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【 3.11災害後の日本を検証する 】〈第1回〉[沖縄問題に関する再交渉]

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所要時間 約 11分

「地震、津波、福島第一原発、急速な高齢化、一向に機能しない政治、中国の台頭…」
「原発を止めれば電力が不足する - 産業界の意向に唯々諾々の野田首相」

ニューヨークタイムズ 2012年2月8日(一部3月10日改訂)

日本は2011年3月に発生した地震と津波がもたらした壊滅的な被害、原子力発電所の危機、そしておびただしい放射線の放出により、その足取りがいろいろな意味できわめて不安定なままになっています。

すでに20年間経済が停滞し、急速な高齢化が進み人口が減少し、政治は一向に機能せず、そして長年のライバル中国の急速な台頭を目の当たりにする日本に、20,000人もの人々を殺害した巨大地震と巨大津波は改めて日本とは何か、という事を問いかけることになりました。

危機は日本のリーダーの交代にもつながりました。
与党民主党は2011年8月に新しい首相として野田佳彦を選出しました。野田はこの5年間で6人目の首相になります。
元財務大臣である彼は、災害後の日本の指導に失敗したとして辞任を余儀なくされた菅直人に代わり、首相に選出されました。
外交問題に関しては、野田首相はワシントンと密接な関係を維持し、そして沖縄の普天間空軍基地を維持するために、既存の路線を支持すると表明しました。
野田首相は公式表明について概ね控えめな表現を行いますが、ときには挑発的な場合もあります。
彼は日本のA級戦犯は戦争犯罪人では無いとのコメントを発表し、特に韓国・中国の世論の反発を招きました。

野田首相は原子力発電の将来の問題については、菅前首相が敷いた路線を踏襲しません。
菅前首相は原発依存と言われる体制から脱却することを宣言しましたが、野田首相は、電力不足の事態に陥れば経済が打撃を受ける、という産業界の意見におとなしく従う姿勢を見せています。

12月には野田首相は福島第一原発の技術者たちが同発電所を安定状態に置いた、としてチェルノブイリ以来最悪の原子力事故の収束を宣言しました。
日本政府は今や事故を起こした原子炉を開いて、そこから核燃料棒を取り出し、最終的には廃炉にするための作業を行う段階に移行したとしますが、この作業を完了するまでに40年の歳月を要する、と野田首相は語りました。

しかし多くの福島県民にとって、現実は危機は終わったなどという表現を許さないものです。

160,000を超える人々がいまだに避難生活を強いられています。
あまつさえ政府は一部の区域について『帰宅が可能』との見解を示しましたが、ほとんどの人はこれを拒否しました。
多くの専門家が政府の『冷温停止』という見解に疑いを持っています。
そして今回の事故に対する一般市民の怒りを抑え込む、そのためだけに『冷温停止』を行ったとして懸念を深めています。

▽ 沖縄問題に関する再交渉

アメリカと日本の間に頭の痛い問題として常に存在しているのが、沖縄の米軍基地問題です。沖縄本島にある普天間アメリカ海兵隊航空基地は、周辺住民がその存在自体について、激しく反発しています。

2012年2月、日本とアメリカは2006年の合意に基づき、8,000人のアメリカ海兵隊員を沖縄本島から移動させる問題について交渉中であると述べました。
アメリカ軍にとっては重要な基地である普天間航空基地の代替地をどこにするかの問題が遅れに遅れ、現在最大の懸案となっているためです。

日米両政府は基地を移転するための合意済みの前提条件の中で、海兵隊を家族と一緒に2014年までにグアムに移転するという条項の一部修正に合意しました。

戦後のアメリカ占領状態のなごりである大規模な海兵隊の沖縄駐屯は、この島の住民にとって長い間の憤慨の種でした。
そして沖縄県民は普天間航空基地の移転ではなく、廃止を望んでいます。
一方、海兵隊基地の縮小への要求がどのような進展も見せていない現状は、結果的に日米間のすべての契約事項の凍結につながっています。

アメリカは8,000人の海兵隊員が移動を完了し、普天間基地が県外に移転した後も、実質的に沖縄には軍の拠点を核をする意向です。
沖縄県嘉手納空軍基地には別の10,000人の海兵隊員が駐屯しており、アジア太平洋地区における最大の空軍基地として機能しています。
〈つづく〉

http://topics.nytimes.com/top/news/international/countriesandterritories/japan/index.html?scp=1&sq=fukushima%20surprise&st=cse
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ついに3.11の日がやってきました。
私が暮らす宮城県ではあまりに多くの死、あまりに多くの悲劇が生まれました。
そして長い長い、希望の見えなかった日々。
あの日には2度と戻りたくない、正直な気持ちはそれしかありません。
このブログも東日本大震災のショックに突き動かされるようにして始まりました。

あれからの日本の1年を世界はどう見たのか、今日からニューヨークタイムズの『3.11大災害後の日本』を連載します。
現在上記のURLに掲載されているのは要約版ですが、ここにご紹介するのは一番文章量の多い2月8日版です。一部現在の版と項目の掲載順序が異なります。
尚、このシリーズで掲載する写真はニューヨークタイムズの以下のURLに掲載されている250枚以上の写真から選びました。

http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/12/world/asia/20110312_japan.html?ref=asia#1

そして、以下の3月11日の地震を音声で再現したデータ。
私は当日の恐怖をまざまざと思い出しました。
私は逃げ遅れて70人程がいる1階のオフィスにいましたが、凄まじい揺れとあらゆるものが破壊される、耳をつんざくような大音響を聞かされるはめになりました。
以下のデータはその地震波を音声に直し、100倍のスピードで再生可能にしています。

最後には「あの日」の記録を図解化したものを掲載しました。

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【 3.11の巨大地震を音声で再現 】

私たちの素晴らしき地球(Our Amazing Planet : http://www.ouramazingplanet.com/ ) 3月7日

〈解りにくいですが、真ん中か左下のプレイボタンを押してください〉
科学者たちが昨年の大規模な日本の地震からの地震波を録音し、音声波に変換しました。

新しい音声波は、2011年3月11日にマグニチュード9.0の地震が地球内部を通り世界中にどのように伝わっていったかを再現しています。
これにより専門家も、一般の人々も東北太平洋沖地震そのものを音で聴くことができます。
「私たちは視覚データと聴覚データを組み合わせる事により、今回の地震データを生きたものにする事ができました。」
ジョージア工科大学の芝剛鵬がこう語りました。
「人は地震の周波数の変化を目で見ながら、音の高低と振幅の変化を耳で聞くことができます。」

今回の地震は1900年以降、世界で4番目の大きさでしたが、域内に設置された数千個の地震計と記録されたデータを世界と共有したい、と言う日本側の意欲により、もっとも鮮明にすべてが記録された地震でもありました。
今回のような新たな視点が提供された事により、科学者たちによる解明が進む事が期待されます。
このこれまでと違う地震音声は、本震とそれに続く余震の発生の様子など、地震がもつ様々な側面の理解に役立ちます。

今回の観測結果のひとつは、福島第一原発がある福島県と東京の間で測定されました。
最初の大きな爆発音のようなものがマグニチュード9.0の本震です。直後に地球内部のプレートが新たな位置に向け滑っていくのに合わせて発生した余震は、はじけるような音となって聞こえています。
こうした余震は長い場合には数年間続く事があります。

これほど大きな地震波になると、地球内部を通って移動し数千マイルも離れた場所で、別の地震を引き起こす場合があります。
今回も東日本大震災の地震波により、アメリカのサンアンドレアス断層の深層部で揺れが発生した事を、カリフォルニア州での測定結果から解っています。
遠雷のように聞こえるノイズは、日本で発生した本震が引き起こしたものです。
次に聞こえてくる雨音のような音はオン・オフを繰り返しますが、日本で発生した地震波がサンアンドレアス断層での微動を誘発している様子を表しています。

このアニメーションは、科学者が地震伝達メカニズムの概念を説明するのに役立つだけでなく、別の場所で地震の発生をいち早く捕捉できるようにできる可能性があります。

人間の耳は周波数が20 Hzから20 kHzの間の音を聴き取る事ができますが、地震計によって記録された地震信号をこの範囲に分布させ、今回の音声データは作られました。
ジョージア工科大学の鵬、大学院生チャスタティ・アイケンと米国・日本の共同研究者は、地震波の再生速度を実際の速度の100倍にする事により、人間の耳で聴き取れるようにしました。
東日本大震災について数分から数時間にわたって記録されたデータは、十数秒間で聴く事ができます。
この研究は『地震学研究通信』の3・4月号に掲載されています。

http://www.ouramazingplanet.com/2577-japan-earthquake-sound.html

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【 あの日から1年 : 地震、津波、メルトダウン : 日本のトリプル大災害 】

私たちの素晴らしき地球(Our Amazing Planet : http://www.ouramazingplanet.com/ ) 3月6日

Find out how the earthquake and tsunami of 2011 devastated Japan, in this OurAmazingPlanet infographic.
Source:OurAmazingPlanet

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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