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【 福島の悲劇に、このまま幕を下ろして良いのだろうか?! 】[アルジャジーラ]

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所要時間 約 6分

日本、次に人々を打ちのめす福島第一原発の余波
ガン発生の潜在的脅威を含む、福島の子供たちへの長期的影響とは?
人類史上最悪の悪夢、チェルノブイリ、スリーマイル、そしてフクシマ
わが子の姿を求め、汚染された浜辺をさまよい続ける男性

101 East(イースト)/ アルジャジーラ 2014年1月10日

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101イーストは2011年に発生した東日本大震災による、ガン発生の潜在的脅威を含む福島の子供たちへの長期的影響について調査を続けています。

2011年3月11日に地面が激しく揺さぶられ、信じられないほど高く盛り上がった海面が福島県沿岸の町を次々とのみ込んでいきました。
この時の地震と津波は、人類史上最悪の悪夢であるチェルノブイリとスリーマイル島事故と同義語になった、福島第一原子力発電所の事故を引き起こしました。

かつては広々とした場所に広がっていた豊かな街並みは今日、地球最後の日を描いたSF映画さながら、荒廃したゴーストタウンへと劇的に変わってしまいました。
日本は国家を挙げて再建に取り組んでいますが、人々は福島第一原発の事故から3年近くを経た今も、危機的状況は決して終わってはいない、そう語っています。

破壊された無残な姿をさらす福島第一原発を取り囲むようにつして広がる砂浜は、それ自体ひどく汚染されていますが、誰もいないその砂浜で一人の男性が孤独な作業を続けています。

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5階ほどの高さがある津波が2011年3月、男性が住んでいた大熊町一帯に襲いかかった後、彼の7歳の娘さんはたった一人の行方不明者となりました。
当局はずいぶん昔に彼女を探すのをあきらめました、しかし、木村憲雄さんはあきらめることはありませんでした。
これからも決してあきらめることは無いでしょう。
木村さんが娘さんを探し出せる可能性はもはや限りなく低いものになりましたが、手掛かりを求め、彼は足を引きずるようにして海辺をさ迷い歩いています。

いくつかの手がかりの中、木村さんが見つけた有力な手がかりは亡くなった娘さんが履いていたという靴だけでした。

立入禁止区域から離れた場所にある民間の病院で、大勢の子供たちが両親にしっかりと手を握られ、検査の順番を待っています。
彼らが願うことはただ一つ、医師が子供たちの体内に甲状腺がんの発症を確認しないように、その事だけです。

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医療機関に対し県が依頼したことによって始まった検査により、福島県の子供たちの間に甲状腺がんの発症率のただならぬ上昇が確認されました。
検査を受けた200,000人の子供たちの中、これまでに甲状腺がんの発症が確認されたのが18人、他に25人が発症を疑われています。

放射線の専門家や県の医療関係者などは、子どもたちの甲状腺がんの発症と福島第一原発の事故により環境中に放出された放射性物質との因果関係を中々認めようとはしません。
しかしながら、深く関与していると考えるべきでしょう。

かつてチェルノブイリの事故の後、5年間に渡り子供たちの甲状腺がんの手術を行った外科医である菅谷昭氏は、福島県内の子供たちの甲状腺がん発症率の急上昇を、深刻に懸念すべきだと語ります。
菅谷氏はチェルノブイリで放射線が子供たちにどれほどの被害をもたらしたか、その事を身をもって現場で体験しました。

これに対しロンドン王立カレッジのガンの分子病理学の専門家であるジェラルディーン・トーマス教授は、そうした懸念には根拠がなく、日本の母親たちに妊娠中絶を含む不必要な選択をさせることになったと語りました。

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心配なのは子供たちの事だけではありません。
農家を営む樽川和也さんは、収穫した農作物が放射性物質によって汚染されているのではないかと懸念しています。
そして食物連鎖の中に放射性物質が入り込んでしまうことにも、懸念を深めています。

樽川さんが収穫した作物は政府の放射性物質の安全基準をクリアしたかもしれません。
しかし樽川さんの心の中では、人としての良心が熱く燃えています。
樽川さんは、政府の安全基準は妥当性を欠くものであると考えています。

日本を襲った巨大地震と津波、その長期にわたる影響とは何でしょうか?
101イーストは、次に日本の人々を襲うことになる原子力事故が引き起こした痛みと恐怖の波について、これからも調査を続けます。

http://www.aljazeera.com/programmes/101east/2014/01/japan-next-wave-2014167595472513.html
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年端もいかぬ子供たちに
「ガンになるかもしれない…」
という恐怖を味あわせる事を何だと思っているのでしょうか?
福島第一原発の事故ではそれが「発症割合」という統計の話にされてしまい、子供たちの恐怖やその家族の方の心配などは「集計対象外」にされてしまっています。
その事自体、「非人間的」だし、「最先進国」にあるまじき姿だと思います。
これが「美しい国」の姿なのでしょうか?

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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