ホーム » エッセイ » 【『サイテーの』大統領に立ち向かう『怒れる女』たち – トランプへの猛抗議を展開した世界中の女性たち】《後篇》
トランプ大統領の就任を認めたアメリカ人はわずか40パーセントに留まっている
人間として当然の権利まで取り上げようとしている!それがトランプ
アルジャジーラ 1月22日
▽ 世界中に拡大する抗議
トランプの差別的・排外的な政治姿勢に対するデモは、オーストラリア、英国、ドイツ、日本とフランス、その他の国々でも開催されました。
ケニヤの首都ナイロビのカルラ・フォレストに集まった数百人規模の抗議者はプラカードを打ち振り、アメリカのプロテスト・ソングを合唱しました。
オーストラリア最大の都市シドニーでは、男女合わせて3,000人程が集まり、中心部の繁華街にある米国領事館に向かってデモ行進する前にハイドパークで抗議集会を開き、メルボルンでも5,000人が抗議集会を開催しました。
日本の東京では、数多くの在日アメリカ人を含む数百人の人々が抗議集会を行いました。
連帯する抗議集会はスイスのジュネーブでも開催されました。
イギリスではロンドン市内のトラファルガー広場に詰めかけた抗議者の数は主催者側発表で100,000人に達しました。
人びとは『ダンプ・トランプ』(トランプをお払い箱に!)と口々に繰り返し、旗や横断幕を掲げて平等の権利を訴えました。
掲げられたバナーには
「不寛容な社会が間違いであることをもう一度証明しよう」
「ウイ・シャル・オーバー・コーム(We shall over comb – トランプの髪の毛がかつらであることを踏まえ、有名なプロテスト・ソングWe shall overcomeをもじった語呂合わせ。敢えて訳せば『私たちはかつらをかぶった奴になんか負けないぞ!』)」
などというものもありました。
ウィーンでも警察と主催者による確認により約2,000人がデモ行進しましたが、折からの氷点下の気温が影響し、最後は200前後に参加者が減少しました。
スウェーデンの首都ストックホルムでは数千人の人々が女性の権利と人権のための緊急集会に集まると同時に、アメリカで行われている抗議デモとの連携を表明しました。
彼らは
「小心者め、核兵器から手を離せ!」
「排外的右翼運動に歯止めをかけなければ、私たちは幸せにはなれない!」
「アメリカを偉大な国にしたのは憎しみではなく、愛であったはずだ!」
などと書かれたプラカードを掲げ、アメリカ大使館に向かってデモ行進しました。
ABCニュースとワシントン・ポストが共同で行った最新の世論調査は、1970年代以降最も支持率が低いと言われるトランプ大統領の就任を認めたアメリカ人がわずか40パーセントに留まっていることを明らかにしました。
ペンシルバニア州から来たマーガレット・サンプソンさんは妊娠と出産の自由を訴えるため、毛糸で編んだ子宮のシンボルを掲げてデモ行進しました。(写真下・以下同じ)
「自分の体と自分の人生を自分がコントロールできること、それが私が考える自由に関する最も基本的な定義です。トランプの大統領就任で、その自由が脅威にさらさせることになったと考えています。」
ニューヨークから来たダニエル・ザイガーさん :
「支持している人間より、トランプが掲げている政策と人種的偏見と女性蔑視に反対している人々の方がはるかに多いことをドナルド・トランプに解らせるために、私はここにやって来ました。」
ニューヨークからラヒメー・アンダリビアンさん :
「もし国民の声に耳を傾けようとしない政府が誕生したら、私たち自身が立ち上がり、その声を国政の場に届けなければならないという事を、私のパートナーの可愛い娘に実地に理解してもらうためにこの場所に来ました。
〈 完 〉
http://www.aljazeera.com/news/2017/01/women-world-protest-president-trump-170121134424671.html
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私が小学生だった1960年代、アメリカ大統領はジョン・F・ケネディ、テレビ放映されていたアニメは『鉄腕アトム』でそこに描かれている世界は21世紀という設定でした。
アトムが活躍する21世紀の世の中は基本的に平和な社会であり、科学というものは原則として良心的なものでした。
登場する悪者も最後はアトムに諭され、悔悛するというパターンが数多くありました。
ところが現実にこの目で見ている21世紀は、世界各地でいつ大規模テロが発生してもおかしくない状況にあり、世界最強国の大統領はどう見ても賢者の選択とは言えない大統領令を乱発し混乱は増すばかり。
あまりのギャップに唖然とする思いです。
まさか50年後の自分が「21世紀より1960年代の方がまだしもマトモな人間が多かった。」と思おうとは…
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【 移民受け入れを止めるな!トランプが出ていけ! 】《2》
トランプ政権の移民受け入れ凍結措置、全米の空港で抗議行動を誘発
米国NBCニュース 2017年1月29日
1月29日テキサス州ダラスのフォートワース国際空港で、トランプ大統領のイスラム系国民の移動禁止命令に対する抗議活動の間、手荷物受取所で祈りを捧げるために集まった人々。(写真上)
1月28日ニューヨークのJFK空港でトランプに対する抗議の意思表示をする男性。(写真下・以下同じ)
1月29日テキサス州ヒューストンで、トランプへの抗議デモを行う人々。
1月29日ニューヨークの市内バッテリーパークで抗議のプラカードを掲げる少女。
1月29日ニューヨークの市内バッテリーパークで開催されたトランプへの抗議集会に集まった人々。
http://www.nbcnews.com/slideshow/trump-out-refugees-ban-sparks-protests-airports-across-nation-n713746