新たなる戦い & 逆行?! ビートルズ in アビーロード

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【 アルツハイマーとの新たな戦いを始めたアメリカ 】

アメリカNBCニュース 5月15日

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今日、医療の上で新たな挑戦が始まることにより、アルツハイマー病の予防治療に光が射しそめることになりました。
多くの国民がアルツハイマー病の発症を恐れながら日々過ごし、たくさんの患者とその家族がこの病に苦しんでいます。そして多くの人が患者の世話をしています。

現在アルツハイマーに侵されているアメリカ人の統計値は非常に悪いものです。550万人の人々がこの病に侵されています。そしてこの病気の増加傾向は悪化の一途をたどっています。
2050年にはその患者数は実に1,600万人を超え、そのために必要な治療費は年間1兆1千億ドル(約90兆円・日本の国家予算並み)に上るものと見られています。

この事態を受け、合衆国政府はアルツハイマー病との新たな戦いを開始しました。国民の期待を受け、この病を予防するための調査・研究・治療に乗り出しました。
NBC科学部門の特派員、ロバート・バゼルがお伝えします。

レポーター : アメリカではおよそ一時間に1人の割合でアルツハイマー病の患者が生まれています。
グレン・キャンベルもその一人です。
今日、彼の娘さんの話を聞くことが出来ました。
アシュレー・キャンベル「父が私を見ている視線の中には、実際にはどのような認識も愛情も無い、そのことを理解することは本当につらいことです。」

レポーター : 今日、合衆国政府は国民の健康とこの国の社会福祉を台無しにする恐れのあるこの病について、国としてどのような対策を行うかの詳細を公表しました。

保健福祉省長官キャスリーン・セベリウス
「アルツハイマー病の解明の進展には時間がかかり過ぎ、思わしい状況ではありません。私たちはまだ有効な治療薬の開発にも成功していません。その上、臨床試験も失望に終わる結果ばかりが続いています。」

今回の取り組みの最終目標は2025年までにアルツハイマー病の進行を止めるか、進行を遅らせるための治療法を見つけることです。
この取り組みの一環として政府は数百万ドルに上る予算を、二つの研究につぎ込みます。
ひとつはアメリカ国内ですでに着手済みのものですが、薬剤の投与によってアルツハイマー病の進行を止めることが出来るかどうか、その検証です。
アイオワ州のある家族も研究の対象になっていますが、この家族は50%の確率で若年性アルツハイマー病を発症する遺伝子を持っています。
ジョー・ヘンリッチ「私は、自分の人生の終わりに痴呆に侵され何もできなくなる事態を、手をこまねいて待っているつもりはないのです。」

リポーター: 同じく2025年の完成を目指す研究は、コロンビア州の複数の家族を対象に進められています。
いずれの研究もどれだけの年月を必要とするかは、明らかではありません。
しかし最新の研究結果に基づけば、アルツハイマー病の進行を止めるにしても遅らせるにしても、とにかくできるだけ早い処置が必要であることがわかっています。

ワシントン大学医学部セントルイス校ジョン・モリス医学博士
「アルツハイマー病は発症する15年から20年前に、その兆候となる脳の変化が現れます。」

リポーター: 今回の政府の計画にはウェブサイトの整備が含まれています
アルツハイマー病の患者を持つ家族は、ここから必要な情報を取り出せるようになります、

政府の見積もりによれば、今年だけでアルツハイマー病の患者の治療とケアに必要な費用は2,000億ドル(16兆円)に上るものと見られています。
それにもかかわらず、アルツハイマー病の研究予算は他の疾患に比べ低いものになっています。
多くの科学者が今回の政府の取り組みを高く評価していますが、問題は議会がこの取り組みに対し、どれだけの予算を割り当てるのか、という事なのです。

まさに、戦いは始まったばかりなのです。

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【 逆行?! ビートルズ in アビーロード 】

アメリカNBCニュース 5月15日

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オークションに出品予定の写真は、ビートルズがアビーロードの横断歩道を『逆行』する様子をとらえています。
ビートルズがアビーロードの横断歩道を「ゲット・バック」したとき、1969年に発売された『アビーロード』のアルバムジャケットに使われた写真とは別方向に、ビートルズの4人が途を渡っている写真があったことなど、誰も知らなかったはずです。
いまオークションへの出品を待つ一枚の写真は、アルバム『アビーロード』のジャケットのため、ロンドンの北西部セント・ジョンズウッドにあったアビーロードスタジオの屋外で撮られた6枚の写真の内の1枚です。
この写真は5月22日に開催されるオークションで14,000ドル(110万円)前後で落札されるもの予想されています。

アルバムに使われた写真では白いスーツ姿のジョン・レノンが先頭に立ち、横断歩道を左から右に渡っています。そして一台のフォルクスワーゲン『ビートル』が背景にあります。
ジョンに続いてリンゴ・スター、その後ろにはだしのポール・マッカートニーとジョージ・ハリスン。
なぜポールだけがはだしなのかという事が当時話題になり、「ポール死亡説」が当時取りざたされました(詳細をウェブサイトで調べることが出来ます)。

オークションに出品される写真では、ジョンが先頭なのは同じですが、4人は右から左に横断しています。
そしてファンにとって決定的に興味があるのは、ポールがサンダルらしきものを履いている点ではないでしょうか?

英国紙のガーディアンのウェブサイトによると、カメラマンの故イアン・マクミランが通りの真ん中に脚立を立てて撮影したため、警官が一時車両の通行を停止させました。
ガーディアン紙はロンドンのブルームズベリー・オークションのサラ・ホイーラーのコメントを引用しています。
「この写真は、1960年代の象徴と呼ばれていました。この写真がこれほどの人気を得た理由は、そのシンプルさにあると思います。とてもシンプルで、みるひとが自由に想像を巡らせることが出来る、素敵な写真だと思います。」

別の英国紙ザ・サンのウェブサイトでは、サラ・ホイーラーがカメラマンとして故イアン・マクミランが選ばれたのは、彼がオノ・ヨーコの友人であったからだ、と述べています。ポールは彼が考えているジャケットのイメージについて、絵を描いて説明しました。

今回オークションに出品される写真は、当時現像された25枚の写真の内の一枚で、個人の音楽愛好家が所蔵していたものです。
当時メンバーの写真を個人的にも多数撮影していたリンゴ・スターは、このニュースをローリング・ストーン紙が伝えた後、こう語りました。
「今となっては、自分が撮影したたくさんの写真は、いったいどこに行ってしまったものやら…」

http://entertainment.msnbc.msn.com/_news/2012/05/15/11718371-photo-up-for-auction-shows-beatles-going-wrong-way-on-abbey-road?lite

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アルツハイマーの原稿で気になったのは、登場したグレン・キャンベルはあのグレン・キャンベルなのか?ということでした。
彼が歌った「ラインストーン・カウボーイ」「ウィチタ・ラインマン」そして「恋はフェニックス」は未だに私のお気に入りの曲だからです。
アルツハイマーは本人のみならず、その家族の方もつらい思いをしなければなりません。
何よりも「人間としての尊厳」がその姿から失われて行く過程で、ともすれば家族からも疎まれてしまうという現実には、非常に痛ましいものがあります。

そしてビートルズ。
私が生まれて初めて自分で買った「LPレコード」は、ビートルズのレット・イット・ビーでした。
以来、ビートルズの発売済みのLPをすべて揃え終るまでは、その他のミュージシャンのレコードはシングルレコード(EP)は買っても、LPは買わなかったように記憶しています。
私程度の「ビートルズ・ファン」は世界中に数限りなくいたでしょうが、それほどに10代前半の自分にとってビートルズの音楽が魅力的だったのだと思います。

私には、ビートルズのほぼ全曲をギターを弾きながら歌える友人がいます。
私の娘が大学生の時だったと思いますが風邪をひき、2階の自分の部屋で寝込んでいた時のことでした。
彼がやってきてあぜんとする妻と私の前で、娘のギターを弾きながら「ミスタームーンライト」をフルボリュームで歌い、あわただしく帰っていきました。
帰った後、お寺の山門の仁王様のような顔をした娘が2階から降りてきて一言。
「今のなに?!」

ビートルズは誰にとっても不滅です。

【 沿岸の発電所に迫る、海からの脅威 – 次の世代が解決すべき、遠い先の問題ではない 】

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【 予想される海面上昇により、海沿いの発電所に水没の危険 】
[ 新たな調査により、海面上昇がもたらす危険性が明らかに - 海からの脅威にさらされる発電施設 ]
 
ジョン・ハードル / AOLエネルギー  4月23日

今後数十年の間に予想される海面上昇により、アメリカ国内の発電所、石油精製施設、天然ガス処理工場の危険が高まることが、気候変動について研究を行っているクライメイト・セントラル(アメリカの非営利組織・科学者と科学ジャーナリストにより、主に気候変動に関する調査・研究・発表を行っている)の最新の調査により、明らかになりました。
http://www.climatecentral.org/news/sea-level-rise-threatens-hundreds-of-us-energy-facilities/
 
4月19日にアメリカ議会に提出された報告書の中で、アメリカ国内22州の海抜4フィート(1メートル20センチ)以下の場所にある287の施設で、今後予想されている地球的規模の海面上昇により、水没の危険性があることがわかりました。
 
このうち半数 以上がルイジアナ州にあり、そのほとんどは天然ガス処理工場です。フロリダ州、カリフォルニア州、ニューヨーク州で水没が予想されている10か所から30か所の施設のほとんどは発電所ですが、テキサス州とニュージャージー州では、石油と天然ガスの複合処理施設も水没の危険があります。
 
すべてを集計すると130の天然ガス処理工場、原子力発電所を含む96の発電所、そして56の石油精製・天然ガス処理工場が海抜4フィート以下の場所にあることが、調査により明らかになりました。
5フィート以下までにすると、その数は328施設に達します。
 
さらに報告書は、55か所の施設ではその位置が極端に低いことから、気候変動により水没する危険性が2倍ある、としています。
そして2030年までに海抜4フィートの高さまでの水没が発生する危険性は55%に達すると語っています。そして海抜5フィートの位置にある施設が2050年までに水没する危険性は41%と算定しています。
 
ただしこの予測は防潮堤や、各施設ごとの防波堤のあるなしは考慮していません。
しかし防潮堤などがあっても、新たな水面の高さを下回る場所にある施設は、大雨が降った場合にはたまった雨水を海に配水することが物理的に不可能になるため、より一層水没の危険性が高くなる、と警告しています。



▽ 極地の氷の融解は早まる可能性



海洋温度の上昇と北極南極を覆っている氷の融解により引き起こされる海面上昇は、温室効果ガスの排出量の増加に伴い、この21世紀に加速すると予想されます。
2100年までに海洋は、現在の高さから20~80インチ(約50cm~2メートル)上昇すると予測されると、この報告書は述べています。


「海面上昇の危険性は差し迫った、深刻な問題です。」
報告書の執筆者の一人であるベン・シュトラウス博士がアメリカ上院エネルギー・天然資源委員会で語りました。
「これは次の世代が解決すべき、遠い先の問題ではありません。
上昇する海面は徐々にその速度を早めて数百万人のアメリカ人に影響を与え、建物やインフラへの損害額は数十億ドル(数千億円)の規模に膨らむでしょう。」


「水没の危険に加えて、海面上昇はまた、浸水エリアから水を抜くための排水設備を稼働させ、塩分を抜くための作業を要求することになります。そして高温のため空調を強化せざるを得なくなり、これらのために必要になるエネルギーは膨大なものになることが予想されます。」
フロリダ海洋大学の気候変動イニシアティヴ(アメリカで立法のための提案活動を行う機関) のレナード・ベリー博士が上院の公聴会でこのように語りました。

「フロリダのように低地が多い州において電力需要が増加した場合、従来の送電網では対応できない可能性があります。したがってこれからの電力需要に対しては太陽光、バイオマス、あるいはメキシコ湾流を利用した潮力発電などの再生可能エネルギーで対応する必要があるかもしれません。」



アメリカ航空宇宙局 – NASAのチーフ・サイエンティストで あるワリード・アブダラティ博士は、世界の海面上昇はこの30年間、1年に3.1ミリずつ上昇しており、21世紀末まではさらに20cmから2メートル海面が上昇する、と上院の公聴会で発言しました。


「今世紀末までに起こり得る1メートルの海面上昇は、人間の生存と経済活動に著しい影響を与えるとともに、地球規模の社会的・政治的安定性に影響を及ぼすことになるでしょう。」
 
http://energy.aol.com/2012/04/23/energy-plants-at-risk-from-rising-seas-report-says

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この原稿を読んで思い至るのは、日本の原子力発電所がすべて海沿いに立地していることです。
現在、福島の教訓から想定される津波の高さについて見直しが行われ、日本中の原子炉で防潮堤のかさ上げ工事などが行われています。
しかし、この記事にあるように海面が上昇してしまえば、防潮堤などの「対症療法」では対応できなくなることも予想されます。

昨日ご紹介した『脱原発宣言』後のドイツ社会の発展を見れば、原子力発電にこだわり続ける理由はますます希薄になっているはずです。

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巨大流星『ヴェスタ』地球に接近
           
アメリカNBCニュース 5月10日

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現在地球に接近中の流星に関する話題をお伝えします。
アメリカ航空宇宙局NASAの 衛星『夜明け』は流星としてはかなり大きめのヴェスタの周囲を回りながら観測を続けていますが、この度送られてきた情報によれば、それが 巨大な岩のような形状をしており、流星というよりは小惑星と呼ぶ方がふさわしいことがわかりました。
ヴェスタは火星と木星の間にある流星帯に含まれ、アリゾナ州程の大きさがありますが、凹凸の激しい表面に覆われています。
地球上では科学者がこの二、三週間、ネバダ州とカリフォルニア州の上空でヴェスタが明るい光跡を描いて飛んでいることを確認しており、地球の大気圏との接触によって表面が破壊され、ミニバンサイズの隕石が飛び散った模様です。

「『脱原発』後のドイツはどうなったのか?! 脱原発は技術革新を進め、社会正義を実現し始めた」

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【 岐路に立つ日本のエネルギー政策 】

「『原発推進』を表明した英国政府、しかし企業側が次々原子炉建設中止を表明」
「『脱原発』がCO2の排出量増加、電力不足につながるという批判は、すべて間違っていたこことが証明された – まず8基の原子炉を止めたドイツ」
「ドイツでは『脱原発宣言』が、新たな技術開発と技術革新が国家的規模で進むことにつながっている」


キャサリン・ミッチェル / アンソニー・フロガット / 馬奈木俊介
ザ・ガーディアン(英国) 5月3日

東京の液化天然ガス処理施設。
福島第一原発の事故によるすべてのこれまで国内需要の3分の1の電力を供給してきた原子力発電所が、福島第一原発の事故によりすべて停止したことにより、日本国内の電力自給体制には大きな変化がもたらされました。

日本では5月5日に国内のすべての原子力発電所が停止することになります。

2011年の福島第一原発の事故以前、54基ある原子炉が日本国内の電力需要の3分の1を賄ってきました。
この前例のないスピードで実現した全原子炉の停止という事実は、世界に対し重要な教訓を示しました。すなわち近代社会は国民が支持する政策を実現するパワーを秘めている、そして同時に望まない政策を阻止する力も持っている、という事です。

福島第一原発の事故に対するイギリス、ドイツ、そして日本のそれぞれの政府の反応を比較した時、一番目立ったのはドイツの敏感な対応でした。それまでドイツ国民の間にあった原子力発電所への懸念を、この機会に一気に政策化しました。

正反対の立場をとったのが英国でした。新たな技術革新の道を自ら閉ざし、世界的にも批判が高まっている従来通りの原子力発電政策を推進しようとしています。
再生可能エネルギーへの転換を望む世論が、国民の間に高まってきているにもかかわらず。

そして日本はエネルギー政策の帰路にさしかかっています。

過去14カ月にわたり日本国内の原子炉は核燃料の再充填と、法律で定められた定期点検を機に、一基、また一基と停止を繰り返してきました。
これは福島第一原発の事故の後、新たに導入されることになったストレステストの結果について、地元住民が納得していないこと、そしてこれまでと異なり地元自治体が無条件の承認を与えることが無くなったことによるものです。

日本のエネルギー政策は今、福島第一原発の事故の結果ますます高まっている反対世論と、多額の投資をしてきた発電設備を抱え込んでおり、従来通りの原子力政策の継続を望まなければならない原子力産業界からの政治圧力との間に挟まれています。

今さら驚くことではありませんが、これまで国内需要の3分の1を賄ってきた原子力発電がすべて止まったことは、日本国内の電力の供給、そして需要に著しい変化をもたらしました。
電力使用の分散のための週末や夜間の工場の稼働、エアコンの使用制限、そして石油石炭などの化石燃料の消費量の増大など。

電力消費を効率化するため、東京など指定された大消費地では8月の電力需要のピーク時の使用量の18%カットされ、一般家庭でも17%を目標とする消費電力の節約が行われました。

日本も2011年には1,000MW分の太陽光パネルを設置、再生可能エネルギーの使用を二倍にして、ドイツのスタイル再生可能エネルギーの固定価格買取制度を導入するための新しい法律を導入しました。
ブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンスの分析によれば、2014年には太陽光および風力発電により20GWの電力供給が可能になる見込みです。

今回の福島第一原発が引き起こした悲劇に心を痛めた人々は、日本のエネルギー政策により一層無関心ではいられなくなっています。人々の要求の中心にあるものはまだ具体的イメージは形作られてはいませんが、混乱を引き起こさずにエネルギー供給体制を革新していくことです。
そして日本の消費者はまず最初に、政府がそのエネルギー政策を明らかにすることを望んでいます。
しかし人々の考えとは裏腹に、政府は『福島後の原子力政策の推進』をするのかどうか、まだ明らかではありません。

先にも述べましたが、福島第一原発の事故に対するドイツ、英国両政府の対応は180度違ったものでした。
ドイツは2011年夏に、まず8基の原子炉の廃炉作業に着手し、残る原子炉も2022年までに完全に停止する予定です。
この方針はドイツ国内のすべての軌跡数の多い政党によって承認されました。たった一党この案に反対した政党の主張は、原子力発電の廃止までに10年間もかけるのでは時間がかかりすぎるというものでした。
二酸化炭素の排出量が増える、ドイツが電気を輸入しなければならなくなる、あるいは電気料金の価格が上昇する、といった批判が一部から寄せられましたが、これまでのところそうした指摘は間違っていることが証明されました。
ドイツは今も変わらず電気を輸出し、2011年のCO2排出量は2.4%減少したことにより、世論は原子力発電の廃止を支持し続けています。

一方では、ドイツの原子力産業界とその従業員が、機会があれば原子力発電の廃止という決定を覆したい、との思いには固いものがあります。
しかし再生可能エネルギーの発電設備は一気に進んでおり、2020年には35%、2030年には50%の電力が再生可能エネルギーにより供給される見込みです。
同時に新たな電気供給システムや電気の蓄電システム、そして化石燃料の発電設備に対する新規の投資も増え続けています。

結果的にこのことは、ただ単に原子力発電を続けるか否かという部分的な問題にとどまらない、より根本的な変革をドイツ社会にもたらす結果になりました。
そして新たな技術開発と技術革新が国家的規模で進むことにつながりました。
この事実は技術をどう使うかという面にとどまらず、その技術が社会全体にどのような恩恵をもたらすのかをしっかり見極め、その国の政府が素早く、しかし正しいタイミングで政策実行すべきことを世界に伝えました。

一方の英国の福島第一原発の事故に対する反応は?と言えば、新世代原子力発電所の建設計画を推進する旨の発表を行い、このような事故は英国では起こり得ないことを国民に向け強調することでした。
そして現在、新たな原子炉建設中止を企業側が次々発表する事態に、沈黙を守っています。

この3つの事例から引き出されるべき教訓とは、どんなものでしょうか?
まず一つ明らかなことは、たとえ事前の政治的合意や方針があったとしても、事故を受け一見不可能に見えても直ちにその方針を転換したことによって、環境面だけでなく、財政的にも恩恵があった、という事です。
ドイツは段階を経て、大規模な実利的なエネルギー・システムを作り上げてきました。
そしてことあるごとに反対意見に遭遇しながらも、社会がよりこれから長く安全・平穏に運営されるための戦略を立て、再生可能エネルギーへの切り替えを着々と進めてきました。
これは別の面では現在の有力電力会社などが国家のエネルギー政策を牛耳ることを妨げましたが、結局は企業自身にとっての利益にもつながりました。
ドイツの『脱原発』の決定は、市民が望むこれらもずっと社会正義の実現される社会と、産業界が望む技術革新とを、見事に融和させる結果につながりました。

ドイツは福島第一原発の事故の教訓を最大限に生かし切ったのです。


これに比べれば、英国の決定は近視眼的と言われても仕方のないものです。
技術的な恩恵は原子力発電を行う会社だけに限られ、経済的な問題も『今』だけに限られ、市民が望む安全で公正な社会の実現は、短期的であれ、長期的であれ、ほとんど顧慮されてはいません。
このような決定は想像力の産物でもなければ、最大多数の幸福を目指すものでもありません。

さて岐路に立つ日本はどうでしょうか。
1970年代に起きたオイルショックへ反応から、日本は原子力発電を中心に据えた、世界的にも類のない技術集約による産業用の大規模電源開発を行う一方、ソーラーパネルの開発にも乗り出しました。

そして今も続く福島の危機は、日本に新たなる挑戦と方針転換の機会を提供しています。

一方では原発に頼らない社会を実現するための技術開発が今後の基本的的土台を築き、そして日本が誇る研究、開発、そしてその成果を製品として世の中に出す能力が、再び世界を席巻する時がやって来るかもしれません。
しかしそのためには日本の社会全体が、このような変革を支えていく必要があります。
それは日本人自身が福島の厳しい経験から、学び取っているはずのものです。

こうした変革を目指すことの方が、原子力発電に固執して再生可能エネルギーなどの批判や妨害をすることよりも、安全なエネルギーが潤沢に生み出される社会につながっていくことでしょう。

キャサリン・ミッチェル : エクセター大学・エネルギー政策教授
アンソニー・フロガット : チャサム・ハウス上級研究員
馬奈木俊介(まなぎ しゅんすけ) : 東北大学 大学院環境科学研究科教授

http://www.guardian.co.uk/environment/2012/may/03/japan-nuclear-power-post-fukushima

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自分で読んでも感動できる記事や論文を翻訳した後は、気持ちのいいものです。
わたしがこれまで翻訳した記事の中で、最も気に入っているのはザ・ガーディアン(英国)の
[ フクシマ、それは津波と言う地獄を見た日本人が、決して見たくなかったもの ]http://kobajun.biz/?p=1664
ですが、今回の記事もそれに勝るとも劣らぬ内容です。
ここで私が付け加えるべきコメントも、特にありません。
例によってドイツの『脱原発』の成功を伝えない日本のメディアについては、今更触れるまでもありません。

それにしても、
「ドイツの『脱原発』の決定は、市民が望むこれらもずっと社会正義の実現される社会と、産業界が望む技術革新とを、見事に融和させる結果につながりました。」
などというドイツの現実には誠に羨むべきものがあります。
『脱原発』により、一時的に雇用や自治体の財源問題が発生する可能性がありますが、それもこの記事により克服可能であることが、私は確信できました。
何よりも、福島の人々を襲ったような悲劇が二度と起きずに済むのですから。

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【 ギネス記録更新 : 世界最大の波を乗りこなすサーファー 】

アメリカNBC放送 5月11日

Visit msnbc.com for breaking news, world news, and news about the economy

見とれるほかない映像です。

ポルトガルの沿岸で生涯最大の大きな波を乗りこなすサーファーです。波の高さは25メートル。
新しいギネス記録を達成したのはほかならぬハワイのサーファー、ギャレット・マクナマラさん44才です。
どなたも異論はないと思いますが、波の大きさを測るのに、体験してみる以上の方法は無いようです。

共和党大統領候補のミット・ロムニー、ちょっと変わった奴を標的に、典型的ないじめを行った。私は彼と一緒に野犬の群れを作っていた。

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かつての高校のクラスメートが暴露

デイヴィッド・ミュアー / アメリカABCニュース 5月10日

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クランブルック·スクールからミットロムニーの1965年の高校卒業アルバムの写真。

共和党の大統領候補、ミット・ロムニーのかつ ての高校の同級生は、高校生だったロムニーがミシガン州のクランブロック・ハイスクールで2度「暴行や殴打」事件を起こしたことがあり、また自身の体験としてロムニーが数人がかりで地面に押さえつけた級友の髪を切るための鋏を持ち歩いているのを目撃したことがある、とABCテレビに語りました。
「それは、今でも心につきまとう記憶です。 私はこのことについて正直に打ち明けた方が、みんなのためになると思ったのです …。たまたま見かけた相手が他とちょっと違う、そんな理由で引きずり倒され脅された人の目を一度見れば、誰でも忘れることが出来ないほど の衝撃を受けるはずです。それが私たちが彼と袂を分かった理由なのです。」
現在は弁護士になり、未だにロムニーのことを旧友だと考えているというフィリップ・マック スウェルがこう語りました。
「私は自分自身の目で目撃したのです。」
マックスウェルはワシントンポストが第一報を伝えた話の内容について、こう語りました。
ロムニーは、ジョン・ローバーの奴はきっとゲイに違いないから、奴の長い髪を切ってしまえと言って鋏を取り出しました。
「そして髪の毛をギザギザに切り刻んだのです。髪の毛がごっそり切られました。」
マックスウェルはラウバーの手足を押さえつける係で、自分も含めたその時の仲間たちについて「野犬の群れも同様だった」と語りました。
第一報を報じたワシントンポストにローバーはゲイだったためにいじめの対象になったのか、との問いに対し、マックスウェルはこう答えました。
「当時はゲイという言葉の意味が解らなかったので、別の言葉を使っていた。しかし、同性愛についてはおぼろげながらわかっていたが、ともかくもゲイという言葉は使っていなかった。」
ジョン・ローバーは2004年に亡くなりましたが、姉のクリスティン・ローバーは弟とロムニーとの間のこの事件については聞いたことが無い、とABCニュースに語りました。
彼女は事件当時は大学生で、弟の生活と彼女の生活との間の接点はあまり多くは無かった、と 語りました。
「実際にその事件があったとしても、ジョンは、おそらく何も言わなかったでしょう。」

「彼が今でも生きていたら、その話には激怒していたでしょう。」
彼女は目に涙を浮かべながらこう語りました。
「その頃は二人とも16歳の学生だったのです。それに40年も前の話じゃありませんか!」

ロムニーは高校生時代いたずらを繰り返してい たことを謝罪しましたが、この事件に関する記憶は無い、と語っています。
そして教室で同性愛が冗談の対象になった時、その問題についてはほとんど関心の外だったはずだ、と語りました。
彼は今日のラジオのインタビュー番組の中で、45年前のこの逸話について、一笑に付しました。
ロムニーがいじめを繰り返していたという指摘について、疑問を突き付けられたマクスウェルはこう反論しました。
「何てことだ、私を疑うなんて。私は当時彼を止めなかったことを後悔し、そんな自分をいわば罰するためにこの話をしたのです。もっと早くにこのことを打ち明けていたら、私の心も軽くなっていたはずです。」
「これでも信じてはもらえませんか?」
「その時ローバーの顔に浮かんでいた表情は何とも言えない物でした。忘れようと思っても忘れられるものではありません。」
マックスウェルが続けました。
「地面に押さえつけられたローバーの顔に浮かんでいたのは、同性愛なんてまるで考えられない、そんな訴えだったと思います。」
「これは典型的ないじめです。」

マクスウェルの政治信条は中立であり、最近は民主党に投票することが多いが、過去には共和党の支持者だったと語りました。
彼はもしロムニー候補の父親であるジョージ・ロムニーが共和党の大統領候補指名を勝ち取っていたならば、共和党に投票しただろうと語りました。
彼はオバマ大陣営に対する寄付もしていないし、ボランティア活動も行ってはいない、と語っています。
マクスウェルは彼が今回この件について告白したことは、ロムニーに何らかの影響を与えずにはおかないだろう、と語りました。
「私は彼と一緒に育ちました。私たちは、小学校では親友同士で、その後も常に友人でした。ミットは素晴らしい、非常に明る い、非常にエネルギッシュな人間であり、生涯を通しての大切な友人ですが、この件は我々が知らなかった一面を露わにしました。」
マクスウェルはこの件はロムニーの人間としての一端を表しており、今回の大統領選挙に一定 の影響を与えることになるだろう、と語りました。

ワシントンポストの記事への対応策として、、ロムニー陣営は今日、クランブルック・ハイスクールの別の同級生2人のコメントを発表しました。

「ミットは思慮深く、ユーモアのセンスにあふれ、クラスメートにも思いやりを示す男だった。彼はハイスクールの生徒が受け ていたプレッシャーを和らげるために、いつも良いアイディアを持っていた。彼は羽目を外したり、愚かな振る舞いに及ぶことは無かった。も ちろん、道化役でもなかった。」
かつてのクラスメートのリチャード・ムーンはこう語りました。

別の級友のジョン・フレンチはこう語っています。
「ミッ トは悪意を隠し持っているような人間ではない。彼をいじめを行うような人間として性格づけようとしたり、そんな話を流布させようとするのは不合理な話だ。」

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「同性の結婚を認める!」と表明したオバマ大統領のもとには一晩で1,200万ドルの寄付が集まり、共和党大統領候補の方は同性愛に関わるいじめの疑惑が…
アメリカ大統領選挙は、思わぬことが争点になり、決着してしまうかもしれませんね。

海外のニュースを翻訳するようになって以来、アメリカのニュース番組で一番多く取り上げられていたのは、共和党の大統領候補者選びの話題でした。
直接関係が無いので訳したことはありませんでしたが、ひとつだけずっと思っていたことがありました。
それは党の代表を選ぶために、候補者が一緒に全国津々浦々を、長い時間をかけて巡って歩くのは良いことだな、というものです。

長い間、たくさんの聴衆を前に互い討論を繰り返しているうちに、いろいろなボロがどんどん出てくるし、何を考えているかがはっきりとわかるからです。
つまりはその候補者の何もかもが見えてしまう、ということです。
見るともなく見ていたニュースでしたが、次々に候補者が「自滅していく」中、生き残っていくのは相当な試練のようでした。

これに比べると、日本の首相の選び方には大いに疑問を感じざるを得ません。
実際、今の首相についても、いったい誰がどの部分を支持してその地位に就いたのか、ちゃんと説明できる人などいないのではないでしょうか?

我々がその人となり、そして持っている信念なども確かめるチャンスなど無いまま、いつの間にか首相として君臨していました。
しかも、やることなすこと、というのが大方の人々の感想のように思います。

イギリスは保守党も労働党も、党の候補者になるための「資質と品性」に関する審査は厳格を極め、強行採決をするためにプロレスラーが国会議員になるなどはあり得ない話のようです。
そして有権者一人一人の問いに、誠実に受け答えすることを要求されます。
それができないなら、政治家としての資質は無いとみなされます。

私たちも参考にしませんか?

【 すべての原発が停止した日本 】

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「日本国内にある問題を作り出しているのは、日本政府です」
「もしもう一度同じような事故を起こしてしまったら、私たち日本人はもうこの国には住めなくなってしまう」

アメリカCNNニュース 5月8日

長い休暇が終わり、いつも通り仕事が始まった5月7日の月曜日の東京。
都内を走る電車は時間通り正確に発着を繰り返し、いくつあるかわからない程たくさんのエレベータを使って人々はフロアの間を行き来し、そして電力が足りなくて点かなくなった灯りなどただのひとつもありませんでした。

なぜこの月曜日が特別注目に値 するのか、それはこの40年間の中で初めて原子力発電所からの電力供給が全くない日が日本に訪れたからです、

先週末、たった一基稼働していた日本の原子炉が定期点検のために停止しました。
福島第一原発事故発生以来、国内では原子炉の再稼働は認められずに来ました。
巨大な規模を持つ日本経済は 今、原子力発電無しの新たな時代に入ったことになります。

北海道の泊原子力発電所の原子炉3号基は政府、産業界、そして環境保護主義者が注視する中、土曜日の夕刻に稼働を停止しました。
そして、これから日本のエネルギー政策をどのようにしていくかの、本格的な戦いが幕を開けることになります。

「私は脱原発の実現は簡単でないと思っています。しかし、十分に戦う価値があります。」
と、グリーンピース日本の佐藤じゅんいちさんが語りました。
「日本の地震発生確率は高まった可能性があり、そのことによって日本人と日本経済への危険性は一層高いものになりました。
この危険を回避する唯一の方法は、一刻も早く原子力から他のエネルギー源への移行を実現させることなのです。」

3月11日に襲った巨大地震と巨大津波が福島第一原発の3基の原子炉でメルトダウンを引き起こした後、
こうした要求は環境保護活動家からだけでなく、原子力発電の危険性や日本の原子力行政を司る政府機関に対する不信と懸念から、日本社会全体からの要求となりました。

5月5日には多くの市民が参加して、全原発の停止を祝うデモ行進が東京で行われました。
『こどもの日』のこの日、参加した市民たちは、反原発運動のシンボルとなった色とりどりの鯉のぼりを打ち振りながらデモ行進を行いました。

この活動は、福島第一原発の事 故発生により原発から半径20キロ以内の地域が放射能汚染まみれの不毛の地となってしまい、そこから何万人もの住民たちが避難を強いられる様子を目の当たりにさせられたことがきっかけとなり、草の根レベルの市民運動から盛上ってきました。

福島第一原発の事故発生以前、日本は必要な電力のおよそ30%を原子力発電によって賄ってきました。
それらの原子炉が稼働を停止したため、日本は原油などの化石燃料の輸入を増やすことになりました。
日本政府はこのままでは電力需給のバランスを維持できない、と予想しています。
このまま全原発を停止したままでは夏場に電力不足に陥り、停電が繰り返される可能性もあるとしているのです。
このため政権与党の民主党は地方の首長などに原子力発電所の再稼働を認めるよう、強い要求を繰り返しています。

原子力発電無しでは、世界で3番目に大きな規模を持つ日本経済が危機に陥る、民主党の政調副会長の仙谷由人氏はこう断言しました。
「このまま原子力発電所が停止したままでは、日本経済と国民生活が脅かされることになる。我々はそのことを見通す必要がある。日本はある意味、集団自殺を図っているようなものだ。」

日本最大の経済圧力団体である 経団連の会長米倉弘昌氏は、4月の記者会見でこの戦列に加わりました。
「我々は今年も、そしてこれからも、こうした類いの電力節約に同意するつもりはない。」
米倉氏はこう語り、エアコンを止めたり、終末に工場を稼働させたりと言った節電策を行う意思のないことを明らかにしました。
「政府は停止中の原子炉を再稼働させなければならない。」

経済学者でJPモルガンの常務であるイェスパー・コールは、日本は今後のエネルギー政策を明確に示すことで、経済危機を避けることが可能だ、と語りました。
日本はこれまで、この点をあいまいにし続けて来ました。
「日本の国内にある問題を作り出しているのは、日本の政府なのです。非常に感情的で、不要なほど高度に政治的な議論を繰り返し、物事はゆっくりとしか進まないか、あるいは結局どんな結論も得られない。エネルギー政策を明確に示さなければ、どんな経済政策を示したところで無意味なのです。すべてはエネルギーによって生み出されるのですから。」

日本の野田佳彦首相は年内には、おそらく夏までには、はっきりしたエネルギー政策を示すと約束しました。
先月国会では日本原子力産業会議の議長が、日本の原子力産業界が福島第一原発の周辺自治体の再建に参加し、福島第一原発の廃炉作業を進め、全国的の原子力発電所について強化された安全対策を約束すると語りました。
「我々原子力産業界は、原子力発電所の事故について学ばなければならないことを福島第一原発から学んでいきます。それに基づき、我々は原子力発電のイメージと置かれている立場の回復に努めていきます。」
今井隆氏がこのように語りました。
同氏は原子力政策は日本の政策の一環として残さなければならない、と語ります。
「科学技術に基づく日本の貿易立国としての成長を続けるために、必要なのです。」

しかし、かつて福島で暮らしていた大崎ゆきえさんは、いかなる原子力政策の継続も受け入れることはできない、と語りました。
「政府がいくら原子力発電所は 安全だと言っても、もう信じる人などいません。」

「日本は地震が頻発する国なのです。原子力発電所が存在する、という事だけですら危険なのです。もしもう一度同じような事故を起こしてしまったら、私たち日本人はもうこの国には住めなくなってしまうのですよ。」

http://edition.cnn.com/2012/05/07/world/asia/japan-nuclear-energy-ends/index.html?hpt=ias_c1

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今週は図らずも「すべての原発が停止した日本」特集になりました。
週が始まる際にはすでに2、3の別原稿を用意していたのですが、日本の全原発停止に対する世界の関心は高く、結果して題材選びに困ることはありませんでした。
翻訳をしてして自分自身面白いのは、日本のメディアには登場しないような表現と出会い、胸のつかえが下りるような気がすることが度々あるからです。
今日の原稿なら
「日本の国内にある問題を作り出しているのは、日本の政 府なのです。非常に感情的で、不要なほど高度に政治的な議論を繰り返し、物事はゆっくりとしか進まないか、あるいは結局どんな結論も得られない。」
という部分。
そして冒頭の原子力発電が止まっても、電力をふんだんに利用した高度文明社会が滞りなく機能している東京の描写。

話は変わりますが、今放送されているNHKの朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の11日放送分では、3家族が壁も無い、外との仕切りが何もない無い場所で食事をしているシーンが出てきました。
敗戦直後の何もない時代、それでも生きていく明るさには事欠かなかった時代です。
今は何もかもがそろっていますが、人々が暮らす塀を高くした家の中には憂鬱といらだちがたまっています。
政府は何かというと「電力不足」を盾に国民を恫喝しますが、その底にある品性の低劣さは別にしても、そんなに言うならあの電気もこの電気も使わない生活をめざしてやろうじゃないの、というのが 近頃考えていることです。

福島であんなにも多くの不幸な人々を生んでしまったのに…
これ以上原子力発電を続けて、後世、日本の国土の大部分が人の住めない場所になってしまっている、そんなことは絶対に無いと言い切れますか?!

【 全原発停止を祝う人々 】

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「こどもたちが何の心配も無く、無邪気に遊ぶことが出来る地球を取り戻そう」

アメリカABCニュース他多数 / AP通信 5月5日

5月5日土曜日、この国の稼働可能な50基の原子炉の内、最後の1基が止まったことを祝うため、数万人が東京でデモ行進を行いました。
人々は反原発の強い意志を象徴するものとして巨大な鯉のぼりの横断幕を打ち振っていました。
日本では北海道にある泊原発の原子炉が法律で定められた定期点検のため停止し、この40年間で初めて日本国内で稼働中の原子炉が無くなりました。

昨年3月11日に襲った巨大地震と巨大 津波が福島第一原発の3基の原子炉でメルトダウンを引き起こした後、原子力発電に対する一番の人々の懸念の高まりを受け、点検のため停止中だった原子炉はまだ一基も再稼働していません。
「今日は、歴史的な日です」
と、東京の公園に集まった群衆に向け、石川まさしさんが叫びました。
この呼びかけに、人々は反原発運動のシンボルとして、本来は子供の日に家庭で掲げる鯉のぼりを振って応えました。
「日本国内には多くの原子力発電所があります。しかし、今日稼働している原子炉は一基も無くなりました。これはここに集まったみなさんの努力のたまものです。」
石川さんはこう語りました。

活動家の一人は最後の原子炉が『こどもの日』のこの日に停止したことは、非常に意義深いことだと話しました。
なぜなら福島第一原発が未だに大気中、そして海洋中に放射性物質を放出し続けており、それによる子供たちの健康被害が、彼らの懸念のうち最も大きなものであるからだ、と語りました。
政府は原子力発電所の再稼働の必要性を、執拗に唱えています。電力不足の懸念に加え、日本が原子力発電所を停止させた結果、石油や石炭などに頼らざるを得ず、その結果二酸化炭素の排出量が増える、というものです。
これから日本の原子炉は地震の 被害、津波の被害を耐え抜く強度があるかどうかのテストを通過し、その上で地元の自治体の了承を得て始めて再稼働が可能になります。

既存の原子力発電所の近くで暮らす人々の反応は様々です。
一部の人々は雇用を守り、地元に補助金が交付され、その上様々な恩恵に預かれることから再稼働を支持しています。
北海道泊町の牧野町長は、こうした考えの下、原子力発電所の再稼働を支持する中の一人です。
「いろいろな考え方があるかもしれませんが、しかし、今回のことはとても残念です。」
牧野町長は原子炉が停止した後、こう語りました。


〈北海道泊原発〉

反原発の大きな抗議行動は、概ねこれまでは東京などの大都市圏に限られてきました。こうした地域は福島第一原発などを含め、遠く離れた場所にある原子力発電所から電気の供給を受けてきました。
福島第一原発の事故直前には、日本は総発電量の3分の1を原子力発電によって得ていました。

この日集まった主催者側の発表で5,500人の抗議行動の参加者は、政府が警告する電力不足について、てんで相手にはしていませんでした。
どんなふうに国民を脅してみたところで、1基ずつこの国の原子炉が停止し、どんな混乱も起きなかった以上、原子力発電など本当は必要が無いことが明らかになったはずだ、と話しました。

日本が著しい電力不足に陥るかどうか、それはまだ明らかではありません。
しかし現在のところ電力不足が予測されているのは、夏の間気温が急上昇し、電力需要が一気に増加するわずかの間のことなのです。
この点については政府や電力会社、一部の大企業やマスコミなどが、国民から再稼働容認を引き出すために起こり得る状況を誇張している、という批判があります。

北海道電力社スポークスマンの 木林氏は泊原発の原子炉の停止作業は、この日安全なうちに完了した、と語りました。
北海道泊原子力発電所には3基の原子炉を備えていまが、他の2基はすでに停止中でした。

昨年3月11日以前、日本には54基の原子炉がありました。
しかし、福島第一の6台の原子炉の4台は災害のため、 廃炉のための作業が続けられています。

パン屋さんを引退した片岡ようこさんは、デモ行進をしながら音楽に合わせて手に持った小さな鯉のぼりを振りながら踊っていましたが、原子炉がすべて停止し、とても幸せな気分だ、と語りました。
「孫たちも、ひ孫たちも、何の心配も無く無邪気に遊ぶことが出来る地球を取り戻しましょうよ。」
彼女が着ていたTシャツには手書きでこう書かれていました。

「原子力発電はもうごめん!」

http://www.bellinghamherald.com/2012/05/04/2510012/hundreds-march-as-japan-goes-without.html
http://www.kimatv.com/news/national/Thousands-march-as-Japan-shuts-off-nuclear-power--150287555.html
http://www.chinapost.com.tw/asia/japan/2012/05/06/340169/Thousands-march.htm

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このニュースはAP通信によって世界に配信され、アメリカABCニュースをはじめ、アメリカ各州にある地方新聞や地方のテレビ局、そして台湾のチャイナポストなど世界各国のメディアが掲載した記事です。
そして例によって日本では、このイベントはほとんどの大手メディアにより無視されました。

「総理、おはようございます!」と媚びるように声をかける日本の大手メディアの「記者」が、時折テレビに映ることがあります。
一方で、イギリスの首相やアメリカ大統領は、自国大手メディアのマイクの前に立つとき、明らかに緊張しているのがわかります。
媚びてくれるようなジャーナリストなど、いるはずがないからでしょう。
事実、質問する側は一定の敬意は払いつつも、少しでも現実の認識に問題があろうものなら、徹底的に追及を始めます。

しかし、「おはようございます」のマイクが何本並んでいようとも、日本の首相は実にリラックスしたもの。
ここにいる全員は誰に向け、何を伝えようとしているのでしょうか?

「政治の劣化」について語る日本の大手メディアは、3.11 以来、世界のメディアからその「報道の底の浅さ」についてさんざん批判されてきました。

太平洋戦争当時の日本の報道にこんなのがありました。
日本の敗戦の始まりとなったミッドウェー海戦、米軍が撮影した映像を日本がたまたま入手しましたが、そこに映っていたのは、日本の空母飛龍だか赤 城だかが米軍に撃沈されるシーンでした。
日本はこれを持ち帰り、ニュース映画として国内で放映しました。
同時の日本のメディアがつけたナレーションは、
「敵空母、ホーネット(エンタープライズ?)に巻き起こる大火災に敵兵、なすところを知らず!」

この「ニュースが作られて」から70年もの年月が経過しましたが、日本の報道、その本質は変わったのでしょうか?!

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【 世界最高額ゴルフ・トーナメント 史上ベスト10ショット / ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ 】

アメリカ・プロゴルフツアー協会 5月10日

マスターズより、全英オープンより高額の優勝賞金171万ドル(約1億4,000万円、マスターズ、全英はともに144万ドル約1億 2,000万円)をかけた大会、ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップがアメリカ・フロリダ州のTPCソーグラスというゴルフ場で、今日5月 10日から4日間にわたり開催されます。
全米オープンは一か月後ですが、『第5のメジャー』と言われる有名な大会だけに、世界中からトップクラスの選手が集まります。

日本からの参加はUSPGAツアー唯一の日本人シード選手、今田竜二ただ一人。
しかし今年はシード選手でありながら、まだ一回も予選通過が無いという考えられないほどの絶不調。

ところで、TPCソーグラスはタイトル写真の17番『アイラン ド・グリーン』で有名なコース。
池の中にグリーンだけがぽっかり。
皆さんはこれだけの大観衆を前に、このグリーンに見事オンさせられる自信はおありですか?

ご紹介するビデオは、これまでのザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップの大会で、アメリカ・プロゴルフツアー協会が選んだ『ベスト10』のショットです。

そしてこちらは、ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ初日のハイライトです。

【 まる1年、福島でつのるいらだち 】暮らしを、人生を壊されてしまった人々の苦しみと怒り

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「今年のうちに福島第一原発を、きれいさっぱり取り除いてください!」

3.11から丸一年が経過しても、福島第一原発に最も近い場所で暮らしていた人々の先は全く見えない。

アルジャジーラ 3月11日

福島県福島市 – 2011年3月11日に襲った地震と津波により福島第一原発の事故が起きた福島県では、人々の気持ちは暗く沈んだままになっています。

日本人が今どんな気持ちでいるかとの問いに、この地区のボランティアである橘内じゅんさんがこう答えました。
「人々は元気とは言えません。」

彼は市内で気の置けないバー兼レストランを経営する30歳の男性ですが、彼の商売も相当なダメージを受けた、と語ります。
200,000の人口の内48,000もの人々が、3基の原子炉が引き起こした深刻な放射能汚染への恐怖から、この街を去っていきました。

橘内さんは3月11日のこの日のイベントを企画した中の一人ですが、記念式典を盛り上げるよりは、この日参加した人々の心を支えることの方に気を配っていました。
朝早く、橘内さんと他のボランティアは、食物を提供するための、そして音楽演奏のためのテントを設営しました。

彼は日本政府がまともな援助を行わない間、人々は互いに支え合ってここまでやって来た、と語りました。そしてこの地の人々は、また新たに大きな地震が襲い、ここから約80km先にある福島第一原発がなお一層ひどい汚染をまき散らすことになることを何よりも 恐れている、と語りました。
「そうなれば、今度こそ本当の終わりがやってきてしまいます。」

一部の人々にとってこの一年は あっという間に過ぎましたが、事態の改善の兆候と呼べるものはほとんどありませんでした。
「私は直接的な影響はあまりあ りませんでしたが、いまだに深刻な影響を受けたままの人々にとっては1年と言えなかったと思います。
そしていまだに大量のがれきが残されたままです。」
17歳の永浦あいさんがこう語り、同じく17歳の牧ちさとさんはこう語りました。
「今年のうちに福島第一原発を、きれいさっぱり取り除いてくれること」を日本政府にはお願いします。

▽怒り、そしていらだち

福島市の真南に当たる郡山市には、福島第一原発の避難民が未だに数多く暮らしています。

この日郡山駅の外には道化師の姿や動物の形をしたたくさんの風船、そして大きな特設ステージでは漫才師たちが得意の芸を披露し、祭りの雰囲気を盛り上げていました。
そして横断幕には「今こそ元気を取り戻そう」と大きく書かれていました。

しかし、郡山市庁舎の前に集まった大群衆は、ノーベル賞受賞文学者で反核活動家である大江健三郎氏の講演を聞くために集り、そのあと原子力発電に抗議するためにデモ行進を行う予定です。

20,000人に上った津波による犠牲者、260,000人もの人々が移住を余儀なくされていること、そして110,000人が未だに仮設住宅暮らしを強いられていることについて話す人は誰もいません。
この地にあっては、放射線の問題が人々の不満の最大のものであることは明らかです。

「まるで声を失ったような気がします。前に進もうという意欲も。」
東京からやって来たアーティストの香取あきこさんがこう語りました。
「東京では誰も放射能汚染の問題について口に出そうとしませんが、心の中では誰もが放射能汚染を恐れています。」

一部の人々は放射能汚染により 大きな被害を受けてしまった人々に同情を示していますが、中室みつおさんなど特定の人々は大気中の放射線に関わる特別な問題を抱えていま す。

60歳の中室さんは、人材派遣会社などによってさまざまな建設現 場や公共工事などに送り込まれる派遣労働者のための全日本自由労働組合のメンバーですが、アルジャジーラに以下の話をしてくれました。
中室さんは長い期間福島第一原発で汚染除去作業に携わってきましたが、正規雇用の作業員は被ばく放射線量についてきちんと管理されているが、中室さんのような非正規雇用の作業員については、被ばく放射線量を管理するための通算労働時間の管理が行われていない、と語りました。
「これは犯罪組織が労働者の派遣に関わっているからなのです。」
「仕事を断れる人間は誰もいません。そして暴力団が介在しているため、派遣作業員は通算被ばく時間を管理するためのタイムカードを持っていないのです。」
そして福島第一原発で緊急作業員として働いた後、中室さん自身はしなかったものの、友人の一人は今度は除染作業に雇用されて行った、とつけ加えました。

中室さんが語った内容が真実なのかどうか確認はできませんでしたが、もし事実であるとすれば、今日本中を覆っている怒り、そして不信の原因となるもののヒントが隠されているかもしれません。

そこから数メートル離れた場所では牛の畜産農家の3代目、吉沢まさみさんがトラックを止め、拡声器に向かって大声で訴えていました。
彼は浪江町で、飼育していた300頭の牛を放棄して避難する羽目になってしまいました。
彼は福島第一原発を運営する東京電力を、口を極めて批判しました。
「これから自分の余命がどれだけあるかはわかりませんが、私は死ぬまで東京電力と戦い続けます。」
吉沢さんが叫んでいました。

▽変化への取り組み

およそ10,000人の群衆で満員になった郡山市の開成山野球場で開催された反原発集会では、大江健三郎氏が講演のため壇上に上がった数分間、その気分は最高潮に達しました。
大江氏は、福島第一原発の事故の後点検のため停止中の、国内の原子炉の再稼働に反対するよう呼びかけを行いました。
「私たちはこの国の将来の世代の人々のため、再稼働に反対しなければなりません。」
日本の原子力発電の完全停止を願う大江氏はこう演説しました。
「経済的な打算によってではなく、倫理的な選択としてそうすべきです。」

大江氏が演説を行ったこの日、集まった人々は吹きつけてくる冷たい風に耐えなければなりませんでしたが、世界的にも有名な演者を迎え、人々の心は沸き立ち、その後市民センターまでの道のりをデモ行進しました。
しかしその前、大災害の引き金となり、人々がここに集まるそもそもの原因を作った東日本大震災が発生した時間 - 2時46分になると人々は黙とうを捧げました。

「大江さんの話の内容に、非常に感銘を受けました。」
と、59歳の荻原はるおさんが語りました。

「大江さんが話した原子力 – 核の無い未来は可能だと思います。政府はこうした行事があったことも、どんな抗議行動があったかも知っているはずです。政府はそれに応える誠意を持たなければなりません。」

http://www.aljazeera.com/news/asia-pacific/2012/03/201231111243083348.html
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【赤ちゃんシマウマが危ない!】

アメリカNBCニュース 5月3日

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ヘザー・バルツァーは、ポートランドにあるオレゴン動物園へ彼女の13ヶ月になる息子のジャックを連れて行く準備をしている時、ジャックに黒と白の縞模様のパーカーを着せることについて、その後どんなことが起きるかなど考えることもできませんでした。

このビデオ撮影を終えた後彼女は、いくら強化ガラス越しとはいえ腹ぺこのライオンがいる動物園に、息子にまるでシマウマそっくりの服を着せてつれてくることが、決して良い選択ではなかったことを学習しました。
「フェィスブックでこの映像を公開するまで、そのことに思い至りませんでした。」
彼女が「誤り」に気がついたのは、映像を見た人々からの反応によってでした。
「この格好が動物園にはピッタリ、そんな風にしか考えていなかったのです。でもガラスの向こうの雌ライオンには息子のジャックが、格好のごちそうに見えたに違いありません。」
映像ではャックをひっかき、噛みつき、そして何とか捕まえようとやっきになる雌ライオンの様子が映っていますが、薄い一枚のガラスのおかげで可愛らしい坊やにライオンは指一本触れることができません。
「ジャックはネコが好きなので、襲いかかろうとするライオンに向かって「ネコちゃん、ネコちゃん」と言っていました。ジャックも私も恐怖は感じていませんでした。」

【 チェルノブイリの事故から26年 : 子供たちへの救援活動の今〈後編〉】

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所要時間 約 10分

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「ベラルーシ国内だけで、事故後の除染費用が2千億ドル(約16兆円)を突破、経済は疲弊の極に」
「飢えるか、放射能汚染覚悟で口にするか、という残酷な選択」
「非人間的環境に、苦しみ続ける子供たち」

アメリカCNNニュース 4月25日

さらに言うなら、チェルノブイリは単なる爆発事故というにはあまりにも大きな影響を、あらゆるものに及ぼしたのです。

「私たちがチェルノブイリについて語るとき、大部分が放射線による直接の医学的被害についての指摘がほとんどです。」
キャシィ・ライアン[チェルノブイリの子供たちインターナショナル]、通称CCIのスポークスマンが語りました。

「しかし大切なことは、人々が社会的にも経済的にも、チェルノブイリの事故の影響に苦しみづけている、という事なのです。」

ヨーロッパ最大の穀倉地帯と言われ、数百万の人々が農業に従事していたこの地の農作物は、事故後、輸出の道が全く途絶えてしまったのです。
そして、ベラルーシ国内だけで事故後の除染費用は2千億ドル(約16兆円)を突破してしまい、間接的にはソビエト連邦崩壊の原因となり、直接的にはベラルーシの経済を疲弊の極に追い込むことになりました。

生計を立てるためのあらゆる手段が失われていく中、今度は食べるものも飲むものも、(高価な輸入食品などが買える経済力など無いため)自分たちが暮らす汚染された場所で作られるものしか、口にできなくなってしまったのです。
食物の中の放射線が直接被害を生み出しているかどうかという問題を別にしても、栄養失調が日常的に発生しており、そのことが病気や先天的に障害を持った赤ちゃんの出産につながっています。
もう一つ顕著なのはチェルノブイリの事故により、何世代にもわたって暮らしてきた故郷を捨てなければならなくなった人々に見られる敗北主義です。

国際原子力機関(IAEA)は、問題のすり替えともとれる発言をしています。
『貧困と放射線障害への恐怖が自殺、過度の飲酒、そして無気力を生んでいる。』

原因は別にしても、子供たちが置かれている状況に深刻な問題があるのは事実です。
たとえば胎内の子供が母親の飲酒により、先天性の奇形や慢性疾患を持って生まれてきます。
その結果子供たちは施設での生活を余儀なくされてしまう。
ユニセフの統計によれば、こうした子供の数はベラルーシだけで10,000人に上ると推定されています。
「多くの場合、子供たちは家にいられなくなってしまうのです。両親がアルコール中毒や極度の貧困といった問題を抱えてしまっているからです。」
CCIのライアンがこう語りました。

CCIによれば、子供たちは持って生まれた障害や慢性疾患に苦しむのと同じ位、施設で生きていかなければならない境遇に苦しんでいます。

ユニセフの連絡調整担当役員の レベッカ・フォーダムは、この子たちのためにもっと快適な施設を確保することは、世界にとっての緊急課題であると述べました。
「子供たちは非人間的環境に置かれています。子供として必要な献身的な世話を受けることも無く、十分な食事も与えられず、子供らしく遊びまわる機会も無いのです。」

このような疑問がわいてきます。

いったいどれだけの人々がチェルノブイリの呪縛を逃れ、前に進むことが出来るのか?!

放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)と世界保健機構(WHO) による報告書は、旧ソビエト連邦が『汚染地域』と指定した範囲内の放射線量は、広大な面積の安全とされた地域と比較して、放射線量はそれほど高いわけではない、と主張します。
事実、その基準に基づき、この地の放射線量に関してソビエト連邦は特段の対策を施してはいませんでした。
「西ヨーロッパの約45,000平方キロの土地の土壌中から、旧ソビエト連邦の『汚染地域』の基準を上回る量 の放射線量が検出されましたが、ベラルーシやウクライナのような心の荒廃や経済的打撃を受けた地区は無いのです。」
放射線の影響に関する国連科学 委員会(UNSCEAR)の秘書官、マルコム・クリックがこのように語りました。

いったいどれほどの地域で汚染が続いているのか、そしてその意味するところは何なのか?

途切れることの無い放射線は、この地の住民の健康にどのような影響を与えるのか?

そしてこの地で育った作物を食べることには、まだ危険がつきまとうのか?

これらの質問に確実に答えられる人間は、これまでもいなかったし、これからもいないでしょう。

これからしばらくはCCIボランティアがまずやらなければならないことは、子供たちを抱きしめてやり、愛情を持って彼らと接し、少しでも明るい未来を一緒に思い描くことだけです。

チェルノブイリの爆発事故が、子供たちをどのように運命づけてしまったか、それはもう取り返しのつかないことなのですから…

「私たちは科学者ではありません。人間と生命を愛し、大切にする人間です。」と、ライアンは語りました。
「私たちはこの地上に、この子たちが生きていることを、決して忘れてほしくないのです。」

http://edition.cnn.com/2012/04/25/world/iyw-chernobyl-children/index.html?hpt=hp_c3

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【 ブロードウェイの素敵な一夜 】
「メリーポピンズ・自閉症の子供と家族のための特別公演」

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アメリカNBCニュース 5月1日

ここニューヨークでは先週末、もう一つブロードウェーで新しい出し物が始まりました。
この日公開された『メリーポピンズ』は自閉症の子どもたちや青年、そしてその家族への福祉目的の公演です。
この公演が実現にこぎつけるま でには、とある非営利グループのたゆまぬ努力がありました。NBC特派員、アン・ トンプソンがお伝えします。

レポーター : さあ、メリーポピンズの開演のお時間です。

「2時45分、この時間はあるひとつのグループの人々の人生を文句なく変えることとなります。この公演は自閉症の子供たちと、その家族のためのものなのです。」

レポーター : この公演を実現させるため、助監督は公演の内容に手を加えました。
これは、自閉症と彼らの家族の子供たちのためのパフォーマンスです。
「一回の公演でセットの変更を何度行うのですか?」
「数限りなく、です。ワンシー ンごとセットを変えている、と言っていいかもしれません。」

リポーター: 40台以上の音響装置と200台以上の照明器具は、自閉症の人々が鑑賞する際の邪魔をしないよう、すべて控えめに設定されました。
さらに音楽監督は、あらゆる歌を再検討したのです。
音楽監督「歌う際の声の周波数 が一定の音域に達しないよういちいち確認するのに、大分時間を費やしました。」

リポーター:劇の中で脇役の バートがステージの上から4階の高さまで5分間かけて歌いながら登っていくシーンは、わずか数秒間に変更されました。
バート役ギャビン・リー「子供 たちが劇の進行を見守る間、私は裸でエレベータに乗り、一分以内で新しい衣装を身に着けるのです。」

リポーター:このような取り組みを繰り返し行ったおかげで、ミュージカルとしての魅力を十分に保つことが出来ました。聴衆は、と言えばじっとできずに叫んだりして少々騒々しい様子ですが、もはや劇中の人物になりきっているようです。

自閉症の子供たちの家族が本当に必要としているものについて、非営利組織の設立者であるボブとスザンヌのライト夫妻がこう語りました。
ボブ・ライト「出演者は趣旨を よく理解し、良くやってくれました。出演者の皆さんの演技は100%賞賛に値します。」
スザンヌ・ライト「自閉症の子 供を持つ家族が、健常者の家族と変わらない一日を過ごすことが出来るのは、素晴らしいことだと思っています。」

レポーター : アメリカ中の劇場がこうした試みを行ってくれるかもしれません。」
演劇開発基金上級責任者「この 公演を一夜限りで終わらせたくないものです。考えてみてください、今回の公演には立派な聴衆がいて、確かに人々の需要はあったのですから。」

リポーター: そうした取り組みがうまくいくかどうか、その答えはこの観衆の反応の中にあるのかもしれません。

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