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シリア「アサド体制の崩壊は近い」ロシア政府高官

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所要時間 約 10分

ロシア外務副大臣 : 反政府側の制圧地区が拡大、アサド政権崩壊の可能性は『否定できない』

アルジャジーラ 2012年12月13日

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動画[廃墟の都市アレッポ]アメリカNBCニュース 12月13日

かつては繁栄を極めた地中海の要衝アレッポ。現在では病院ですら、人目を避けて治療を施さなければならない。
アメリカNBCニュース、リチャード・エンゲルのリポート。

政府軍の攻撃の犠牲になった反政府側兵士たちの葬儀で、慰められる7歳のワリッド。彼の父親は政府軍に連行された後死体で発見され、母親は行方不明のまま。

政府軍の攻撃の犠牲になった反政府側兵士たちの葬儀で、慰められる7歳のワリッド。彼の父親は政府軍に連行された後死体で発見され、母親は行方不明のまま。


シリア政府と戦闘を繰り広げる反政府軍の制圧地域が徐々に拡大し、このままではバシャル・アル・アサド大統領政権の崩壊は避けられない可能性があると、中東情勢を担当するロシアの特命使節が語りました。
13日木曜日にミハイル・ボグダノフ外務副大臣との会談を行った、NATO軍の最高司令官が明らかにしたもので、同司令官もアサド政権は『崩壊に瀕している』と語りました。
ボグダノフ副大臣は、必要な場合はシリア国内のロシア市民を避難させるべく、計画を作成中だと語りました。
「状況を見て判断しなければなりません。」
ボグダノフ副大臣はロシアの国営放送RIAの取材に対し、こう答えました。
「シリアの現政権の国内の掌握能力は、低下の一途をたどっています。」
「残念ですが、シリアの反体制勢力の勝利の可能性は、否定できなくなりました。」

同副大臣の見解は、ロシアがすでにアサド政権の崩壊に備えて、準備を始めたことを明確に示すものです。
反政府勢力は、2011年3月に始まった今回の内戦で、アサド政権側の攻撃により市民を含め40,000人以上が犠牲になったと主張しています。

ロシアは国連安保理事会がシリア政権に対し、非難決議や制裁決議が行われないよう側面からの援護に努め、アサド大統領を政権の座から追うように求める西欧社会の圧力に抵抗してきました。

ヤバル・アル・ザウィーヤの山地にある農園で、政府軍の狙撃兵から身を隠す反政府勢力の兵士。

ヤバル・アル・ザウィーヤの山地にある農園で、政府軍の狙撃兵から身を隠す反政府勢力の兵士。


▼ 近づく政権崩壊

NAT軍の総司令官は木曜日、シリア政権の崩壊は間近だとする見解を明らかにする一方、アサド政権が一般市民に対する攻撃にスカッド・ミサイルを使用している嫌疑がある事について非難しました。
「私は、ダマスカスのアサド政権は、今まさに崩壊に近づいていると考えています。」
と、アンダーズ・フォー・ラスマッセン司令官は、ブリュッセルの本部でオランダのマーク・ラッテ首相と会談した後、記者団にこう述べました。
「あとは、時間の問題だと思っています。」

司令官はさらに、シリア政権側が自国民に対する攻撃にスカッド・ミサイルを使用しているとする報告がある事について、「国民の命を何とも思っていない」証拠だと非難しました。

これに対しシリア外務省は同じ日、反政府勢力に対するスカッド・ミサイルの使用の事実を否定しました。

パン屋の店先で行列を作る女性たち。イドリブ近くのマーレド・イスリーン、12月12日。

パン屋の店先で行列を作る女性たち。イドリブ近くのマーレド・イスリーン、12月12日。


▼ 情勢に変化は無い

シリア情報相はロシア政府との同盟関係に触れ、同盟関係は揺るぎないものだと主張しました。
アル・ゾービ情報相は「ロシア政府の立場が、いささかも揺るぎが無いことを確認」したと述べ、さらにアメリカ政府の態度もロシア政府のそれに近づきつつあると語りました。
「例を挙げるなら、アメリカ政府は反政府勢力の中のジャブハット・アル・ヌスラを、テロリスト・グループのリストに加えたが、これはロシア政府と見解を同じにしたことを意味する。」

10日月曜日オバマ政権は反政府勢力の中のジャブハット・アル・ヌスラをテロリスト組織と断定しました。
これは改めて組織された反政府勢力連合側の指導者にとっては大変心外なことであり、アサド政権に対する戦闘で最も成果を上げたジャブハット・アル・ヌスラをテロリスト集団と認めることを、公式に拒否しました。

トルコとの国境にあるアザズの難民キャンプでたき火を囲む子供たち。12月9日。

トルコとの国境にあるアザズの難民キャンプでたき火を囲む子供たち。12月9日。


▼ アサドへのオファー

シリアの新しい指導者は、反政府勢力が首都ダマスカスに向け攻勢を強める中、ここまで来ればシリアの人々はアサド政権打倒のため、国際的な軍事面での介入をもはや必要とはしていない、とロイター通信に語りました。

首都ダマスカスのイスラム王朝の系譜をひくムアズ・アル・ハティブは、アサドが政権を放棄してシリアを出国する提案について検討する余地はあるとしていますが、絶対の条件が整わない限り、いかなる保証も与えられないと語りました。

ハティブは12日水曜日夜、モロッコで反政府勢力の代表とともに、西側諸国とアラブの主要国首脳との会議に臨んだ後、こうした見解を明らかにしました。
モロッコのマラケシュで開催された『シリアの同朋』会議では、100か国以上が新たに組織された反政府勢力の連合をシリアの『正当な代表』と認定し、同勢力に対する大規模な援助の途を開きました。
「シリア国民が最も悲惨な状況下にあった時、人々はあらゆる機会に国際社会に対し軍事介入を行うよう求めました。」
ハティブがこう述べました。
「しかしシリア国民はもうこれ以上、失うものはありません。シリア国民は自分たちの手で問題を解決したのです。もはや軍事面における国際社会の援助の手は必要ありません。」

ハティブはアサド大統領については、こう語りました。
「彼がシリアという国家、ましてやシリアの人々の命について、どのような権利も持ってはいないことを理解するよう望むのみです。彼にとっての最良の選択、それは直ちに大統領を辞任し、国民の生き血をすすることをやめることです。」

アルジャジーラ提供の映像へのリンク :
http://aje.me/12nnlM8

掲載記事のURL :
http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2012/12/20121213142754845349.html
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【 シリア・アレッポ、前線の後方で 】

アメリカNBCニュース 12月13日

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アレッポ市内で政府軍と20ヤード(18m強)をはさんで対峙する反政府勢力の兵士たち。狭い通りを挟んでのにらみ合いはこう着状態が続き、進も引くもままならない状態が続く。時には政府軍兵士と言葉を交わすこともあるという。

121511
アレッポ市内のダル・アル・シファ病院。反政府勢力の兵士の話では、反対派の人々の治療をしたという理由で政府軍の攻撃を受けた。
NBCスタッフはアレッポ市内で現在も機能している病院の撮影を禁じられた。理由は政府軍は海外メディアの報道写真を使って場所を割り出し、攻撃を加えてくるからだという。
ダル・アル・シファ病院はすでに使われていないため、撮影を許可された。

121513
頭に着けた懐中電灯で、政府軍の狙撃兵に撃たれた反政府側の兵士を治療する看護婦。NBCのスタッフは、大勢の負傷者がこの病院での治療を断られ、別の病院へ向かう様子を目撃した。

121514
シリア最大の商業都市アレッポの爆破された中学校の校庭に空いた巨大な穴。
生活基盤を徹底的に破壊し、反政府勢力への市民の反感を煽るという目的のもと、バッシャール・アサド率いる政府軍は学校も集中的に破壊した。
前回NBCの取材陣が訪れた際は、この学校は政府軍の臨時指揮所として使われていた。

121515
バッシャール・アサドの父親、故ハフェズ・アサド大統領の肖像写真が載った教科書が破壊された学校の中に落ちていた。

121516
ユネスコの世界遺産に登録されたアレッポ市内の古代の城壁や門、旧市街地などもすべて弾痕だらけになってしまった。

 

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