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星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

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[ 冷温停止 – アルジャジーラはどう伝えたか?]

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所要時間 約 11分

【 日本、福島第一原発事故の安定を宣言 】
「放射線の恐怖の中で暮らすことが、今や日常生活の一部になってしまった」

アルジャジーラ12月16日

日本政府は25年前に発生したチェルノブイリの事故以来最悪となった原子力事故を引き起こし、制御不能に陥っている福島第一原発が『冷温停止状態』に達し、 同発電所を制御下に置くための取り組みが重要な到達点を無事通過した、と発表しました。

「福島第一原発の原子炉は、冷温停止状態を達成しました。」
日本の野田首相は12月16日に事故対策委員会の席上、こう発表しました。
「万一、何らかのトラブルが生じても敷地内の放射線量が十分低く保たれるといった点が技術的に確認されました。」
「政府としては改めて今後のロードマップを明確にし、発電所の安全維持に万全を期しながら廃炉に至る最後の最後まで、全力をあげて取り組んでまいります。」

福島第一原発は東京の北東240kmの地点にあり、3月11日に発生した巨大地震と同発電所の冷却システムを破壊した10mを超える津波によって損害を受け、核燃料のメルトダウンと放射能漏れを引き起こしました。

冷態停止状態を宣言することは、原発問題にとどまらない、好ましくない影響を与えることになるでしょ う。
冷温停止は80,000人に上る避難民に、帰宅を許可するための前提条件です。

冷態停止状態とは、核燃料棒を冷却するために用いられる水の温度が沸騰点以下に抑えられ、核燃料の再加熱が起きない状態のことです。
福島第一原発の運営する東京電力の大きな目標の一つは、年内にこの状態を達成することでした。

数か月にわたる取り組みの結果、事故を起こした3基の原子炉は9月末までには、沸騰点以下の温度にまで下がりました。
しかし東京電力は温度の推移と放射線の漏出量の確認をする必要があるとして、冷温停止の宣言には慎重な態度をとりました。

アルジャジーラのインタビューに答え、核科学者のイマド・ハッドーリ博士はこう話しました。
「日本の首相の計画は実現不可能なほど野心的なものであり、詳細なものです。汚染除去を行うとするこの計画が成功するかどうかの基準の一つは、3月の発生以来続いている汚染除去作業の結果にあると思います。」
「私は、25年前のロシアで起きたチェルノブイリ事故の際とは異なり、汚染除去作業が細部にわたり厳格に行われることを、強く願っています。」と彼は語りました。

▽ 大規模なクリーンアップ

ハッドーリ博士はこうも言います。
「原子炉は実際のところ、大気の72倍という巨大な圧力がかかった巨大なステンレス鋼の卵のようなものです。冷態停止になっていれば、原子炉内の圧力が大気圧レベルにまで下 がっていることを意味します。」
「こ れまでの8カ月以上、日本は核燃料の温度を摂氏95度以下にまで下げることに成功しており、このことは原子炉内の圧力も大気と同じレベルまで下がっていることを意味します。」
「廃炉とは、原子炉圧力容器の上部を取り外すことができる状態、核燃料を取り出して安全な場所に格納し、その上でコンクリート製の容器で原子炉を覆う作業を開始することができる状態のことです。」
そして博士はさらにこう付け加えました。
「これらの高い放射線を放つ核燃料は、核燃料使用済みプールの中に格納されています。こうした燃料は日本国内の54基の原子炉の中にも保管されており、大きな保管能力を持っています。」

東京電力は事故の初期に、損傷した原子炉全体をコンクリートで覆う石棺の方法は採らない、と発言していました。
石棺は原子炉が火災を起こし、数日の間燃え続けたウクライナのチェルノブイリの原子炉で採用された方法です。
東京電力は福島第一原発では段階的に燃料を取り出し、他の場所に保管する方法を採用する、としています。

政府と東京電力は、早ければ来年初めにも損傷していない燃料棒の取り出しを始めたい、としています。
しかしながら溶け落ちた燃料の除去に取り掛かるのは、10年以上後になるでしょう。そして原子炉の撤去には40年かかると予想される、と15日に日本国内のメディアが報道しました。

汚染の除去作業と被災者への補償のための莫大なコストは、東京電力の財政基盤を弱らせています。
日本政府が早ければ来年の夏に行う1兆円の資金投入は実質的な国有化である、と複数の情報源が先週ロイター通信に語りました。

そして日本は原子炉の周囲の住民に帰宅を許すとなれば、膨大な量の汚染除去作業を行わなければなりま せん。
環境省によれば原発の周囲2,400平方キロメートルの汚染の除去が必要になります。

今回の危機は原子力に対する国民の信頼を大きく損ない、日本は原子力による発電量を2010年の30パーセントから2030年までに50%に引き上げるとしたこれまでの計画を見直すことになりました。

原発に近かろうが遠かろうが、放射線の恐怖の中で暮らすことが、今や日常生活の一部になってしまいました。
放射線に敏感になっている人々の間には、公的機関が検出された放射線量は危険なレベルではないと保証しているにもかかわらず、野菜、お茶、牛乳、魚介類と水に対する不安がわき上がっています。

チェルノブイリの経験は、こうした不安は何年もの間続くことを教えています。
事故から25年たった今でも、チェルノブイリ原発の周辺で暮らす住民は、地元産の食品については購入前の放射線チェックを忘れません。

日本の経済規模の2倍の額がある負債を軽減するための、消費税の増税に対する確固たる姿勢とも相まって、今回の発表によって野田内閣の支持率が改善するとは考えられません。
そして過去最高となった円高の問題や景気低迷など、野田内閣が直面する問題をリストアップしていくと、その前途は容易なものではありません。

http://www.aljazeera.com/news/asia-pacific/2011/12/201112167758128873.html

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隠ぺい、欺瞞などが渦巻く福島第一原発事故関連の記事ばかり翻訳していると、気が鬱してきて心も体も重くなるときがあります。
そんな時、私の心を救ってくれたのがこの4度目の紹介になるレイチェルでした。
このブログの[星の金貨]というタイトルは、同名のグリム童話からとったものです。
親を亡くしながら、困窮する子供や老人に出会うたび、持っていた食べ物や着ている服までも与え、最後には何もかも無くしてしまう女の子。
しかし最後裸になってしまった女の子に、夜空に輝く星たちがたくさんの金貨をプレゼントしてくれます。
子供の時、初めてこの童話を読んだときは、女の子のあまりの犠牲精神に反感すら覚えました。

しかし今年の7月、アメリカNBCニュースで初めてレイチェルのことを知り(http://kobajun.biz/?p=764)、星の金貨の女の子が実在することを知りました。
欺瞞、隠ぺい、信じられぬほどの汚染、数万年消えない汚染、奇形を生む遺伝子の損傷、人間の使い捨て、故郷を追われる人々、そんな話題ばかりの原発問題。
レイチェルがいなければ、この[星の金貨]は今日まで続かなかったかもしれません。

以下にご紹介するレイチェル基金のその後と世界の子供たちについてのビデオは、元のサイトに字幕も記事なく、すべて聞き書きするしかなかったため、要訳・意訳になっています。
この点をお含みいただき、ご容赦をお願いする次第です。

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【 次々に実現するレイチェルの夢 】

アメリカABCニュー ス 12月16日

しばらく前にここでもご紹介した本当に思いやりの深い女の子、レイチェルが始めた開発途上地域の子どもたちに清潔な水を贈る取り組み。
世界には生活の場に清潔な水がないため、死にゆくわが子を腕に抱いたまま、なすすべもなく見守ることしかできない母親がたくさんいます。
このことを知ったレイチェルは9歳の誕生日の時、
「私の誕生日のプレゼントを買うお金で、不潔な水しか口にできないアフリカの子供たちに、清潔な水を贈るための寄付をお願いします!」
そう言って、たった一人で貯金を始めました。

しかし10歳の誕生日を迎える前に、レイチェルは悲劇的な交通事故で天国に行ってしまいました。

しかし、周囲の人々がレイチェルの貯金から基金を作り、彼女が亡くなった後、その取り組みに感動した人々から100万ドルを超える寄付が寄せられ、世界各地で子供たちのために井戸が掘られ、清潔な湧き水を口にできるようになりました。
レイチェルの基金にはその後も寄付が続き、また新たに150万ドルを超える金額が集まりました。

中央アフリカではレイチェルの基金からの寄付金によって井戸が掘られ、子供たちが生まれて初めて見る清潔な水に歓声を上げています。

エチオピアでもそれまで安全とは言えない水汲み場で、重労働の水汲みをしなければならなかった子供たちに井戸が贈られました。

そして毎年数万人の子供たちが死んでいくバングラデシュ。
ここにも寄付によって井戸が作られました。

南米のグァテマラ、ここで暮らす原住民の子供たちは、その8割しか成人することができません。
十分な食事を与えられない子供たち、9歳(レイチェルが亡くなった年齢)の子供たちの平均身長は、世界の平均身長に遠く及びません。

そしてソマリア。
この親子は遠くエチオピアまで徒歩で避難してきましたが、飢えのため子供は危篤状態です…

助け合いのため伸ばした手は、言葉の壁を乗り越えることができます。
心を開けば良いのです。
そしてあなたはたった今、そのことをやり遂げてくださいました。
皆さんが贈ってくださった寄付により、レイチェルの基金が再び100万ドルを超えたのですから。

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[ 冷温停止 – 英国メディアが指摘 ]【 まさにこの瞬間も、危険が『積み上がる』福島 】

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所要時間 約 10分

「問題は始まったばかり」

ザ・インデペンダント(英国) / デイヴィッド・マックニール 12月6日

福島原子力工場の運営責任者の東京電力は、地震と津波が25年間で最悪の原子力発電所事故を起こした9ヵ月後の今日、制御不能に陥っていた原子炉が安定した、と宣言することになっています。

しかし、福島第一原発で身分を隠して働いていたひとりのジャーナリストを含め、東京電力の『事故そのものは収束した』とする宣言について、
「何を馬鹿げたことを!」と批判します。
そして原子炉を解体し、核燃料を冷却するために使われた260トンにのぼる極めて危険な汚染水を除去するのに最高40年を要すると、日本の政府が今週認めました。

東京電力は、福島第一原発からの放射性物質の放出は制御下におかれており、核燃料プールの温度も常に沸騰点を下回っている、この二つが達成されたことにより、原子力発電所は『冷温停止状態』に到達していると発表する予定です。
東京電力のスポークスマン、山口氏はこの達成について『到達点』と表現しました。

福島第一原発の6基の原子炉のうち、3基の中の燃料の大部分が、格納容器の下部をメルトスルーするメルトダウンを引き起こしました。
この溶け落ちた核燃料を冷却するため、現場作業員は1週間当たり4,000トンの水を使用し、その結果現場には約200,000トンの高濃度汚染水が残されることになりました。
これまで続けられた努力にもかかわらず、原子力発電所を制御下に置こうと急ぐことは、夏の間一カ月間福島第一原発で働き、今週その体験を出版した鈴木智彦氏によると、かえって複雑な問題を抱え込ませることになる、と話します。
「疑問に思うのは、これから何年も何年もこの温度を維持することができるのですか?という点です。」
と、彼は昨日東京で取材に答えました。

「私は、福島第一原発のこの問題は、始まったばかりだと思っています。」

専門家が指摘するのは、溶け落ちた燃料の状態は不明のはずだ、という点、そして政府が放射性物質が地面に漏れるのを止めるために、原子力発電所の下に巨大な「受け皿(原文ではnappy - おむつ、の意味もある)」を作る準備をしていると、何人かの専門家が予想しています。

鈴木氏は彼が垣間見た、東京電力経営陣のぞっとするような冷酷な一面を象徴する話を紹介してくれました。

東京電力は爆発が起きた3月12日の後、作業員を派遣してくる会社に
「死んでも構わない、という人間を送り込んでくれ」とのメッセージを送りつけた、と鈴木氏は主張します。

最初の数日間のパニックの中、作業員は被ばくした放射能を計測する機器を与えられず、正確な被ばく量がわからない、と話します。
「3月と4月、福島第一原発で働いた作業員を追跡することができなくなっています。」
作業員たちは放射線が降り注ぐ中で働く時間を延長させるよう圧力をかけられ、線量計を裏返しにして靴下の中に押し込んで被ばく線量をごまかす方法を教えられます。
「東京電力自身はこんなやり方の指導はしませんが、作業員がそうせざるを得ないように仕向けています。そんなことはみんなわかっています。」

東京電力は鈴木氏の主張に対し、回答することを拒否しました。
鈴木氏は8月、福島第一原発を解雇されました。
なぜなら彼は東京電力が説明している間、目を開けて記録を取り続けた唯一の労働者であった、多分そのことが理由だろう、と話しました。

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/battle-to-control-fukushima-has-just-stored-up-dangers-6277669.html?origin=internalSearch

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【 アメリカ原子力規制委員会の福島派遣係官、「告発は正当なものである」と主張 】
「汚染水が使用済み核燃料プールから、直接漏れ出している」

アメリカCBSニュース 12月8日

(AP) アトランタ ― 汚染水が福島第一原子力工場の使用済み核燃料プールから漏れ出している可能性が高い、と彼の派遣チームから報告があったと、訪日中の米原子力規制委員会(NRC)委員長が語りました。
チャールズ・キャストは、3月11日に地震と津波によって発生した原子力危機に対し、日本に派遣され、NRCとしての対応を行っています。

使用済み核燃料プールの状況は、政治的にも論議の的となりま した。
早い段階からNRCの グレゴリー・ヤッコ委員長は、核燃料棒を冷却するプールの温度が非常に高く、燃料棒が露出している恐れがあり、このままでは事態が悪化 する、とアメリカ議会の議員に話していました。
日本の当局はこれを否定、NRCは後になって、その指摘は誤っていた可能性があると認めました。

キャストは彼のチームが行った警告は、最高度の状況証拠を検 討した結果であると語りました。
彼は警告は福島第一原発の損傷の現状と、その他の情報を勘案 して得られたものであり、「不合理なものではない」と、彼は語っています。

http://www.cbsnews.com/8301-501363_162-57339681/us-official-fukushima-fuel-worries-were-justified/?tag=mncol;lst;4

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【 アメリカ海兵隊クリスマス・プレゼント部隊 】
「戦地で受け取った子供たちからの心づかいに、感謝を贈る」

アメリカNBCニュース[この世界をかえていく![ メイキング・ア・ディフェレンス ]12月16日

この分かち合いの季節に、ミシェル・オバマ大統領夫人は、困窮家庭の子供たちにプレゼントを配るため海兵隊の兵士が行っている小さな子供たちにおもちゃをプレゼントするための企画に、赤い大きな袋を持参してホワイトハウスのスタッフからの贈り物を届け、私たちにこの季節の意義を思い出させてくれました。
とある海兵隊の若い兵士が、次の年のプレゼントの催しに彼女を招待したため、今回は大統領夫人自らがプレゼントの選定を行うことになりました。
彼女自身は参加に積極的でしたが、改めて夫であるオバマ大統領の許可を得なければなりませんでした。
幼い子供たちにプレゼントを贈るこの取り組みは海兵隊の兵士によって始められ、今年で60周 年を迎えましたが、これまで貧困家庭の女の子、男の子の夢をかなえてきました。
今夜も国中で海兵隊員と同じ志を持つボランティアが集まり、子供たちの願いをかなえようと懸命に働いています。
ボストンにいるNBCの ロン・モットがお伝えします。

ロン・モット(リポーター):海兵隊のマット・ラロッシュ軍曹は昨年のクリスマスにはタリバンの包囲の中にい ました。
今年はフットボールや野球やサッカーゲームのおもちゃ、人形、そしてボストンの子供たちにプレゼントを贈るた めのボランティアに取り囲まれています。
マット・ラロッシュ軍曹「今年と去年のクリスマスはものすごく違います。私はアフガニスタンの南方に派遣され ていましたが、私たちはアメリカの可愛らしい子供たちから送られてきた慰問パッケージを受け取るまで、クリスマスのことなどすっかり忘れ ていました。」

リポーター:子供たちが待ち望むクリスマスの夜まで残すところ9日となりましたが、おもちゃを子供たちのもとに送る作業は佳境を迎えています。
ニューヨークでは今日私は、子供たちがプレゼントが届けられるのを、これほどわくわくしながら待っていることを想像することすらできませんでした。
ここではプレゼントを受け取った女の子が、海兵隊員に抱き上げられました。
ボストンでは、子どもたちの満面の笑みを思い浮かべながら、ボランティアの人々がプレゼントを選び出し、包装し、発送する準備に大わらわです。
ボランティアの女性クリスティ・ブーシェ「クリスマスの日に子供たちが明けて喜ぶプレゼントを、今日という日も準備しなければなりません。」

レポーター : 去年、この海兵隊基地では140,000個近いおもちゃを配り切りました。
彼らは今年、膨れ上がる需要のため子供たちの希望をかなえられなくなるではないか、と心配していました。
全国 で150万人の子供たちのリストが作成され、この数は昨年と比べ30%も上昇しているのです。

退役した海兵隊員「今年の需要が非常に多いことはわかっています。失業者がそこら中にいるのですから。」

リポーター:この国の経済は明らかに良くありませんが、アフガンで戦っている時に受け取ったすべての慰問パッケージに対するお礼には、精いっぱいの感謝がつまっている、と海兵隊は話します。

ラロッシュ軍曹「今度は私たちに、子供たちに感謝を伝えるチャンスが巡ってきました。」

リポーター:受け取った喜びと同じ喜びを贈る人々。
NBCニュース、ロン・モット、ボストン。

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[ 冷温停止 – BBC放送はどう伝えたか ]

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所要時間 約 11分

【 日本の首相、ようやく福島第一原発の安定宣言 】

英国BBC放送 12月16日

日本の福島第一原発の損傷した原子炉は最終的に安定化した、と内閣総理大臣野田佳彦が発表しました。
3月に発生した地震と津波は、同発電所の冷却システムを破壊して放射能漏れを引き起こし、数万人の人々に避難を余儀なくさせました。

野田首相の「冷温停止」宣言は、原子力発電所の安定化を意味します。
しかし政府は原子炉の解体に至るまでは、数十年を要する、と述べています。

福島第一原発の6基の原子炉は3月11日に発生した地震と津波により激しく損傷しました。
冷却システムが停止した後、4基の原子炉が爆発しました。

東京電力株式会社(TEPCO)が運営する福島第一原発の作業員は、原子炉を冷却するために海水を使用しました。
使った後の海水、そしてその他の汚染された液体は海洋中に漏出しました。
原発周辺半径20キロ(12メートル)の立ち入り禁止区域はそのままです。

▽『終わってはいない戦い』

「原子炉は冷態停止の状態に達しているため、我々は現在、実際に原子炉の事故が収束した事を確認できます。」
野田首相は記者会見で述べました。
「我々は現在原子炉を安定化しようと言う取り組みから、廃炉作業に移行しようとしています。」

「日本政府は現時点からの明確なロードマップを作成し、可能な限り原子炉の安定を確保しながら、廃炉に向けた作業を行う事に最大限の努力を行うことを約束します。」
「しかし、戦いはまだ終わっていません。」
と彼は語り、次の段階は、工場周辺の地面の汚染除去を含め、クリーンアップ操作に集中することであると、付け加えました。
原子炉の安定化実現に伴い、事故の直後に設定された避難区域を見直す、と発表しました。

今年上旬、政府は今年度末までに冷態停止を目指すと述べていました。
冷態停止とは核燃料棒を冷却している水の温度が沸騰点以下に抑えられ、核燃料棒が再び加熱しない、という意味です。
また東京電力は冷態停止について、放射性物質の放出について制御下に置き、原子力発電所敷地境界線における放射線量の測定値が、年間1mSv/以下に抑えられることである、と定義しています。

先週の金曜日、野田首相は事故対策委員会の閣僚に対し、
「もう一度事故が起きたとしても、我々は今や原発周辺の放射線被爆量を、充分に低いレベルに維持する事が可能である。」
と話しました。

しかし何人かの原子力専門家は、事故後の発電所において行われた修理は間に合わせのもので、予兆無く壊れてしまう可能性がある、と指摘します。

▽ 40年

80,000人以上の人々が住んでいた場所から避難し、いくつかの場所では放射線量が居住に適さない程高いままです。

今週初め政府は福島第一原発の原子炉を廃炉にし、周辺の汚染除去を完了させるまでに40年を要する、と発表しました。
原子炉内の使用済み燃料棒と、メルトダウンした燃料を取り除く必要があります。
また汚染排水も安全に格納する必要があります。

米、牛肉、魚を含む食材が汚染されている事が確認され、数カ所で基準以上の土壌汚染も確認されています。

一部の専門家はまた、強力な余震が襲った場合には、発電所がさらに破壊される可能性があると警告しています。

技術者たちはまた新たな問題が続いている事も指摘します - 先週東京電力の職員は、45立方メートルの汚染水が、浄化施設の基礎部分にできた亀裂から海に流出したことを確認しました。

▽ 人々の反応

ローランド・バーク / BBCニュース東京特派員

退職した教師である高橋ユウジさんとテツコさんは、福島第一原発の近くの自宅を放棄せざるを得なくなった、数万人の人々の中の2人です。
彼らはテレビで首相の発表を見るつもりでした。
政府が用意した東京のマンションの中にあるテレビも、彼らの後ろにある洋服ダンスも、その他の何もかもが寄贈を受けたものです。

たとえ冷温停止していると言われても、私たちはそんな事は信じられません。」とテツコさんが話しました。
「政府は事故が始まった時点から、ウソばかりついてきました。政府の閣僚の一人はメルトダウンは起きていない、と言いましたが、実際には起きていました。最初から福島第一原発の実態は、私たちに説明されていたものよりも、ずっとずっと悪いものでした。」

夫妻の最終的な目標は、マンションの26階にある仮住まいから、愛する庭のある自宅に戻る事です。
避難区域は数年間そのままである可能性がありますが、彼らはむしろすすんで汚染に立ち向かいたい、と語ります。
テツオさんがこう語りました。
「私たちはもう67歳と61歳です。戻ればガンになる危険性は当然高くなるでしょうが、がんを発症するまで5年から10年かかるでしょう。深刻な病気を抱え込む前に、私たちは故郷に戻り、そこに骨を埋めたいのです。」

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-16212057

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17日土曜日にニューヨーク・タイムズの冷温停止に関する記事の翻訳を掲載しましたが、今日から英国BBC放送、アメリカCNN、そしてアルジャジーラの『冷温停止』に関する報道を順次掲載して行きたいと思います。
翻訳を終えたのはこのBBCの分だけですので、CNN、アルジャジーラと翻訳していき、掲載する事にどういう意味があるのかは、私自身にもまだわかりません。
けれどもこれまで海外の報道については、全文を訳してみて、最初にざっと原文を読んだときよりも内容の深さに驚いた、という事が度々ありました。

世界の報道は(日本の大手メディアを除き)このたびの福島の悲劇を見て、大きく『脱原発』に舵を切りました。
その記事をひとつひとつ翻訳し、レンガを一個一個積み上げるようにして、大きな『原発阻止』の大きな壁が出来上がれば、そう思っています。

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【 心優しい人々の季節 】

アメリカNBCニュース[この世界をかえていく![ メイキング・ア・ディフェレンス ] 12月16日

ブライアンウィリアムズ
「気を滅入らせるような話ばかりが続く中、クリスマスが近づくこの季節になって起きた、心癒される話が全米各地から寄せられました。
ケビン・ティブルズが[ メイキング・ア・ディフェレンス ]をお送りします。

ケビン・ティブルズ(レポーター)「今年のクリスマスは、善王ウェンセラスも鼻高々といったところでしょう。

失業中の配管工、アラン・ジャクウェズは財布を落としてしまいました。財布の中身は今月分の家賃と娘にプレゼントを買うためのお金が入っていました…救ってくれたのはサン・ホセに住んでいた良きサマリア人でした。」
アラン・ジャクウェズ「私は涙にくれながら、彼女を抱擁し、感謝の気持ちを伝えました。彼女は私に『大丈夫よ、気にしないで』と言ってくれたのです。」
レポーター : 財布を拾ってくれたのは同じく職を探しているシングルマザーのキャシー・シルヴィアでした。彼女は1,300ドルが入った財布を拾い、届けてくれましたが、お礼を一円だって受け取ろうとはしませんでした。
キャシー・シルヴィア「誰か他の人の持ち物を持ち主に返してあげただけで、お礼を受け取る気にはなれなかったのです。」

レポーター : ジム・ジョーダンはカリフォルニア州コスタ・メザにある自宅を差し押さえによって失ってしまいました。そして40年続けて来たスヌーピーの光のディスプレイは、今年の開催が危ぶまれる事になりました。そこで町は役場の広場で彼に代わってイベントを開催する事にしました。

キャロライナでは200個もの真珠のプレゼントが、あちこちに置かれていました。
プレゼントにはHGパールからのメッセージが添えられていました。
『見つけた方に差し上げます!』
クリスマスの宝物…
女性「クリスマスは分かち合いの季節だという事を考えると、とても良い事だと思います。」

レポーター : しかしながら、厳しい時代には困窮する人々がつきものです。
ここシカゴの救世軍本部は、1,200人の子供たちにおもちゃをプレゼントしたいと思っていますが、予算が不足していて提供できるのは200個だけでした。
しかし匿名のミシガン州(シカゴがあるイリノイ州の近く)のミセス・サンタが現れ、頭金だけ支払っておもちゃの取り置きをしているのが誰なのかを販売店に尋ね、匿名で残金を支払ってくれました。

メアリー・チェイピン(取り置きのプゼントを受け取った女性)
「心から彼女に感謝しています。私が今まで受け取った中で最高の贈り物である上、それは人を信じることを改めて教えてくれました。あなたもご存知の、いつか必ず良い事がある、と教えてくれた贈り物でした。」

サンタクロース「君たちは何が欲しいのかな?」
レポーター : そしてサウスカロライナ州コロンビアでは、サンタクロースはマイルス家の子どもたちに、彼らが欲しいものを尋ねました。
マイルス家のこどもたち「お父さん!」

レポーター : 中東方面からクリスマスのとっておきの、驚きのプレゼントが送られてきました。
マイルス家のこどもたち「パパ!」「お帰りなさい、パパ!」

レポーター : やはり最高のクリスマスプレゼントは、お金では購えないもののようです。

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【 キャンパスの食糧援助組織、仲間たちを支える 】

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「同級生から差しのべられた手によって、やがて夢をかなえる若者たち」

 
アメリカNBCニュース[この世界を変えていく!/メイキング・ア・ディフエレンス] 11月28日

ブライアン・ウィリアムズ :
今夜最後の話題は[メイキング・ア・ディフエレンス]のレポートです。
今夜のお話は、現在の経済が表わす兆候のひとつに関するものです。
私たちが普段あまり気がつかない、いわゆる実際の生活とはちょっと離れたある場所で、発生しているニーズに応えている人々がいます。
NBC放送のジョン・ヤンが今夜、もしそれが無ければ大学を去らざるを得ない人々のための[メイキング・ア・ディフエレンス]の取り組みについてご紹介します。

女性「我々は、新しい方法をここに導入するつもりです。」
ジョン・ヤン(レポーター): 7歳の時、太陽が星の一つであることを知って以来、イェセニア・アロヨはずっと宇宙飛行士になることを夢見てきました。
女性「私たちは正確に量を計算する必要があります、お分かりですか?」

レポーター : フロリダ中央大学で、奨学金、特待制度とローンが、彼女の授業料を賄っています。
しかし、しかし食費を捻出することができず、彼女はもう少しで退学するところでした。

イェセニア・アロヨ「本心から私は母にお金の無心はしたくないのです。他と同じように実家の家計も厳しいのです。
我が家は大家族ですが、収入は母一人に頼っています。
「こんにちは」

ヤン:そんな時、一人の友人が大学のキャンパスにあって、困窮する学生のため学生たちが運営する食料援助組織の話をしたのです。
アロヨ「文字通りこの組織が私の人生を救ってくれたのです、その時はもうにっちもさっちもいかない状況でしたから…。」
ヤン:教育予算が削減され、大学の学費が上昇し続ける環境の中、この食糧援助組織はカリフォルニアからニューハンプシャーにかけて、各大学のキャンパスに出現しました。
しかし厳しい就職環境の下では、運営予算も厳しいものにならざるを得ません。
ところが同じ州にあるカリフォルニア大学デイヴィス校では、この秋授業料が一気に17.6%も値上げされたのです。
デイヴィッド・デオカンポ(カリフォルニア大学デイヴィス校2年生)
「ここで受け取る缶詰の果物が私の朝食、そして昼食になってしまいました。この缶詰が無いと、私はもう飢えるしかないんです。」

レポーター : フロリダ中央大学の食糧援助組織の人々は、 需要の多さに驚いたと語ります。

サラ・メイトン(食糧援助組織創設者)「私たちは援助をした学生の数を、正確に把握しているわけではありませんが、私たちが支えている学生は、いたるところにいるのではないでしょうか。」

レポーター : この秋までに、食糧援助組織は、学生が必要する量を3,000ポンド以上(1,500キログラム、1.5トン)と見積もり、必要な分の食料品を集めました。
しかし、需要はその量を上回りました。結局提供した食料は5,000ポンド(2,500キロ グラム、2.5トン)に上り、不足分の経費は大学から提供を受けることになりました。

アロヨ「図書館の場所はご存知ですか?」

レポーター : イェシア・アロヨにとって、大学を中退してしまうことは、すなわち夢をあきらめてしまうことになります。
大学での勉強を続ければ、NASAのケネディ宇宙センターでの研修を受けることができ、就職の機会を得ることができるのです。

アロヨ「私が大学を卒業できれば、家族で初めての学位取得者になります。
そうすることで、 何とか弟たちの手本になりたいのです。できれば弟たちも進学の機会を得てほしいのです。

アロヨ「これはえーと、1ポンドね…。」
レポーター : 同級生から差しのべられた手によって、やがて夢をかなえる若者たち。 ジョン・ヤン、NBCニュース、オーランド。

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「この状態が本当に冷温停止なのか?!」

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【 日本政府は深刻な疑いがあるにも関わらず、『冷温停止』宣言を行う可能性がある 】

ニューヨーク・タイムズ 12月14日

巨大地震と巨大津波が福島第一原発の冷却システムを壊滅させ、3基原子炉がメルトダウンを引き起こしてから9カ月、日本政府は間もなく暴走する原子炉を、ついに再び制御下に置いた、と宣言することになっています。
しかし宣言以前から、専門家からの数々の深刻な疑問に直面しています。

12月16日 金曜日、野田首相に率いられる災害対策委員会は、損傷した3基の原子炉が『冷温停止』しているとする発表を行うかどうか、投票を行いま す。
冷温停止という専門用語は、炉心の燃料棒が『無傷で』安定している状況を意味します。
多くの専門家は、もし発表が行われるとすれば、それは原子力発電所の冷却システムの修理を完了し、年内に冷温停止を実現するとしてきた政府発表の、つじつま合わせのために過ぎないと指摘します。
委員会が冷温停止を宣言するならば、次なるステップとして冷却水プール近くに融け落ちている燃料棒を安全な場所に移し換えた後、原子炉そのものを開くことができるはずです。

しかし専門家は、国民の間で膨れ上がる事故に対する怒りを抑え込むため、ただそのことのためだけに達成宣言を行い、そのため依然として脅威の残る原子炉の安全問題から、人々の注意を逸らしてしまうのではないか、と危惧しています。

懸念の一つは、3月11日 の巨大地震に続く大きな余震によって、事故後急いで建設した応急設備の冷却システムが破壊されてしまう恐れがある、というもので、これは 多くの地震専門家が可能性が大きいと指摘しています。
専門家はさらに、冷温停止宣言は、炉心の燃料棒が単メルトダウンしているだけでなく、原子炉格納容器の底を突 き破り、土台のコンクリートの中まで貫通してしまっている深刻な状態についても、それが安定した状態である、との誇張された印象を与えて しまう恐れがあるとも、指摘しています。

「政府が望んでいるのは、すべてが今年中に制御可能な状態になり、人々を安心させることです。」
九州大学原子力工学の工藤和彦教授は語ります。
「しかし私が本当に知りたいことは、この宣言ができる状態になっているのか、という事実なのです。」

おそらくは印象をあいまいにするために、日本政府は3基の損傷した原子炉が『冷温停止』状態であると発表する際、漠然とした表現を行うことになっています。
政府側の専門家は事実、原子炉の温度は水の沸騰点を下回る温度に保たれ、融け落ちた核燃料も核連鎖反応は起こしておらず、再び制御不能になる程温度が上昇することは無い、と言ってもよい状態であると主張します。

そして本当に、この専門家たちは東京電力が損傷した原子炉の制御機能の回復を達成した、という事を信じています。
彼らはアメリカ、フランス、日本の各企業の応援のもと、急場をしのぐため建設した冷却システムが、炉心および格納容器の外に溶け落ちた燃料の冷却を達成していると主張しています。

これらの専門家はさらに、損傷の激しい1号機を覆うため新たに建設された建屋が、大気中への放射性物質の拡散を止めている、とも主張しています。この建屋は3月に水素爆発によって破壊され、北日本及び東日本一帯に危険な放射性物質をまき散らす結果をもたらした、3つの建屋のうちのひとつです。

それでもなお、専門家は冷温停止状態の原子炉の定義とは、原子炉格納容器の扉を開け、原子炉内の核燃料を取り出すことができる、その安全が保たれている状態のことである、と指摘します。
これに対して福島第一原発の場合は、損傷した原子炉から溶け落ちた核燃料を取り除くことに着手するまで3年とみている政府の目論見を、はるかに超える年月を必要とするであろう、とも指摘します。
こうした事実は、冷温停止と宣言することは人々に誤解を与えるだけであり、実際の状態よりも福島第一原発がより安全な状態に近づいていると思い込ませてしまう、と複数の専門家に言わせるにいたりました。

「福島第一原発の損傷中の原子炉のようなものを、冷温停止と主張することは全くふさわしいことではありません。」
インターナショナル・アクセス社の原子力技術顧問の中野ノボル氏が指摘しました。
事実、専門家はこのように指摘します。
メルトダウンを起こし損傷した核燃料棒は、数十年間たっても未だ取り除かれてはいません。チェルノブイリ事故 の場合、ソ連当局は1986年の爆発の後、ただ単にコンクリートの石棺で覆う作業をしただけでした。
一部の専門家は、冷温停止の宣言は、緊急を要する現在進行中のさらなる放射能汚染の問題から、目を逸らさせるためのものである、と指摘します。

特に問題なのは、太平洋に近い破壊された原子炉ビルディングの基礎部分、または地下の銀製のタンクに貯まっている90,000トンの汚染水の危険性です。
「現時点で私が非常に心配しているのは、原子炉内で起きている汚染汚濁の進行です。」
と、サンディエゴ州立大学の核物質保管制御の専門家マレイE.ジェニックス氏が語りました。
彼自身は現在は事故起こした原子炉の状態は安定している、という政府発表、特に高熱を発する核分裂の連鎖反応はもう起きない、という発表を信じていた、と言います。
先月、一基の原子炉の付近で核分裂の副産物である放射性キセノンが検出されたとしても、3月の事故以来放射性崩壊が十分に進行していることを考慮すれば、それが核分裂が再び始まっていることを警告するものとは考えにくい、と語りました。

別の専門家は異論を唱えます。
前述の九州大学の工藤教授は原子炉を開いて中の燃料の状態を確認するまでは、再臨界として知られる現象である核分裂が再び始まった可能性を除外することはできない、と語りました
しかし教授やそのほかの専門家がもっと心配しているのは、もう一度巨大地震、あるいは津波が襲えば、間に合わせの冷却システムは破壊されてしまう恐れがあるという点です。
彼らが特に問題視するのは、この冷却システムは耐震基準に沿って建設されたわけではなく、1.5マイル(2.4km)以上をゴムホースで連結した浄化装置やその他の脆弱な機器に依存している点です。
「再び地震と津波が一緒にやってきたら、福島第一原発はすべてを一からやり直すことになります。」
工藤教授は指摘します。

「この状態を本当に『冷温停止』と呼べるのですか?」

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今日は「クリスマス前の感動できるストーリー」をご紹介しようと用意をしていたのに、台無しにされてしまいました。
もちろん、日本政府があり得ないタイミングで、あり得ない宣言を行ったためです。

さすがに、政府発表を額面通りに伝えた日本の大手マスコミは無かったようですが、批判が充分ではありません。
セシウムはもちろん、プルトニウム、ストロンチウムなどの汚染状況がまったく明らかにされていない事も指摘すべきでしょう。
そして国民のほとんどが受け入れがたい発表を、堂々と行うその姿勢についての追求も。

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【大量殺人が可能なインフルエンザウィルス】

アメリカNBCニュース 12月5日

注意を喚起しなければならない話題です。
科学者が研究室で大量殺人が可能なインフルエンザウィルスを作り出しました。
現在、この事実を世界中に広く公表すべきかどうかで議論が巻き起こっています。
科学担当特派員、ロバート・バゼルがお伝えします。

レポーター : きっかけは鳥インフルエンザでした。
2人の科学者がその研究室で非常に伝染力が強い、人間が作り出せるウィルスの中では最も危険なインフルエンザ・ウィルスを作り出しました。
科学的報告をどこまで行うかについて、政府委員会が決定を行うところです。
論争の的となるであろう決定が、もうすぐ下されます。

何人かの第一線で活躍する科学者は、この研究全体が完璧に間違っている、と指摘します。
「私はこのような人を死に至らしめるウィルスをもて遊んで、哀れな犠牲者を前後不覚に陥れること自体間違っているし、その研究結果を発表することは、その次にやってはいけない行為だと思います。」

レポーター : H1N1型と呼ばれる鳥インフルエンザが最初に鳥から人間に伝染したのは、1998年香港での出来事でした。
それは猛威を振るい、感染者の死亡率は6割に達しました。
香港ではすべての鶏を殺処分することで、それ以上の拡大を防ぎました。
それ以来、周期的な流行はありましたが、一個のウイルスの伝染力はそれほど強い物ではなく、2、3人が感染するにとどまりました。
2人の科学者、1名はヨーロッパ、もう1名はウィスコンシン州立大学、鳥インフルエンザ・ウィルスを遺伝的に作り変えることにより、人から人への感染を容易なものにしたのです。
彼らは実験台にフェレットを使いました。
彼らは科学雑誌「サイエンス」と「ネイチャー」に、研究結果についての論文を提出しました。
この研究の目的は、自然界における爆発的流行が何によって発生するのかを突き止めることです。

一部の人は、この研究はテロリストの教科書になりうる、と指摘します。
ある国の政府の要人は「いいね!」というかもしれません。
しかしその国の報道機関が、2人の科学者をおっかなびっくりフォローするかどうかは定かではありません。

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【 世界中で支持を得られない原子力発電、だが… 】

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「福島第一原発の事故は原子力発電が、どうしても避けるこのできない危険と表裏一体のものであることを思い知らせた」

環境担当特派員Richard Black / 英国BBC放送 2011年11月25日

全世界にわたり、一般の人々の中に新たに原子力発電所を建設する欲求は無くなりつつあることを、BBCの世論調査が明らかにしました。
原子力発電計画を持つ国々では、2005年と比較して人々 は反対の立場を明確にしています。唯一英国と米国が世界の傾向に逆行しています。

多くの人が現存施設の稼働効率の向上と再生可能エネルギーにより、電力需要を賄える、と考えています。

一方22パーセントの人々が「原子力発電は比較的安全な発電方法であり、原子力発電所建設を進めるべきだ」と考えています。
これに対し、71%の人々が自分たちの国は「20年以内に、技術的進歩を遂げた太陽光発電と風力発電を中心とした電力供給により、石炭による火力発電と原子力発電をほぼ全廃できる。」と考えています。

全体を見れば、30%の人々が直ちにすべての原発の停止を求める一方で、39%が新規の原発の建設は行わず、既存の原発の利用を続けることを望んでいます。

世界的な調査会社グローバル・サンはBBC放送の委託を受け、巨大地震と津波が福島第一原発を襲った4か月後の今年の7月から9月の間、世界23ヶ国23,231名の人にアンケート調査を行いました。

▽ 機会到来

グローバル・サンは2005年に一度、8ヶ国で原子力発電事業に関するアンケート調査を行ったことがあります。
その後、ほとんどの国で新たな原子力発電所建設に対する反対が、著しい増加を見ました。
最近政府がこうして傾向を受け原子力発電所の廃止を決めたドイツでは、2005年の73%から90%にまで上昇しました。
さらに興味深いのは原発びいきの2か国、フランスでは反対が66%から83%に、ロシアでも61%から83%に上昇していることです。

福島の事故に見舞われた日本では、反対意見はやや控えめの76%から84%への上昇を記録しました。
イギリスにあっては、原子力発電所の新規建設への支持が33%から37%に上昇しました。
こうした状況はアメリカでも見られ、中国やパキスタンでも同様で、ほぼ40%前後の支持を得ています。

スペインとドイツが直ちに稼働中のすべての原子炉を停止すべき、という厳しい意見が最多(それぞれ55%と52%)だったのに対し、新規の建設を見合わせ、既存の原子力発電所はそのまま利用する、という考え方はフランスと日本で最も多く見られた意見で、それぞれ58%、57%ありました。

稼働中の原子炉を持たない国の中で、原子力発電所建設に賛成意見が多かったのは、ナイジェリア(41%)、ガーナ(33%)とエジプト(31%)の順でした。

▽ 大西洋上の不思議

今回の調査では福島第一原発の事故が、原子力発電への支持の低下に直接つながったかどうかまでは明らかにしていませんが、十分に考えられることです。
「福島第一原発の事故がイギリスとアメリカでは、原子力発電に対する大衆の見解にさほど大きな衝撃を与えていない、という事実は注目に値します。」
グローブスキャンの代表、ダグ・ミラーはこう語りました。
「2005年以来ほとんどの国で増加した、原子力発電所の新規建設反対意見と対照的な結果です。」

他の世論調査では英国内の原子力発電に対する支持が、継続していることも明らかになりました。
BBC放送とグローバルスキャンの行った世論調査の結果は、他社の行った世界的調査とほぼ同じ結果を得ています。

6月にはIpsos-MORI(英国で2番目に大きな世論調査会社)と日本の朝日新聞社の両方が、世界中のほとんどの国で原子力発電への支持が低下する一方、米国内の支持率にほとんど変化のないことも確認しました。
Ipsos-MORIの調査は、現在存在する発電技術の中で、原子力発電に対する支持が最も低い数値(38%)であることを確認しています。
火力発電への支持率は48パーセントであるのに対し、太陽光発電、風力発電、水力発電に対する支持率はいずれも90パーセントありました。

「再生可能エネルギーが二酸化炭素排出エネルギーや原子力エネルギーに取って代われる、その有効性については一般に理解されているというだけでなく、増え続けている信頼できる報告の裏付けのあることなのです。」
グリーンピース・インターナショナルのエネルギー部門の責任者である、ジャン・ベラネクがこう語りました。
「原子力産業は比較的小さな産業であるにもかかわらず、大きな金が動来ます。その上原子力発電は、技術面でも、安全面でも、環境面でも、そして政治的にも大きな問題を抱えているのです。」
「そして福島第一原発の事故は、原子炉というものがどうしても避けるこのできない危険と、表裏一体のものであることを思い知らせました。」

しかしながら増え続けるエネルギー需要と、温室効果ガスをできるだけ少ない費用で封じ込めなければならない各国政府を前に、国際エネルギー機関のような組織は、原子力発電に一定の可能性を見出さざるを得ない状況にあります。

世界原子力協会の会長ジョン・リッチは福島第一原発の事故がこの25年間で初めての大きな事故であり、死亡者も出ていない、と語ります。
「政策担当者は世論を尊重しなければなりません、が、一方で現実も直視しなければなりません。そして現実は原子力発電をまだ必要としているのです。」

彼はBBC放送にこう語りました。
「これらの事実の積み重ねが、産業界にも、政府にも、そして報道関係者にも原子力発電の安全性を認めさせることになるのです。」
「原子力発電は福島の事故を受け、検証を重ねる事によりさらに安全な、最も現実的な非カーボン技術として成熟を重ねていくはずです。」

http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-15864806

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この記事、結びの部分に原発を擁護する発言が来てしまって、全体の論旨がわかりにくくなっています。
ただ、最後の段落の題が『大西洋上の不思議』となっている事から、英国・米国の両国民はなぜ未だに原子力発電を支持するのか?という疑問の提示である事がわかります。
それに対するひとつの答えが最後の3つの段落になる訳ですが、肯定論の柱になるのが
温室効果ガスを少ない費用で封じ込めなければならない = 原子力発電
の部分だと思います。

しかし、福島第一原発の事故が起き、次々とありとあらゆる放射能汚染が明らかになり、私たち日本人はその解決に莫大な費用を負担させられています。
そして、これまでご紹介した多くの記事にこうありました。
「原子力発電はもはや安価な技術ではない。」
さらに廃棄物の問題。
原子力発電を続ければ、プルトニウムが延々と生み出され、その半減期は25万年。

そして何より、最初のグラフでも明らかなように、2005年も2011年も日本の方がドイツより原発推進支持者が少ないのにも関わらず、
そして福島第一原発の事故の結果が大変な事になっているにもかかわらず、原発を止めるのは日本ではなくドイツだという現実。
この国では民主主義が機能していない、という事の証拠に他なりません。

いずれにせよこれからの日々、肯定派の論旨を見極め、ひとつひとつ論駁して行かなければなりません。
そのための材料のひとつとして、ご検証いただければ幸いです。

そして下の記事、ごもっともごもっとも、規制の方、ぜひ日本でもよろしくお願いしたいところです。
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【 CMだけ音量を上げて放映することはご法度!】

12月13日 アメリカNBCニュース

彼らは公式には「そんなことは無い。」と言い張っています。しかし、実際にはそうなのです。
私たち放送にかかわる者全員が、そうした指摘を受けてきました。
テレビ・コマーシャルは、番組そのものよりも常に大きな音量で放映されています。
FCC(アメリカ合衆国通信委員会)がこの状態に対し、規制を行うことになりました。
これからの一年のうちに、規制が実施されることになります。
これまで視聴者の86%が、番組からコマーシャルに切り替わった途端、音量が高くなる、と感じており、これまで何年にもわたり、苦情が寄せられていました。

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【 今年1年の[重要シーン]レゴってみました 】

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アメリカABCニュース 12月13日

2011年、日本にとっては3.11の年になってしまいました。
世界的にはこんな年だった、というのをレゴで再現した写真集です。
後半の記事と合わせ、ちょっとだけなごんでください。
レゴの写真集は一部をご紹介しますが、下記ABC放送のサイトで他の作品もご覧になれます。

http://abcnews.go.com/Technology/slideshow/news-worthy-events-2011-legos-15145348

〈ウォール街を占拠せよ!〉

〈トウガラシ・スプレーの威力を思い知れ!〉
彼の正体が気になる方は[http://kobajun.biz/?p=1348]でご確認ください。

〈ビン・ラディン殺害の瞬間を見守る : ホワイトハウス・シチュエーション・ルーム〉

〈ロイヤル・ウェディング with ケイト・ミドルトン〉
やっぱりレゴは、こういうシーンが似合いますね。
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【 クールなテクニックを披露:スキーで南極点到達最年少の少女 】

アメリカABCニュース 2011年12月9日

スキーで南極点へ、16才の英国の女子学生、最年少記録を達成

アメリア・ヘンプルマン-アダムズ、探検家デイビッド・ヘンプルマン-アダムズの娘は、父親の探検に加わりました。
かれらは97マ ル(155キロ)をスキーで走破、気温マイナス47度、 白夜が続く17晩を氷の上で過ごし、金曜日の朝夜明けに南極点に到達しました。

アメリアは今回の冒険について「驚異的」だったと英国BBC放送に語りました。
「これまでで最大の挑戦は、凍りつくような寒さ、携帯食料、荷物運搬用のそりの中の凍りついたうんちを引きはがすこと、そしてお父さんのいびきとの戦いだったわ。」

最も楽しかったことについて、彼女はこう語りました。
「お父さんの冒険を自分も経験できたこと。」
しかしもう一度挑戦するかどうかについては、わからない、と答えました。
「2、3日考えてみないとわからないわ。」

彼女と父親、そして少人数のチームは11月18日に英国を出発、20日に南米チリのプンタ・アレナスに到着しました。
彼らは26日に、英国の伝説の冒険家アーネスト・シャックルトンが1909年に南極点に向けた探検で遭難しやむなく引き返した(南極点から180kmの)地点から冒険を開始しました。アメリアはシャックルトンの一枚の写真と、シャックルトンの孫娘のアレクサンドラからもらった一枚のコインを持参していました。

アメリアの父親は、彼の末娘のことを大変誇りに思う、と英国BBC放送に語りました。
「アメリアは本当に良くやってくれました。」
父親は娘の様子と体調に気をつかいながら、こう語りました。
「とにかくアメリアが五体満足で、健康に英国に戻れることを願っています。」

アメリアのブログで、もはや彼が娘以上のことをできないということに気がついた、と書き込みました。

「彼女は、何でもこなしました。料理をし、全行程で荷物を積んだそりを引っ張り続け、けっしてくじけることはありませんでした。」

アメリアはバース(イングランド)のハイスクールの学生ですが、冒険の間、学校の課題には手をつけられなかった、と話しました。
「私は私とたくさんの宿題を持ってきたのに、お父さんが橇の重量を軽くするため、ほとんどの本を取り出してしまったんです。」
これからのクリスマス休暇は忙しくなりそうだ、とアメリアが英国のデーリー・テレグラフに語りました。
「クリスマス休暇に、私はたくさんの宿題をこなさなければならないわ。」
「でもとにかく今は、快適なベッド、シャワー、そしてチョコレート・マフィンをいちばん楽しみにしてるの。」

彼女はブログで、姉たちの後を追いかけている、と書いています。
22歳のアリシアは2005年、15歳の時に最年少で北極点に到達しています。
19歳のカミーラが語りました。
「きっと血筋なのよ。」
彼女は留守の間、アメリアがブラック・レトリバーのリリイがいなくて、きっとさびしい思いをしたに違いない、と語りました。
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〈 原子力に群がる狂人たちの時代を、永遠に終わらせるために 〉

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【 バナナじゃなくて、原発でしょ - EUは規制対象をまちがっている! 】

Bernward Janzig / Die Tageszeitung(ディ・ターゲスツァイトゥング:ドイツ日刊新聞) 2011年5月26日

EU各国は果物と野菜に関しては統一基準を持っているのに、原子力発電についてはそれが無い。
福島第一原発の事故があったのに、各国はてんでんばらばらの安全基準で原発を管理、こんなのは狂気の沙汰だ、あるドイツ人ジャーナリストが嘆いています。

EU域内で販売されるバナナは長さ14センチメートル、厚さは2.7センチメートル以上でなければなりません。
EUのバナナ取扱い基準にはこう記されています。
しかし、域内で稼働中の原子力発電所については、統一の安全基準はありません。

連合で運営されている原子力発電所の場合は、しかし、統一された安全基準はありません。
各国政府はしたいようにすればいいのです。
そんな中、最も愉快なのはEU域内で最も優れた設備を持つといわれる原子力発電所が、統一された基準がないため、いかなるEUの機関の管轄にも属していないことが、ある日突然明らかになったことでしょう。

こんな理不尽な話はありません。
たとえ1基でも原子炉が制御不能に陥れば、ヨーロッパ大陸全体が放射能の雲に覆われることになるのです。
しかしあらゆる問題の中、特にこの問題については、何をどう処理するのか、何が許されるのか、加盟各国は一方的に決めることができます。
バナナやその他の些細な事柄についてのみ、きちんとした基準を設けるというEUの理念は、受け入れがたいものです。

福島、これ以上の真実はありません

これを無視するならば、EUはバナナについてのすばらしい規格が存在する共和国(リパブリック)に終わってしまうことでしょう。
バナナにおいてその卓越性がある共和国

誰がこのような決定を行ったのかについては、それが国内問題であるとしても、こと原子力の問題となると、いったい誰がその政策を推進していたのか長い期間あいまいにされてきました。
どこから力が働いてこれまでドイツ連邦政府に、原子力エネルギー政策の推進をさせたのか?
それとも、原子力産業界の手を離れて、別の誰かが圧力をかけたのか?

▽ 原子力に群がる狂人たちの時代を、永遠に終わらせるために

昨年の秋行われた、秘密の会合のことをお話ししましょう。
原子力関連企業がEU政府に対し、原子力規制法律の耐用年数の延長を認めさせました。
しかし福島の事故が発生、世論の盛り上がりに前非を悔いたメルケル&カンパニー(ドイツ・メルケル首相とその仲間、の意味 : 訳者)は原子力産業界にがんじがらめにされている、という印象を与えないよう、急いで原子力発電の廃止を決定しました。

しかし、またしても決定的な疑いが浮上しています。
導入されたばかりの核燃料税の廃止が、突然発表されたのです。
これは保守的自由主義連合が、自分たちにとって都合の良いエネルギー政策を、自分たちの燃料保管庫の中に隠しておくための準備である疑いがあります。
これはひとつの例に過ぎません。

今、エネルギー革命はかつてない程の脚光を浴びています。
原子力発電を部屋の隅に押し込み、かわりに代替エネルギーによる供給を目指し、努力するよう人々に求めてもいます。
たとえば昨日、ドイツの太陽光発電システムは1億2000万キロワット・アワーの発電を行いましたが、これは原子炉4基分の発電量に相当します。
地に足をつけ、こうした事実を積み上げていくことこそ、原子力に群がる狂人たちの時代を、永遠に終わらせることにつながるのです。

ドイツで起きたことは、ヨーロッパ全体でも可能なのです。

http://www.presseurop.eu/en/content/article/676451-regulate-nuclear-not-bananas

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ちょっと古い記事なので恐縮ですが、内容が卓抜なために掲載させていただきました。

presseurop[ http://www.presseurop.eu/en ]というサイトに掲載されていたのですが、ここがEU圏内で発行された新聞や雑誌から、世界に紹介する価値のある記事を抜粋・掲載していると気が付いたのは最近のことでした。

しかし、政治が目下の急務には目を向けず、どうでもいいことばかりやっているのは、何も日本だけではない、ということに気づかされる記事でした。

でもドイツで起きたこと、日本でも可能にしたいものです。

そして、米国ABC放送の[ メイド・イン・アメリカ ]。
何度もご紹介しましたが、アメリカ国内の雇用を創出するためには、まずアメリカ人がアメリカ製品を使うこと、買うことが必要だ、と訴え続けていま す。

同じように国内に雇用問題を抱える私たち日本人も、大いに参考すべき、と思い時々ご紹介しています。
でも、「テレビCMの広告主とぶつかるのでは?!」などという姑息な心配をせず、『アメリカ3大ネットワーク』と言われるテレビが純国産の業者リストを堂々と公開するこの姿勢、ぜひ見習ってほしいものです。
なお蛇足ながら、『グリーン・ マンデー』という言葉は、11月23日の『ブラック・フライデー』に関連する言葉です。

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【『グリーン・ マンデー』はオンライン・ショッピング熱狂の日 】

12月12日 アメリカABCニュース

クリスマスまで2週間を切り、12月の第2月曜日こそ人々がクリスマス・プレゼントの購入に本気になる日である、と調査は報告します。

少なくとも10億ドルがこの『グリーン・マンデー』に使われ、オンラインショップの売り上げが最高に達することになる、と予測されています。
アメリカのオンライン企業e-Bayは2007年、12月で最も売り上げが多くなる第2月曜日を表現するため、『グリーン・マンデー』という言葉を作り出しました。

インターネット・ショッピングの調査会社コムスコアによれば、クリスマス商戦が始まってから39日間に使われた金額は昨年を15パーセント上回り、ほぼ250億ドル(1兆9,500億円)近くに達しました。
一日の売り上げが10億ドルを超えた日は6日間あり、その中『グリーン・マンデー』の12億5,000万ドル(975億円)が最高を記録しました。

12月12日月曜日の最高割引率の一部をご紹介します。

シアーズは500品目で、最高60%割引。

Kマートはアウター、セーター、フリースが55%割引、ゲーム用品は35%割引、そしてテレビは300ドル以下で販売します。

メイシー百貨店は最高60%オフ。

ギャップ、オールド・ネイビー、バナナ・リパブリックはオンライン・ショップで、今晩だけ30%オフ。

これ以上の詳細は[ http://www.greenmondaysale.com/ ] をクリックして内容をご確認ください。送料無料サービスのショップもあります。

今日までのセール商品の中に欲しい物がない場合は、12月16日の『送料無料サービス』の日に希望の商品をお探しください。

そしてこの[メイド・イン・アメリカ]のページ[ http://abcnews.go.com/Business/MadeInAmerica/made-america-gift-ideas/story?id=15041794 ]の増え続けるアメリカ製品のリストをご覧いただけば、アメリカ製品をプレゼントして、この国の雇用創出に一役買うことができるのです。

http://abcnews.go.com/blogs/business/2011/12/green-monday-deals-one-of-the-busiest-online-shopping-days/

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【 過去の教訓が明日の命を守る 】〈後編〉

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『本当に命を守ってくれるものとは』

この数十年で最悪の自然災害を生き延びた人々は、生き残るための自衛手段を、根本から見直さなければないかもしれません。

ドナルド・ハーディング / アルジャジーラ 2011年11月23日

「まず自分の身を守れ」と口で言うのは簡単ですが、実際のところほとんどの日本人はそのような行動はとりません。」
こう語るのは群馬大学で災害管理と津波対策が専門の社会情報学部の片田敏孝教授です。
過去8年の間、片田教授は萬さんの故郷・岩手県釜石市の学校で、「てんでんこ」について改めて教えてきました。
「実際に津波が発生した時、人々は津波がもうすぐ襲って来ると知りつつ、逃げずに家族を探し、そして全員が死んでしまいます。
互いに助けることができると考え、そして一緒に死んでしまうのです。

この地区ではこうした悲劇が繰り返され、そこから『てんでんこ』が生まれたのです。
『てんでんこ』が教えるのは、家族を助けたいという衝動を抑え、何をおいても自分の命を守るため、直ちに行動を起こすことです。
誰もがこれを実行できれば、多くの人が助かることになります。
『てんでんこ』は信頼についても教えます、他の人も同じように自分の身を守っていることを信じることを。」
『てんでんこ』はあなたの周囲の人を助けることができないことを教えているのではなく、自分の身を守ることを最優先することを教えているのです。」

世界中のどの国よりも、日本は津波に対する備えを行っています。巨大な防波堤、防潮堤が押し寄せる波から町や村を守っています。
さらにこれらの設備を乗り越えて波が襲ってくる場合に備え、国中の村落や学校ごとに無数の安全対策や避難訓練が、繰り返し実施されています。
地震や津波の絶え間ない脅威を受けている場所でも、生き残るチャンスが無いわけではありませんが、3月11日に襲ってきた津波の圧倒的な大きさは、日本の練り上げられた予報措置ですら不十分である、ということを証明することになりました。
多額の公共予算を投じて建設された堤防を巨大な津波が乗り越え、避難所や集合場所すらのみ込まれてしまい、多くの悲劇を生んでしまいました。

将来の津波対策をどうするか、という議論とともに、これまでの対策がなぜ無駄に終わってしまったのか、という議論が今、日本で巻き起こってい ます。

片田教授は危 険に直面する村落においては、その考え方を根本から改めるため、『てんでんこ』を教えることが有効である、と信じています。
『てんでんこ』は人々、特に子供たちに対し、いつでも自 分自身で最悪の事態に対処できるよう備えさせるのです。
「これらの地区はしばしば中小の地震や津波に襲われるため、人々は『どうせ今度も大したことは無い』という根拠のない、ある種の安心感を抱い てしまいます。
3月11日のように大きな津波と津波の間には何世代かが交代し、津波の巨大さとその破壊力 に関する人々の記憶は風化し、災害の際には何よりまず自分の身を守らなければならない、といった教訓もまた、風化していってしまうのです。」
「人々は一つだけの避難計画に頼りすぎています。」
と片田教授は語ります。
彼は設備や計画よりも、釜石に伝わってきた教訓の方が数多くの人々の命を救ったのだ、と主張します。
統計によれば、片田教授が『てんでんこ』の教えを伝えてきた地域での死者の数は27名であり、岩手県内の死者数3,423名の1パーセントに届きません。
隣県である宮城県では3パーセント以上の死亡率を記録しました。

今や何人かの人々は大規模な防波堤のような設備は、かえって誤った感覚を植え付けてしまう、と考えています。
たくさんの人間が防波堤の働きを過信し、津波が迫っているにもかかわらず、事態を楽観して避難せずに自宅にとどまり、その結果大勢が死亡してしまいました。
同じとき、決められた避難指示通りに避難所に集合し、次 の指示をその場で待ち続けた人々も、同じように多数の犠牲者を出してしまいました。
宮城県南三陸町では80か所ある指定避難場所のうち、31か所が巨大津波にのみこまれました。

昨年開所したばかりの釜石市鵜住居の災害避難場所では、約200名が避難していたと推測されますが、押し寄せる津波の中、生き残ることができたのは30名に満たない人々でした。
これとは対照的な例として、片田教授は2,900人 の子供たちが全員生き延びたケースを例に挙げました。
この日、学校はすでに終わり、地震発生時、子供たちは三々五々家路につくか、クラブ活動を始めていました。
釜石東小学校と中学校が隣接する地区では、子供たちは学校から飛び出し、丘を駆け上がりました。
数分後、彼がいた学校は恐ろしい津波にのみこまれ、車が校舎の3階に激突しました。
さらに津波が迫ってきたため、教えられていた通り、子供たちはさらに丘を駆け上がりました。
その場所から彼らは指定避難場所が水没していく様子を、見守り続けたのです。
「私たちが地震に襲われた時、揺れがものすごく、地面に亀裂が走ったのを見て、本当に驚きました。」
萬しんごさんが話します。
「何が始まったのか、とっさにはわかりませんでしたが、津波が来るかもしれないと思い、みんな一斉に走り出しました。先生から指示はありませんでしたが、学校に残った人はほとんどいなかったので、逃げ出して本当に良かったと思っています。」
大きな被害を受けた東日本の沿岸部では、今やっと町や村の再建が始まったところです。その道のりは長く、人々の暮らしの再建も少しずつしか進みません。
この場所に暮らす人々は、子供たちも含め例外なく津波に関する意識を変えることを余儀なくされ、再び津波が襲った場合の対応を考え直さなければなりません。
生き延びていくため、多くの人々が過去の教訓に学ぼうとしています。
〈完〉

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3.11の直後、宮城県女川町の友人宅を見舞ったとき、その家のお父さんがこう話しました。
「なまじ知識がある人が亡くなってしまった。『昭和三陸大津波の時、津波はここまでは来なかった』と言っていた人が、その場所で波にのまれてしまったんです。」
そして巨大な防潮堤があった町が、そこを乗り越えた津波によって多数の犠牲者を出してしまいました。

これまで何度も、色々な場合に言われて来たこの言葉。
「人間の知恵が、大自然を屈服させる事はできない。」
アルジャジーラの「徒に文明とその道具に頼らず、知恵を持って生きぬくべき」
というこの記事の主張、まったくもって正論ではないでしょうか?

そして日本ほどではありませんが、アメリカもまた2011年は『災害の年』でした。
今年各国のニュースを見ていて、頻出したのが『気候変動』という言葉でした。
この一年を振り返り、「自然界からの報復」ということを、漠然とではあっても考えた方は多いのではないでしょうか?

環境に負荷を与えてでも、とにかく便利さを追求する、という時代はもう終わった、と思うのは私だけでしょうか?

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【 災害の年、2011年 】

アメリカNBCニュース 12月10日

2011年について振り返る人々は、こう言わざるを得ないと思います。
次々と発生した天災により、記録破りの年になってしまったのが2011年であると。
多くの命が失われ、損害額もまた莫大でした。
少なくとも12回の異常気象が発生、それぞれ数十億ドルあるいはそれ以上の損害を与えました。
トム・コステロがお伝えします。

リポーター:この春竜巻を生き延びた人だれもが、これほどひどい年は無かった、と思っていることでしょう。
ヴァージニア州からアラバマ州にかけて4月だけで748の竜巻が発生しました。

そしてミズーリ州。
中継「セント・ジョンズ病院の様子です。上から見降ろすとどれほどの損害を受けたか、お分かりいただけると思 います。」 
リポーター:5月22日 にミズーリ州ジョップラン市を襲った竜巻では160人の方が命を失いました。竜巻による犠牲者数としては、史上7番目になります。
「ああ、犬が一匹助け出されました。ほんとに良かった…」

リポーター: 2011年 の5月までにすでに記録は塗り替えられました。そして事態は悪化する一方でした。
ウェザー・チャンネル / ジ ム・カントーレ
「今年を振り返り、異常気象が起きた当時のことを思い出してみると、ブリザードが吹き荒れた真冬が終わると、 穏やかな春は素通りしてハリケーンの吹き荒れる季節に突入してしまいました。まったく、大変な一年でした。」

リポーター:これまで全部で、約3,000もの月ごとの天候の記録が塗り替えられました。
アメリカ商務省国立海洋大気局によれば、2011年 は12の自然災害がこの国を襲い、受けた損害額はそれぞれ数十億ドルの規模になる、と発表しました。
これまで自然災害が一番ひどかったのは2008年でしたが、2011年はそれを9つの分野で上回りました。

ドライバー「ほんとうはここら辺りは一面の水がなきゃないんだ。」

リポーター:最初にかんばつがやってきて、次に山火事がやって来ました。
大火災はテキサス、ニューメキシコ、そしてアリゾナを襲いました。

そして南北ダコタ州からメキシコ湾にかけては大洪水が壊滅的な被害をもたらし、8月になるとハリケーン・アイリーンが東海岸を直撃しました。
アイリーンの現地中継「砂が、たたきつけるように吹き付けています。」。
リポーター:アイリーンはノース・キャロライナ、ニュージャージー、ニューヨーク、そしてヴァーモントの順に被害を与えました。

気候学者は、気候変動と世界的な気象パターンの極端な変動について警告しています。
そして、これからも異常気象が襲う可能性があります。

国立海洋大気局局長代理キャスリーン・サリバン
「私たちがこれまで把握している気象と自然界のメカニズムから考えると、さらに厳しく破壊力がある異常気象が、頻繁に襲ってもおかしくはありません。」

リポーター:今年発生した自然災害で約1,000名の犠牲者が出ました。
そして520億 ドルの損害が発生しています。
しかし、危機は去った訳ではありません。
災害が起きやすい場所には母なる自然が生み出す脅威が度々訪れ、人口も増え続けています。
そしてさらなる損害、人的被害の発生について警告が発せられているのです。

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【 過去の教訓が明日の命を守る 】〈前編〉

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所要時間 約 6分

『本当に命を守ってくれるものとは』

この数十年で最悪の自然災害を生き延びた人々は、生き残るための自衛手段を、根本から見直さなければないかもしれません

ドナルド・ハーディング / アルジャジーラ 2011年11月23日

2011年3月東北地方を襲った巨大地震と、その結果発生した何もかもを壊滅させてしまった津波は、沿岸部に暮らすあらゆる世代の人々に将来の津波対策をどうするか、という問題を突きつけることにな りました。
多くの人々が答えを求めて、 過去に目を向けることになりました。

「私は祖父の手を離すつもりはありませんでした。」
「でも離してしまったのです。
私は祖父を引いて逃げていましたが、祖父の足はあまりに遅く、津波が迫っていることを感じた私は祖父の手を離し、丘を駆け上がりました。後ろを振り返ることなく。」
故郷の街を巨大津波にめちゃくちゃにされた39歳の萬(よろず)あきこさんはこう語り、彼女の脱出を振り返ります。
マグニチュード9.0の地震が東北地方を襲った直後、膨大な量の海水が陸地になだれ込んできました。
そして数分のうちに、何百もの町や村が呑み込まれて行きました。
それは何世代にもわたる歴史の中で最大規模の津波であり、公表された死者・行方不明者の数は20,000を 超え、当時の首相であった菅直人をして、この国を襲った第二次世界大戦以来最悪の自然災害と言わしめました。

たくさんの人々が、萬さんのように、その後の運命を左右する瞬時の判断を下すよう迫られました。
「あの時点では、どこか高い場所に逃げなければ、私は溺れてしまっていたでしょう。まずは自分の身を守らなければなりませんでした。冷たいように思うかもしれませんが、他にどうしようもなかったのです。」

萬さんは『てんでんこ』を教え込まれていました。
『てんでんこ』の言い伝えは、津波に襲われた時は他人を助けることなど考えず、一目散に逃げることに徹することを教える、生き延びるための言い伝えです。
一見自分のことしか考えていないようですが、いったんこの教えが町全体に徹底されれば、最も多くの生存者数が確保される、もっとも単純で確実な方法となるのです。
「私たちが子供のころ教え込まれたように、大地震に見舞われたら家に戻ったり親を探そうとしたりせず、まず自分自身を守らなければなりません。そうしないと、津波にのまれてしまうんです。」
今や二人の子供の母親である萬さんが、こう語りました。

日本の東北地方の市町村、あるいは三陸沿岸は、これまでも大自然の猛威にさらされ続けてきました。
太平洋プレートとユーラシア・プレートの境界に沿って存在する断層に沿って市町村が存在するため、大きな地震が発生しやすいのです。
海中で発生する地震は頻繁に津波を引き起こします。しかしいくつかは行政などによって拡声器から警報は発せられるものの、漁港や港では実際に動く水位は数インチにとどまり、これら地震頻発地帯の海岸線に点在する 入り江や湾に対し、公式の警告が発せられた、という以上の意味はありません。
しかし、100年から150年に一度の間隔で、巨大な波が陸をめがけて確実にやって来ます。
そのような津波は1896年に22,000人の犠牲者を出し、数千戸の家屋を破壊しました。
1933年の津波は同じ場所で3,000人の犠牲者を出し、ある町では家屋の98%が失われてしまいました。
『てんでんこ』の教えは、こうした度重なる災害から生まれました。
三陸という地方の人々の知恵はひとりひとりに、他人のことは構わずまず自分の身を守ることを求めます。
ダーウィニズム※に通ずるこの自衛本能は、人々の命が危険にさらされたときに、自然に働くようにしなければなりません。
しかし、自分よりも他の人のことを優先すべきという伝統を持つ日本の社会では、他人を差し置いてまず自分を守る自衛本能の発揮は難しいのです。
〈つづく〉

※ダーウィニズム
ダーウィニズムという言葉は自由市場の発展に関する「適者生存」と言う概念に使われる事が多い。

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【 月の石517個を紛失 】

アメリカNBCニュース 12月9日

今夜月の石のサンプル517個が盗まれ、あるいは紛失してしまった事が明らかになりました。
これまで6回のミッションが行われ、わずか12名だけが月に行きましたが、これまで842ポンド(382キログラム)の岩石と土を持ち帰りました。これらは単に何年もの間貸し出され、あるいは持ち出されています。
あなたも引き出しの中を確認してみてください。
NASAは管理方法について、改善を行う、と語っています。
どうやら彼らはこれら国宝級のサンプルについて、永遠に失われてしまう危険にさらされている、とは考えてはいないようです。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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