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被災地の悲しみ

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所要時間 約 3分

被災地で暮らしていて感じる悲しみのひとつ。それは余震のたび、街が少しずつ壊れて行く事です。
3月11日の震災の後、当然の事ながら被災地ではどこも、再び立ち上がるための様々な作業が始まりました。店舗も少しずつではあっても片付けが進み、営業再開直後は店舗の前にワゴンを並べて商売していた店も、本格的な営業を再会するところが増えて来ました。
オランダの道何より、JR在来各線の復旧・運行再開は、孤立した地区が近隣とつながる事の安堵感を与えてくれました。
そこへ今度は4月7日の大地震です。
仙台市の中ではこの地震で数多くの建物、店舗が本格的に破壊されてしまいました。
道路も大きく陥没したり、地割れができたり。
徐々に回復していたライフライン、電気や水、特にガスの復旧には大きくブレーキがかかり、せっかく再開できたのに、再び不通になった地域が続出。
JR東日本の在来線は再びストップ、新幹線の再開見通しもずれ込んでしまったのです。
それでも4月にはJR新幹線を含む様々なライフラインが復活し、全国から仙台に集合していた「都市ガス開栓隊」の解散式が行われたりしました。
けれども、道路のひび割れは増え続けているのです。
私は震災以来、一時ガソリンが街から消えかかったこともあり、悪天候の日は車で通勤しますが、それ以外は自転車で片道7キロの通勤をしています。途中、仙台市東郊を流れる大きくもない川の両岸に作られた自転車専用道路を走ります。
この道の地割れが余震が起きる度、毎日増えているのです。
今回の地震で東日本が地盤沈下してしまった事はすでに伝えられている通りですが、仙台市内はこのため、市内各所の橋と道路の間に大小の段差ができています。幹線道路と言えど例外ではなく、油断してスピードを出すと車が大きくバウンドしてしまうほどです。仙台市の幹線道路のひとつ、国道4号線も段差の応急修理が終わったと思ったら、震度4の余震が起きたときには、今度は縦に10メートル程の亀裂が入ってしまいました。
こうした亀裂が大小あちこちで増え続け、
「何だかどんどんこわれて行くなァ…」
と、少し悲しくなって来ます。
昨日もそんな事を考えながら、自転車のペダルをこいでいたら、目の前をサッと何かが飛び過ぎていきました。
目で追いかけると、ツバメが一羽、颯爽と空に舞い上がっていきます。
「ツバメ、もういつの間にか春、か…」
被災地の悲しみのひとつ、それは季節の移り変わりが感じにくくなっている事。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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