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【 エネルギーについて再考を求められる日本人 】

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所要時間 約 7分

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ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送)11月29日

2011年が終わろうとしていますが、日本人は第二次世界大戦以降、最も困難な年となったこの一年を振り返り、今後の展望が全く変わってしまった、と語ります。
そして休止中の原子力発電所を再稼働すべきかどうかの議論が、白熱してきました。

ある年配の女性が、3月11日の地震は彼女にとって生涯最悪の体験だった、と語りました。
「あれから生活のすべてが変わりました。」と、彼女は語りました。
「まるで戦争中のように、真っ暗な中で食事をしました。私たちは限られた資源をまず何に使うべきか、考え始めました。この出来事は、日本人に非常に深く考えることを求めることになったのです。」

日本の原子炉の3分の2は現在停止中のため、電力の多くが水力発電所から供給されていますが、しばしば停電が起きています。
(この部分には疑問あり : 訳者注)

東京では人々は節電に慣れましたが、今やさらに西や南の人々も節電をしなければならない状況に追い込まれています。

▽ 再生可能エネルギー対原子力発電

菅前首相は退任の条件として、日本の原子力発電と今後のエネルギー政策に関し真剣な議論を行うよう求め、議会に再生エネルギー法案の可決を要求しました。
しかしその後継者である野田首相は、この路線を引き継ぐことには、より消極的であるようです。
菅前首相は福島第一原発の事故が原子力発電に対する彼の態度を決定的に変えた、と語りましたが、野田首相が目指したのは彼自身の立場と支持基盤の強化でした。
「政治家には夢が必要であり、意志の力、情熱、そして温かい心が必要です。」と彼は語りました。
「そうしたことが欠けているため、国民の中には政治家に対する根強い不信があるのです。」
野田首相は今後新たな原子力発電所が建設されることは無い、と語りましたが、既存の原子力発電所については、 安全が確認され次第、順次再稼働されることを強く望んでいます。

概ね日本の国民は、特に原子力発電所の近くに暮らす人々は、その安全性についての政府の発言に極めて懐疑的になっています。
政府が代替えエネルギーへの切り替えを実施することが可能なら、国民の半数以上が原子力発電所の完全な停止を望んでいますが、一方では原子力発電からの撤退については、経済的、社会的損失が大きすぎる、と主張する人々もいます。

▽ 解決しなければならない多くの課題

福島第一原発の3基の原子炉の圧力室の温度が100℃を下回り、環境への放射性物質の放出量も低下し、状況は安定している、と誰もが安心しているように見受けられます。
しかし、今回の災害の事故調査委員会の委員長を務める、京都大学の山名元教授は解決のためには数多くの課題を解決しなければならず、そのためには30年の月日を要する、と語ります。
「格納容器内の使用済み核燃料棒を、我々はどう処理すればよいのでしょうか?」
彼は尋ねますが、これは緊急に解決しなければならない課題のうちの、たったひとつに過ぎません。
「我々は圧力容器内の様子を確認しなければなりませんが、放射線量が高すぎて、現在のところそれは不可能です。そのため、必要な技術を新たに開発しなければなりません。」
さらに、と彼は付け加えます。
「放射能漏れを止め、圧力容器に出来た穴をふさがなければなりませんが、どうすればそれが可能なのか、今はわかりません。」

もう一つの問題は津波により発生した、膨大な量のがれきをどうするか、ということです。
木造家屋やアパートの残骸、機械類などからなる2,200万トンに上るがれきは、岩手、宮城、福島の3県にわたり積み上がり、焼却などの処分が必要です。
しかしがれきには放射能汚染の恐れがあるため、行政も、そして住民もこれらの焼却の責任を背負い込もうとはしません。

▽ 家に戻れるのか?

津波によって家を失い、福島第一原発の事故により避難を余儀なくされている人々は、いったいいつになったら、 あるいは果たして自宅に戻ることができるのかどうか、悩み続けています。

大蔵いねさんと星場きくこさんはこの5月、仮設住宅に引っ越しましたが、政府から補償金として100万円を支給されました。
新しい家には冷蔵庫、炊飯器、食器類、そしてテレビが備えられていますが、彼女たちは残りの人生をここで終えなければならないだろう、と考えています。
「はっきりしていることは、私たちはこれから2年間、家賃なしでここに住むことができます。でも、2年は短すぎます。私たちは年を取りすぎているし、十分なお金を持っているわけでもありません。家を建て直すことなどもう不可能だし、頼るべき親戚も残っていないのです。ここで暮らすしか、途は残されていないんです。」

http://www.dw-world.de/dw/article/0,,6669635,00.html

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☆ エルヴィス・コステロ「クリスマスに俺のボックス・セットを買わないでくれ」

アメリカNBCニュース 11月29日

この時代のミュージシャンの中で、エルヴィス・コステロにはその正直さに関する賞を授与する必要がありそうです。
クリスマスに彼の限定盤のボックスセットが発売される予定です。
コステロはこの自分のボックスセットについて、支払わなければならない価格ほどの価値は無い、と彼のファンに告げました。
彼はクリスマスにはジャズ界の巨人、ルイ・アームストロングのボックスセットを購入するように薦め、彼自身のボックスセットは年が明ければもっと安い価格で手に入る、と話しています。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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