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原発より停電という選択 – イタリアで国民の94%が「原発NO!」

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所要時間 約 4分

まず始めに昨日の『後悔のゴルフ〈8〉』の動画の説明で「見事ホール・イン・ワンを決めるシーン」は「もう少しで見事ホール・イン・ワンを決めそうになったシーン」の間違いでした。お詫び申し上げます。

さて、今日6月14日、イタリアで原発存続の是非を問う国民投票の結果が明らかとなりました。
実はこの国民投票には2つのポイントがありました。
(1)国民投票が成立するためには、有権者の50%以上の参加が必要。
(2)反対、賛成、いずれかが50%を超える得票が無ければならない。
ベルルスコーニ政権は(1)の要件が達成されず、国民投票そのものが成立しない事を狙っていた、と言われます。
というのも、イタリア国内の原子力発電所はロシアのチェルノブイリ原発事故の後、国民投票によってすべて停止しました。
これにより20%程の電力不足に陥りましたが、足りない分は隣国フランスから輸入する、という形で補ってきました。
ところが2002、03年頃から電力不足が顕在化し、国内で大規模停電などの問題が発生するようになりました。
そこでベルルスコーニ政権は2008年頃から原子力発電所の業務再開を目指してきたのです。
ところが2011年3月、福島第一原発の事故が発生するに及び、イタリア国民がこの計画に危惧を抱き、今回の国民投票となったのだそうです。

私の住んでいる仙台市は3月11日の東日本大震災の直後から、すべてのライフラインが止まりました。
季節は3月、東京以西の春の暖かさを含む気候と違って、仙台の3月初旬~中旬はやっと冬が終わろうとしている季節。現に大地震・津波の直後に雪が降り出し、被災者を苦しめました。
私の家は数年前に建て替えた際に、『オール電化』にしたため、電気が止まると家事などがすべてできなくなってしまいます。
でもライフラインが全部止まった中で、一番困ったのは電気ではなく、水でした。私は色々と買い貯める癖があり、地震発生直後のペットボトルの在庫は水やお茶が大小あわせて10ケース近くあって、飲み食いには困りませんでした。
困ったのは、洗面や洗い物、そして何よりトイレ用の水でした。
結果的に電気は4日、水道は10日程で回復しましたが、いざという時は電気よりも水源の確保、ということが今後の新たな課題となりました。

今日の日本国内の報道では、福島第一原発の事故によって汚染されてしまった乳牛の生乳を、毎日捨てていた酪農家の男性が自殺したことを伝えています。
精神的にも、経済的にも追いつめられていたのではないか、と周囲の人は話しているそうです。

イタリアの国民投票の結果は有権者の50%以上が参加して「成立」、投票結果は94%の人が原発再開に反対し、ベルルスコーニ政権はイタリア国内における原発の再稼働を断念しました。
イタリアの人々は、自殺してしまった日本の酪農家のような悲劇が続けて起きる事は、回避した事になるのだと思います。

今日はイタリアのオペラ歌手、プラシド・ドミンゴ氏がニューヨークで同時多発テロの犠牲者のために歌ったシューベルトの『Ave Maria』を、福島第一原発の事故が間接的原因となって亡くなられた方々に捧げます。

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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