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世界重大原発事故年表[ 英国BBC放送が明らかにした『原発事故、最多発国』]

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所要時間 約 9分

福島第一原発の事故は一向に収束せず、三基の原子炉はメルトダウンしたまま。
おまけに周囲の様々なものが汚染されて行く『異常な』日常。
しかし、日本のメディアはこの問題を天候不順が続くのと同じように扱い、私たちの感覚はどんどんマヒしていきます。

しかし、英国BBC放送のこの記事を見て、私は改めて愕然とさせられました。
世界の原発事故最多発国が、他ならぬこの国であったとは......

続けるのか、やめるのか。
日本では、原発存続に関する議論が続いています。

ドイツは一度も原発事故を起こした事が無いが、2022年までに原発を全廃する手続きを開始した。
イタリアも一度も原発事故を起こした事が無いが、国民投票によって原発の全廃が決定した。
日本は21世紀に入って2度、『深刻な』原発事故を引き起こした世界で唯一の国家だが、一部に原発を廃止すべきでない、という強硬な意見がある。

これだけは事実だと思うのですが、どうでしようか?

【 世界の重大原発事故[年表]】
世界の「深刻な原発事故 - 最多発国」は日本とロシア / 21世紀に入って深刻な原発事故を起こしている(2度)のは、日本だけ
- 英国BBC放送 - 2011年4月 -

日本の原子力危機は、原子力の安全に対する懸念を復活させました。
そして、原子力発電に潜む危険は、いったん間違えば、人々の健康にどんな問題が起きるか、問題を提起する事になりました。
いくつかの重大な原子力事故が、1950年代から発生しています。
下記は、その中で最も深刻なものの詳細です。


(写真) チェルノブイリの劇的な爆発と、それにより生じた広範囲にわたる放射性物質の降下は、それ以後発生した原子力事故を評価するための基準となりました。

◆ No.1[マヤーク各施設またはキシュティム原子力総合施設](ソビエト連邦)1957年9月29日
原子力総合施設の冷却装置の欠陥は、チェリヤビンスクの近くで、化学爆発と空気中への約70~80トンの放射性物質の放出を引き起こしました。数千人が被爆し、さらに数千人が自宅からの避難を余儀なくされました。
それは、7段階の国際的な原子力事故レベル(INES - アイネス)のレベル6に分類されます。

◆ No.2[ウィンドスケール原子炉](イギリス):1957年10月7日
カンブリアにあるウィンドスケール黒鉛芯原子炉の火災で、部分的な放射能漏れ事故が発生。(アイネス・レベル 5)
付近の農場の牛乳の販売は、1ヵ月間禁止されました。
原子炉は使用不能となり、コンクリートで密閉・埋設されました。 第2の原子炉もその場でシャットダウンする措置がとられました。そして、除染作業が行われました。
その後、サイトの一部はセラフィールドと名前を変えられ、新しい原子炉が建設されました。

◆ No.3[アイダホ国立技術研究所](アメリカ合衆国):1961年1月3日
スタートアップに対する準備の間の原子炉SL-1本の水蒸気爆発は、小型米陸軍実験炉を破壊して、3人のオペレーターの命を奪いました。

◆ No.4[スリーマイル島原子力発電所]ペンシルベニア(アメリカ合衆国):1979年3月29日(アイネス・レベル 5)


(写真)スリーマイル島事故は、原子力トラブルとしてはアメリカ合衆国の最悪の事態でした

冷却機能の動作不良により、1台の原子炉で部分的なメルトダウンが発生。部分的な放射能漏れ事故が発生しました。
最初に建設されたサスケハナ川の原子炉(TMI 1号機)は、燃料補給のためにいったん停止中、2号機の方はフル稼働中、この状況下、2基の原子炉に冷却機能の動作不良が発生したのです。
まず、放射能の汚染水の漏出があり、そして、周辺部で放射性ガスが検出されました。
死傷者はいませんでした。

この事故はアメリカ合衆国にとって最悪の原子力事故と捉えられ、以後、産業界において安全対策において全面的な見直しが行われました。

◆ No.5[チェルノブイリ原子力発電所](ソビエト連邦):1986年4月26日(アイネス・レベル 7)
発電所の4台の原子炉のうちの1台が、実験の後爆発しました。その結果発生した火災は9日間燃え続け、長崎と広島に投下された原爆と比較して、少なくとも100倍の量の放射線が大気中に放出されました。
この事故による放射性物質は、北半球のほとんどすべての国で検出されました。
爆発で2名が即死、さらに28名が急性放射線障害のため死亡しました。一部の専門家は災害の結果、さらに数千人が、放射線の影響により発症したガンのため死亡したものとみています。
『 New Safe Confinement - 新安全遮蔽物』として知られる巨大なカバーが、既存の石棺の上に建造中です。
それは、2013年までに原子炉を覆い尽くすことになっています。

◆ No.6[セーベルスク(トムスク-7)](ロシア):1993年4月6日(アイネス・レベル4)

ロシアの軍事用再処理施設プラントで、抽出工程でウランとプルトニウム蒸発缶が爆発した事故。
TBP-濃硝酸ウランの急激な熱分解反応が起こり、建屋が破壊され、放射性物質が周辺へ放出されました。
そして、120平方キロ以上(INES Level 4)の面積の大気汚染を引き起こしました。
いくつかの村からは住民が避難し、現在も人間が住めない状態のまま放棄されています。

◆ No.7[東海村JCO臨界事故](日本):1999年9月30日(アイネス・レベル4)


(写真)東海村事故は、日本の原子力産業に対する信頼をぐらつかせました

安全規則を破った作業で、施設の労働者は危険な程多くの量の処理したウランを金属バケツに加えたことにより、臨界状態が発生、中性子線等の放射線が大量に放射されてしまいました。
労働者のうちの2人は集中治療を受けたものの多臓器不全で死亡。さらに、他に40名以上が年間許容線量を越える被曝をしました。
施設周辺の数百人の住民が核反応が続いていた間、彼らの家から避難させられましたが、2日後に帰宅を許されました。

◆ No.8[美浜原子力発電所](日本):2004年8月9日(アイネス・レベル1)
福井県の美浜原子力発電所で5名の作業員が死亡した。熱湯と蒸気が壊れたパイプから漏れ、他に7人の作業員も負傷しました。
当局は、放射線が原子力発電所から外には漏れておらず、したがって周辺地域に対する脅威も無いと主張しています。

◆ No.9[福島第一原子力発電所](日本):2011年3月11日(アイネス・レベル7)
マグニチュード9.0の地震によって発生した巨大津波が福島第一原子力発電所を襲い、6台の原子炉のうちの4台に損害を与えました。
冷却装置が故障したあと、一連の火災が発生しました。
原子炉から排出された水素ガスは、水素爆発を引き起こしました。
そして、現場では炉心がそれ以上過熱しないよう何とか冷却する必要があり、結果として海水が使われました。
当初、事故レベルは日本の当局により5と分類されましたが、当初予測されていたよりも、ずっと高い濃度の放射線が原子炉から漏れていることが、新たに予測され、事故レベルは2011年4月12日にレベル7まで引き上げられました。
事故レベルが引き上げられたにもかかわらず、福島の事故はチェルノブイリの事故よりひどいものではない、という言い方がされています。
当局はさらに、存在するのは比較的小さな健康上の危険性だけだ、と話しています。

動画【福島第一原発の事故レベル7に引き上げ】
4月12日当日のアメリカABC放送のニュースを改めてご覧ください。

 

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