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【 国会議事堂を包囲せよ!増々スケールアップする、日本の反原発抗議行動 】

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所要時間 約 9分

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原子力発電所建設は、貧困ビジネスに他ならない
「私はあらゆる場で、あらゆる方法で、今の日本政府に抵抗していく」

アメリカFOXニュース 7月29日

7月29日日曜日、何万人もの人々が手をつなぎ合い、『人間の鎖』を作って、日本の国会議事堂を取り囲み、日本政府に対し原子力発電の放棄を要求しました。
これ程の規模の、そして力強い主張を行う集団での抗議行動は、何十年もの間日本では見られなかったものです。

またこの日、西日本にある山口県では、全国の注目が集まる中、県知事選挙の投票が行われました。
今回の選挙では脱原発を明言した候補者が立候補していました。
出口調査の結果を受けて、日本のマスコミはこの日のうちに、脱原発を訴えた候補者の落選を伝えました。

昨年3月に起きた福島第一原発の事故を受け、原子力発電所の安全基準の直しが行われました。
しかし抗議行動を行っている人々は、7月初旬に強行された大飯原発の原子炉の再稼働については、新しい安全基準を無視している、と怒りの声を挙げています。
事故を起こした福島第一原発の4基を除く日本の50基の原子炉は、事故後、定期点検や緊急の安全確認のため、今年の5月までにすべて停止しました。


東京都心にある日比谷公園を出発した人々は、ドラムをたたき、風船やプラカードを打ち振りながら、国会議事堂に向けての道のりを、一列になって行進しました。
彼らは口々に「再稼働反対」の声を挙げていました。
そして辺りが暗くなると、持参したろうそくに火を灯しました。
「ここに集まった人々は思いを同じにし、声を挙げるためにこの場所に集まって来たのです。」
今年64歳になる元数学教師の北野正二さんが、こう語りました。彼が着ていた服には『原子力発電にNOを!』と書かれていました。

北野さんはこれ程大規模なデモは、1960年代以来見たことが無い、と語ります。
彼は普通の日本人は別にデモが好きなわけではないが、今回の再稼働の強行には、みんなが怒りを抑えかね、こうして集まって来たのだ、と語りました。

同様の抗議活動は、毎週金曜日の夕刻、日本の首相官邸前でも行われています。
集まってくる人々の数は一向に減少する気配は無く、ツイッターやそのたのオンライン・ネットワークを通して情報を交換し、この場所に集まってきます。
7月16日に東京の代々木公園で行われた抗議集会には、ノーベル賞受賞者や世界的にも名の通った音楽なども参加し、20万人近い人々が集まりました。


これに比べると29日日曜日の集会は小規模で、共同通信社の見積もりでは参加者10,000人という事になっています。しかし全国から参加者が集まり、この運動の幅広い層への広がりを証明しています。

野田佳彦首相は、日本国民がこれまでと変わらない生活を送るためには、大飯原子力発電所の2基の原子炉再稼働が必要だ、という彼の決定を押し通しました。
他の原子炉も順次、再稼働することになっています。

政府と国会、それぞれの事故調査委員会が発表した調査報告書が、国民の間にある原子力発電への恐怖を、幾分かでも和らげることはありませんでした。
最近発表された報告書はともに、日本の風土に根差す「できるだけ面倒を起こすな」という考え方が、国の規制当局と電力会社の間のなれ合いを許してしまった、と指摘しました。

原子力発電に単体する人々を増々怒らせることになったのは、原子力発電所が立地する自治体の県知事・市町村長が、原子力発電の継続を支持する立場に回ったことでした。
人々は、この国の在り方を変えて行くためには、反原発の立場を明確にする都道府県知事・市町村長を選挙によって選んでいくしかない、と考えています。


概して原子力発電所は東京から遠く離れた、貧しい漁村に建設される傾向があります。
原子力発電所が建設されれば、雇用が生まれ、多額の補助金も交付される、というのがそのうたい文句です。
新たな原子力発電所を山口県に建設する計画がありますが、果たして決められた予算内で計画通りに建設可能かどうか、疑いが深まっています。

29日日曜日に投票が行われた山口県知事選挙に立候補した飯田哲也氏は、この原子力発電所建設、そして原子力発電そのものに反対しています。
共同通信社やその他の日本のメディアは、日本政府のエネルギー政策に従順な元国土交通審議官の山本繁太郎氏が、飯田氏を破って当選した、と報じていました。

しかし、東京で行われた抗議集会では、参加者の一人、病院に勤務する太田みかさんが、次の選挙では必ず脱原発の態度を明確にする候補者に投票する、と決意を固めていました。
「原子力発電を継続しても、良いことなど何もありません。多額の費用が掛かり、働く人々を被ばくさせ、処理のめどすら立たない核廃棄物を作り続けるのです。」

「私はあらゆる場で、あらゆる方法で、今の日本政府に抵抗していきます。」

http://www.foxnews.com/world/2012/07/29/anti-nuke-protesters-surround-japanese-parliament/#ixzz22BkYwUZD
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今、IAEAの視察団が宮城県にやってきて、女川原子力発電所を視察しています。
ニューヨークタイムズやフェアウィンズのガンダーセン氏が指摘しているように、IAEAも結局は日本やアメリカの原発推進勢力の一端をになっているようです。
何のための国際機関なのか、IAEAの役割を見ているとオリンピック組織委員会ですら、何だか胡散臭く思えてきます。

もちろんIAEAの調査団は、かつては日本国内で『原子力ルネッサンス』の推進役を果たした天野事務局長の意向を受け、日本国内の原子炉再稼働にお墨付きを与えるためにやってきているのでしよう。

早速、IAEAに抗議メールを送らなければなりません。
黙っていてはやりたい放題されるだけ、福島第一原発の事故の教訓のひとつです。

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【人間の祭典、ロンドン・オリンピック】
アメリカNBCニュース 8月1日

ロシアチーム・女子体操


南アフリカチーム・女子ホッケー


ロワー・ジュリアン・バヘン(フランス)ダブル・スカル(ボート競技)


ヴィーナス・ウィリアムズ(アメリカ)女子テニス・シングル


ミカル・ウィニアスキー(ポーランド)男子バレーボール


バイロン・モリーナ・フィゲロア(ホンデュラス)男子ボクシング・ライトフライ級


トラヴィス・スティーヴンス(アメリカ)男子柔道81キロ級

[写真はすべてクリックすれば、大きな画像をご覧いただけます]

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