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[冷温停止、ドイツ国際放送はどう伝えたか?]

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所要時間 約 9分

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「冷温停止、そして廃炉などという言葉は、現在予想される福島第一原発の状況を表現するための言葉ではない」
【 福島は冷温停止状態に到達 : 日本の首相が宣言 】

ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送)12月16日

チェルノブイリ以来最悪となった福島第一原発の事故発生から8カ月余り、日本の野田首相は事故対策委員会の席上、「事故そのものは収束した」と宣言しました。
「万一、何らかのトラブルが生じても敷地内の放射線量が十分低く保たれるといった点が技術的に確認されました。」

東京の北東240キロにある福島第一原発は、3月11日に発生した地震と津波により破壊されました。災害は原子炉冷却システムを壊滅させ、3基の原子炉で燃料のメルトダウン、そして深刻な放射能漏れが発生しました。

▽ 放射能汚染の除去と原子炉の安定
福島第一原発の事故は100,000人近い人々に避難と移住を余儀なくしました。
冷温停止という事になれば、政府はこの中の人々の一部に帰宅を許可するかどうか検討することになります。
しかし原子炉の周辺半径20kmに関しては、少なくとも数年間は帰宅困難だと思われます。

▽ 消えぬ疑い

原子力発電に反対する持続可能エネルギー協会の責任者、飯田哲也さんのような専門家はこう語ります。
「冷温停止、そして廃炉などという言葉は、現在予想される福島第一原発の状況を表現するための言葉ではないのです。」
「私はこうした言葉が独り歩きして、人々に今やすべてがうまくいっている、という印象を与えてしまうことを恐れています。」

「廃炉という言葉は通常、核燃利用を除去し、施設を解体することを意味します。」
飯田氏はこのように指摘します。そして
「なのに日本政府は事故を隠ぺいする意味で、この言葉を使っているのです。」
「廃炉までには40年前後、かかることになるでしょう。」

「もう一度大地震や津波が襲ってくれば、これまでの労苦はすべて水の泡になる。」
原子力政策推進の立場の学者・技術者の集まりである日本原子力学会の澤田隆副会長は、このように警告します。

実際のところ日本政府は、福島第一原発は冷温停止「状態」に達した、と表現しています。
冷温停止というのは通常圧力容器内の空気圧が大気圧に等しくなり、原子炉内の温度が摂氏100度以下に保たれ、核崩壊の連鎖反応が起きない状況のことを言います。

福島第一原発を運営する東京電力は、原子炉内の温度計は圧力容器内の温度が摂氏70度であることを示している、と話します。
そして日本政府は福島第一原発の周囲に漏れ出している放射線の量は、年間1ミリシーベルトを下回っており、この値は一般市民が一年間に浴びてもよいとされる量に等しい、と語っています。

http://www.dw-world.de/dw/article/0,,6681833,00.html

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冷温停止についての世界各国の報道のご紹介、今日のドイチェ・べレ(ドイツ国際放送)の記事で最後になります。
ニューヨークタイムズから始まり、計6本掲載しました。
英国BBC放送の記事のようにむしろ日本の報道よりおとなしい物もありましたが、複数並べてみて、私たちがこれまで気づかなかった問題点も見えてきました。
それは『冷温停止を実現した』冷却システムが、『間に合わせ』のものであり、今日の記事にもあるようにもう一度地震・津波が襲えば、すべてが台無しになる恐れがある、というものです。

このブログのサイトマップを見ると、ずいぶんとたくさんの福島第一原発事故関連の記事を訳したものだと自分でも驚きます。
しかし、自分でもどこに何があるか解らなくなっている、というのが正直なところで、今後の資料性に問題が出そうです。
一度機会を見つけて整理しないと、思いつつ年が暮れ、年が明けそうな気配です。

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【 ガラスの天井とガラスの壁 】
[女性たちが支え合い、経済社会を変えていく]

アメリカNBCニュース[この世界を変えていく[メイキング・ア・ディフエレン ス]11月10日

ブライアン・ウィリアムズ :
そして今夜最後の話題となる[メイキング・ア・ディフエレンス]レポート、この厳しい経済情勢の中、自ら事業を立ち上げ素晴らしい実績を上げている一人の女性をご紹介します。その事業が新たな雇用機会を生み、社会に貢献していることはあまり知られていません。
NBCのアン・トンプソンがお伝えします。

アン・トンプソン(レポーター): リーア・ブラウンは、シングル・マザーとして2人の息子を育てながら、年商3000万ドルの健康調査会社を築いたエネルギッシュな女性です。現在、彼女は女性オーナーの企業がアメリカ経済を再び盛り上げていくよう望んでいます。

リーア・ブラウン「女性にもそれができる、というレベルの話ではなく、女性こそが経済低迷打開のカギだと言いたいのです。私たち女性の企業は今や、この国の経済の発展分野です。」

レポーター : 今日、ブラウンのような女性経営者は、1993年に『あなたのお嬢さんにも仕事をさせてあげて!』という組織を立ち上げたネル・マーリノがリーダーを務める『私たちに任せて!』という名の組織の援助を受けています。
彼女は今、年商数百万ドルに達する女性たちが経営する企業を成功させ、雇用を創出したい、と願っています。

ネル・マーリノ「ほとんどの女性は年商100万ドルを超える企業の女性経営者には、会ったことがないと思います。」

レポーター : 国中でマーリノさんは『アメリカン・アイドル』タイプのコンテストを開催しています。
サイモン・カウェルさんが熱弁をふるっています…
マーリノ「何をなさりたいのか、説明をお願いします。」
レポーター : 彼女たちが自分のアイディアを披露します。
マーリノ「そして彼女たちは精いっぱいの励ましを受けるのです。そしてまた望むだけ大きく、偉大になるための援助を確約されることになるのです。」

トンプソン: レア・ブラウンは、ちょうど4年前に認められました。
今や彼女は従業員250名の企業を率いる経営者です。
「あなたが2007年にこのコンテストに参加した時、どれほどの援助を受け取ったのですか?」
ブラウン「マーリノさんに聞いてみてください。」

レポーター : ブラウンさんは一連の融資、戦略的アドバイスそして事業展開に必要な保証を得ることができました。
この国では1,500万人の女性がビジネスを展開していますが、年商が100万ドルを超える事業は2%に届きません。

問題は『ガラスの天井(職場における少数派 - 特に女性の出世[昇進]の行き止まりを表現する言葉)』ではありません。
女性がもう一歩踏み出せずにいる理由について、専門家は『ガラスの壁』と名づけています。すなわち、
すべて自分だけでやり遂げようとすること
戦略的互恵関係を築けないこと
そしてどうしても小さくまとめてしまおうとすること。
性差別が理由ではないと語ります。

リーシャ・ミッチェル(カウフマン財団): まさにこの瞬間から、我々は女性問題としてこの問題を取り上げることをやめ、経済上の課題として話し合いを始めなければなりません。

レポーター :コミュニティと信頼の助けを借りて、昇ってゆく力。
アン・トンプソン、NBC

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