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【 女性たちが福島の子供たちを救うために戦う 】

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所要時間 約 11分

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スヴェンドリニ・カクチ / IPS(通信社) 11月6日

福島第一原子力発電所のメルトダウンにより、放射線被ばくの危険にさらされている福島県の30,000人 の子供たちを救うべく、数百人の日本の女性たちが首都東京に集まっています。

「この国の公的な回復方針は最も弱い立場の人々 - 子供たちと妊娠中の女性 - の健康を守ることよりも、むしろ汚染除去に焦点があてられています。」
と、活動家のアイリーン・ミヨコ・スミスさんがIPSに語りました。
「私たちが、より危険にさらされている人々の避難のための計画を求めても、帰ってくるのは放射性廃棄物を除去する、という返答ばかりです。全く無責任な話です。」
非政府組織グリーン・アクション・ジャパンを率いるスミスさんが語りました。
スミスさんは政府と福島第一原子力発電所の運営会社である東京電力が、放射線の影響を受けている地域の放射線量を、年間1ミリシーベルト以下まで下げると公約することで、一般の人々の緊張をやわらげることにばかりに精力を注いだことを批判しました。

しかし11月2日になって、福島第一原子力発電所の原子炉の一つから核分裂によって生じる放射性物質の存在が確認され、新たな放射能漏れの可能性を東京電力が認めました。
3月11日の巨大地震と津波によって引き起こされたメルトダウンの後、放射線の年間許容値が20ミリシーベルトまで引き上げられました。
活動家のスミスさんはこれは、避難すべき人数を意図的に減少させるための措置だと主張します。
どのような場合であっても、この基準は子供たちと妊娠中の女性のような抵抗力の弱い人々に適用されるべきではない、と彼女は話します。

約36,000の人々が原発の周囲半径22kmの地域から避難しましたが、200万の福島県民が影響を受けた可能性がある、とも語りました。
「日本政府が無責任な態度を改めるまで、私たちはあきらめません。」
日本の原子力政策の決定権を握る経済産業省前で、座り込みの抗議行動に参加しているスミスさんは誓いました。

日本の経済産業省前の路上で抗議をする人々の核になっているのは、福島からやって来た200人の女性たちです。座り込みの抗議活動が10月30日に終了したとき、彼女たちは全国の女性に日曜日までの1週間の 抗議を呼びかけました。
47都道府県の女性が、彼女たちの要求を支持する6,000名分の署名を集めました。通行人に対しては、福島の住民が直面している危険について、詳細な情報を掲載したビラを手渡し続けています。

福島から避難している増子リカさんは、抗議をする人々への連帯と政府に対する失望が動機となり、この抗議活動に参加した、と声明します。彼女の夫は家計の安定のため、福島に残って働いています。
増子さんは6カ月前福島第一原発から50kmの三春町にある、彼女の有機農法農場を去りました。
彼女は現在娘とともに東京郊外の多摩地区で暮らし、生活を支えるためパートタイマーとして働いています。
「私は放射能汚染からの避難者ですが、自発的に避難したので公的な資金援助を受けることができません。私は福島の新たな被ばく基準を信用していませんし、幼い子供の健康を危険にさらすわけにはいかないのです。」
彼女はIPSに語りました。

女性たちは災害後の復旧に関し、放射線被ばくに対するより厳格な基準の達成と、政府関係者の透明性で誠実な対応、その両方の実現を図ってきました。
彼女たちは今、国が原子力発電に終止符を打つよう運動しています。

非政府組織の福島反放射線母の会(この名称は原文にあるNGO : Fukushima Mothers Against Radiationの直訳・ネットで検索しましたが確定できませんでした)の代表を務める大賀アヤコさんは、政府の復興計画が成功するかどうか試されている、と話しました。
「彼らが原子力危機に対処している今のやり方は、私たちが心に描いている復興ではありません。」
「彼らはただなだめようとしているだけです。私たちが望むのは政府が事実を正直に明らかにすることです。」
大賀さんは3月11日に事故を起こした福島第一原発から10km圏内の自宅を緊急避難しました。住んでいた場所からは帰宅を不可能にする濃度の放射線量が検出された、と彼女はIPSに語りました。
「私たちはこうした事故が日本で二度と起きないという保証、そして政府が私たちの友人や近隣の人々を放射線から守る、という決意を求めているのです。」

女性たちはこれから長い戦いとなることを覚悟しています。
そんな中、11月1日、突然の衝撃が襲いました。
トラブルのため停止していた、佐賀県にある玄界原子力発電所の原子炉の再稼働を九州電力が発表したのです。
発表は続けて、10月4日に誤った手順による補修作業のため自動停止していたが、九州電力が再発防止策を政府側に報告した結果、再稼働の条件が満たされ基本的了承を得た、としています。
この原子力発電所は、世論が再稼働を認めるように、発電所側が従業員に再稼働を求めるように圧力をかけていた、という申し立てによりスキャンダルの最中にあります。

玄海町で農業をしている石丸ハツミさんはこの原子力発電所の再開反対を訴えようと、東京の女性たちの抗議に加わるべく上京しました。
彼女は玄海原子力発電所に対し訴訟を起こしているメンバーの一人ですが、彼女が農業を行う人口3,000の村から原発が無くなるまで、休むことは無い、とIPSに語りました。

「今や女性が反原発・反核キャンペーンの先頭に立っています。経済的なメリットより、大切なのは命です。」

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要は「火消し」なのだ、と思います。
福島第一原発事故に対する、政府機関と東電の対応がです。
屋根に上がって「原発再開・原発輸出」と書かれた纏(まとい)を振りながら、燃え上がる「反原発」「原発不信」の火の方を消そうとしている。
ここ東北の人々が1日でも、1時間でも早く消してほしいと思っている福島第一原発の鎮火は現場任せにしたまま。

徹底的に調査を行い、国民、特に子どもたちが決して危険にさらされることの無いよう、あらゆる対応をとる。
口では言ったかもしれませんが、本気で取り組んでいるでしょうか?!

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【 40トンものシロナガスクジラが鼻先をかすめる 】

アメリカNBCニュー ス 11月9日

ブライアン・ウィリアムズ :
南カリフォルニアの沿岸で展開されている素晴らしいスペクタクルについては、数週間前にもここでご紹介しましたが、たくさんの巨大なクジラたちの人気が過熱する事態となってしまいました。
結果的にその場所まで行ってクジラたちに近づき過ぎることが人間とクジラ、双方にとって危険な状態になってい ます。
NBCニュース、ミゲル・アルマゲールがお伝えします。

レポーター : この映像はインターネットで公開され、センセーショナルな反響を呼びました。
撮影したサーファーの女性「すごく衝撃的でした、みんな驚きました。」

レポーター:一頭が40トンもあるつがいのザトウクジラが、カヤックに乗った人の鼻先でエサを採るため大きくジャンプする様子を、一人のサーファーが撮影しました。
サンタクルーズ沖合、すぐの場所で、未知との遭遇は間近に迫ってきます。

カヤックの愛好者「本当にすぐそばだったんだ。一度なんかクジラの尾にたたきつけられないように、あわてて頭を下げなければなかったよ、えへへへへ…」

レポーター:近くではめったに見ることのできないクジラたちを見るため、カリフォルニア沿岸には記録的な数の人々が押し寄せています。

海洋生物学者「クジラの生息数は増加傾向にあります。しかし今回の出来事はたまたまクジラがエサを追っていくうちに、こんなに近くまでやって来ることになったものと思われます。」

レポーター:ここロングビーチで地球上で最大の生物、シロナガスクジラは地球上でもっとも小さな生き物のひとつ、このエビに似たオキアミを追いかけています。
しかし問題は海にいるのはクジラたちだけではない、ということなのです。
彼らの上を見学者が行ったり来たりしています。
太平洋環境保護官ケラ・マセス「エサを探している体重80,000ポンド(40トン)のクジラに近づいて来るものは、サーファーであろうとカヤック愛好者であろうと、クジラたちにとっては危険な存在なのです。」
リポーター:現在沿岸警備隊が現在取締りを行っています。
シロナガスクジラ、ザトウクジラに危害を及ぼすほど近づいた場合には、誰であっても2,500ドルの罰金を課されることになります。
このおとなしい巨人たちを保護するため、彼らを北に移動させる議論が持ち上がっています。

沿岸警備隊ロジャー・ラフェリエール大尉
「取り組みの一つは、彼らの生息場所の上に敷かれそうになっていた新たな航路を変更させたことです。航路をず らすことによって、彼らの生息が脅かされる危険を取り除くことができました。」
リポーター:クジラたちを脅かすことなく見学する方法についても、このような観光船にとっても、記憶に残る年になりそうです。

観光客「ほら、すぐそこにいるよ!」

リポーター:しかし、大人気のショーももうすぐ終わることでしょう。
驚きに満ちたこの季節が終わればすぐにやって来る冬、クジラたちは移動することになります。

カリフォルニア州ロングビーチから

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