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【『声を挙げる勇気を持った人々』暑熱をものともせず! 】&【 菅前首相、反原発運動の推進を宣言 】

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「子供であっても、原子力発電について正しい選択をする権利はある」

エリノア・ワーノック / ウォール・ストリート・ジャーナル[フクシマ・ウォッチ] 7月30日


うちわや扇子を打ち振り、照りつける太陽の下、水をガブガブと飲みながら、東京でこの週末、また新たな脱原発を訴える大規模な抗議行動が盛り上がりました。

3月以来、すでに毎週金曜日には数万という規模の人々が首相官邸前に集まり、抗議の声を挙げていますが、28日日曜日には人々が国会議事堂を取り囲む、という初めての抗議行動が行われました。
これほど大規模なデモは、1959年と1960年の日米安保闘争以来のものです。

大人も、そして子供たちも『再稼働反対!』『国民の声を聴け!』などと書かれたプラカードを掲げ、人々は日中に東京都心にある日比谷公園に参集し、倍近くまで膨らんだ参加者たちは、その後夕刻に国会議事堂に向けデモ行進を行いました。
4時間以上に渡り人々は、飽くことなく『反原発』のスローガンを叫び続けました。
中には白い放射能防護服を着てガスマスクをして、大きな黄色い核廃物用のキャニスター(ドラム缶)を叩く人々もいました。


参加者数の発表には大きなばらつきが出ました。主催者側発表では参加者数は200,000でしたが、日本のテレビ局などは警察側が発表した12,000という参加者数を報じていました。

夜になると人々は日本の政党指導者たちの演説を聴くために、国会議事堂前に集まりました。演説者の中には、日本の大物政治家で、最近新たに結成された政党『国民の生活が第一』の代表、小沢一郎氏の姿もありました。
人々は火を灯したろうそくを掲げ、別の人々は携帯電話で撮影したり、フラッシュを点滅させたりしていました。
「皆さん、地元を代表する立場人の下へ行き、あなたの考えを伝えてください。」
長年脱原発運動に取り組んできた、自民党の河野太郎氏が群衆に向かって呼びかけました。
「年内にもう一度、国政選挙があるでしょう。その時こそ、私はみなさんの意見の代弁者になるつもりです。」

居並ぶ政治家の中に、ひとりの中学2年生の姿がありました。
この生徒の話は、政治家以上に大きな反響が寄せられました。
「原子力発電はわたしたちの世代、そして将来に大きな禍根を残すことになります。たとえ子供であっても、原子力発電について正しい選択をする権利があるはずです。」
この中学生の言葉です。

「これからも原子力発電所が稼働することになれば、わたしはもう一度福島のような事故を、経験させられることになるでしょう。たとえ事故が起きなかったとしても、大量の核廃棄物が、未来に押し付けられることになってしまうのです。」

http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/07/30/crowds-brave-tokyo-heat-for-another-anti-nuclear-protest/
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【 菅前首相、反原発運動の推進を宣言 】

エリノア・ワーノック / ウォール・ストリート・ジャーナル[フクシマ・ウォッチ] 8月1日


3.11の巨大地震と巨大津波が東日本に壊滅的被害を与えた当時、日本の内閣を率いていた菅前首相が、反原発運動の活動家として取り組みを行うことを7月31日火曜日、記者会見で明らかにし、改めて日本における原子力発電の廃棄を訴えました。
「はっきり申し上げて、昨年3月11日以降、原子力発電に対する私の考え方は180度変わりました。」
彼は記者団に向かい、こう切り出しました。

「この国がかつてない危機的状況に陥っているのを見て、私はこう考えざるを得ませんでした、『安全な原子力発電所などと言うものは、あり得るのだろうか?!』と。」
「原子力発電に頼らない社会こそが、安全な社会である。これが私の結論です。」
65歳になったかつての日本の総理大臣はこう語りました。

菅前首相は昨年8月、就任して1年、3月11日に巨大地震と巨大津波が福島第一原発の原子炉のメルトダウンを引き起こしてから約5か月後に首相を辞任しました。
彼の政権は地震、津波、原発事故の日本の三重災害への対応のまずさを、国内の幅広い層から批判されていました。


菅前首相の公式の記者会見は辞任後初のものですが、半袖シャツにノーネクタイ姿の前首相は、終始厳しい表情を続けていました。笑顔になることはほとんど無く、発言の合間には考え込むようなしぐさを見せていました。
しかし7月に西日本にある大飯原発の原子炉の再稼働を決めた、彼の後任の野田首相を批判することには、ためらいを見せていました。大飯原発の再稼働は福島第一原発の事故後、初めての原子炉再稼働です。

菅前首相の最終目標は、彼と意見を同じくする議員によって提案された、原子力発電を徐々に廃止し、再生可能エネルギーによる発電割合を現在の10%から2025年までに38%にする法案の、議会通過である、と語りました。

菅前首相の提案は、現在の政府が検討している3つのエネルギー政策案の上を行くものです。
現在検討されている政府案は、以下の通りです。
2030年までに原子力発電を全廃する
2030年時点の原子力発電所への依存率を15%まで削減する
2030年時点の原子力発電所への依存率を20-25%とする

しかし菅前首相は、この法案を通すため、所属している与党民主党を離脱し、新たな政党を立ち上げる考えは示しませんでした。
「今の私の役割は、民主党を進むべき方向に導くことです、原子力発電を廃棄する、という方向に。」
「今回の福島第一原発の事故に正しく対処するには、政党間の枠組みを超えた取り組みが必要なのです。」

脱原発の抗議行動を行っている人々との会合で、菅前首相は群衆に向け、その日の午前中、野田首相に電話をしたことを伝えました。
「私は野田首相に対し、抗議活動を行っている皆さんが、首相と会って話をしたい、と考えているに違いない、と伝えました。首相も進んで皆さんと会って話をしたい、と答えました。」

「抗議者人々の声は野田首相の耳に届いています。」
菅前首相がこう語りました。

http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2012/08/01/fukushima-watch-former-pm-kan-sets-out-vision-for-nuclear-free-japan/?mod=WSJBlog&mod=WSJ_Japan_JapanRealTime
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【人間の祭典、ロンドン・オリンピック】
アメリカNBCニュース 8月3日

[ウクライナ・チーム]4人乗スカル・ボート競技


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