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実録『トモダチ』作戦・第1部[第3回]米国防総省が明らかにする日本の汚染

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所要時間 約 10分

『トモダチ』作戦医学記録簿により公開された、東日本各地在住者の実際の被ばく線量
アメリカ国防総省の綿密な調査結果、『トモダチ』作戦医学記録簿

ロジャー・ウィザースプーン / ハフィントン・ポスト 2013年1月31日

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ヴァーモント州選出の上院議員であり、上院退役軍人問題委員会の委員長を務めるバーニー・サンダースの発案より作成が決まった『トモダチ』作戦医学記録簿は、約2年をかけて編纂され、2012年末に完成しました。
編纂に関わったのは国防総省、エネルギー省、退役軍人援護局です( http://bit.ly/14ABPuj )。

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※各地の累計被ばく線量の計算方法(訳者)
上記URLをクリックすると、下記の画面が表示されますので、右側中ほどにある[View Dose Estimates(被ばく線量の積算値を見る)]青いボタンをクリックしてください。
アメリカ国防総省が作成したインタラクティブ地図が表示されます。
その中で自分が住んでいる場所近くにプロットされた書類マークをクリックし、現れた吹き出しの一番下、『Dose Information : Adult』の『Adult』の文字をクリックします。
するとその地区の『トモダチ』作戦医学記録簿が表示され、1ページ目の中ほどに「Whole Body Radiation Dose・外部被ばく線量」と「Thyroid Radiation Dose・甲状腺被ばく線量」(2011年3月12日~5月11日までの60日間の累計被ばく線量)が表示されます。

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次に別サイト、【ブラウザで動く放射線・放射能の単位換算ツール(簡易)】( http://hp.vector.co.jp/authors/VA047235/radiation.html )のページを開きます。
『トモダチ』作戦医学記録簿に掲載されているのは60日間の累計被ばく線量なので、表示されている数値を1440(24×60)で割り、その値を[数値]の欄に入力し、[単位]のプルダウンメニューから[○ Rem/h(レム/時)米国など]を選び、その下にある[換算]のボタンを押します。
すると、ページ左下半分に、各単位の被ばく線量が表示されます。

ただしの『トモダチ』作戦医学記録簿には、「この線量は24時間戸外に居て、積極的に体を動かし続けていた場合」という注釈があり、実際の被ばく線量はこれより低くなると考えられる、と記されています。

また、17歳以下の被ばく線量については、静岡県など閲覧できる場所、仙台市などのように閲覧できない地区があります。

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この記録簿は、放射線被ばくを受けてしまった人々について、その後の長期間、どのような影響が現れるかを検証する医学上の基礎資料とするため、徹底的な調査を行い作成されました。
福島第一原発の1号機から4号機が数カ月間、大気中、そして海洋中に放出した放射性物質、特に放射性ヨウ素とセシウムの影響について明らかにする目的がありました。

『トモダチ』作戦医学記録簿は調査の綿密さにおいて、他に例を見ない資料になりました。
国防総省が担当した放射線被ばくについて検証した252ページの部分を見てみましよう。ここでは福島に近接する地区はもちろん、被ばくした可能性がある日本の米軍基地関係者70,000人について、担当する仕事、当時の風向きによる被ばくの程度、気象条件、性別、身長、体重、そして年齢ごとに、どのような症状を発症したか記録されています。
そして子供たちに関する項目では、被ばくに対する影響の度合いが年齢によって異なることを考慮し、6つのグループに分類されることになりました。

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さらに『トモダチ』作戦医学記録簿は「8,000人について、内部被ばく放射性物質量の調査を行い、その結果と被ばく線量の因果関係についての検証も行われました。

しかし、最終的に国防総省は、この外部被ばく線量と甲状腺被ばく線量の積算上限値は、より一層厳しい検証に耐えられるだけの厳密さには欠けていると結論しました。

海軍の広報を担当するマシュー・アレン大尉は、書面による声明の中で、以下のように述べています。
「国防総省は被ばく累計線量の正確さに高い信頼を置いています。今回の結果を得るについては、環境・条件について、詳細な定義づけを行っています。すなわち60日の間、放射線量が上昇する環境下で一日24時間戸外で生活し、常に運動し続けることにより普段より呼吸回数が多くなっている、と定義づけているのです。」

「『トモダチ』作戦医学記録簿が公表した累計放射線量については、退役軍人問題委員会の放射線被ばくの専門委員、そして全国放射能防護測定委員会による綿密な検証が行なわれました。
両者とも計算方法の妥当性と、得られた結果の正確性について合格点を与えています。加えて日本政府、世界保健機構(WHO)による計算結果とも整合性があります。」

国防総省の広報担当のシンシア・スミスは、国防総省が下した結論について、日本国内に展開していたアメリカ将兵は深刻な汚染は受けていない、と語りました。
「2011年3月11日以降、あるいは福島第一原発で事故が発生し放射性物質の放出がはじまってから、日本の本州、あるいは近隣にいたアメリカ軍関係者で、精密な健康調査を必要とする人間はいませんでした。」

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しかし当時日本に居た男性、女性、そして子供たちについて、今後継続的な調査を必要とする程大量の放射線は放出されていないとする国防総省の最終的な判断に対し、疑義を唱える人々もいます。

「放射性ヨウ素や放射性セシウムなどの放射性物質は、均一均等に拡散するわけではありません。」
「ホットスポットと線量の低い場所があります、自分が線量が高い場所にいるか、低い場所にいるか、把握している人は誰もいません。そして個人ごとに異なる被ばく線量を、正確に把握できている人もいません。そしてこれまで口にした飲料水や食料品の、放射線量の累計データを持っている人などもいるはずがありません。」

すべてのグループに対し、2、3のデータポイントを設定して調査を続ける海軍のこの調査方法は、現在とり得る最良の方法だと思います。
彼らは様々な方法を取る事ができますが、目下時宜を得た最良の方法だと言えるでしょう。
夜間の撮影を可能にする、ストロボを使った撮影方法に似ています。
ストロボが光るたびに、あなたは夜間でもポイントポイントで撮影を続けることが可能です。」

「しかしその方法であなたは、闇に覆われている全貌を明らかにすることが出来るでしょうか?」
〈第1部完・第2部に続く〉

A Lasting Legacy of the Fukushima Rescue Mission: Part 1 Radioactive Contamination of American Sailors
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米国防総省の地図には、私がずっと暮らしている仙台のデータも記載されています。
私はその値、事故発生以降2カ月間の外部被ばく線量が7ミリシーベルト、甲状腺の被ばく線量が70ミリシーベルトという数値を見て、ショックを受けました。
甲状腺の被ばく線量が結果的に外部被ばく線量の10倍になるなどという事は、この資料を見るまで知らなかったからです。

これでは子供たちが危ない!

心の底から恐怖を感じました。
と同時に日本の原子力行政に対し、言いようのない怒りを感じました。

【 実録『トモダチ』作戦 】第1部の掲載は今日で終了し、次週25日月曜日から【 実録『トモダチ』作戦 】第2部「東京電力、日本政府の官僚は、汚染されてしまった人間の苦しみ、怒りを知れ!」の掲載を開始予定です。

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【 人々を驚かせた、新法王のぶっつけ本番 】

アメリカNBCニュース 3月17日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

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新法王に就任したフランチェスコ一世は、17日日曜日聖ピエトロ広場に集まった150,000人を前に、慣例を破って草稿無しの即興の講話を行いました。

この日の朝早く、彼はバチカン宮殿側面入口から突然姿を現し、居合わせた市民たちと交流しました。
予定されていなかった新法王の出現に、広場に居た市民たちは文字通り飛び上がって喜び、たちまちのうちにその周囲に何重もの人垣ができました。

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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