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【 日本の首相、3.11発生5周年前日、原発を決して捨てないと発言 】

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所要時間 約 8分

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福島第一原発の事故を引き起こした東京電力に対する国民の怒り、規制当局への不信は未だ根強い
日本では制度的とも言うべき政治家、官僚、原子力産業界の癒着は、解消されないまま

ドイツ国際放送 3月10日

安倍首相DW2016
安倍晋三首相は東日本大震災から5周年を迎える前日に記者会見を行い、日本にとって「原子力は不可欠である」と語りました。
同時に安倍首相は福島第一原発の事故で放射性物質に汚染された地域の除染作業について、一層のテコ入れを行うと語りました。

そして2020年のオリンピックまでに、巨大津波と福島第一原発の事故によって大きな被害を受けた東北地方の復興事業の加速に努力すると語りました。

しかし裁判所が福井県の高浜原子力発電所の2基の原子炉の運転停止を命じる前例のない仮処分の決定を行ったことに関しては、天然資源が不足する日本のエネルギー事情に照らし、原子力発電所は日本にとって不可欠であるとの考えを改めて強調しました。
「資源に乏しいわが国が、経済性や気候変動の問題に配慮しつつ、エネルギー供給の安定性を確保するためには、原子力は欠かすことはできません。」
安倍首相は記者会見の席上でこう述べました。

しかし3月11日に襲ったマグニチュード9.0の巨大地震が引き起こした巨大津波が、福島第一原発を襲い、3基の原子炉がメルトダウンを引き起こした事故に対する怒り、規制当局に対する不信感は未だに国民の間に根強く残っています。

人類の敵
東北地方太平洋岸を襲った巨大津波は約18,500人を死亡あるいは行方不明に追いやり、チェルノブイリ原発事故以降最悪の原子力災害を引き起こしました。
事故により福島第一原発が環境中に放出した放射性物質は周辺一帯を汚染し、場所によっては数世代にわたり居住不可能な場所になってしまいました。

今日本国内では政府などが新たな安全基準の下で原子力発電所の安全は確保されているとの広報活動を行っていますが、日本においては制度的とも言うべき政治家、官僚、そして原子力産業界の癒着は、一般市民の間に原子力発電に関わる改革は未解決との思いと広範囲にわたる疑念を抱かせる原因となっています。
「日本の官僚機構と産業界との結びつきは未だに非常に強いままです。これは日本が第二次世界大戦(太平洋戦争)後、官僚機構の強力な主導の下に、経済復興を進めていった負の遺産なのです。
千葉大学で政治学を専攻する新藤宗幸名誉教授はAFP通信社の取材にこう答えました。

安倍首相は今後5年間で復興事業を一層加速させると約束しました。

汚染水タンクDW
しかし3月10日木曜日、日本の右翼を代表しする政治家であり、産業界の利益の守り手である阿部首相は、これまで負けを一挙に取り返そうとでもするように、2020年のオリンピックまでに被災地での復興事業を最大限加速すると宣言しました。
「今後5年間を「復興・創生期間」と位置づけ、十分な財源を確保し、被災地の自立につながる支援を行っていく考えであります。」
安倍首相はこう語りました。

さらに安倍首相は、観光客が「彼ら自身の目を通して」地域の再建を確認することができるように、そして
「2020年には外国人観光客の数を3倍の150万人に押し上げることを目指す。今年を、まさに、「東北観光復興元年」にする考えであります。」

3月11日には天皇陛下ご夫妻を迎え、安倍首相や他の政府高官が参加して東日本大震災発生5周年の国の追悼式典が開催されます。

国会事故調査委員会が調査を行なった結果、事故の責任は東京電力が負うべきであると結論しました。
そして現在、当時の東京電力の役員3人が刑事裁判に直面させられています。
「福島第一原発の事故は人間が作り出したものである。」
国会事故調査委員会の報告書の中の有名な一文です。

東京電力3役員
被災地においてはすでに、明らかな変化が見られる場所もあります。
被災地の沿岸にはこれまで以上の高さの堤防や防潮堤が築かれ、事故を免れた原子力発電所のための防潮堤の建設も進んでいます。
沿岸市町村の中の、津波に襲われた地区の高台移転も進んでいます。

世界の地震学者は世界の巨大地震の20%が集中し、毎年大きな地震が発生する日本の国土にあっては、地震多発期の見極めが大切だと指摘しています。
日本は相次ぐ火山の爆発等、地震の多発期に入ったと考えられる兆候が見られるようになっています。

http://www.dw.com/en/japanese-premier-defends-nuclear-powers-necessity-on-eve-of-fukushima-anniversary/a-19106430
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【 シリアの子どもたち 】《1》

アメリカNBCニュース 3月16日

子ども01
シリア内戦では250,000人以上が死亡、約2,300万の内戦前の人口のうち約半数の国民がそれまでの自宅を追われて流民化するなどしています。
そして国外に逃れ出た480万人のシリア人の約半数は子供たちです。

AP通信のカメラマン・マホメット・ムヘイセンは、ヨルダン国内のマフラクにあるシリア難民キャンプに数日間滞在し、ここに掲載されている子供たちの肖像写真を撮影しました。
現在最年少でも6歳になった子供たちは、故国シリアの記憶については曖昧になっていますが、それでも皆一様に故郷を恋しがります。
そして破壊されてしまった学校の事も。

3月中旬、国連の子どもたちのための機関は、難民化している70万人を含め、シリアでは300万人の子供たちが学校に通えなくなっていると報告しました。
3月11日、ダイル・アッザウルから避難してきた6歳のアフマド・ズガーヤルはこう話してくれました。
「僕は家が爆破された瞬間の轟音をはっきりと覚えています。」(写真上)

ハマから逃れて来た10歳のザーラ・ヤシム。(写真下・以下同じ)
「私はシリアに戻って友だちのラガド、ハリマ、ナージャとまた一緒に遊べる日が来ることをいつも夢見ています。」
子ども02
ダイル・アッザウルから避難してきた5歳のザーラ・マフムード。
子ども03
ハマから逃れて来た11歳のラカン・ラスラン。
「ハマで暮らしていた時はちゃんと学校に通っていました。友達もいました。でも僕も友だちもみんな家を破壊されてしました。」
ラカンは教育が受けられなくなってしまい、将来が不安だと語りました。
「僕の最高の夢はドライバーになることです。」
子ども04
ダイル・アッザウルから避難してきた9歳のアムナ・ズガーヤル。
子ども05
ハサカから避難してきた6歳のヒバ・スード。
「私の夢は学校の先生になる事です。」
子ども06
http://www.nbcnews.com/slideshow/portraits-capture-piercing-gaze-syrian-refugee-children-n540531

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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