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【 沿岸の発電所に迫る、海からの脅威 – 次の世代が解決すべき、遠い先の問題ではない 】

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所要時間 約 8分

【 予想される海面上昇により、海沿いの発電所に水没の危険 】
[ 新たな調査により、海面上昇がもたらす危険性が明らかに - 海からの脅威にさらされる発電施設 ]
 
ジョン・ハードル / AOLエネルギー  4月23日

今後数十年の間に予想される海面上昇により、アメリカ国内の発電所、石油精製施設、天然ガス処理工場の危険が高まることが、気候変動について研究を行っているクライメイト・セントラル(アメリカの非営利組織・科学者と科学ジャーナリストにより、主に気候変動に関する調査・研究・発表を行っている)の最新の調査により、明らかになりました。
http://www.climatecentral.org/news/sea-level-rise-threatens-hundreds-of-us-energy-facilities/
 
4月19日にアメリカ議会に提出された報告書の中で、アメリカ国内22州の海抜4フィート(1メートル20センチ)以下の場所にある287の施設で、今後予想されている地球的規模の海面上昇により、水没の危険性があることがわかりました。
 
このうち半数 以上がルイジアナ州にあり、そのほとんどは天然ガス処理工場です。フロリダ州、カリフォルニア州、ニューヨーク州で水没が予想されている10か所から30か所の施設のほとんどは発電所ですが、テキサス州とニュージャージー州では、石油と天然ガスの複合処理施設も水没の危険があります。
 
すべてを集計すると130の天然ガス処理工場、原子力発電所を含む96の発電所、そして56の石油精製・天然ガス処理工場が海抜4フィート以下の場所にあることが、調査により明らかになりました。
5フィート以下までにすると、その数は328施設に達します。
 
さらに報告書は、55か所の施設ではその位置が極端に低いことから、気候変動により水没する危険性が2倍ある、としています。
そして2030年までに海抜4フィートの高さまでの水没が発生する危険性は55%に達すると語っています。そして海抜5フィートの位置にある施設が2050年までに水没する危険性は41%と算定しています。
 
ただしこの予測は防潮堤や、各施設ごとの防波堤のあるなしは考慮していません。
しかし防潮堤などがあっても、新たな水面の高さを下回る場所にある施設は、大雨が降った場合にはたまった雨水を海に配水することが物理的に不可能になるため、より一層水没の危険性が高くなる、と警告しています。



▽ 極地の氷の融解は早まる可能性



海洋温度の上昇と北極南極を覆っている氷の融解により引き起こされる海面上昇は、温室効果ガスの排出量の増加に伴い、この21世紀に加速すると予想されます。
2100年までに海洋は、現在の高さから20~80インチ(約50cm~2メートル)上昇すると予測されると、この報告書は述べています。


「海面上昇の危険性は差し迫った、深刻な問題です。」
報告書の執筆者の一人であるベン・シュトラウス博士がアメリカ上院エネルギー・天然資源委員会で語りました。
「これは次の世代が解決すべき、遠い先の問題ではありません。
上昇する海面は徐々にその速度を早めて数百万人のアメリカ人に影響を与え、建物やインフラへの損害額は数十億ドル(数千億円)の規模に膨らむでしょう。」


「水没の危険に加えて、海面上昇はまた、浸水エリアから水を抜くための排水設備を稼働させ、塩分を抜くための作業を要求することになります。そして高温のため空調を強化せざるを得なくなり、これらのために必要になるエネルギーは膨大なものになることが予想されます。」
フロリダ海洋大学の気候変動イニシアティヴ(アメリカで立法のための提案活動を行う機関) のレナード・ベリー博士が上院の公聴会でこのように語りました。

「フロリダのように低地が多い州において電力需要が増加した場合、従来の送電網では対応できない可能性があります。したがってこれからの電力需要に対しては太陽光、バイオマス、あるいはメキシコ湾流を利用した潮力発電などの再生可能エネルギーで対応する必要があるかもしれません。」



アメリカ航空宇宙局 – NASAのチーフ・サイエンティストで あるワリード・アブダラティ博士は、世界の海面上昇はこの30年間、1年に3.1ミリずつ上昇しており、21世紀末まではさらに20cmから2メートル海面が上昇する、と上院の公聴会で発言しました。


「今世紀末までに起こり得る1メートルの海面上昇は、人間の生存と経済活動に著しい影響を与えるとともに、地球規模の社会的・政治的安定性に影響を及ぼすことになるでしょう。」
 
http://energy.aol.com/2012/04/23/energy-plants-at-risk-from-rising-seas-report-says

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この原稿を読んで思い至るのは、日本の原子力発電所がすべて海沿いに立地していることです。
現在、福島の教訓から想定される津波の高さについて見直しが行われ、日本中の原子炉で防潮堤のかさ上げ工事などが行われています。
しかし、この記事にあるように海面が上昇してしまえば、防潮堤などの「対症療法」では対応できなくなることも予想されます。

昨日ご紹介した『脱原発宣言』後のドイツ社会の発展を見れば、原子力発電にこだわり続ける理由はますます希薄になっているはずです。

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巨大流星『ヴェスタ』地球に接近
           
アメリカNBCニュース 5月10日

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現在地球に接近中の流星に関する話題をお伝えします。
アメリカ航空宇宙局NASAの 衛星『夜明け』は流星としてはかなり大きめのヴェスタの周囲を回りながら観測を続けていますが、この度送られてきた情報によれば、それが 巨大な岩のような形状をしており、流星というよりは小惑星と呼ぶ方がふさわしいことがわかりました。
ヴェスタは火星と木星の間にある流星帯に含まれ、アリゾナ州程の大きさがありますが、凹凸の激しい表面に覆われています。
地球上では科学者がこの二、三週間、ネバダ州とカリフォルニア州の上空でヴェスタが明るい光跡を描いて飛んでいることを確認しており、地球の大気圏との接触によって表面が破壊され、ミニバンサイズの隕石が飛び散った模様です。

 

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