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写真集【 CIWEM 世界環境写真家大賞2013 】 作品展〈 後篇 〉

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所要時間 約 7分

都市居住者が、地方居住者の数を上回ってしまった地球。格差拡大の危険な状況に向かうのか?

ザ・ガーディアン(英国) 4月10日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

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[環境が生んだ難民]「最後の幻想」アレッサンドロ・グラッサニ
ひとりの子供がモンゴルの首都ウランバートルにあるゲル(遊牧民族の移動式居住用テント)地区を歩いています。
モンゴルでは極貧のため、数多くの子供たちが学校に通う事すらできません。
2008年は地球にとって、引き返すことのできない転換点となりました。
地球の歴史上初めて都市居住者の数が、地方に住む人の数を上回ってしまったのです。
このため地球温暖化が一層進むことになる一方、これから数十年の間、都市の貧困層は抜き差しならない危険な状況に追い込まれていく可能性があります。

[環境が生んだ難民]「最後の幻想♯6」アレッサンドロ・グラッサニ(写真下・以下同じ)
モンゴルの首都ウランバートルの自宅で3歳の息子とともに、ゲルの中に横たわるエルデヌ・ツヤ。
彼らはぎりぎりの生活を送っていますが、飼っているヒツジたちとともに、冬の間より一層厳しい環境の中で生きていかなければなりません。
GRD10
[環境が生んだ難民]「最後の幻想♯7」アレッサンドロ・グラッサニ
冬の嵐の間に死んでしまった羊の死体を、埋葬場所に引きずっていくエルデヌ・ツヤ。
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[電子廃棄物 : ガーナ]カイ・レーフェルドバイン
電子廃棄物のリサイクルは、今やこの地球上で数千万人もの人々が食べていくための『割の良い商売』になっています。
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[汚染されてしまった景色]ルー・グアン
中国内モンゴル自治区の霍林弥勒市。大規模な炭鉱開発により、もともとあった緑の草原はすっかり荒廃し、牛も羊も姿を消してしまいました。
地方政府は、モンゴルのイメージを残す試みとして、120体の等身大の草を食む羊、牛、馬、そしてラクダの彫像を製作し、一帯に置き並べることにしたのです。
しかしそれをしたために、かえってこの地が汚染されてしまったことを強調する結果となってしまいました。
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[グリーンピース]スティーヴ・モーガン
グリーンランドの沖合180kmの海上で、53,000トンの石油採掘基地レイヴ・エイリクソンの舷側のはしごを昇るグリーンピースの活動家たち。
レイヴ・エイリクソンは現在世界で最も環境破壊が懸念されるバフィン湾で採掘を行っており、グリーンピースはそれを止めさせるため様々な活動を行っています。
グリーンピースはこの場所は、貴重な世界最大のイッカククジラの生息域であり、またシロナガスクジラ、海鳥、ホッキョクグマを含む、世界有数の海洋生物の生息地だと指摘し、環境の保護を訴えています。
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[ごみファイター]イゴール・ペトコヴィク
ごみとリサイクルをテーマに、西アフリカを旅していた私は、各地のごみ集積所でたくさんの子供たちと出会いました。
私はこの子供たちにテーマを絞り、ごみの山と格闘する彼らの姿を、生きた現実として世界の人々に見て貰おうと思いました。
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[核の冬]ゾルタン・バロウ
極寒の日、ハンガリーの首都ブダペスト西方のボコド湖の岸に並ぶ家々
オロスラニーの街の近くにあるボコド湖は湖水の温度の暖かさと、沿岸に立ち並ぶ漁師の家の家並の美しさで知られています。
その家々の正面にあるのがオロスラニー発電所であり、ボコド湖はどんなに寒い冬でも決して凍結することはありません。
GRD17
[核の冬]トーマス・ホワイト
石油を運ぶタンクローリーが、ウガンダとの故郷を目指し、ルワンダの道を埃を巻き上げながら疾走しています。
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http://www.guardian.co.uk/environment/gallery/2013/feb/21/ciwem-environmental-photographer-2013?INTCMP=SRCH#/?picture=406897756&index=0
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モンゴルの遊牧民族の人々の暮らしは、作家の司馬遼太郎さんが『街道をゆく』その他で熱心に紹介してくれたおかげで、私たち日本人にもずいぶんその実態がわかるようになりました。
そこから得た私の知識などはいわば『また聞き』のものです。

それを承知でお話しますと、国家等概念が地機上で暮らす、全ての人々の上に重くのしかかるようになってから、国境など気にせず遊牧をしてきた人々の暮らしが、ずいぶんと不便なものになったようです。
この写真集を見る限り、その不自由さは現代社会の『貧困』という概念と直結してしまったようです。

同様に日本においても、戦後自民党の高度成長政策により、大家族制の農民社会が「核家族」制社会へと変貌しました。
大家族から切り離された核家族は、企業にとっては使いやすい人材を輩出するための供給源としての側面を持っていたように思います。
大家族によるしがらみ、地縁社会から霧はされた人材であるほど、企業にとっては『使い勝手の良い』人材であったはず。

今回のTPP参加は、その大家族制、地縁社会に対する最後の鉄槌なのでしょうか?
既存のコミュニティを徹底的に壊し、他によって立つものを失った人間を企業社会、そして国家に直接組み入れていこうとしている、そんな気がしています。

その先にあるのは、硬直した一層の高齢化社会・少子化社会、人間を使い捨てる社会のような気がします。
そして人間の多様な在り方を否定する、日本の現政権による国家主義社会志向。
皆さんはどうお考えになりますか?

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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