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【『解釈変更』は卑劣な手段により、日本の平和主義・民主主義の土台を破壊する行為 】AP

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集団的自衛権の行使容認、その合意に近づいた連立与党
『戦争の放棄』、その理念に基づく武力行使への制限は、長年にわたり『解釈の変更』により緩められ続けてきた

AP通信 / ワシントンポスト 6月27日

集団的自衛権02
行使について厳しい制限を課している日本の防衛方針に関し、著しい方針転換となる同盟国との集団的自衛権の行使容認について与党自民党と連立を組む公明党の間の合意が近づいています。

この防衛方針の変更は、中国の軍事力の増強とともに緊張が高まる東アジア地区の安全保障において、日本がより強力な戦闘能力を発揮できるようにするための、安倍首相による日本の体制変更の一環を成しています。

27日金曜日、安倍政権の閣僚と連立与党公明党の幹部により、政府の安全保障プランの草案の表現について、最終的な調整を行いました。
安倍内閣は日本の戦争放棄を定義している日本国憲法第9条の解釈を変更することにより、7月1日火曜日『集団的自衛権』の行使を容認する閣議決定を行うことになっています。
こうした行為は卑劣な手段により日本国憲法の土台を破壊する行為であると、解釈変更に反対する人々は批判しています。

与党自民党と公明党は、安倍首相が任命した委員会が今年5月に提示した答申書に基づく解釈の変更について協議を重ねてきました。

集団的自衛権01
公明党は当初この解釈の変更に反対の立場をとっていましたが、10回の協議が行われた後、自民党は中道派の仏教徒が中心に支持をする連立相手に対し大きな圧力をかけました。
安倍首相は日本が直接攻撃の対象となっていない場合でも、同盟国が攻撃を受けた場合には日本の武力行使が許される態勢を築こうとしています。

安倍首相は中国の軍事面での著しい台頭と、北朝鮮による長距離ミサイル、核開発の脅威を具体例として挙げ、日本がもはや単独で地域における安全保障を確保することは不可能であると主張しています。
金曜日にまとめられた最終案に限りなく近い草稿では、わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃で日本の国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に限り、集団的自衛権を行使できると謳っています。
その際使用される軍事力については、必要最小限度の実力行使に留めるとしています。

公明党の山口代表は集団的自衛権の行使について厳しく制限している今回の草案を受け入れる意向を表明しました。
反対の立場をとる人々からは、この解釈変更により日本は過去のイラク戦争などのように、アメリカが直接軍事介入を行った場合、日本が参戦し武力行使できる途を開いたと批判しています。
現在の日本は国連平和維持活動においても、直接戦闘には参加しない後方支援などに行動が限定されています。

集団的自衛権04
第二次世界大戦の後、アメリカの統治下にある1947年に成立した日本国憲法第9条には、日本が
『国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する』ことを規定し、さらに
『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。』としています。

しかしそうした制限は長年にわたり、『解釈の変更』により緩められ続けてきました。
日本ではそれを軍とは呼ばず、代わりに自衛隊という呼称を与えることにより、軍事力の保持が認められるようになりました。

そしてこれまでの日本では幾人もの指導者が集団的自衛権の保持を認める一方で、行使は容認されないとの立場を取り続けてきたのです。

(冒頭の写真)6月26日木曜日、東京の首相官邸前に、憲法解釈の変更により集団的自衛権の行使容認に踏み切ろうとする政府に抗議の声を挙げる人々。

http://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japan-ruling-bloc-near-agreement-on-security-shift/2014/06/27/d757dcaa-fded-11e3-91c4-01dcd9b73086_story.html
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私個人の見解に過ぎませんが、安倍首相は近代的民主主義を理解していません。
国家、あるいは日本の社会の公僕であると言う意識もありません。
安倍首相はことあるごとに「私が最高責任者だ!」と言う事を口にしますが、そのニュアンスは明らかに
「私が日本の最高権力者だ!」と言っています。

これに対し、前回ご紹介したイギリスのメディア( http://kobajun.biz/?p=18877 )も、アメリカのメディアもこう批判しています。
「それは民主主義ではない!」

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【 第一次世界大戦の未発表写真、その不気味な戦闘用機械 】〈2〉

アメリカNBCニュース 6月26日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

WWI08
第一次世界大戦当時の未発表の一連の写真は、戦争について別の視点を提供しています。
ここにご紹介する写真は、ロンドンにある近代戦記録保管所が個人所蔵のコレクションを新たに入手したもので、いずれもこれまで発表されていませんでした。
記録写真には墜落した飛行機や船舶が撃沈される瞬間など、珍しいシーンも記録されています。
あるいは塹壕で兵士が生死の境をさまよっている瞬間に、司令部ではパーティが行われているといった戦争の冷厳な一面も伝えています。
2014年、第一次世界大戦の開戦から100年が経ちました。

1918年、イタリア前線に配置されたイタリア軍の巨大な大砲と兵士。(写真上)

1916年8月1日、西部戦線のフランスのロンゴーの地面に寝転ぶ捕虜になったドイツ兵。(写真下・以下同じ)
WWI09
1918年西部戦線の近くの城の中で読書をするドイツ軍将校。
WWI10
1919年にフィラデルフィアにあるアメリカ軍の化学兵器研究所で、検証のため世界中のガスマスクを装着するアメリカ軍兵士。
WWI11
1918年、西部戦線の近くの民家の中でパーティをするドイツ空軍将校。
WWI12
1916年、ロンドン市内、ブルーワリー通りにある軍需工場で働く女性たち
WWI13

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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