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【 まだまだ続く『がんばろう!』〈前編〉】

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所要時間 約 7分

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「ほとんどの日本の新聞記事は、真実の半分しか伝えていません」

フランス/ル・モンド2011年9月

3月の地震以来、とり続けてきた写真を再点検することは、もう一度大きな余震を体験するようなものです。
今や道路のひび割れは補修され、地ならしも終わり、何が起きたのか、推し量ることは難しいかもしれません。
ここが史上有数の巨大地震に見舞われた都市だということ、そしてその時私もまさにこの場所にいたのだ、と考えるとちょっと信じがたい思いがします。
しかし海岸に近い場所に行くと、話は違ってきます。
メディアは、巨大津波による破壊の様子や、機能できない福島第一原子力発電所について目いっぱい取り上げてきました。
しかし、そのことばかりに目が行くと、正しい全体像を見失うことになります。

写真 ; ニューヨーク・タイムズ

メディアは北日本の復興が、目覚ましいスピードで進んでいることを伝えます。
しかしそれはうわべだけの話に過ぎません。
公共のメディアは、東日本大震災に関する記事や番組をこの言葉で始めます – 「地震が襲った時、あなたはどこにいたのか?」
東日本大震災を経験されられた人は、その時のことは決して忘れないでしょう。

ほとんどの日本の新聞記事は、真実の半分しか伝えていません。
福島第一原子力発電所の現実について、すべてをきちんと知る人はいません、東京電力の社員ですら。
東京電力の重要な情報に関する取扱いは、きわめて遅いものです。
いまではすっかり知られていることですが、福島第一原子力発電所では津波の後ただちに原子炉でメルトダウンが起きたにもかかわらず、信頼すべき情報はなにひとつ公表されませんでした。
遠くヨーロッパやアメリカでは、放射性物質の降下に関する推測が行われていたにもかかわらず。

しかも、今だに問題は、一部地域に閉じ込められたままになっています。
家と生計手段をその場に放棄したまま避難を命じられた人々にとって、いつ帰れるのか全く分からない状況にはどのような慰めもありません。

これらの写真を公開する目的は、復興とは別の物語を伝えることです。
破壊のシ​​ーンは今となっては見慣れたものになりました。
巨大地震と津波の後、大手のマスコミはスーパーマーケットのわきでひっくり返っている船を写した最も劇的なショットなど、最も悲惨な被災シーンを競い合うようにして伝えました。
これは私たちが共通して持っている、事故の際、もっと衝撃的な光景を目の当たりにしたい、 という暗い願望を満足させるものです。

破壊や荒廃に関する写真をご覧になりたいのであれば、別のサイトをご覧いただくしかありません。
ここでご紹介する- 特に沿岸地区でボランティアを行う人々、破壊されずに残った仙台の建物、人々が一緒に何かに取り組んでいる様子などの – 写真が伝えるものは、ただ単に苦しんでいる様子などではなく、勝利しようとしている人々の姿なのです。

地震の直後、まだ全体像もつかめていない中、 私は最悪の事態を覚悟しました。
人々が互いに争い合い、私のような外国人は真っ先に標的にされるのではないか、と恐れました。

しかし、実際に起きたことは全く違っていました。

通りを歩いていると、人々が私に歩み寄り、助けは必要ないか、食べるものはちゃんとあるか、尋ねられたことは一度ではありませんでした。
彼ら自身が、困窮していたにも関わらず。
〈つづく〉

記事中に記載されている写真は、こちらのオリジナルサイトからご覧ください。
http://mondediplo.com/blogs/ganbaro-keep-fighting-on

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【 幻の金取引 】
祖国の信用を失墜させる詐欺集団を追いつめる、アフリカのジャーナリスト

アルジャジーラ 2011年11月10日

金が世界の舞台に戻ってきました。
世界中で投資に対する収益があまりに少ないため、古くからある投資対象に多くの投資家の目が注がれることとなりました。
しかし新たなゴールドラッシュには、大掛かりな詐欺、取り込み詐欺が一緒に付いてきました。
新たな詐欺は企業と個人投資家にとっての大きな脅威であり、その多くがアフリカを舞台にしています。
帰省者の一人、テキサスからやって来たビジネスマンのトッドは、700万ドル(5億5,000万 円)を金投資詐欺で失いました。
彼は安く金を提供するという、正規の会社と思 われる金取引企業に、ガーナに誘い込まれました。
彼は一連の会合の中で、正規の取り引きに必要 とされる公式の書類を提示されました。その後、彼は小規模な鉱山に案内され、金のサンプルを見せられたのです。
トッドは自分が取引をしようとしている相手が 正真正銘のプロフェッショナルであると確信し、まず手付金を支払い、必要な書類一式を受け取り、幸せな気分で帰国の途に就いたのです。
しかし帰国して数週間、一向に金が手元に届か ないため、彼は電子メールで問い合わせを行いました。
しかし、メールアドレスも、電話番号も既に使われなくなっていました。
そしてウェブサイトももう、どこにも見当たらなかったのです。

ガーナはアフリカで二番目に金の産出量が大きな国ですが、今や金取引の詐欺集団の根拠地にもなっています。
投資家たちはすでに数百万ドルを、だまし取られています。

金取引詐欺の実態を明らかにするため、秘密捜査活動が行われています。

このビデオに登場するジャーナリスト、アナス・アレミヤ・アナスは外国の投資家をたぶらかし、彼の祖国の信用を失墜させている犯罪者たちを追いつめ、刑務所に入れるという彼の決心について語っています。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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