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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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【 ついに連続殺人鬼の正体を現した、核の『平和』利用・原子力発電 】〈第5回〉

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所要時間 約 7分

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[原発、廃棄物処理施設の所有者、管理運営会社、規制当局は遠い存在。質問にも答えず、その挙句連絡を取ることさえできなくなる。]
[実効性の高いチェック機能、国民の目線に立った報告の欠如により、いざとなれば原子力業界が責任を回避する事は簡単]

チップ・ウォード/ ル・モンド・ディプロマティーク / フランス

▽ 危険は、数学の問題ではありません

何もかも秘密にする体質は原子力業界の生まれつきの体質であり、理論的にも必要なものです。
太陽光や風力発電とは異なり、原子力発電は大規模な投資、高度な専門知識、堅牢なセキュリティ、そして何よりそれら一切をコントロールできる権力を必要とします。

ウラン鉱山、原子力発電所、または補助金などと引き換えに廃棄物の保管場所を受け入れる事になり、その影響に直面させられている地方の住民の皆さん、
あなた方は何か起きたとき、これらの設備の所有者、管理運営会社、および規制当局が遠い存在であり、質問にも答えず、その挙句連絡を取ることさえできなくなることを思い知らされることでしょう。
彼らは持てる力を上手に使い、そうした責任から免れる術を完全に身に着けています。
実効性の高いチェック機能、国民の目線に立った報告、これらが欠如しているため、彼らが責任を回避する事は簡単なのです。

脱原発を目指す人々はすぐに理解できることですが、原子力発電の危険性は、専門家だけが理解できる高等数学の問題などではないのです。
こうした危険を冒してでも、利益を手にするのは誰なのか?
利益と費用の配分、そして管理運営方法の信頼性についての評価は公平に行われているのか?

こうした問題は国民が直接その影響を受ける、国民自身の政治的問題なのです。

原子力産業界の本質にある物は非民主的体質であるため、原子力発電に関する限り、利益と費用の配分は公平ではありませんし、そして管理運営方法の信頼性についての正しい評価も行われていません。
事業のコストと危険性の正しい評価については、原子力産業界の役員たちは利害を同じくする株主たちに対してのみ明かしても良いよう、普段はそれを隠しています。

平均的な市民にとって原子力の発電理論を理解すること、あるいは核分裂を起こして発電目的の蒸気を作る方法についての、複雑な物理学や工学を理解することは難しいかもしれません。
しかしほとんどの人は、でたらめを言われればピンとくるものがあるはずです。
原子力産業のような業界はいつか馬脚を現す時が来ることを、私たちはちゃんと知っています。

二酸化炭素を排出するエネルギー源が、地球の温暖化を進め、その結果地球の未来を危うくすることが徐々にわかってきました。
しかし、火力発電を原子力発電に変えて行くことは、麻薬中毒患者がそれまで常用していたヘロインをマリファナに変えるようなものです。
いずれ廃人になってしまうだろうことに、変わりはありません。

『原子力の平和利用』のような『原子力ルネッサンス』用語は、エネルギー産業界が考え出したスリーカード・モンテゲーム(トランプ3枚を使うイカサマばくち。堂本だけが儲かるようになっている)のようなもので、原油流出事故、公的資金による大手金融機関の救済と同じく、大きな資産を持つものだけを潤すために存在し、そしてこの新しい世紀においても私たちを苦しめ続けているのです。

原子力発電は、連続殺人犯です。
彼らが再び犯罪を犯す前に止めなければなりません。
何が信頼できることなのか、それをつきとめるために博士号やガイガーカウンターは必要ありません。

《チップ・ウォードは、ユタ州にあるHEALの創立者です。HEALはユタ州で核廃棄物の処分を行う事に反対する市民グループであり、隣接するグリーン川ぞいに新たな原子力発電所を建設する事にも反対しています。》
〈完〉

http://mondediplo.com/openpage/how-the-peaceful-atom-became-a-serial-killer

  
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5回にわたりご紹介したこの原稿、実は2011年3月28日に掲載されたものでした。
しかし私も含め多くの日本人は、3月28日時点でこの原稿を読んでもびんとは来なかったかもしれません。
しかし、この後信じられないような汚染の広がりを目の当たりにし、福島第一原発内の実状なども徐々に伝えられるようになり、原子力業界を見る私たちの目にはだんだん疑惑が込められるようになりました。

そして東日本大震災からちょうど10ヶ月の今日、『連続殺人鬼の正体を現した核の平和利用原子力発電』というタイトルはちょっと過激であるにしても、記事の内容はきわめて真っ当なものである事を確信する人は、3月28日時点とは比較にならない程増えていると思います。

折しもネット上では福島第一原発3号基の爆発と戦術核兵器の爆発の様子を詳細に比較、さらにはこれと水蒸気爆発の映像も比較しながら、3号基の爆発が『核爆発』の疑いがきわめて高い事を伝える動画も見れるようになりました。

「原子力産業がつぎつぎ馬脚を現す時」が来ています。
しかし一方では1日も早く、1基でも多くの原発の再稼働に動いています。
原発停止を求める人々の関心が少しずつ弱まり、一人ずつ少なくなる事を待ちながら、彼らは闇の中で目を光らせているのです。

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【 歯磨き大好きねこ 】

(米国CBS放送10月)- 猫ちゃんの行動にまつわる楽しい動画がたくさんオンライン上に流されています。
ご紹介するビデオは、おかしなタイミングで、おかしな場所にしがみつく猫ちゃんを紹介しています。
奇妙で楽しい動画をYouTubeのユーザーsweetpea377さんが投稿しました

「ある晩私がシャワーの後、歯を磨いているとこの子がやって来て、『寒さよけにはこの場所がいちばん!』とばかりに頭の上に飛び乗り、以来それが彼女の日課になってしまいました。」

【 ついに連続殺人鬼の正体を現した、核の『平和』利用・原子力発電 】〈第4回〉

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所要時間 約 9分

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[日本の原子力産業界の伝統 - 遵守事項の手抜き、安全記録の改ざん、リスクの過小評価、隠蔽工作]
[日本の原子力発電所の中で、最も数多く事故を起こしている福島第一、第二原発]

▽『死んだふり』をきめこむ核監視機関

原子力発電の歴史はすべてそのまま誤操作、事故、管理義務違反の歴史ですが、あなたのような一般市民の耳には一切入っていません。
1979年のスリーマイル島事故で起きた部分的メルトダウン、1986年のチェルノブイリのメルトダウン、そして今回の福島の事故、段階を経るごとに原子力産業界の隠蔽の手口は洗練の度を増してきました。

原子力産業と原子力規制委員会(NRC)の関係、それはライセンスの取得・操業状況の監視ですが、2008年の経済危機によって証券取引委員会とウォール街との間に生まれた癒着・相互依存関係に似ています。
NRCは産業界自身が作成する報告書に大きく依存し、毎年点検しているのはその活動のごく一部分でしかない可能性があります。

『憂慮する科学者たち』がまとめた『米国原子力規制委員会(NRC)と原子力発電所の安全2010』報告書は、NRCの行き当たりばったりの検査と認可業務の記録に焦点を合わせる事により、なぜ原子力発電所の運営状況に関する、正しい報告が行われなかったのかを明らかにしています。
報告書によればこれまで、大事故につながりかねない操作ミスが14回あったのに、当初は報告されずに隠されていました。
例えばニューヨークの都心から38マイル(約60km)足らずの場所にある、インディアンポイント原子力発電所ではNRCの担当官は、原子炉の安全防壁内からの水漏れについて15年間見て見ぬふりをしていました。

メリーランド州のカルバートクリフ原子力発電所では、屋根からの放射能漏れにより2基の原子炉が強制的にシャットダウンした後、ここの所長は放射能漏れは8年間続いていた事を認めました。
イリノイ州ハネーウェル社のウラン精錬工場では、正規職員がストライキ中に臨時職員を採用する際、決められた採用試験を行いませんでした。彼らは知識も経験も無く、試験を通る見通しが立たなかったからでした。

日本の原子力産業への規制は、アメリカをモデルにしています。
遵守事項の手抜き、安全記録の改ざん、リスクの過小評価、および隠蔽工作。
こうした日本の原子力産業界の伝統には、以下の実例があります。
1999年に発生した作業委員がステンレス製パケツで核燃料を反応させるという、遵守事項を無視した作業によって同僚数百人を被爆させ、後に2名が死亡した東海村JCO臨界事故。
1989年に蒸気の配管の亀裂を隠していた、福島第一原発3号機の事故(東京電力)。
2007年には柏崎刈羽原発で新潟県中越沖地震により、外部電源用の油冷式変圧器が火災・爆発を起こした事故(東京電力)で、実際の損害を隠蔽したこと。

しかし福島第一原発の事故が発生した事により、私たちは今度こそここで何が起きたのかを知る事になるでしょうが、またもや核監視機関は床にひっくり返って死んだふりを決め込んでいます。
事実として近年、福島第一、第二原発は日本の原子力発電所の中で、最も数多く事故を起こしています(1990、1998、2010、2011年)。

すでに知られている事ですが、福島第一原発の4号機建設の際、溶けた核燃料棒を格納するための鋼鉄製の圧力容器の設計と監督を行ったひとりの技術者が、この容器が製造中に破損してしまっている、と指摘しました。
彼自身、最初この隠蔽工作の指揮をとっていましたが、10年後になって事実を明らかにしました。
彼は無視をもって報いられました。
35年前、アメリカのゼネラル・エレクトリック(GE)によって福島第一原発の建設が行われた時、GEの社員だったデイル・ブランデンバー氏は建設知勇の原子炉には深刻な欠陥がある、と確信するにいたり、建設途中で辞職しました。
しかし彼もまた、完璧に無視されました。
バーモント州のバーモントヤンキー原発の原子炉とその他の米国の23基ほどの原子炉は、同一の設計のもとに作られています。

ずさんな管理の実態については、いずれ必ず白日の下にさらされることになりますので、私たちは注意深く監視を続けることにしましょう。
〈つづく〉

http://mondediplo.com/openpage/how-the-peaceful-atom-became-a-serial-killer
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【 カワイイ!を科学する 】

アメリカNBCニュース 1月6日

世界中のみんながバンザイをするデンマークのホッキョクグマのシークに夢中になりました。
彼こそは大勢のファンを魅了する、最新の動物の子どもです。
でも、何で?
NBCのミシェル・カジンスキーがお送りします。

レポーター:たまらなくかわいい赤ちゃんホッキョクグマのシークは数日のうちに世界的なセンセーションとなりました。

レポーター:そしてもし彼が私たちの心をわくわくさせてくれなくなったら、今度は子犬などのかわいい動物の動画がもてはやされる事になるでしょう。
びっくりする子ねこちゃんのこの動画は、イギリスの全人口よりも多くの5800万回再生されました。
さらにこちらの動画は5600万回再生されています。
なぜ私たちはこのように反応するのですか?
「ああ、なんてかわいらしいの!」

レポーター:私たちのどの部分が眠そうにしている子ウサギや、ピアノの鍵盤の上にいる空腹のハムスターをかわいい!と感じるのでしょうか?

レポーター:オックスフォード大学の最高の研究者なら知っているかもしれません。
こちらが普通の人間を見ている被験者の脳、こちらは『かわいい!』を見ている方、対象が赤ちゃんの場合、快楽を感じる中枢脳が赤くなっているのが解ります。

「感情と反応を司る脳の中でも高度な処理を行う部分の処理速度は、きわめて高速です。」

レポーター:7対2の日率、これがチョコレートを食べたときなどと同じ反応を導き出すのです。
「そして赤ちゃんの大きな目、ふくらんだほっぺ、大きな頭などの印象がこの部分に飛び込んでくるのです。」

レポーター:実は動物の赤ちゃんはこれらの顔のパーツについて、同じ比率を共有しています。
いくつかの理由でこうした部分がさらに誇張されると、その情報は私達の脳の中を駆け巡り、溜まらない程の愛らしさを感じる事になるのです。

レポーター:私たちの感性は大きな頭、大きな目そしておちょぼ口を見ると、何でもかわいい!と感じるようになります。ニンジンですら、ほらこの通り。
研究者のアラン・スタインとクリスティン・パースンは、男性も女性もかわいらしさの基準が同じであり、そのためかわいいと思う対象を選び出すまでの反応時間が同じである事を突き止めました。この事実の背後にも科学的根拠はあるのでしょうか?」

「ありますよ。赤ちゃんの顔も、動物の子どもたちと同じ比率である事が写真を見るとわかるでしょう?」

レポーター:私たちは自分たちの脳が「かわいい!」と感じるものを、ずっとクリックし続けるのです。
NBCのミシェル・カジンスキーがロンドンからお送りしました。

「ああ!」
「もう一回最初から全部見てみたいわ!」
「かつては君だってかわいかったのにね!」

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【 犬はどこまで人間を理解しているか 】

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所要時間 約 5分

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アメリカABCニュース 1月5日

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犬は人間の幼児と同じように、特定の人間からの意思を伝える信号を受け取る事ができる、と『現代生物学ジャーナル』に掲載された研究が明らかにしました。

ハンガリーの研究者は、すでにコミュニケーションができている人間については、犬はその視線を追い、その目の動きから相手の意思を感じ取っている事を明らかにしました。

研究者は29匹の犬に、ポットに向かって振り向く動作をする人を撮影した、一連のビデオを見せました。
この中の何本かは、ビデオの中の人物がポットの方を振り向く前に犬の方を向き、甲高い声で「こんにちは、ワンちゃん!」と話しかけます。こう話しかけると犬は、この後話しかけた人間と同じ方向に視線を向けるようになります。
これに対し、低い声で犬の方を見ないで「こんにちは、ワンちゃん!」と話しかけた場合は、犬の反応が鈍くなる事が解りました。
このような犬の視線の動かし方が、実験で明らかになったのです。

このような反応は、視線の追尾として知られており、子どもたちや幼児によく見られる反応である、と研究者は述べています。
「私たちの調査結果は、これまで人間の子どもたちだけが理解できるとされてきたコミュニケーションを、犬たちも理解する能力がある事を明らかにしました。」
ハンガリー科学アカデミーの共同執筆者ジョセフ・トパルは、雑誌の序文でこのように述べています。
「人間と犬とはいくつかのコミュニケーション方法を共有している、そうした証拠が増えているということは、色々な面で犬は生後6ヵ月から2歳ほどの人間の幼児と同じ程度の、社会的認知機能を持っている事を証拠だてるものです。」

研究に参加していない獣医師や動物学者は、犬がジェスチャーによる人間の指示を理解できる事は知られていたが、今回の研究は人間の思考の変化も理解できる犬のコミュニケーション能力に関し、科学的な証拠を提供する数少ない研究の一つであると語っています。

「犬を飼っているアメリカの家庭では、このような能力は事実として認識されていました。今改めてそうした事を証明する事実がまたひとつ増えたという事なのでしょう。」
アイダホ州を地盤として活動する獣医師であり、『人間の心を癒すペットの能力について』の著者であるマーティ・ベッカー氏がこのように語りました。

「人間の赤ちゃんが母親に対してするように、犬は人間の顔を見てその視線を追う事ができます。犬はこうすることで人間が何に関心を持っているか、理解できる能力を持っているのです。」
マサチューセッツ州ニュー・グラフトンにあるタフツ大学・カミングス校動物行動センターの責任者ニコラス・ドッドマンがこのように説明してくれました。
「犬は人間が何を考えているのか、感じ取ろうとするのです。」
「この研究は人間と犬との間には越えられない壁がある、そうした考えを打ち破る研究のひとつです。」

また前述のベッカー氏、彼は『Vetstreet.com』のコラムニストでもありますが、多くの犬の飼い主やトレーナーが証言できるだろうが、犬は言葉以外の手がかりにも反応する、とつけ加えました。
「あなたの体全体から感じられる雰囲気、肩のあたりや歩き方に現れる感情、あなたが言葉を発する前に、犬たちはそうした事から、あなたが何を求めるのかを感じ取っているのです。」

ベッカー氏は車を運転する際の人間の視線の動きを例にとり、人間が言葉の次にその感情や考えを表現しているものは、今回の研究も示唆しているように、人間の視線であると説明しました。
「まさに人間の視線は、犬が人間の指示を正しく理解できるようにするためのハンドルのようなものです。そして声はアクセルペダルの役割を果たしています。」

人間の幼児と犬の類似性について熟知しているベッカー氏は、犬の飼い主たちがどれほどワンちゃんたちを大切にしていても、今さら驚いたりしないようです。
「最近の調査では犬を飼っている人の8割が、自分が彼らの父親か母親のように感じている事が明らかになっています。彼らは2本足の子どもと同じように、4本足の子どもたちのことも可愛がっているのです。」

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【 83歳の看護師女性の奮闘記 】

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所要時間 約 6分

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「頭を使う代わり、善意だけを持つ。それが全部良い結果につながるとは限らないが、後悔はしない」

アメリカNBCニュース 2011年11月15日

ブライアン・ウィリアムズ :
今夜の[メイキング・ア・ディフエレンス]はニュー・ショアハムと呼ばれている場所からのレポートです。それは、ニューヨークのロングアイランドの先端からほど近い、ロードアイランド沖の小さくて美しい島の名前です。
ここは大変人気のある避暑地ですが、それよりも会うべき一人の女性が暮らしています。
彼女は83歳ですが、この国にありがちな出来事に関し、隣人たちを気づかっています。
NBCのロン・マットがお伝えします。

ロン・マット(レポーター):近づく冬の足音が、波消しブロックを越えてやって来て、静かな通りを横切り、絵のように美しいブロック・アイランドを通りすぎていきます。
ジェットスキーのような物を抱えてやって来た観光客は島を去り、観光収入も途絶えました。
そしてそれは、83才のメアリー・ダネリィの人望が、地方住民の間で急速に高まる時期でもあります。

メアリー・ダネリィ「住民は皆、観光シーズンにはホテルやレストランで働き、それなりの収入もあります。でも冬の訪れとともに、町の人々の収入は 無くなってしまうんです。」

レポーター : そして住民たちは彼女と、少額の寄付によって賄われるNPO、メアリーD基金の登場を待つことになります。
メアリー「力になってあげたいのです、25ドルあります。ほら、見てください、ありがたいじゃありませんか?」

レポーター : そして、大きい年次基金パーティーも開催されます。

メアリー「私は頭を使う代わりに、善意だけを持つことにしているの。それが全部良い結果につながるとは限らないわ、フフッ。でも、後悔はしないことにしているの。」

モット:街で働くジョン・コンネルがメアリーに会った時、彼はその冬の暖房費をどうしても支払うことができずにいました。
ジョン・コンネル「彼女が助けてくれたおかげで、何とかやっていけたんだよ。」

レポーター : 長年の習慣から、彼女の一日はまず祈りを捧げることから始まります。
次に近頃亡くなってしまった夫と息子のもとを訪ねます。
そして、残りの時間はすべて人助けに費やします。

メアリー「大丈夫よ、問題ないわよ。」
レポーター : 州の看護師として家庭を訪問しながら、昼食を共にとりながら、彼女は1970年代に基金づくりにまい進しました。
以来、彼女の基金は島の3分の1ほどの人々を助けることができました。
昨年度、メアリーはたまった医療費の清算、大学の学費、果ては家計の立て直しのための相談料の支払いに至るまで、50,000ドル(400万円弱)ほどを支払いました。

メアリー「役に立てて、よかったわ。」
モット:普段は誇り高い住民たちですが、助けが必要になると、坂道を上がるのを手伝ってもらっているこの男性のように、メアリーを頼ることになり ます。

クリフォード・ミッチェル(ブロック島居住者・車いすの男性)
「誰かに助けを求めることには、確かに問題もあるよ。でもメアリーに頼むのは別なんだよ。」
レポーター : メアリーを頼ってごらんなさい、多分彼女なら助けてくれるはずです。
メアリー「いい人だったね、って思い出してもらいたいだけよ。」

レポーター : 人々をいたわり続ける灯台がしっかりと立ち続ける島から、NBCニュースのロン・モットがお伝えしました。

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これまで何本もの[ メイキング・ア・ディフェレンス ]を翻訳して来て、ひとつ気がついた事があります。
それは今回のように、さらに多くの人々の善意を必要とするケースの場合、NBC放送が直ちに番組の中で援助を呼びかける、という点です。
これはABCニュースも[メイド・イン・アメリカ]の中で行う手法です。
人々の善意と善意を、どんどん繋いでいく。

これは日本のテレビはやりません。
と云うより人々が「勝手に」横に繋がって行く事を嫌っている、恐れているような気がします。

今日、英国の新聞記事を読んでいて、福島第一原発の事故後ドイツのメルケル首相に最終的に「脱原発」の決断をさせたのが、ドイツ国内で反原発デモに参加した市民が25万人に達した、その事だったと知りました。

皆さんは[ divide and rule ]という言葉をご存知でしょうか?
『分割して統治せよ』という意味です。
世界中に大きな植民地を持っていた往年のイギリス、大英帝国が植民地支配に用いた手法です。
統治される側が「勝手に」横に繋がって行けば、統治者に対する抵抗力が大きくなってしまいます。
そこで、統治される側を微妙に差別し、反目し合うように仕向け、それぞれがバラバラに統治者の「下に」つながるように仕向けます。

まさに「狡猾」。
インドのガンジーの初期の独立運動は、英国のこの手で完全につぶされてしまいました。

しかし、幸いに現代にはインターネット、そしてツイッターやフェイスブックもあります。
『分割して統治』されないよう、どんどん善意と真実をつないでいきましょう。
そして「心をもたない」大手メディアには操られないよう、くれぐれもご用心、ご用心。

【 ついに連続殺人鬼の正体を現した、核の『平和』利用・原子力発電 】〈第3回〉

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所要時間 約 11分

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[隠されたコスト、そして何のための補助金]
『原子力発電所経営がうまくいけばその利益は企業の取り分、失敗したらその責任は納税者に転嫁すべし』

チップ・ワード / ル・モンド・ディプロマティーク / フランス

▽隠されたコスト、そして何のための補助金

もうひとつの問題、原子力発電の真のコストは、その推進者たちによって入念な工作が行われ、一瞥しただけでは解らないようにされてしまいました。
原子力発電はその開始以来、アメリカ合衆国政府補助金の上でも非常に優遇されてきました。
憂慮する科学者連盟による最近の調査により、ウランの採掘から核廃棄物を長期的に貯蔵する核燃料サイクルまで、あらゆる段階で30以上の項目にわたり補助金が支出されている事が明らかになりました。さらにはこうした補助金は、生み出された電力の市場実勢価格を上回って支給されている事も、あわせて報告されています。
こと発電となると、補助金は実に多方面に渡って支給されているのです。
今回の調査はこう結論づけています。
「いくつかの場合ではこのような補助金制度は、自由市場で電気を買う以上のコストを納税者に負担させる事になり、結果的に納税者を欺く事が起こり得るのです。」

アメリカ上院共和党の指導的立場にいるミッチ・マッコーネル率いる原子力発電推進派が、思い通りに事を進めることになれば、次世代の原子力発電所建設資金のため政府が借金を肩代わりする分も含め、さらに数十億円規模の予算が補助金の形で認められる事になります。
この補助金が無ければ、巨額の予算超過が発生しやすく、工事は遅れ、突然のキャンセルすら発生する事で悪名高い原子力発電所建設に、銀行が金を貸したがらないという事態に陥る、という点において原子力産業界にとって重要な問題です。

オバマ政権はすでに、新たな原子力発電所建設を可能にする360億ドル(2兆7,800億円)の追加補助金を提案しています。これにはメキシコ湾沿岸に建設予定の2基の原子炉のための予算40億ドルが含まれますが、これは東京電力 - そう、福島第一原発の運営会社として世界的に有名になった - との共同事業です。
こうした補助金を受けているにも関わらず私が議論すると、原子力発電の推進者たちは必ずこう言うのです。
原子力発電はコストの面で、風力や太陽光のような代替エネルギーよりも割安であると。

ぼろ儲けを目論む政治家たちは、単に原子力発電所を建設するだけでは満足しません。
連邦政府の役人たちは、核廃棄物の処理と管理投棄に巨額の費用がかかると想定してきました。
現在は廃棄物の受け入れを中止したネバダ州のユッカ・マウンテン(http://kobajun.biz/?p=712 ご参照ください)のような施設を、数十億、数百億ドルをかけてまた新たに建設する事になれば、その地の人々は国税、地方税の両方で負担を強いられる事になります。

原子力産業界のスポークスマンは、こうした補助金は数千の雇用を生み出す効果がある、と主張します。
しかし残念ながらマサチューセッツ工科大学が、2009年に行った調査はこう結論づけています。
今後一切原子力発電関連施設の建設・改修が行われなくなっても、太陽光、風力を含めた再生可能エネルギー設備への投資、エネルギーの節約のため建造物の改修等を行う事により、それ以上の雇用が生まれるのです。

最後に、最近改訂されたプライス・アンダーソン原子力産業補償法は、日本で起きたような大惨事がここ米国で起きた場合の、原子力発電会社の責任を限定しています。
福島の大災害からの日本の回復コストは、天文学的な金額になります。
ここアメリカでは、もし原子力発電所で事故が起きれば、そのツケはあなた、つまり一般市民が支払う事になるのです。
彼らは福島のような事故はここアメリカでは起きない、と主張しながら、その裏ではもうけを得るのは自分たち、損をするのは一般市民、と慎重に選り分けているのです。
私たち全員が原子力産業界の、以下のシナリオを知っておく必要があります。

『原子力発電所経営がうまくいけばその利益は企業の取り分、失敗したらその責任は納税者に転嫁すべし』

そしてもうひとつ、原子力発電の推進者たちは自分たちを『環境に優しい存在』だと宣言し、原子力発電は温室効果ガスを排出しないため、自分たちの業界は地球温暖化への理想的な解決手段であると主張しています。
そう主張することで、彼らは原子力発電の正体を隠そうとしています。

二酸化炭素が原子力発電所の煙突から出ていない、それは本当です。しかし原子力発電を行う事によって生み出される有毒な核廃棄物を処理し、安全に貯蔵し続けるための設備を維持していくためには、大量の二酸化炭素を放出する事が確認されています。
そして鉱山からウランを採掘し、原子力発電用の燃料棒に加工し、コンクリートと鋼財を使って巨大な原子炉を建設し、核廃棄物を1000年の間保管するため、信じられない程巨大な処分場を建設する。
そして福島のメルトダウンによって発生した放射性物質は、今や日本の食物連鎖に入ってしまっています。

いったいこれのどこが『環境に優しい存在』なのでしょうか?
〈つづく〉

http://mondediplo.com/openpage/how-the-peaceful-atom-became-a-serial-killer
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原発関連の記事を翻訳していると、時に胃がひっくり返るぐらいの怒りを覚える事があります。
『原子力発電所経営がうまくいけばその利益は企業の取り分、失敗したらその責任は納税者に転嫁すべし』
福島第一原発の事故でも、このチップ・ワード氏語るところの『シナリオ』通りに事態が進行しています。
「国が責任を持って行う」、何だか立派な事を言っているようですが、内実は東京電力ではなく、国民の税金を使って処理のほとんどを行う、ということに他なりません。

では私たちの「責任」とはいったいなんでしょうか?
その答えはこれまで翻訳して来た数々の記事の中にもありました。
「救済を求める広島・長崎の被爆者の声に耳を貸さなかった」事もそのひとつ(http://kobajun.biz/?p=1101)ですが、やはり
「原子力発電の偽りだらけのプロパガンダ」を鵜呑みにしていた事が一番でしょう(http://kobajun.biz/?p=1584)。

「今こそみんなが声を上げ、私たちは民主主義社会の住人である事を証明しましょう(http://kobajun.biz/?p=1600)!

後半は久しぶりにほっとするニュースを見たような気がします。
ただし食べられてしまうアシカを除けば......

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【 南カリフォルニアの楽しい休日 】

アメリカCBSニュース 2012年1月5日

南カリフォルニアはさまざまな形や大きさのお客さまが集う場所。
そしてここ数日間のお客さまはシャチの群れ。
レドンドビーチでCBSのニュース 特派員リー・コーワンがその理由を探ってみました。

レポーター : 私たちは毎日この場所で過ごすアリサ・シュールマン・ジャニガーに出会いました。
彼女は崖の上に立ち、双眼鏡を見ながら通りすぎていくクジラの数を数えています。

アリサ・シュールマン・ジャニガー「ほら、あの船の後ろ、船の右側をまっすぐ進んでるわ。」

熟練の動物学者である彼女は、いつもはこの海域でコクジラ、ザトウクジラの観察を行っていますが、今日は違います。
一群のシャチ、実際には2家族のシャチは、今週突然この南カリフォルニアに現れました。
こんなに南の方でシャチを見かけるのは本当に珍しく、彼女はうれしさに思わず飛び上がってしまいました。
レポーター「今の満足度を1から10の間で表すとしたら、どのくらいになりますか?」
アリサ「そりゃもう、25くらいよ!」(笑)

彼女は何枚もシャチの写真を撮りました – すごく近くで、もうすぐ触れそうなぐらい。
「海の中のギャングの王様と目と目が合う、ってどんな感じかわかります?背筋がゾクゾクする程感動するの。信じられないわ。」

彼女は研究者であるため、この場所へ立ち入り、シャチたちに近づいて観察することを認められています。なぜ彼らがこの場所にいて、何をしているのかを分析するため彼女はそれを報告書にまとめることになります。
ラニーニャ現象により、この海域の水温がシャチが普段棲息するモンテレー湾並みに低くなっていることも理由かもしれません。

実はシャチがこの場所にいる大きな理由の一つはカリフォルニア・アシカです。
アシカの生息数は1970年代から着実に増加を続けています。彼ら自身もかわいい動物ですが、シャチにとってはごちそうの大群にほかなりません。

「たまたまシャチの一家族が休暇旅行にやって来たら、食べるのにちょうどいいアシカを見つけた。数は多いし、捕まえるのも簡単、手ごろなレストランを見つけたのと同じことね。そこで親しい友人の家族も誘って一緒にやって来た、というわけ。」
アリサがこう説明してくれました。

「シャチの新たな一群が到着するたび、レドンド桟橋から見物客を乗せた船がやって来ます。船の中は乗客全員がシャチを見逃すことの無いよう、ちゃんとアレンジされています。ビル・ハッチャー(ナショナルジオグラフィックの名カメラマン)でもこれなら納得です。
ビル・ハッチャーではない男性「これまでは飼育されているシャチか、記録映画のようなものの中でしか見たことが無かったからね。それが野生の彼ら本来の姿を見ることができるんだから、素晴らしい限りだよ。」

レポーター : シャチたちも私たち人間に、少しは興味があるようです。

レポーター「ぼやぼやしてられませんね?!」 :
アリサ「ぼやぼやしてられないわよ!明日もここにいらっしゃい!」

レポーター : おエラいさんが許してくれるなら……

【 ついに連続殺人鬼の正体を現した、核の『平和』利用・原子力発電 】〈第2回〉

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[ 現在の処理方法では、核廃棄物は際限もなく増え続ける ]
[ 将来の世代に危険な核廃棄物を押しつける事は、許されない非人道的な行為 ]

ル・モンド・ディプロマティーク / フランス

▽『起きそうにもない危険』が、どうして『避けられない危険』に変わったのか?

現在、原子力産業界の支持者が行っている原子力発電のリスクは低い、という主張は過去のプロパガンダが偽りであったと同様、将来的には間違いなく悲劇的なほど楽観的であった、という事になるでしょう。
確かに、あらゆる原子炉がメルトダウンを起こす訳ではありません。
しかしそれは決して起きないという事ではなく、原子力発電に限って言えば、その危険性は人為的ミスに特に集中している事に気づかされます。
使用済み核燃料、福島で燃えているのもまさにこれですが、それは原子炉の稼働によって生み出されますが、「使用済み」であってもたいへん熱く、数千年が大げさだと言うのなら、少なくとも数百年間非常に危険な存在です。
残念ながら私たちは使用済み燃料の危険性について、福島の実際の事故 - メルトダウンによって学ばなければなりませんでした。
実際に正常に稼働している炉心よりも多量の放射能を放出し、そして危険な存在です。

現在の処理方法では核廃棄物は際限もなく増え続けていくしかなく、私たちはこれを注意深く管理し、大気中への放射線放出についてモニターしなければなりません。

そして、もはや現在の言語が通じない程遠い未来の人々が、万が一これを掘り出したとき、これがなんであるかをすぐに解らせるよう処理施設を設計しなければならない、という問題もあります。
あなたは今私たちが使っている言語がそうそう変わるものではなく、核廃棄物の極めて高い毒性・危険性については、遠い未来の人々にもちゃんと伝えられる、と考えるかもしれません。
しかしその考え方は、人々を欺こうとする原子力産業界の幹部たちの傲慢さと変わりありません。

自然災害、事故、テロ攻撃、これまで数年間、数十年間はそれ程多くは無いかまったくありませんでした。
しかしこれから半世紀の間、あるいは一世紀、数世紀の間にはそうはいかなくなるでしょう。実際のところ時間がたてばたつ程、こうした危険性は避けられなくなってきます。
あなたや私が運良くそうした被害を免れる事ができたとしても、私たちの子どもたち、孫たち、あるいはひ孫たちの世代にこうした死に至らしめる程危険な核廃棄物を押しつける事は、許されない非人道的な行為です。

推進派は原子力発電所の稼働の是非に関する議論を、封殺しようとして来ました。
そして危険な核廃棄物が蓄積され続けている事について、これまで議論される事はありませんでした。
同じく危険な核廃棄物輸送(移動するチェルノブイリと言われるものです)に関する議論と合わせて、推進派はこうした問題が浮上しないよう意図的な無視を続けてきました。

この核廃棄物の問題を将来に先送りする事は、大災害の危険性を孕んでいるという事はあまり知られていません。
例えば核廃棄物を輸送中の列車が大都市近くで脱線事故を起こし、まだ熱を持ったままの核廃棄物がまき散らされでもしたら、多くの近隣の人々が避難を強いられる事になります。
この事は核廃棄物輸送が行われている限り、福島で起きているメルトダウンがどんな場所でも起こりうる、という事を本質的に意味します。

こうしたリスクは可能性以上のものであり、まさに衝撃的です。
あなたが私の家の庭を散歩する際、蚊に刺される確率が100分の1で、猛毒を持つマムシに噛まれる確率も同じ100分の1だとしたら、あなたはその危険性は同じだと考えますか?
福島の事故が全世界で報道され、私たちが考えなければならないのが蚊ではなく猛毒を持ったマムシの事である、とあなたも気づかれた事と思います。

もしあなたが原子力産業界を代表する人々と議論しても、彼らは一貫して事故の発生の確率とその影響の両方の軽視を続け、反対する者をヒステリックな悲観論者として、排除して来たことを思い知らされるだけでしょう。
しかし福島第一原発の事故により、これからはそう思い通りには行かなくなるでしょう。
〈つづく〉

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原子力発電について語るとき、外す事ができないのが「核廃棄物」の議論です。
「安全、安心」などと言いながら、実は非常に危険な核廃棄物、結局はどうする事もできず、深い穴を掘って埋めることしかできないのが今の姿です。
もちろん、それをコンクリートや金属で覆い、貯蔵スペースを作ってそこに「格納」するわけですが、だからと言って「穴掘って埋める」という野蛮な方法の本質が変わるわけではありません。

今この瞬間も積み上がり続ける核廃棄物問題、もうひとつの大きな問題なのです。

さて話題は変わって、日本では「肩が凝る」と表現するのに対し、アメリカは「首が痛い」というのですね。
ですから下の記事も、「肩こりには…」とすべきだったのかもしれません。

でも、こういうニュースはまず、日本では取り上げられません。
なぜだかおわかりですか?
日本の民放では毎日たくさんの薬のコマーシャルが流れています。
そのスポンサーの機嫌を損じてまで、この程度の話題を伝える必然性は何でしょうか?
ありません、真実を伝えて自分の会社が困るなら、日本のマスコミは伝える事はしません。
それを当然と考えるか、報道機関としておかしいと考えるか、それは実は受け取る側、私たちの問題なのです。

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【 首の痛みには薬よりカイロプラクティックかストレッチの方が治療効果が高い - 新しい研究で明らかに 】

アメリカABCニュース 1月4日

首が痛くなった時のベストの治療方法は薬ではない、という研究結果が最新の『全米内科診療記録』に掲載されました。

国立健康衛星研究所によって行われた研究では、首が痛いという272名の患者に対し、3種類の異なる治療法を用いて、その結果を分析しました。
1. 薬物投与
2. ストレッチ運動
3. カイロプラクティック

12週間後に集計を行った結果、カイロプラクティック、または運動によって治療を行って痛みから解放された患者の数は、薬によって痛みが無くなった患者の2倍になりました。

結果を見るとカイロプラクティックによる治癒率は32%と最も高く、ストレッチ運動の30%がこれに続きます。一方、投薬による治癒率は13%に留まりました。

「この結果には私にとって驚きでも何でもありません。」
こう語るのは、家庭医学が専門のミシガン大学のリー・グリーン教授です。
「首の痛みというのは、人間の体の機能上の問題であり、これを治療するのに薬を使うよりも理学療法・運動療法の方が効果がある、というのは当然のことです。」
同じく家庭医学が専門のペンシルヴァニア州立大学のジョン・メッ セマー教授も同意見です。
「首の痛みを訴える患者に対して私はいつも、運動療法か理学療法のどちらかを勧めるようにしています。」
「首の痛みについては理学療法が治療であり、薬は病気に対して用いるものなのだという事を、付け加えるようにしています。」

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【 ついに連続殺人鬼の正体を現した、核の『平和』利用・原子力発電 】〈第1回〉

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[広島、長崎、ニューメキシコ、ナバホ・インディアン、チェルノブイリ…あらゆる場所で、あらゆるプロセスで、人々が殺されてしまった]

チップ・ワード / ル・モンド・ディプロマティーク(フランス)

まず言わなければならないことはメルトダウンは起きている、という事です。
ちょうど25年前に起きたチェルノブイリ事故で、ソ連当局が放射線の拡散を否定し、制御不能に陥りすぐには状況を把握できない程悲惨な原子力発電所の状態を甘く見たのと同様、日本の当局も内容が矛盾し合い、意味不明の報告を連発することで福島で発生した危機の最初の一週間を空費しました。
私たちには「放射線量が上がった」「下がった」「また上がった」と混乱した情報が入り、実際に放射能を測定していた一部の官僚を除き、ほとんどの人間が正確な数値を把握していませんでした。
現場の状況は制御下にある、と伝えられていましたが、一部を除く原発職員の避難は続いていました。
汚染の危険性は無いと伝えられましたが、原子炉も発電所も封鎖されました。

▽ 最初の放射性降下物質

恐ろしい状況にもかかわらず、予想していた通り当たり障りのない、安全を保障する官僚的作文が発表されました。
特に東京電力から誤った情報が提供されたことは、『お約束』ともいうべきものでした。
もしあなたが、原子力産業界の際立った特徴はその専門性にあると考えているとしたら、こう考えなおしてください。
彼らは人類が生み出した中で、最も洗練された恐ろしい技術をマスターするための数学と物理を習得した、ミニ・アインシュタインの集団に過ぎない、と。
記録に当たれば、彼らが根っからのうそつき集団である、という事がその際立った特徴であることがわかります。

私はそのことを、一人の市民運動家として学び取りました。
原子力発電を行った結果生み出される、高い濃度の放射線を放出する使用済み核燃料の廃棄について、何万トンであろうがそれをただただ地中深く埋めるしかない、という原子力産業界の基本的枠組みに、反対を唱える厳しい戦いの中で。
それは今、福島で高熱を発しながら燃えており、私が暮らすユタ州の裏庭に埋められています。

これからお話しすることは、私の実際の経験に基づくものです。

原子力業界は常習的に不正表示を行い、自分たちに都合の良い解釈を広め、疑惑はすべて否定し、ときにはあからさまに他人をだます伝統を持つ、詐欺的集団です。

これまで50年以上にわたり、ずさんな管理と事故の隠蔽を繰り返しながら、原子力発電の危険性とコストについて常習的に嘘をつき続けてきました。

原子力発電の支持者と広報担当者が嘘をついてきたかどうか、それとも私たちがただ単に騙されていたのか。
人々を危険に陥れる誤った情報を与える当局側、メルトダウンは起きているという正直な市民の見方、という構図はチェルノブイリと変わらないにしても、福島の事故に遭遇することによって、私たちはやっと議論をできる状況になってきました。

核時代の幕開けとともに確立された偽装の手口は、福島第一原発が制御不能に陥るずっと以前から、手垢がつくほど繰り返し用いられてきました。
1950年代初頭、原子力の使者、あるいはその時名づけられた『原子力の平和利用』は、原子力発電がすぐにタダ同然の低コストで、効率的に消費者に電力を供給できるようになる、と主張しました。
彼らが披露した『先見の明』の中には、都市のビルディングを建設する際、ウラニウムを建築材料に混ぜ込めば、核分裂によって発生する熱によって冬場の除雪が不要になるだろう、というものまでありました。
新たな港の開削を簡単に片付けるために原子爆弾をに使うべきである、そう強く主張した人々さえいました。
また低線量であれば、放射線は健康に良い、と誓ってみせたのです。

そのようなたわごと、愚劣な絵空事は新たに生まれた産業界、そして戦争の方法が生み出したプロパガンダであり、今日では一笑に付されるだけですが、その当時は深刻な悲劇を生むことになりました。
たとえば、アメリカの数千人の兵士たちの悲劇。
将来の核戦争の戦場で、兵士たちはどのように対応すればよいのか軍事計画担当者の資料とするため、ニューメキシコで原子爆弾を投下した直後、塹壕に隠れていた兵士たちが投下地点めがけて進撃を命じられました。
当然の結果として無知は、実り多い研究結果をもたらすどころか、数千人の兵士に原爆症を発症させることになりました。
多くの若い兵士が間もなく死亡しました。

このアメリカ西部にある核実験場の風下に当たる地区に住んでいた、何も知らない一般市民もまた被ばくすることとなり、あらゆる種類の癌や原因不明の病に倒れることになりました。
核時代の幕開け、地中深く潜って原子力発電や核兵器の原料となるウラニウムの採掘に従事した鉱山労働者たちも、被ばくにより原爆症を発症、短期間で死亡していきました。
福島の事故以前、核時代の幕開けに起きた原子力ルネッサンスの犠牲になったのは、当時ウランブームに沸いたユタ州の貧しいナバホ・インディアンの人々だったのです。
〈つづく〉

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今日からご紹介するのは、フランスの月刊誌『ル・モンド・ディプロマティーク』に掲載された、アメリカの市民運動家チップ・ワード氏の評論を5回に分け連載します。
実はこの原稿に限りあえて掲載の日付を伏せてあり、最終回にお知らせします。
それにしても、長年反核運動家として活動を続けて来たワード氏の舌鋒(筆法)にはきわめて厳しいものがあり、訳していてたじろぐ程でした。
しかし好んで激しい表現を使っているわけではなく、綿密に調べた事実の裏付けがしっかりとしており、そのあまりのひどさにそれ以外表現のしようがなかった、という感じを受けます。

というわけで全5回をお読みいただければ、私たちがこれまで「教えてもらえなかった」数々の原子力の真実に触れることにより、そのイメージを明確にできるはずです。

そして後半のABCの動画、「定職に就きたい」というメッセージが多かったようですが、寝ている猫の脇には「もっとネズミを捕まえて!」というのもありました。
私なら
「Stop the radiation(放射能漏れを止めてくれ)!」「Save the children(子どもたちを守れ)!」「Rule the Politician(政治家を監視せよ)!」
と言ったところでしょうか.....

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【 今年の抱負を3つの単語を使って表現してください 】

アメリカABCニュース 2012年1月1日

『HAPPY』『NEW』『YEAR!』という言葉は、3つの単語から成り立っています。
そこでABCテレビでは皆さんにそれぞれ好きな三つの単語で今年の抱負を表現してもらいました。
皆さん、2012年にはおおいに期待しているようですよ。
        :
        :
        :
いかがでしたか?
私の3つの単語はシンプルですよ。
「 Happy New Year! 」

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〈 原子力発電の偽りだらけのプロパガンダ、そして大事故は「もうたくさん!〉〈第3回〉

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【 原子力発電 - だめなものはダメ!】
「今こそみんなが声を上げ、私たちは民主主義社会の住人である事を証明しよう!」
「原子力の利用を継続すれば、医学的な大災害に直面しなければならない」

ヘレン・カルディコット /ニューヨーク・タイムズ 2011年12月2日

変化の兆しがあります。
ドイツは2022年までに原子力発電を段階的に廃止し、イタリアとスイスがこれに続きます。
日本の脱原発を支持する人々は世論の後押しを受けるようになりました。
中国は原子力発電に慎重な態度を崩していません。
一方で米国、イギリス、ロシア、カナダの原子力への熱意は衰えることなく継続されることになます。
そして原子力産業界は、従来型の原子炉に代わるものとして新たなモジュール開発を推進し、『進化した原子炉』を開発してきました。
しかし事故、テロ攻撃、人為的ミスなど、つきまとう危険は従来型の原子炉と何ら変わるものではありません。
そして『進化した原子炉』の多くは、相変わらず核爆弾の材料に転用可能な、核分裂を起こしやすい放射性廃物を生み続けるのです。

ほんとうに環境にやさしく、クリーンで温室効果ガスの排出の少ないエネルギー供給手段は別なところにあります。
それは環境保全と再生可能エネルギーの調和の中に存在します。
主なものは風力、太陽光や地熱発電、水力発電、そして藻類からのバイオマス・エネルギーなどです。
スマートグリッドは発電と電力消費のバランスを取り、家電製品の柔軟な利用を可能にします。
発電が断続的になる問題は、既に存在している技術を使ってエネルギーを蓄積することにより解決できます。

国家的規模で原子力発電を、再生可能エネルギーによって生産された電力を集積・分配するシステムに置き換えることにより、何百万人分もの雇用を生み出すことが可能です。

アメリカ合衆国だけでこれからの十年間、1,800億ドルが核兵器開発予算に割り当てられています。
世界に存在する20,500個の核兵器核のうち、95%はアメリカとロシアの兵器工廠の中にある、と言われていますが、もし両国が核兵器の廃棄に合意すれば、新たな核兵器開発は必要なくなります。

原子力発電の支持者は、原発に反対する人々について、原発の存在を恐れ、その技術に理解を示さないことから、しばしばラッダイト運動を行った人々(18世紀産業革命の際、イギリス国内で職が無くなるとして工場の機械の破壊運動を行った職人たちの運動 : 訳者)、または危険性を誇張するヒステリックな人々として描こうとします(日本にも反原発カルトなどという悪意のこもった言葉があります : 訳者)。

一つの例を挙げましょう。
喫煙は人間の健康にとって有害である、という事を明らかにするための医学的研究活動に対し、たばこ産業界は何十年もの間攻撃を加え続けてきました。
喫煙は、おおざっぱな言い方をすれば、死ぬのは喫煙者本人だけです。
しかし、原子力発電はすべての将来の世代に、病的状態と高い死亡率、そして障害を蔓延させていきます。

喫煙の有害性が明らかにされるまで数百万の人々が命を落としましたが、我々が原子力の利用を継続することによって直面しなければならない医学的な大災害と比較すれば、これですら大きな問題ではありません。

この巨大な悲劇が生まれたことをきっかけに、政府、そして私たちの周りの人々に原子力発電、そして核兵器のない世界へと進むよう説得しましょう。

正しい情報に基づいた民主主義こそが、責任ある正しい姿である、ということを証明しましょう。
〈完〉

http://www.nytimes.com/2011/12/02/opinion/magazine-global-agenda-enough-is-enough.html?_r=2&scp=4&sq=Fukushima&st=cse

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3回にわけてご紹介したこの原稿も、今私たちに必要な事を教えてくれています。
私たちは民主主義社会の住人である事を再認識する事。
そして政治を始めとする日本の現状に対し、あきらめるのではなく『変えられる』という意識を持ち続ける事。
それができたら、変えるために何とか声を上げていく事。
一人一人が上げる声が横につながって大きく広がったとき、社会は少しずつ変わっていくはずです。

2012年の最初にこの記事をご紹介したわけ、お解りいただけましたね。

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【 不調のハリウッド、2012年の挽回策を探る 】

アメリカNBCニュース 2012年1月1日

ケイト・スノウ :
ハリウッドは新年の到来を最も喜んでいる日人々の一人です。
2011年は興行収入が130億ドル(約1兆円)を下回る、失望の年となりました。130億ドルと言うとずいぶん大きな金額に感じますが、ここ16年で最も低い成績なのです。
NBCのジョージ・ルイスがお伝えします。

レポーター : 2011年最大のヒット作品は『ハリーポッターと死の秘宝パート2』で北米では3億8,100万ドル(約290億円)、世界全体では130億ドル(約1兆円)の興行成績を収めましたが、これだけでは映画産業界全体に、魔法を感じさせるには至りませんでした。
このように2011年は映画界にとって、死の影がちらつく年になってしまいました。

ハリウッド・ドットコム「2011年は1990年代半ば以降最低の興行成績を記録し、ハリウッドにとって厳しい年になりました。」

レポーター : 最も期待はずれに終わった作品は1億5,000万ドル(約115億円)をかけて制作したアニメーション映画『少年マイロの火星冒険記』で、興行収入はたった3,900万ドル(約30億円)に終わりました。

A.O.スコット(ニューヨークタイムズ映画担当)「おかげで映画産業には、人々は今後もこれまでと同じ程度の本数の映画作品を、これまで同様興味を持って鑑賞してくれるかどうか、という心配が生まれてしまいました。」

レポーター : 『ドラゴン・タトゥーの女』のプロデューサーが製作に1億ドル(約77億円)を費やしたのに、クリスマス休暇に公開されて1,940万ドル(約14億円)しか興行収入を上げなかった際、映画ファンにいったい何が起きているのか、映画産業界は大いに疑問に思った事でしょう。
彼ら映画ファンは映画に行く回数を減らしているについては、それなりの理由がある、と話しています。

映画ファンの男性「チケット代も馬鹿にならないし、話題作全部を見るという訳にはいきませんよ。」

映画ファンの男性「子どもたちの面倒を見なければならないので、その類いの映画はどうしても家で見る事になるんだよ。」

レポーター : そして映画を見るための新たなテクノロジー、 ipad やコンピュータで楽しめるストリーミング・ビデオ、そしてテレビも控えています。
昨年早々に行われた調査では、アメリカではインターネット上を流れるデータの3割がストリーミング形式の映画、そしてTV番組でした。そして2011年の映画劇場の観客層動員数は2010年から5パーセント減少しました。しかし人々は本当に魅力ある作品なら、まだまだチケットに飛びつくだろう、と話しています。

「復活のため、何か起爆剤のようなものが必要ですね。」

レポーター : まさに今ハリウッドは観客を呼び戻すため、それが何なのかを模索しているところです。
ジョージ・ルイス、NBCニュース、ロサンゼルス

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[ 原子力発電の偽りだらけのプロパガンダ、そして大事故は「もうたくさん!]〈第2回〉

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【 原子力発電 - だめなものはダメ!】
「原子力発電は兵器産業にとって、常に極悪非道なトロイの木馬」
「原子力発電が建設的な目的に使用されていれば、核兵器の存在は容易に受け入れられる」
「核廃棄物が引き起こす、来たるべき世代への癌と遺伝性疾患の増大」

ヘレン・カルディコット /ニューヨーク・タイムズ 2011年12月2日

福島第一原発の事故は国際原子力機関の基準で、「広い範囲に健康上の問題、環境問題を引き起こす」とされるレベル7の事故に分類されます。

これは事故の深刻さがチェルノブイリと同じ程度であることを表しますが、レベル7の事故は他には歴史上存在せず、また、国際原子力機関にはレベル7以上の基準は存在しません。

事故後、世界の原子力産業界とその政治担当部門は、原子力施設の安全性の向上についてうるさい程の広報活動を行いました。
日本では、福島第一原発を運営する東京電力と日本政府は、通信会社やインターネット・サービスプロバイダを経由して、原発のマイナスイメージにつながる報告を封じ込めようとしてきました。


原子力産業「ほら、我々の原子炉は、確かに設計通りシャットダウンしましたよ。」
右下「忘れないで!水をのんではだめ!食事もだめ!呼吸もしちゃだめ!」

イギリスでは原発に利害関係のあるアレバ(フランス)、EDFエナジー(英国)とウェスティングハウス(米国)の3社が政府と協力して、新しい原子力発電所建設計画の挫折を恐れ、国民に対し福島第一原発の事故について過少に報告したことを、日刊紙ガーディアンが報じました。

原子力発電は兵器産業にとって、常に極悪非道なトロイの木馬の役割を果たしてきました。
そして金をかけた効果的な宣伝活動は原子力産業界、兵器産業界双方のお家芸です。

原子力発電の概念は、米国における核兵器の開発と公開をより容易にするための手段として、1950年代初頭に考案されました。
「原子力発電が建設的な目的に使用されていれば、核爆弾の存在は容易に受け入れられることになる。」
国防総省の心理戦略委員会の顧問、ステファン・ポズニーが提案しました
『平和のための原子力(核)』というこのフレーズは、1950年代初頭にドワイト・アイゼンハワー大統領によって広められていきました。

原子力発電と核兵器は同じ一つの技術です。
1,000メガワットの原子炉は、年間600ポンド(約270キロ)前後のプルトニウムを生成します。一個の原子爆弾はちょうどその量のプルトニウムを必要とします。
しかしプルトニウムは25万年の間、放射線を出し続けるのです。

こうしたことから、原子力発電設備を有する国家は、無限の核爆弾製造能力を持つことになります。
原子力産業界は核兵器が存在しない国々にその技術を輸出することにより、許すべからざる核兵器製造能力の拡散を行ってきたのです。

致命的となった事故、莫大な額の財政支出、核兵器の拡散、そして核廃棄物が引き起こす来たるべき世代への癌と遺伝性疾患の増大、私たちがこれだけのものを目撃させられたにもかかわらず、なぜ未だに原子力発電の存在が許されているのでしょうか?
答えは簡単です。
各国政府、その他の機関のスタッフが、原子力産業界が創り出したこの言葉を信じているからです。
『原子力発電は安全で、クリーンで環境にやさしい』
そしてどの国の国民も、原子力問題に関する教育など受けたことがないからです。
〈つづく〉

http://www.nytimes.com/2011/12/02/opinion/magazine-global-agenda-enough-is-enough.html?_r=2&scp=4&sq=Fukushima&st=cse
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この原稿を読んで気がついたことがあります。
これだけ日本中に原発があるのに、学校で一度もきちんと学習した記憶がありません。
「知らない事は、すなわち存在しないこと」
その手を使われていたんだな、とある意味感心してしまいました。

一度書いた事がありますが、私は【 生かされなかった広島の教訓 】(アメリカCBSニュース - http://kobajun.biz/?p=1101)を読んだとき、自分が『無知であるが故に』広島・長崎の被爆者の皆さんに、本当に悪い事をして来たと反省しました。
知らない、という事が無視につながり。その事を心ない政治・企業に利用されてしまう。

【 生かされなかった福島の教訓 】という題のニュースが、将来世界のメディアに絶対に登場しないよう、今度こそ私たちは目を開き続けなければならない、そう思います。

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【 二つあった月がひとつだけになった理由 】

アメリカNBCニュース 12月29日

2011年の最後の土曜日は大晦日にあたります。
しかし米航空宇宙局(NASA)の科学者のチームはそんな事より、25万マイルの彼方に思いを馳せています。

彼らは、40年以上前人間が初めて月面上に足跡を記して以来最大のミッションとなる今回の探査で、月の軌道を周回する2機1組の人口衛星を使って、いくつかの大きな疑問に答えを出そうとしています。
NBCのジョージ・ルイスがお伝えします。

レポーター:数百万年前、地球の周囲を1個ではなく2個の月が周回していた可能性があります。
しかしその後これまでの研究によれば、2つの月はビッグスプラットとして知られている衝突によって1個になりました。
これが事実なら、月面の凹凸、私たちに見える側にあるすべての谷、そして見えない側にあるすべての山について説明がつく事になります。

「これまで科学者には、この歴史をたどるための良い手段がありませんでした。今回の探査によって、これまでの謎が明らかになるかもしれません。」

「ゼロ、そしてデルタII、月の中心への旅の始まりです。」

レポーター:2011年9月、米航空宇宙局(NASA)は、同じロケットに2機の月面探査衛星を搭載して打ち上げました。
2機の衛星は互いに協同しながら月を周回し、月の表面から内部までの探査を行う予定です。
今回のミッションはカリフォルニア州パサディナにある、この制御室からコントロールされますが、重要なポイントとなる月面周回軌道への突入は、この週末に行われます。

「このときが大きな試練です。この週末に2機の衛星が協同できるか、それともバラバラになってしまうか、その分かれ目になります。」

「この一歩は小さなものですが、人間にとっては.....」

レポーター:NASAにとって今回のミッションはアポロ計画の時代以来、月面上で最も注目すべき探査になります。

これは難しい挑戦になりますが、私たちは十分過ぎる程の訓練を行い、着手するための準備が整いました。

レポーター:元宇宙飛行士サリー・ライドは数千人の中学生集め、NASAが探査衛星の搭載カメラでどのような写真を撮るべきか、要望を出させる予定です。。

「うまくいけば、これにより子供たちがより多くの興味を科学と工学に示す事になるでしょう。」

レポーター:この週末何百万もの人々がタイムズ・スクエアで新年のイルミネーション彩られる球体に見とれている間、NASAの科学者は多くの謎を秘めたままの球体を見つめ続けている事でしょう。

ジョージ・ルイス、NBCニュース、カリフォルニア州パサデナ。

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[ 原子力発電の偽りだらけのプロパガンダ、そして大事故は「もうたくさん!]〈第1回〉

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【 原子力発電 - だめなものはダメ!】
「原子力発電とは、水を沸騰させるための最もキチガイじみた方法のこと」
「ベラルーシでは、チェルノブイリ事故前90%いた健康な子供たちの割合が、事故後わずか20%に減少」

ヘレン・カルディコット /ニューヨーク・タイムズ 2011年12月2日

『メルトダウン : 原子力ムラ / 一般市民からの信頼』

原子力産業界がこの10年間ロビー活動を積極的に行った結果、世の中の人々は原子力発電が安全でクリーンで環境にやさしく、二酸化炭素の放出の少ない化石燃料に代わるべき燃料である、と思い込まされてきました。
こうした思い込みは世界全体の人々の生存への脅威となり、国家の経済と納税者の負担をいやが上にも増大させることにもなりました。
同時に原子力発電に対するこうした立場は、世界のエネルギー開発分野において価格的にはるかに安価で安全性が高く、そしてほとんどは二酸化炭素を排出しない代替えエネルギーの開発を阻害してきました。

福島第一原発が2011年3月、文字通り人々の裏庭で誰もが予期しないメルトダウンを引き起こしたとき、原子力発電がたとえどれほどの利便性を持つにしても、致命的な程に危険なものであることを世界中に明らかにしました。
こんな軽口がありました。
「原子力発電とは、水を沸騰させるためのキチガイじみた方法のことだ。」

そして今度は、原子力産業は広範囲な議会工作運動を強めるために、福島第一原発の事故を利用し始めたのです。
事故後2、3の国々が原子力発電を段階的に廃止することを決定しました。
しかしほかの多くの国では、原子力発電へのかかわり方に変化はありませんでした。

福島第一原発の事故があったにもかかわらず、原子力エネルギーの広範囲にわたる使用が続けられることにより、何も知らない数百万もの罪のない人々 - 我々全員が、医学的な大災害に直面させられることになるかもしれません。

25年前、チェルノブイリ原子力発電所で爆発が起き、大気中に放射性物資を噴き上げたとき、世界は原子力発電所事故の恐ろしさを思い知らされました。
これらの放射性物資は雨によって外部に拡散し、北半球の様々な場所にホットスポットをつくりだしました。
ニューヨーク科学アカデミーにより編集・出版された東ヨーロッパの科学者による調査によれば、ヨーロッパ大陸の40%がセシウム137およびその他の放射性物質により汚染されており、今後数百年から数千年にわたり、生産される食物の中に入り込むことになるでしょう。
またアジアの広い範囲 - トルコから中国にかけて、アラブ首長国連邦、北アフリカ、北アメリカも同様に汚染されています。
未だに2億人近くの人々の被ばくが続いています。

この研究結果は、チェルノブイリ事故に何らかの形で関連する理由により、これまでに100万人近い人々が死亡したと見積もっています。
彼らはガン、先天性奇形、免疫不全、感染症、心血管疾患、内分泌の異常と放射線障害などの原因により死亡し、乳児死亡率も上昇しました。
チェルノブイリの事故後14年を経過した2000年、ベラルーシにおける調査では、事故前90%だった「ほとんど健康な」状態にある子供たちの割合が、わずか20%に減少しました(つまり、事故前は10%に過ぎなかった健康上問題を抱える子供の割合が、80%にまで上昇していることになります)。
今、福島の事故は「チェルノブイリに次ぐ」原発事故だと言われています。
しかし、長い時間のうちにどのようなことが起きるか、ほとんどのことが明らかではありません。
国民的健康問題に関し、福島第一原発の事故はチェルノブイリと同等なのか、あるいは超えてしまっているのか、新たな情報が必要です。

危機は進行中です : 原子炉はいまだに制御不能であり、大気中と海洋への放射性物質の拡散が続いています。

最近行われた市民グループ、国際的組織、そして米国政府のモニタリング調査により、東京では危険なホットスポットの存在が確認されました。
一方、日本政府は9月下旬、高い放射線量が検出されているにもかかわらず、福島第一原発近くの数か所の退避勧告を緩和しました。
日本政府は、汚染を除去するためには少なくとも130億ドル(約1兆円)の費用を要する、と見積もりました。

数千人以上の人が居住を続けている地域 – 特に福島県北西部が、高濃度に汚染されたままです。
放射性物質は日本列島の北半分全域に拡散し、東京の水道水のほか、茶葉、飼育牛、米、その他の食品を汚染しました。

事故の数か月後に実施された数少ない調査では、調査した福島市内の小学生1,000名以上の小学生のうち、半分以上の子供たちの甲状腺が、ヨウ素131で汚染されていることが判明しました。
この子供たちはこれから数年のうちに、甲状腺ガンを発症する危険を背負い込まされたのです。

子供たちは(胎児はなおさら)、放射線の発癌作用に生来敏感です。
チェルノブイリ同等、福島の事故は世界的規模の問題です。
通常の値を超える放射線量が、ブリティッシュ・コロンビア(カナダ西海岸)、アメリカ西海岸・東海岸、そしてヨーロッパで検出されました。
そして海洋中では、深刻な汚染が確認されました。

〈つづく〉

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今日から私自身、ご紹介する事を心待ちにしていたニューヨーク・タイムズに掲載された評論をご紹介します。
ニューヨーク・タイムズの記事も評論も、事実は事実として捉え、それに対しどのような粉飾も誇張もしないので、切れ味鋭い印象を受けます。
しかし、日本の政府も大手マスコミも信用できず、『確かな目』は遥か彼方、ニューヨークにある、というのは私たち日本人にとってものすごく不幸な事だと思います。

そして昨日ご紹介した、アネッテさんのトップスの続編、無事たくさんの方から寄付が集まり、トップスの活動を続けるめどが立ったようです。
ほんとうに良かった。
下記の写真はトップスのホームページから借用したのですが、ページの左に『Donate(寄付する)』のボタンがありました。
私もアネッテさんの取り組みとその人柄に大感激を発していたので、100ドルだけ寄付しました。
しかし、ネットはほんとうに便利です。
昨日まで知らなかったアメリカの取り組みに、思い立った瞬間、寄付の手続きが完了しているのですから。
情報を集めるだけでなく、自らの思いをその場で実現できる機能もあるのですから。

尚、レポーターのチェルシー・クリントンは、ビル・クリントン元米国大統領とヒラリー・クリントン元国務長官の間の一人娘です。

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【 アネッテのトップス、すでに200,000ドルの寄付が集まる 】

アメリカNBCニュース[メイキング・ア・ディフエレンス]12月19日

ちょうど一週間前の夜、このナイトリー・ニュースとニュース番組「プライムタイム」で特派員のチェルシー・クリントンが、アーカンソー州パイン・ブラフにおけるアネッテ・ダヴさんの大きなスケールの深い思いやりを持った取り組み、子供たちの世話 に人生を捧げている女性についてご紹介しました。
私たちは視聴者の皆さんがどのような反応を示すのか、確信を持って予測することはできませんでした。
その反応について、少しお伝えすることにします。
まずは、どのようなお話だったのか、チェルシー・クリントンにアネッテ・ダヴさんの素晴らしい取り組みについて、おさらいしてもらいます。

レポーター : アー カンソー州パインブラフではアネッテ・ダヴさんが、子供たちに学業と社会へのかかわり方に関する教育を行っています。
彼女はTOPPSという名のこの事業を設立しました。

アネッテ「今日は学校、どうだったの?」
子供たち「大丈夫!」「楽しかったよ!」

レポーター : こ れまで9年間に渡り、何千という子供たちがこのパインブラフで、この厳しい時代TOPPSの世話になってきました。
アネッテ「私たちは午後3時30分 になると、子供たちに食事を出すのです。」
レポーター「これが今日最後の食事になる子供たちもいるのですか?」
アネッテ「何人かの子供たちは明朝学校に行くまで、ここでの食事がすべてです。
ここにいる子供たちは親が食事も出せないほど貧しいか、あるいは完全に扶養能力がないため、ひどい境遇に置かれています。
私はこんな状況が許されていいとは思っていません。
そのため私は、彼らが生き抜いていくため一緒にいてあげたい、そう思うようになったのです。

リポーター:人生を子供たちのために捧げることは、彼女自身にとっては犠牲を意味しました。アネッテさんは給料条件の良かった仕事を辞め、活動資金が足りなくなると自分のお金を使いました。
アネッテ「持っていたすべての証券、すべての貯金は無くなってしまいました。それでも私は、子供たちの人生の ためできることをしてあげたいのです。」

ブライアン・ウィリアムズ :
チェルシー・クリントンが今夜再び、スタジオに来てくれましたので、一週間前に放送した番組の反響がどうだったか、話してもらいましょう。

チェルシー・クリントン:
視聴者の反応は私たちの予想をはるかに超えるものでした。
アネッテ・ダヴさんは先週のうちに、この『ナイトリー・ニュース』の視聴者から約200,000ド ル(1,600万円)を受けとりました。
今日私はアネッテさんと話をしましたが、この反響についてどう思いますか、と尋ねたところ、『ワーオ、とにかく皆さんに心から感謝します!』とおっしゃっていました。

この番組をご覧になったみなさんが、ご自分の財布を痛めてくださって集まった金額が200,000ドル以上。パインブラフにおける彼女の重要性を、この金額が雄弁に物語っています。

レポーター : それだけではありません。
この放送に刺激された救世軍は、このクリスマス休暇には予定していなかったことですが、アネッテさんが世話をする167家族について、何かあれば彼女に代わって面倒を見ることを申し出てくれました。
そしてありがたいことに、一つの教会とフードバンクがアネッテさんが世話をする167家族のために、クリスマスのごちそうとプレゼントの手配ができるよう協力することになりました。

ブライアン : そうですか、何年もの間アネッテさんが見せた深い思いやりを思いやる申し出、悪くありませんね。

レポーター : 悪くありません。

ブライアン : いい仕事ができましたね。ありがとう。

レポーター : ありがとう、ブライアン。

以下はブライアン・ウィリアムズ氏のコメントですが、この『星の金貨』の内容とは関係がありません。ご了承ください。
分かち合いの季節の今週は毎晩、[メイキング・ア・ディフエレンス]のフォローアップ・レポートを放送します。これまでの放送をご覧になった視聴者の方々が、立ち止まり、そして困窮している人々のことに思いをはせ、どのような反応を見せてくれたのか。
明日の晩ははるか遠くの場所の少女たちに、単純ですがその人生を変えたアイディアを実行した女性の取り組みのその後についてご紹介します。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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