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【放射能汚染・こどもたちの真のガン発生割合】〈第6回〉[フェアウィンズ]

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所要時間 約 12分

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「放射線被爆による染色体転座(染色体の一部、または全部がちぎれて, 他の染色体に結合した状態)がもたらす悲劇」

フェアウィンズ

Cancer Risk To Young Children Near Fukushima Daiichi Underestimated from Fairewinds Energy Education on Vimeo.

科学は巨視的な立場から低線量の放射線被ばくの健康被害について明確にしているだけでなく、マクロ的な立場からもこれを明確にしています。
最近の研究は低線量被ばくが引き起こす遺伝子損傷について明らかにする上で、その精度がどんどん高まっています。

染色体転座(染色体の一部、または全部がちぎれて, 他の染色体に結合した状態)は、 遺伝毒性を持つ化学物質や放射線によってDNA分子が損傷することによりDNA分子の再生不良が起きてしまい、遺伝子が損傷します。

染色体転座はまた、染色体異常としても知られ、様々な種類のガンの発生原因とされています。
このように、放射線が誘発する染色体異常は、放射線がもたらすがん発生メカニズムの原因の部分を形作っています。

中程度~高線量の放射線が染色体異常を増加させることはこれまでも報告されていましたが、低線量の被ばくが遺伝子のどのような影響を与えるかはまだ不明である、とされてきました。
しかしこれまでご説明してきた、低線量の長期にわたる被ばくによる発がんのメカニズムが本当なら、低線量のガン発症の危険性を疑う理由はどこにあるでしょう。

2010年ブハティの研究グループは、医療用X線検査が人間の染色体転座の発生率にどのような影響を与えるか、マクロ的立場からの研究結果を発表しました。

彼らはそれまで発表されていた可能な限り多くの研究結果からの資料を積み上げていき、低線量放射線の影響に関する研究精度を高めようと努めました。
彼らはそれだけ努力を重ねた上で核被爆レベルの数値を検証した結果、20ミリシーベルト以下の低線量ですでに染色体異常が発生する頻度が上昇することを突き止め、彼ら自身驚くことになりました。
さらには10ミリシーベルト以下の被ばくレベルのグループの中にも、染色体異常が発生する頻度が上昇している事例を確認し、以下、被ばく線利用の増加とともに染色体異常が発生する頻度も上昇することを突き止めました。

順を追ってご説明しましょう。

この仮定的三段論法は、二つの前提条件を持つ古典的論理構造によっています。
このようなことです。
Pという条件によってQという事実が成り立つ。
そして、Qという条件によってRという事実が成り立つ。
ならばPという条件によってRという事実が成り立ち得る。

これまで見てきた科学的な分析結果を、この仮定的三段論法に当てはめ、結論を導き出しましょう。
低線量放射線被ばくをする機会が増えれば、染色体異常の発生確率が上昇する。
染色体異常の発生確率が上昇すれば、ガン発生の危険性が上昇する。
したがって我々は以下のような結論を導き出すことが可能である。

低線量放射線被ばくをする機会が増えれば、ガン発生の危険性が上昇する。

この三段論法は、少し単純化され過ぎているかもしれません。
いまだその全容が解明されていない複雑な生物学的システムを、基本的論理構造の中に落とし込むのは簡単なことではありません。
しかしながら、正当な理論体系の中に最先端の生物科学研究の結果を当てはめて行けば、得られる結論はそう間違ったものではないはずである、という事は言えるはずです。
〈つづく〉

http://fairewinds.com/content/cancer-risk-young-children-near-fukushima-daiichi-underestimated
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いよいよ、長期にわたる低料放射線被ばくの危険性とは、具体的にどういう事なのか?
という部分に入ってきました。
それは染色体転座が起きるため、と解説されています。
染色体、遺伝子というのは正常な細胞、器官、そして人体を作るための生きた設計図です。
それが「 一部、または全部がちぎれて, 他の染色体に結合した状態 」になってしまう。
当然、「細胞分裂の際の細胞のコピーミス」によって発生するガンが、起きやすくなって当然と思われます。

そ・し・て、タイガーチャージ復活!
私は5年ほど前からアメリカPGAツアーを毎週見ていましたが、昨年は3.11の被災地になってしまったこと、福島第一原発の事故が起きたことなどが重なり、よそごとになりました。
私は自分をタイガーウッズのファンだと意識したことはありません。
自分では今田竜二やルーク・ドナルドのファンだと思っていました。
しかしよく考えてみると、前の年からタイガー・ウッズが出場しなくなった結果、PGAツアー離れが加速したことに気づきました。
今回の最終日を見てもトーナメントの上位に上がって来たどんなプレーヤーも、タイガーとの駆け引きに勝って、あるいは負けて盛上るのがアメリカPGAツアーであることを認めないわけにはいかないようです。
でも「タイガーが来たっ!」
そんなふうに焦る気持ち、どんな感じなのでしょうね?

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「ついにタイガーが戻ってきた!ザ・ホンダクラシック最終日」
【 22歳のスーパースターを、復活したタイガーが猛追!】

アメリカPGAツアー・オフィシャル 2012年3月4日

フロリダ州パームビーチ・ガーデンズ

ローリー・マキロイはNo.1ゴルファーに値するパフォーマンスを発揮、ホンダクラシックで優勝。

マキロイが日曜日優勝するのはさほど難しいことではない、と 思われた日曜日、おなじみの色のシャツを身にまとったタイガー・ウッズが、猛烈な追い上げを見せました。バーディ・イーグルのフィニッシュで、タイガー自身最終日の最少記録となる62のスコアをたたき出し、マキロイに一打差にまでつめ寄りました。

マキロイの耳には、はるか向こうにとどろき渡る大歓声が聞こえていたと思います。
しかし北アイルランドからやって来た22歳はいささかもたじろぐ事無く、自分のゴルフに徹しました。
8フィート(2メートル40センチ)のバーディを沈め、その後も難しい後半のホールでパーを守り続けたのです。
彼はタイガーに対し2打差のリードを保ったままパー5の最終ホールにやって来て最後もパーでまとめ、69のスコアでフィニッシュして優勝を手にしました。
フェデックスカップ・ポイントも5位以内に急浮上し、英国のル-ク・ドナルドに代わり世界ランキング一位の座を獲得しました。

「今日は厳しい一日になりましたよ。特にタイガーが猛チャージを見せて追い上げてきたのに気がついてからはね。」
マキロイはこう振り返りました。
「多分全ホールパーで回れば優勝できると思っていました。この状況で1アンダーで回り、トップの座を明け渡さなかったことは、我ながらよくやったと思っています。」
マキロイは16人目の世界No.1プレーヤーであり、1997年に全米オープンで優勝し21歳で世界No.1プレーヤーになったタイガーに次いで、2番目の若さでこの地位を手にしました。
ルーク・ドナルドはすぐツイッターでマキロイのアカウント宛て、
「おめでとう!世界最高峰からの眺めを楽しみたまえ!」
とのメッセージを送りました。

タイガー・ウッズは最終ラウンドで2つのイーグルを奪うなどして猛追しましたが、2打及びませんでした。
最終ホールバーディで69で回ったトム·ギリスと2位タイに並びました。

12アンダー268で終了したマキロイは、22年の生涯で5度目の優勝を手にしました。
このうち3回は、昨年夏に驚異的なスコアで優勝した全米オープンを含め、アメリカPGAツアーでのものです。
彼がトップ5に入らなかったのは、昨年8月のPGAチャンピオンシップ以降たった一度です。

そしてもうひとつ、この日曜日の大躍進により、誰もがタイガー・ウッズから目が離せなくなりました。
彼は3日目を終えた時点でマキロイに9打差をつけられていましたが、最終日の前半を31で回ってその差を5打差とし、最終ホールを終えた時点で – そのヴィンテージ・クラスの5番アイアンのショットにより、 2打差と優勝圏内まで飛び込んできました。
「私の記憶の中にいるタイガーが戻って来たよ。」
こう語るのはこの日一緒にラウンドしたアーニー・エルスです。
「タイガーはたった一回のミスショットも、悪いスイングもしなかった。」

(タイガーが最後の優勝を飾った全米オープンで死闘を演じたこともある)リー・ウェストウッドはタイガーの2組前をラウンドし、最少日のスコアを63と伸ばし、単独4位に入りました。

「今回のトーナメントには、至るところに見せ場がありました。コースのいたるところから歓声が聞こえてましたよ。」
グレアム・マクドウェル(マキロイの前年、全米オープンで優勝・マキロイと同じ北アイランド)がこう語りました。
「タイガーが62、ウェストウッドが63というスコアを叩きだして猛追するのを、マキロイが2打差で逃げ切ったんだからね。このトーナメントで勝つことが、どれほど難しいことだったかわかろうというものだよ。」
「今年のシーズンはすごく刺激的なものになりそうだよ。」

ローリー・マキロイは今回の優勝により、フェデックス・カップの順位を4位まで上げることになります。今のところ、彼をつかまえるのは、容易なことではなさそうです。

タイガーは5打差まで詰め寄った時、なぜマキロイをつかまえることができないのか考え込んでしまいました。ここは全米オープンのような極端に難しいコースでもなければ、マスターズのように大観衆にびっしり取り囲まれているわけでもないのに…
「バーディを2度続ければ、追いつけるところまで行ったんだが…」
タイガーが奪ったバーディはひとつでした。

17番で25フィートのバーディパットを沈めたタイガーは、続くパー5の18番であえて攻撃的なルートに素晴らしいティーショットを放 ち、2打目の5番アイアンのショットでは、バンカー越えにピンの右サイドにボールをつけました。すぐ近くには池があるサイド、ピンから8フィートの位置でした。
それは2000年のカナディアンオープンで披露した、伝説のショットをほうふつとさせるものでした。
そして見事イーグル・パットを決め、こぶしを振り上げたのです。

タイガーは最後のアメリカPGAツアーでの優勝となった2009年BMW選手権での265というスコア以来、ベストとなる270で72ホールのラウンドを終えました。

http://www.pgatour.com/2012/tournaments/r010/03/04/rd4-wrap/index.html

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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