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放射能汚染の北アメリカ海岸への『襲来』、その監視を続ける科学者たち[インデペンダント]

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所要時間 約 9分

福島第一原発の汚染水は、太平洋を越えてやって来るのか?
日米のの各政府機関は、なぜこの問題を黙殺し続けるのか?

カシュミラ・ガンダー / ザ・インデペンダント(英国) 2月25日

ウッズホール02
福島第一原発の事故により太平洋に流れ込んだ放射能汚染水が北アメリカ沿岸にまで到達するのかどうか、その結果はこれからの2ヵ月間で明らかにされます。

これまで確認されたのはカナダ沿岸でごく微量の放射性物質が確認されましたが、福島第一原発から東流する汚染物質の北アメリカ海岸への到達はこれから本格化するものと予想される、英国BBC放送がこのように伝えました。
2011年に発生した福島第一原発の事故では3基の原子炉がメルトダウンし、太平洋に放射性物質が流れ込みました。

カナダのベッドフォード海洋科学研究所の科学者たちは、2011年の福島第一原発の事故発生以来、バンクーバーからブリティッシュ・コロンビアに到る約2,000kmの海岸線に沿って、水の分析を続けてきました。

2013年6月には、調査を行ったすべての観測点において放射性セシウム-137と134が検出されました。
しかし調査にあたっている科学者は、今後放射線量が増加することになっても、その値は国が定めた安全基準内に収まる見込みであると強調しています。

03 Spiegel
今回の研究にあたった科学者は、放射能汚染水がどのように流れ込むか予測検証の結果、2つのモデルを想定し、それを地図上に表現しました。

一方の場合、海水1立方メートル当たり、最大で27ベクレルの汚染海水が、2015年中頃までにカナダ沿岸に到達すると予測しています。
しかし、もう一方のケースでは、1立方メートルにつきおよそ2ベクレル以内の汚染に留まるとしています。

ベッドフォード海洋科学研究所のジョン・スミス博士は現在行われている海洋調査により、いずれの予測が現実に近いか、明らかにされるに違いないと語りました。
2014年ハワイのホノルルで開催された海洋科学者会議では、記者団に対し次のように強調しました。
「いずれの場合であっても、セシウム137について飲料水1立方メートル当たり10,000ベクレル以下と定められているカナダの安全基準を完全に満たす数値であり、環境に対する脅威、人体に対する放射線の影響はほぼ存在しません。」

この会議の福島第一原子力発電所問題に関する作業部会に参加したウッズホール海洋科学財団のケン・ビュッセラー博士は、アメリカ西海岸において放射線量の測定を行うため、市民たちが積極的に参加している状況について語りました。

02 Spiegel
市民運動のメンバーは、アラスカ州、ワシントン州、カリフォルニア州、そしてハワイで放射能検査を行うため、定期的に海水サンプルの収集を続けています。
これらの調査ではセシウム-134は検出されませんでしたが、セシウム-137は1950年代、1960年代に行われた核爆弾の爆発実験によるものが、すでに環境中に存在します。
しかしビュッセラー博士は、福島第一原発が放出したセシウム-134、セシウム-137が間もなくアメリカ西海岸に到達するのは避けられないとみています。

アメリカの各政府機関はどこもこの測定・調査を行なおうとしないため、ビュッセラー博士は測定結果をウェブ上で誰でも確認できる市民による調査プロジェクトを立ち上げ、個人の寄付を募りながら詳細な調査を行なおうとしています。

「私たちが今取り組まなければならないことは、調査結果を体系的に整理することです。ジョン・スミス博士により、海水1立方メートル当たり30ベクレル前後の汚染水が到達することが予想されている以上、手をこまねいているわけにはいかないのです。」
ビュッセラー博士はBBCの取材にこう答えました。
「予測される数値に10倍の差がある点については、興味深いものがあります。しかしもし汚染がその最大の数値に近づけば、その分懸念も大きくなります。私個人の見解としては、人間の健康にとって1立方メートル当たり30ベクレル前後の汚染は許容できる範囲を超えています。」

福島第一原発遠景
これについてスミス氏が次のようにつけ加えました。
「原子炉の多くが海岸沿い、あるいは河畔に立地しています。セシウムその他の放射性物質が海や河川に流れ込んだ場合の結果について、その誤差を10倍以内に収めるためには、詳細な調査を行い、精密な資料を作り上げる必要があります。」
「それ以上の誤差が出るようでは、住民や環境を守ることはできなくなります。」

http://www.independent.co.uk/environment/radioactive-water-travelling-from-fukushima-power-plant-being-measured-by-scientists-9152611.html?origin=internalSearch
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翻訳し終えて、ちょっと微妙な内容、すなわち何に力点を置いた報道なのかつかみにくい記事でした。
ご紹介するかどうか迷いましたが、福島第一原発に関連する記事については、この【星の金貨】は『網羅性』をひとつの基準としていますので、あえてご紹介することにしました。

3年目の3月11日が近づき、関連する記事も増えてきました。
今朝も地元紙には第一面に福島第一原発に関する記事が掲載されています。( http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201403/20140307_63016.html )
【星の金貨】でも、次週から海外の特集記事の翻訳をご紹介する予定です。

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【 今月の傑作宇宙写真 】〈2〉

アメリカNBCニュース 2月28日
(掲載されている写真をクリックして大きな画像をご覧ください)

宇宙9
満月の上を飛ぶムクドリの大群、2月13日、南イスラエル。(写真上)

オーロラとトナカイ。2月19日、ノルウェー。(写真下・以下同じ)
宇宙10
2月10日火星、探査車キュリオシティが車載カメラでとらえた、自身がつけたわだち。
右後方にディンゴのギャップと名づけられた山地の切れ目が見えます。
宇宙11
2月11日国際宇宙ステーションの『希望』研究モジュールから、ロボットアームを使って軌道上に打ち出される2機の小型衛星。
同ステーションから軌道に乗せられたこのような小型衛星は、すでに24機を超えました。
宇宙12
2月14日ロシア、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で、トルコの通信衛星を積んだロシア製プロトンMロケットの近くに座りこむラクダ。
宇宙13
2月7日NASAが公表した国際宇宙ステーションから撮影された三日月の写真。
地球の大気圏にあるガスやチリなどの層がプリズムの働きをするため、こうして月全体の姿をとらえることが出来るのです。
宇宙14
NASAのカッシーニ宇宙船の広角カメラが約256万マイルの距離からとらえた土星の姿。
有名な六角形の雲模様が、土星の北極圏にはっきりと写しだされています。
この写真は2013年11月23日に得られたデータから作り上げられ、2014年2月3日に公開されました。
宇宙15
宇宙飛行士が国際宇宙ステーションから撮影した、インド洋のモルディブ諸島。2月10日にツイッターで公開された写真に写っている小さな点は前後左右に移動するボート。
宇宙16
ソチ・オリンピックの聖火の熱で歪んで見える満月。2月13日。
宇宙17
http://www.nbcnews.com/news/photo/month-space-february-2014-n40606

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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