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【放射能汚染・こどもたちの真のガン発生割合】〈第7回・最終回〉[フェアウィンズ]

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所要時間 約 8分

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「最新の研究は、20ミリシーベルト以下の放射線被ばくであっても、遺伝子の損傷を引き起こすことを突き止めた」

フェアウィンズ

Cancer Risk To Young Children Near Fukushima Daiichi Underestimated from Fairewinds Energy Education on Vimeo.

このビデオでは、これまで正しいとされてきた放射線生物学的研究、そして最新の放射線生物学的研究、その両方の成果をご覧いただきました。

全米科学アカデミーは20mSv/年以下の被ばくによるガン発症の危険性を予測しています。

科学アカデミーが2006年に発表した研究が、その事実を裏付けています。
しかし最新の研究はこの科学アカデミーの研究が、真のガン発生リスクを低く見積もりすぎていることを示唆しています。
最新の研究は、20ミリシーベルト以下の放射線被ばくであっても、遺伝子の損傷を引き起こすことを突き止めました。

したがって、これら権威ある研究、そして最先端の科学研究の両方から得られる結論は以下の通りです。
日本が設定した年間20ミリシーベルト以下の被ばくを続けることは、まったく安全とは言えないのです。

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アーニー・ガンダーセン :

まず、イアン·ゴッダードが行ったこの卓抜した分析と結論に、敬意を表したいと思います。
アメリカ国立科学アカデミーのBEIR第7号レポート[電離放射線の生物への影響]を基に、日本が福島において設定したガン発症リスクは500人に1人というものでした。

しかし、現実はそれよりも悪いものです。
5歳の少女のガン発症リスクは、発表されたデータの5倍に上ることがわかりました。
これは彼女たちが『放射線量20ミリシーベルト以下の比較的安全な地区』に戻ったなら、100人に1人の割合でガンを発症する危険性があることを意味します。

しかもゴッダード氏が行った明快な低線量放射線被ばくの分析にはホット・パーティクルの問題が含まれておらず、現実はさらに危険であると考えられます。

ご覧いただき、ありがとうございました。
これからも皆さんに対し、情報を絶やさないようにします。

〈 完 〉

http://fairewinds.com/content/cancer-risk-young-children-near-fukushima-daiichi-underestimated

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全7回の長い原稿が終わりましたが、すべての結論を一言で言えば、日本政府、日本のマスコミ、そして一部の科学者が主張してきた
「低線量の放射線を長期に被爆しても危険性は少ない」
という見解には、科学的根拠が乏しい、という事になります。

以下、全7回の連載の要点を抜き出してみます。
▽ 15か国40万人に上る原子力産業の労働者について、51人の科学者が調査・研究を行った結果、以下のことが明らかになった。
1. 年間被ばく量2ミリシーベルトを境に、ガン発生の危険性が明らかに高くなる
2. 成人男性と比較し、5歳の少女は5倍、乳幼児の女の子は7倍、放射線被爆に対し傷つきやすい
3. 原子力産業の労働者の発がんリスクは、原子爆弾の被爆者(原爆症患者)よりもさらに高いものであった
4. これら原子力産業の労働者の年間被ばく量の平均は2ミリシーベル トである
5. (1)(2)を組み合わせれば、5歳の少女は年間0.4ミ リシーベルト、乳幼児の女の子は0.3ミリシーベルトの被ばくで、ガン発症の危険性が高くなる。
6. (2)(3)を組み合わせれば、低線量の放射線被ばくにより、5歳の少女は原爆症患者の5倍以上、乳幼児の女の子は7倍以上の発がんリスクを抱えてしまうことになる
7. では低線量被ばくの具体的危険性とは何か?それは放射線被ばくにより、染色体転座(染色体の一部、または全部がちぎれて, 他の染色体に結合した状態)が発生、発がん・奇形児出産の直接原因となる。

これは、世界の中の一つの研究グループ(ゴッダード)がそれまで世界で行われた研究結果(アメリカ科学アカデミー、ジェイコブ、ブハティ)を取りまとめて結論を出し、別の研究グループ(フェアウィンズ)が検証し、その正当性を認めた、という形をとった結果、得られた結論です。
したがって、ひとつの見解ということになり、受け入れるかどうかは読んだ方しだい、という事になります。

実は昨日、ツイッターで「低線量被爆の発ガン割合は高い、といっても5%程度なんだから、あまり神経質にならなくていい」というツィートを見ました。
5%の発ガンとは、たとえば40人の生徒がいる教室で2人がガンを発症してしまうという事です。
これが1学年4クラスなら、各学年から8人ずつ、小学校の場合全学年あわせて48人。
毎年40人の生徒がいる教室すべてから、2人ずつの小児がん患者が生まれる事に、「あまり神経質にならなくていい」でしょうか?

この長期・低線量放射能被爆とこどもたちの真のガン発生割合の問題については、ひとつひとつの数字が持つ意味を慎重にお考えいただきたいと思います。

グンダーセン氏も、そしてゴッダード氏も誠実な研究を行った上で結論を出された数字には非常に思い意味がある、そう指摘させていただいて、この長い連載を終えたいと思います。

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【 メルセデス・ニンジャ?! 登場!】

アメリカABCニュース 3月5日

メルセデスは燃料電池技術、そして目には見えない車の開発を推進しています。
これは水素燃料電池が二酸化炭素を排出しないことを、どうしたら人々に印象づけられるか?と考えた挙句、生まれた企画のようです。

それでは、車を消してご覧に入れましょう。

これはまさにメルセデスが、来たるべき世代の燃料電池自動車を両面から広告するための手段です。
同社は自動車の左側全体を数珠つなぎのLEDライトで覆い、車体半分を大画面にしてしまいました。
次にキャノン5D SLRデジタルカメラを右側に取りつけて、車の左側から見える右側の景色を撮影し、左側の大スクリーンに映し出したのです。
結果はご覧のとおり、車が周囲の景色の中に溶け込んでしまいました。

メルセデスは、水素燃料を燃焼した後には水蒸気だけを放出するので、有害物質ゼロ技術として同社のコンセプトを売り込んでいます。
市場にはすでに100%電気自動車としてシボレーボルトと日産リーフが投入され、我々も購入することが可能ですが、水素燃料電池を搭載した車はまだ実用化されていません。
しかし、先週シボレーボルトの低調な販売状況が報告され、4 月まで生産中止に追い込まれたことが発表されたばかりでした。

メルセデスのこのマシャブルという名の水素燃料自動車は「すでに量産体制が整っている」と発表されました。
しかしその他の車種については2015年まで生産の予定はありません。

そしてもちろん、本当に「目には見えない」車の登場までは、私たちはまだまだ待つ必要があります。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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