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【日本全域の放射能汚染マップ】初めて明らかに〈米国研究機関が発表〉

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所要時間 約 13分

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[東日本の食料生産が「深刻な打撃を受ける」可能性]

イギリスBBC放送 11月14日

新たな調査研究により、東北地方の一部の放射線量が農業生産にとって安全なレベルを超えている、と見られることが明らかとなりました。

[ 日本の土壌の汚染状況 : セシウム137 ]

[ 日本の土壌の汚染状況 : セシウム137 ]


この調査は2011年に発生した原子力発電所事故による日本全域における汚染について、初めてその結果を提供することになります。
研究機関は食料生産への影響は避けられそうにない、と示唆します。

この調査結果は、米国科学アカデミー(PNAS)ジャーナルの会報で報告されます。
福島第一原発の事故の発生により、放射性物質は日本の全土とその近海に降り注ぎました。
農地への汚染の懸念は、日本の農作物と肉類が食用に適するかどうかの調査を促すことになりました。
これまでの調査研究では、収穫された農産物の汚染は、食用に関して問題ないレベルにとどまっている、というものでした。

▽ 汚染された収穫

今回、研究者の国際的チームは、これまでの判断が見直されるべきである、と示唆します。
アメリカ合衆国メリーランド州にある大学連合空間調査協会( Universities Space Research Association )のテッペイ・ヤスナリ氏と彼の同僚は、土壌と草に含まれる放射性物質のセシウム137について47都道府県から一県だけを除外し調査した結果に、メルトダウン以降の気象の変化のシュミレーションを組み合わせ、汚染レベルの推定値を算出しました。

セシウム137は数十年の間環境に留まり続けますが、原子炉の冷却システムが機能しなくなり、その結果発生した水蒸気爆発によりまき散らされた、セシウム以外の放射性物質についてはより一層大きな懸念があります。
研究チームは福島県東部の耕作地では、放射性物質の量が政府の安全基準を上回っていることを突き止めました。

▽ ベクレルとシーベルト

*1ベクレル(Bq)(フランスの物理学者アンリ・ベクレルの名をとって名づけられた)は、放射能の測定基準です。
*1個の原子核が崩壊過程で1秒間に放射する放射性物質の量が1ベクレルです。1,000ベクレルは1,000個の原子核が1秒間に放出する放射性物質量です。

*シーベルト(Sv)は、人によって吸収される、スウェーデンの医学的な物理学者ルドルフ・シーベルトの名をとって名づけられた、放射線量の単位です。

日本の食品衛生法の下では、1キログラムあたり5,000ベクレルの放射性物質量が、土壌に含まれるセシウムの安全限度とされています(セシウム137は放出されるセシウムの中の約半分を占めています)。

研究機関は、近隣の地区の放射性物質の値が安全基準におさまっていても、福島第一原発近くの土壌には安全とされる制限値の8倍の放射性物質が含まれていた、と見積もっています。
調査結果は日本のほとんどの地区で、平均1キログラムあたり25ベクレルと、安全とされる制限値を下回っていることを明らかにしました。
論文の執筆者は、西日本各地は放射性物質の排出に対し、高峻な山脈が防護壁の役割を果たし、汚染を免れたと説明できる、としています 。

研究は、最も汚染がひどい地区では食料生産が「深刻な打撃を受ける」可能性がある、としています。
そして福島県に隣接する、岩手、宮城、山形、新潟、栃木、茨城、千葉は影響を免れないだろう、としています。

米国科学アカデミーの席上、研究機関は「隣接するいくつかの県については、場所によっては我々の調査と測定値が食い違う場合があります。それぞれの地方ごとのセシウム137の蓄積量の測定はについては、場所による大きなばらつきが発生している可能性があります。」と説明しました。

研究機関は日本政府に対し、これから行う除染計画をたてる前に、日本全土にわたって徹底な汚染状況の調査を行うよう、強く求めています。

2度目の調査では(米国科学アカデミーの同じ会報で発表される)福島第一原発の半径70km以内から100を超えるサンプルを収集し、福島全県とその近隣から高い濃度のセシウム137を検出しています。

ランカスターにある環境・水理学センターの放射線生態学者ニック・ベレズフォードは、セシウムがいったん土壌の中に取り込まれると、土の中のミネラル類と混じり合い、植物に取り込まれることになる、と説明します。
しかしながら、そのプロセスは土の質によって左右されます。
「セシウムは有機土壌には、長く留まることになります。イングランドとウェールズの高地地域で未だに、チェルノブイリの影響による作付け制限などが行われているのは、このためなのです。」
ベレズフォードはこのようにBBCに語りました。
「良く耕し、適度に肥料を与えることで、農民は作物が危険な放射性物質を取り込む量を、減らすことができます。そして、家畜のえさに(放射性物質を)吸着する薬剤を入れれば、動物が腸管から放射性物質を取り込むことを、阻害することができます。」
最後に彼がこう付け加えました。

記事原文 : http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-15691571

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今日は【 放射能のない日本への戦い - 苦難の道を歩む東北地方のコミュニティ 】の最終回を掲載するつもりで、すべてをセットアップし終えて「今日も無事終了」と何気なく、いつも通り世界の各局のチェックを始めました。
そこで目に飛び込んで来たのが、この地図だったのです。
「この地図こそ、自分も見たかったものだ!」と全面差し替えを決めて、大急ぎで記事を翻訳しました。

「研究機関は日本政府に対し、これから行う除染計画をたてる前に、日本全土にわたって徹底な汚染状況の調査を行うよう、強く求めています。」
ここのところ、もののすごく大事だと思うのですが。

尚、英文ですが福島県から関東北部の汚染状況について、イラストマップを掲載し詳述している、論文の原文の一部が閲覧・印刷可能です。
http://www.pnas.org/content/early/2011/11/09/1111724108.full.pdf+html
をご参照ください。

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【 小児がんの問題に挑む7歳のレーサー 】〈続編〉

アメリカNBCニュー ス 10月31日

ブライアン・ウィリアムズ :
さて今夜最後にお送りするのは、24日にお送りした【 小 児がんの問題に挑む7歳のレーサー 】 の続編です。
たくさんの方からこの少年の挑戦に関する反響をいただきました。
彼の取り組みは小児がんの子供たちのために寄付を続けるという、本当の意味での挑戦というべきものです。
その彼のヒーローもまた、その挑戦を知り、戦列に加わることにしました。
アン・トンプソンがさらに広がるMaking a Differenceをお送りします。

レポーター : アン・トンプソン
7歳の『ミニ』ティレル、彼はできるだけ早く彼自身が思い描く理想に到達しようと走り続けています。
ここはヴァージニア州マーティンズビルにある、全米自動車レース協会の競技場の修理コーナーです。
『ミニ』ティレルはジェフ・ゴードンの招待を受けることになりました。

ジェフ・ゴードン「君がミニだね、そうだろう?」
『ミニ』ティレル「そうです、ゴードンさん。」

レポーター : すべては『ミニ』ティレルの小児がん患者のための寄付が始まりでした。
ジェフ・ゴードン「君がやっていることは、つまり…..」
『ミニ』ティレル「はい?」
ジェフ・ゴードン「今まで僕が聞いたことがある中で、一番素晴らしいことだよ」
『ミニ』ティレル「ありがとうございます、ゴードンさん。」

レポーター : ゴー ドン氏は先週の『ミニ』ティレルを取り上げたMaking a Differenceを見て、感動したのです。

番組『……事態は深刻であり、それを乗り越え、そして解決に向かうためには危険を冒し続ける必要がありました。』
レポーター : 『ミニ』がなぜ友だちのエラを助けたいのか、というストーリー。
ティレル「僕がそこから取り出してゴミ箱の中に放り込みたいのは、悪性のがんなんだ。」

ゴードンはすでに何百万ドルも、小児がん患者のための寄付を行いました。でもその必要を教えてくれたのは『ミニ』ティレルだったのです。
ゴードン「私には4歳になる娘と1歳の息子がいます。そして、子供たちについては……子供たちに伝えたいことは、『ミニ』のようになって欲しい、ということです。」

レポーター : ミニに触発され、ゴードン氏はミニが寄付をした7,000ドルに見合う行為について考えました。
ゴードン「全米自動車レース協会所属のレーサーで、一番好きなのは誰かな?ここにいるからって、僕に遠慮することは無いよ。」
『ミニ』ティレル「はい?好きなのはデニー・ハムリン、もちろんあなたのことも。」

レポーター : 彼らはレースの記念品を交換しました。
ゴードン「誰かを助けるためにタイヤをすり減らしているのかい?」
『ミニ』ティレル「そう、そして面白いから。フェイスブックの僕のページに書いたので、見てもらえますか。」
ゴードン「よし、君のページを見てみるよ。」

レポーター : ミニの取り組みがよくわかります。
ゴードン「僕に言えることはひとつ、君がとっても早い、ってことだよ。」
『ミニ』ティレル「ありがとう!」

レポーター : ミ ニがレーサー姿で現れました。ゴードンの車に乗った姿もなかなかのものです。
ゴードン「もう少し身長が必要かもしれないね。でも、かっこいいぞ。」

レポーター : 2人のドライバーが勝つために必要な情報を交換しています。
彼らの勝利が偉大なのは、勝つことすなわち与えることだからです。
「どう、ゴードンのことを友だちだって思うことができる?彼はいったいどんな人だと思う?」
『ミニ』ティレル「そう、えーと、僕たち最高の友達だと思うよ。」

レポーター : 人生という競争の中で、最高のことができるように啓発し合う二人。

ゴードン「まったく、君はかっこいいよ。ミニ、ありがとう。」

ヴァージニア州マーティンズビルから、NBCニュースのアン・トンプソンがお伝えしました。

ブライアン・ウィリアムズ :
いかがでしたか?
参加されたい方は、私たちのウェブサイト[ http://nbcnightlynews.com ]で詳しい情報をご覧ください。

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