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後悔のゴルフ(2)

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所要時間 約 8分

技術的なことに加え、その人の心の持ちようが問われるスポーツ、それがゴルフ。
そのため、この稿を書いているkobajun氏はゴルフでラウンドをしても
「今日は満足した」
どころか
「今日はまあまあだった...」
どころか
「今日は、まあ...」
という日すら非常に少ないのです。
これが例えばテニスだったりすれば、パートナーの肩でもたたきながら
「いい汗かいたね。」
なんてことを言えるのも知れません。しかし、私はゴルフに関する限りこんなセリフは一度も言ったことがありません。
アメリカではラウンドした後、ゴルフコースの池の中にゴルフバッグごと『投げ捨てて』いくゴルファーすらいるそうです。もっともその日のうちに引き上げにくる人が、ほとんどらしいのですが...
ゴルフの何がここまで人を狂わせ、熱くさせるのでしょうか?!
私もずっとこのことを考えてきました。
得た結論は14本ものゴルフクラブを使い分けるところにあるような気がします。
例えば野球のバッター、バントをするのもホームランを狙うのも同じバットを使います。
ところがゴルフでは100ヤード、150ヤード、200ヤードを打つ時では使うゴルフクラブが違います。概ね10~15ヤード刻みでクラブを変えて行きます。
さらにゴルフクラブの商品説明を見ると、必ず書いてあるのが「ミスを最小限にとどめる工夫がなされている」云々。
こうして見れば、ゴルファーひとり一人、至れり尽くせりの道具を持ってコースに現れているはずなのです。
野球でピッチングやバッティングの『フォーム』が大切なように、ゴルフでもボールを打つ時のフォーム(ゴルフではスウィング と呼ぶ方が一般的)がとても大切です。レッスンや練習場に通うのも、ひたすらこのスウィングを良いものにするため、と言ってもいいでしょう。
たどり着くところはパターを除く13本のゴルフクラブを、同じように最も合理的にスウィングできるようにすることです。
そのため最も大切になるのが、よけいな小手先の動きを封じ込めること。
ゴルフは距離の調節と方向取りが命のスポーツ。でもそれは実はコースに13本も持って行く、最新式のクラブがやってくれるのです。
そのため現代のプロ・ゴルファーは、徹底的に合理的スウィングを体に覚えさせ、さらに筋力を鍛えることで身に付いたフォームのパワーアップを図ります。
この道具の進化 + 合理性の追求 + 筋力のアップ = により、近年のプロゴルファーの打球の飛距離の伸びは驚異的レベルに達している、と言われています。
一方情けないのが私のようなアマチュア、中でも練習量そこそこ、月のラウンド数もそこそこ、というアマチュア・ゴルファーです。
まず、道具ですが、ほとんどプロと同じ道具を使っています - ただ、筋力その他が足りない分、簡単にボールが飛ぶようにはなっています。
そして、一番足りないのが合理性。
レッスンなどで一応合理的なスウィングを教えられても、そこに客観的に見ればとんでもないアレンジを加え、「あり得ない」スウィングをしているゴルファーを良く見かけます。
一番多いのはあらゆる関節・筋肉に力を入れてリキム人。体のよけいな場所に力を加えれば、体の動きがぎこちなくなるのが当たり前なのに、結果、最も弱い部分からバランスが崩れて、予測もつかないタマが飛び出し、落胆したり赤面したり...
私の知人はゴルフ練習場で真上にボールを打ち、そのボールがキン・コン・カンと跳ね返ったあげく、後ろの打席の人の足下に「ブスッ!」と突き刺さったそうです。知人は後ろの人に
「あんた...帰れ!危ないから帰ってくれ!」
と言われたそうです。
次が「よくそれでボールが打てるなぁ」という体勢から、手先を器用に舞わせ、無理矢理ボールに当てている人。でもきわめて複雑な動きが組み合わされているので、成功率が低くならざるを得ません。

ここにも後悔している人。マスターズ2011で「3日目まで首位」のローリー・マキロイ。

ここにも後悔している人。マスターズ2011で「3日目まで首位」のローリー・マキロイ。

わたしが驚いた例をひとつご紹介します。
プロの中には打つ直前に、左右の足を少し踏み替えて体勢を微調整し、それからスウィングをする人がいます。プロのそれはゆっくりと静かです。
私が練習場で実際に見た人は、最初に左右の足をバタバタっとし、それが次々繰り返されしかもどんどんスピードが上がり、その早さも騒音も最高調に達した「ダダダダッ」という瞬間、「うっ!」と言ってボールを打つのでした。
「バタバタ、バタバタバタ......ダダダダッ、うっ!」です。
よーく見てみると、足をバタバタさせている間に、体とボールとの距離を微妙に調節しているようです。
でも私自身は練習を少し中断せざるを得ませんでした。
かくいう私もワキが甘くなって左右の振れ幅が極端になったり、手首が折れ曲がったりして、「ブスッ!」や「ダダダダッ、うっ!」という人たちと結果がさほど変わりません。
これらすべて
「ちゃんとできないかもしれない......いや、できないだろう......ゔっ、やばい!」
というためらいやおびえが原因です。
たとえれば、人間、嘘やごまかしを言う時、どうしても早口になるのと同じことでしょう。
こうした「事前敗北心理」にはプロでさえ陥ります。
昨年の全英オープンで石川遼クンを励ましながら一緒にラウンドしたトム・ワトソンはパターが、2008年に全米で最多勝利を挙げたスティーブ・ストリッカーという人はドライバーが、ちゃんと打てなくなる「イップス」という状態に陥っています。それも数年間。
この人たちはプロの中でも『世界のトッププロ』と言われる人達ですから、技術的に未熟ということはあり得ません。
ひとえに心、心だけの問題なのです。
よく言われますが、ゴルフは心を映すスポーツ。
私のゴルフが「まあまあだった...」どころか「まあ...」も無いのは、私の精神が「まあまあだった...」どころか「まあ...」でも無いということ?!
そう思えば思う程、コースに出ると
思いっきり力んで + 手首ガクガク + 脇も甘くなって + おまけに顔まで上がって =
「ファーァァァァァ!」......
スティーヴ・ストリッカーはマスターズ2011で11位。長いドライバー・イップスの後、トッププロの中でも抜群の安定を誇るゴルフをしている。

スティーヴ・ストリッカーはマスターズ2011で11位。長いドライバー・イップスの後、トッププロの中でも抜群の安定を誇るゴルフをしている。


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