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[アフター・ザ・フクシマ]立ち上がる日本の市民社会〈後篇〉&【東京電力・柏崎刈羽原発、2013年4月再稼働予定】

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「被災地の人々に向け『心配する必要などない』と話すことに、良いことなどは何もない」
各国から集まる批判、そして国連の調査官の厳しい評価

キム・ジェンナ・ジュリアーンス / IPSニュース 11月26日


以下は最近起きたことです。
11月に福島県が行った健康調査の結果が発表された際、47,000人の調査対象の内、47%以上の子供たちの甲状腺に、小結節、嚢胞(のうほう)などの異常が見つかりました。
この結果はたった一つ、別の調査例である2001年の長崎での1.6%という数値と比較しても、著しく高い値です。

しかしこの調査を指揮した福島医科大学の鈴木真一博士は、この結果と放射線被ばくとの関連について尋ねたドイツのテレビ局であるZDFに対し、放射線被ばくの影響によるものというよりは、日本の子供たちの食事においては、魚介類の比率が高いことが原因かもしれないという趣旨の返答を行いました。

「鈴木教授は、日本の国民にウソをついています。」
15年間小児科医として働いてきた、橋本ゆりか博士がIPSニュースの取材にこう答えました。
「もう誰もそんな話は信じません。」


政府、そして日本の医学界で最も高い地位を占めている人々、彼らが今回の件で明らかにした見解に対し、彼女は不信を隠そうともしませんでした。
最近になって橋本医師はこれ以上の自らの被ばくを避けるため、東京で経営していた医院をたたみ、大阪に移住しました。

2011年3月の福島第一原発の事故以降、福島県内、そしてその周辺においても、彼女が取り扱ったありとあらゆる症状の中で、下痢、鼻血、皮膚感染と結膜炎の患者が増加を続けました。

しかし彼女がこうした状況について相談を持ちかけると、多くの医師が患者を不要に貶めたり、無視したりしました。

▽ 立ち上がる市民たち

福島から5時間ほどの距離にある、静岡の住民である河合かず子さんは、地元の自治体が海岸に打ち寄せられた、放射能によって汚染されたがれきの焼却処分を決めるまでは、自分たちは福島第一原発の事故の影響は受けてはいないと考えていたと、最近ニューヨークを訪れた際にIPSニュースに語りました。


彼女は地元で懸念を深めている人々のため、静岡の5つの都市の医院、そして情報拠点をめぐる視察旅行に参加してもらおうと、国際的な医学者数人と接触しました。

「福島で見られるものと同じ症状が、行く先々で確認されました。」
ドイツの引退した医学者であり、チェルノブイリの事故の被災地で20年間、子供たちの治療にあたったドアート・ジーデントフ博士が、河合さんとのインタビューを収録したビデオの中で語っています。

ジーデントフ博士はインタビューの中で、アメリカ人の同僚であるウィスコンシン大学医学部の家庭医学・公衆衛生学の専門家であるジェフリー・ピーターソン博士とともに、日本政府が公表した福島医科大学の調査について、痛烈に批判しました。
その見解は橋本医師のものとほぼ一致しています。

実際に現れている症状のうち、どれが福島第一原発による放射性物質が原因となっているか、それを判断するにはまだ早いと断ったうえで、ピーターソン博士は初期治療の専門家である医師も参加した上で、幅広い調査を行う必要があると指摘しました。
「被災地の人々に向かって『心配する必要などない』と話すことに、良いことなど何もありません。地元の人々が抱く懸念には、はっきりとした根拠があり、国際社会はそのことを証明済みなのです。」


権利に関する問題を扱う国連の『健康を守る人間の権利に関する特別報告官』のアナンド・グローバー氏は、11日間にわたる日本国内での調査の後、11月26日月曜日に声明を発しました。
その中でグローバー氏は、日本政府に対し、もっと広範な日本国民に対する放射線被ばくに関する健康調査を実施するよう求めました。

完全に独立した権限を持つグローバー氏は来年6月、国連人権委員会に詳しい報告書を提出する予定ですが、日本滞在中に日本政府を含めた福島第一原発の関係者、医療関係者、市民団体や被災地の住民たちから直接聞き取り調査を行いました。

グローバー氏はさらに、被災地で放射線を被ばくしてしまった住民たちが、「今後に影響を及ぼすどのような決定に対しても、発言することを許されなかった」ことに懸念を表明し、今後は影響を受けたと思われる住民も「実施される対策、放射能汚染実態の監視、そして責任の所在を明らかにする」プロセスに参加させられるべきだと、強く訴えました。

社会の様相が一変してしまった3.11の後、様々な事態が進行する中、懐疑的にならざるを得なかった市民たちは、自分たち自身で身を守る算段を始めました。


災害以降、その生活がどう変わったのか尋ねられると、河合さんはハンドバッグの中からデジタル表示式の一本の棒状の器具を取り出しました。
「これはガンマ線の量を計測する器械です。」
テレビの料理番組で、棒の形をした素材を説明するシェフのような口調で、彼女がこう語りました。
「今では誰もが、一個は持ち歩いています。価格は5,000円ほどです。」

http://www.ipsnews.net/2012/11/in-post-fukushima-japan-civil-society-turns-up-heat-on-officials/
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以下のニュース、「発見が遅れて」2週間以上掲載が遅れてしまいましたが、本当でしょうか?!
国内のニュースでは見た事が無いと思うのですが…
しかし、掲載元のサイトにはきちんと取材された動画が公開されています。

とりあえず翻訳し、掲載します。
関連する記事があるかどうか、数日をかけ確認します。

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【東京電力・柏崎刈羽原子力発電所、2013年4月に再稼働を予定】

ユーロニュース 11月13日


日本にある世界最大の原子力発電所である柏崎刈羽原子力発電所で、巨大な防波堤の建設が開始され、7基ある原子炉の内、少なくとも1基の原子炉を2013年4月に再稼働させるべく、準備が進められています。

日本国内の原子力発電所は20か月前に発生した福島第一原発の事故により、いったんはすべてが停止させられました。
事故の発生により、原子炉の再稼働に対する国民の反対も強くなっています。

「津波そのものの威力を削ぐことも大切ですが、たとえ想定している以上の津波が襲い、電源が失われてしまっても、冷却水を原子炉に送り込むことが出来なくなり、福島第一原発のような事故が起きないように、私たちの新しい計画はこの点について考慮済みです。」
東京電力柏崎刈羽原子力発電所の、荒井史郎所長代理がこのように述べました。

日本はすでに大飯原発の再稼働を実施し、これに対する反対運動が毎週のように行われています。
地質学者も日本政府は福島第一原発の事故から、何の教訓も学んでいないと批判しています。
専門家は大飯原発は活断層の上に位置しており、もし巨大地震が発生すれば、もう一度福島第一原発のようなメルトダウンが起きる可能性が高いと警告しています。

※この記事には動画がありますが、埋め込みできないため、以下の元のサイトからご覧ください。
http://www.euronews.com/2012/11/13/japan-restarts-reactor-despite-protests/

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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