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【福島の指定避難『ゴースト・タウン』】(映像) 1人の写真家が原子力災害によって打ち捨てられ、ゴースト・タウンとなった街の様子を伝えます。

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所要時間 約 4分

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『時間が停止した』街の中で彼が見たものとは?!
(CNNキャプション)
2011年6月29日 - 米国CNNニュース

今日は、記事はビデオの字幕をそのまま訳したものです。
名前からしてタイの方だと思うのですが、難しい英語は使っていません。
実は内容がショッキングなために(特に終わりの部分)掲載をためらったのですが、「事実だと思うのなら、きちんと伝えなさい。」とある方に肩を押され、掲載する決心をしました。
撮影日時等が不明なため、判断のしようもありませんが、米国CNNが世界に発信したものである事だけは間違いがありません。

〈 福島の指定避難区域内の[無許可]記録写真 〉

[ 映像内字幕の翻訳 ]
そこを訪れたとき、時間が止まっているかのようでした。
まるでハリウッド映画のようです。
朝、目をさまし、この世のものでない世界に足を踏み込みました。
一見何ごとも無かったかのような光景、ただ人間だけが見当たりません。
それは恐ろしい光景です。

私の名はアシット・パラウォンメータ、ゲッティ・イメージ社で働くフリーランスの写真家です。
私はどのニュースメディアも(指定避難区域となっている)その場所に入って行こうとはしなかったため、福島のその場所に行く決意をしました。
私は日本人で友人である写真家と一緒に車でその場所に入って行きましたが、実はどんな許可も受けずに行ったのです。
GPSの情報をたよりに、その場所に入って行きました。
あらゆる道路に警察官がいて、私たちを押しとどめようとしましたが、私たちは何とか中に入ろうとしました。
私たちは細い路地を見つけ、そこから中にこっそり入り込みました。

あらゆるところから情報が入っていたので、私は放射能を本当に恐れていました。
私はマスクを一枚していただけでしたが、それで大丈夫だと思っていました。
撮影を終え、スクリーニング・センターに行くと、
「マスクをしていたのは良かった。ただし衣服は全てクリーニングし、カメラもアルコールか何かを使って、清掃しなければならない。」と言われました。
「靴についた放射線は許容範囲内でした。」

そこでは時間が止まっているようでした。
人の姿は無く、それ以外のものはそのままの状態が保たれていました。
信号は正常に作動していました。
辺りが暗くなると街灯が点灯し、辺りを照らし出しました。
何軒かの家はエアコンがつけっぱなしになっていました。
まるで人々がそこにいるかのようでしたが、実際には誰もいませんでした。
最初の日、私は誰にも出会う事はありませんでした。
そこはだれも手を触れてはいない街。
津波がもたらした被害もそのまま。

この3週間、すべてはそのまま、被災したばかりのそのままの状態です。
一体の遺体が目の前に現れました。
遺体は私が歩いていたすぐそばにありましたが、私にはなすすべもありませんでした。

私が見たもの、そのすべては幻のようでした。
私は日本にはできるだけ早く、立ち直ってもらいたいのです。
第二次大戦の後にもそうしたように。
ふたたび生まれ変わって.....

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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