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【 選挙公約で国民の目を晦まし、 選挙後はまるで別の政策を次々実行する、それが安倍政治のいつものやり方 】《3》

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所要時間 約 9分

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安倍政権の基本的人権に対する姿勢を、問題視しようとはしない日本のメディア
日本の社会には女性軽視の根強い伝統があり、違法労働がまかり通ることは日常茶飯事
「私たち日本人はこの国を、第二次世界大戦以前の状態に戻すつもりはありません!」

 

ジェームズ・ウォルシュ / ガーディアン 12月13日

8.沖縄

沖縄にあるアメリカ軍基地を今後どうするか、特に辺野古の海軍基地移転問題を巡って、緊張が高まっています。
「今回激しい選挙戦が沖縄全島で繰り広げられていますが、連立与党を支持する人々は経済こそ唯一の争点だと主張しています。」
本田みちるさんがこう話しました。
「現在の政権と対立する立場の人々は、沖縄における主要な問題は米国の軍事基地だと主張しています。沖縄には日本国内にある米軍基地の74%が集中していますが、沖縄の面積は日本の国土の0.6%に過ぎません。そして沖縄の失業率は、日本で最高です。離婚率も高く、その分多くの未婚の母がいます。私は、経済と米軍基地、その両方が沖縄にとっての深刻な問題だと思います。」

 

9. 平等の権利

ヒットラー安倍

女性の地位向上と権利の拡大に取り組むという安倍首相の公約は、突然の解散総選挙の実施により術異棚上げとなりましたが、この点に気がついた読者はほとんどいませんでした。
「日本のメディアは安倍政権の基本的人権に対する姿勢を、ほとんど問題視していません。」
川坂かずよしさんはこう語ります。
「そして自民党は日本国内で唯一性的な少数者、すなわち同性愛の権利は人権には含まれないと明言する政党です。」
同性愛に関連する権利は、日本国内では未だ認められていません。

別の読者は次のように語りました。
「たとえ男女平等の権利が法的に認められても、日本の社会には女性軽視の根強い伝統があります。」
「企業が労働法を守ろうとせず、違法労働がまかり通ることは日常茶飯事です。」

10.国家主義の台頭

Abeno10
安倍政権下の日本は外交政策における好戦的な姿勢と、第二次世界大戦前の歴史を書き換えようとする姿勢のふたつに象徴されます。
今回取材に応じてくれた日本の読者のほとんどが、ここ数年間日本が採ってきた方針に強い懸念を持っていることが解りました。
「日本は国粋主義的、軍国主義的方向に向かいつつあります。」
小林はなさんがこう語りました。

村田さとしさんは次のように話しました。
「安倍政権は国民の関心を経済問題ばかり向けようとしています。しかし実際には国民を抑えつけ、支配しようとする政権の誕生にほかなりません。」

「日本には時計の針を逆に回そうとする政権が誕生してしまいました。」
中村かずえさんはこう懸念しています。
「彼らは日本を軍と産業界が国の方向性を支配する国家に変えてしまおうとしているのです。」
「しかし若い世代の人々は、この国を軍産複合国家に変えてしまおうとしている安倍首相を中心とする安部体制に強い懸念を抱いています。私はそのことによって少しは安心しています。」

憲法解釈変更 5
「私たち日本人はこの国を、第二次世界大戦以前の状態に戻すつもりはありません。同じ間違いを繰り返すわけにはいかないのです。」

< 完 >

http://www.theguardian.com/world/guardianwitness-blog/2014/dec/13/ten-things-japanese-people-are-worrying-about-ahead-of-the-snap-election
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『安倍政権は日本を産軍複合体が支配する国家に変えようとしている』
という意見に同感です。

アメリカの産軍複合体は1960年代は『共産主義の脅威』を煽ってアメリカをベトナム戦争の泥沼に引きずり込み、1990年代には湾岸戦争、そしてアフガニスタンと、国に対し繰り返し軍事介入をさせてきました。
多くの若者や父親たちが文字通り地獄の業火を潜り抜けることを強いられ、そして命を落としていきました。
その一方で軍関係の企業は空前の規模の利益を上げ続けましたが、その経営者が銃を持って前線に立つことなどはあり得ません。

そしてキューバ危機を武力紛争に発展させることなく解決したジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されました。
動機も背景も不明ということになっていますが、私個人の考えでは武力紛争の『チャンスを潰した』ことに激怒した産軍複合体が組織的に仕組んだものだと思っています。

安倍政権の防衛予算の『拡充政策』により、日本でも再び産軍複合体が『成長』する素地が整えられつつあります。
かつて彼らがこの国を支配した結果どうなったのか?
「私たち日本人はこの国を、第二次世界大戦以前の状態に戻すつもりはありません。同じ間違いを繰り返すわけにはいかないのです。」

ところで安倍政権は『嘘でも100回言えばホントになる』類いの国内での宣伝戦が極めて巧妙です。
これから私たちは、これに対抗するため世界に向かって発信を続けませんか?

今回から【星の金貨】に掲載した記事を基に、140字以内のプロテスト・フレーズを掲載しますので、お気が向いた時にツイートやフェイスブックで発信をお願いいたします。
文法上誤りがある場合もあるかもしれませんが、ご容赦ください。

Saying Japanese "racists'" ABE government should be seen as to have a secret agenda of Japanese supremacy theories.

閣僚に人種差別者がいると言われている安倍政権は、日本人優越主義の意図を隠し持っていると考えることができる。

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【 ピュリッツァー賞3度受賞の報道カメラマン、マイケル・ドゥ・シル氏作品集 】《1》

アメリカNBCニュース 12月15日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

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3度のピュリッツァー賞受賞経験を持つ報道写真家のマイケル・ドゥ・シル氏が12月11日、ワシントン・ポスト紙のための取材中、リベリアで死亡しました。享年は58歳。

9月16日リベリア、モンロヴィアでエボラ出血熱感染の疑いがある地区の巡回の様子。(写真下・以下同じ)

2013年4月2日、戦場の見張りをするアフガニスタン陸軍の兵士。
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2009年イラク戦争の際両腕を失い、2012年にジョンズ・ホプキンス大学病院で両腕の移植手術を受けたブレンダン・マロッコ軍曹が、2014年5月2日にウォルターリード陸軍国立医療センターで作業療法を行う合間に談笑する様子。
彼は両腕共に移植手術を受けたアメリカ軍最初の兵士であり、ひじから先の腕すべての移植手術(右腕)を受けた2人目の兵士です。
Michel06
ジョン・ダニエル・シャノン軍曹は陸軍歩兵部隊偵察小隊の狙撃兵として、イラク戦線で負傷し、左目を失いました。
以来ウォルターリード陸軍国立医療センターで治療を受け続けています。
2006年、6歳になった長男のドレイク君と一緒の写真。
Michel07
マイケル・ドゥ・シル氏はワシントンポスト紙在籍時、イラクとアフガニスタンの戦場から帰還してウォルターリード陸軍国立医療センターで治療やリハビリを受ける兵士たちの集中的な取材を行い、2008年のピュリッツァー賞を受賞しました。
同氏はワシントンポストの制作責任者、編集副主幹も務めました。

http://www.nbcnews.com/news/photo/life-pictures-celebrated-career-michel-du-cille-n267246

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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