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【 隠され続けるフクシマの現実、歪められる真実 】《8》

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所要時間 約 7分

多発する地震と津波の国の原発事故は、専門家が予測した最悪の事態の100倍の規模に達することになった
ガンダーセン氏への2時間のインタビューを一切公表しなかったウォール・ストリート・ジャーナル
これから5年間、世界は甲状腺ガン、難治の各種内蔵ガン、そして白血病の急増を経験させられることになる

フェアウィンズ 4月5日

アーニー・ガンダーセン
私には原子力工学の学士号と修士号がありますが、言実際に原子力産業界でほぼ45年を過ごしてきました。
私は、公認の原子炉オペレーターの資格も持ち、現場での経験もあります。
また私は原子力発電所の安全装置に関する特許を持っています。

2011年3月18日、福島第一原発の事故が発生してちょうど1週間後、アメリカCNNテレビに出演してジョン・キングのインタビューを受けた私は、世界中の原子力科学者、原子力技術者、原子力行政職員がすでに認識していた事実を、公の場で話をした最初の人間になりました。

CNNニュースアンカー
「福島第一原発の事故についてアメリカ政府当局は今日、スリーマイル島事故を上回る規模ものであるとの見解を明らかにしました。フクシマはチェルノブイリ級の事故になる可能性はありますか?」

第一大破壊
アーニー・ガンダーセン
「私の考えではすでに間違いなくチェルノブイリ級の事故になっています。福島第一原子力発電所では4基の原子炉が事故を起こしています。
この事故が発生する1年前までは『最悪の事態』とは原子炉内の核燃料の1パーセントが格納容器の外側に漏れ出すことでした。一日あたり0.1%ずつ10日程でその量に達するケースです。
これが『起こり得る最悪の事態』だと考えられていました。
しかし福島第一原発では格納容器の脇に開いた穴から、おそらく70%の核燃料が外部に溶け落ちていることが解りました。これは予想されたケースの100倍悪い状態です。」
CNNニュースアンカー
「非常に考えさせられる、真剣に考え込まざるを得ない見解ですね。貴重なご意見をありがとうございました。」

アーニー・ガンダーセン
私がジョン・キング・ショーでこの発言を行った2か月後、原子力産業界は私をうそつき呼ばわりしました。
一方原子力事業に関わる技術者や原子力の監視管理機関は沈黙を守り続けました。
そして事故発生から相当の時間が経ってから世界に対し、福島第一原発の経営者である東京電力は本当に起きていた事実を認めたのです。

FOX News
フクシマで起きたのは複数の原子炉のメルトダウンであり、システムの崩壊であり、そのレベルはェルノブイリ級のものであることを、世界はこの時点でやっと伝えられたのです。

なぜ彼らは事実を認めるまでにこれ程時間をかけたのでしょうか?
私は再びこの言葉を言わなければなりません。
『カネの流れを追いかけてください。』

原子力発電所の事故が引き起こす大惨事について、チェルノブイリについてもフクシマについても、私たちはそれが始まったタイミングを特定することは簡単です。
しかし福島第一原発の事故発生から5年、予想もしなかった規模で続いている放射能汚染がいったいいつ終わるかについては、誰確実なことが解っている人はひとりもいません。

有名なアメリカの野球選手でありコーチでもあったヨギ・ベラがこう発言したことがあります。
『終わったことを確認できるまでは、何も終わっていない。』
残念ですが、フクシマの事故は解決からは遥かに程遠いと言わなければなりません。

私にとっても、そして私同様の知識や経験がある原子力関連の技術者たちにとって、福島第一原発の事故が始まった時、そのことが意味するところははっきりしていました。
人類史上最悪の産業事故を終息させるまでには、信じられない程長い時間、そして考えられない程莫大な費用がかかるということです。

アーニー・ガンダーセン
2012年2月、私は東京の外国人記者クラブへ招待され、世界中のメディアに向けて発言する機会を与えられました。
その場で私は次のように語りました。
「私は福島県内を中心に汚染された地域全域の除染完了までは25年間、そして1,900億ドル(約20兆2,000億円)の費用が必要だと考えています。ですから気福島第一原子力発電所内での事故収束・廃炉作業の600億ドル(約6兆4,000億円)に加え、事故で汚染された地域の完全な除染を行うには今後20年から30年に渡り総額で2,500億ドル(約26兆6,000億円)の費用が必要になると試算しています。」

経験を積んだ原子力エンジニアとして、さらには原子力関連企業のもと役員として、私はチェルノブイリとスリヘマイルスリーマイルの事故でさんざん経験させられた事実の隠ぺい、そして世界中の人びとやその家族が直面させられた恐ろしい危険については、もう二度と見たくないという思いを抱き続けてきました。

だからこそフェアウィンズは起きたことについて、ワシントン・ポスト、ニューヨークタイムズを始めとする世界の報道機関に対しいち早く真実を伝えてきたのです。
私はウォールストリート・ジャーナルから2時間にわたるインタビューを受けましたが、それは一切公表されませんでした。
私たちは調査・検証したことが誤りなく世界中のメディアに伝わり、正確に人々の下に届いているかどうかの確認を続けています。

しかしこの5年間で最も悲しむべきことは、日本政府、アメリカ政府、そして世界の原子力産業界がこぞって、福島第一原発の事故を原因とする日本で暮らしている人々に対する健康被害はほとんど、あるいはまったくないと主張し続けている、その事実を目撃させられていることです。

 


しかし真実はおのずと明らかになりつつあります。

これからの5年間、世界は甲状腺ガン、難治の各種臓器のガン、そして白血病の急速な増加を経験させられることになると思います。
その原因は日本において福島第一原発から大量に放出された放射性物質に他ならないのです。

《9》へ続く -
http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//arnie-gundersen-on-cctv-nuclear-free-future-fukushima-at-5-and-the-vermont-yankee-shutdown-what-do-they-mean

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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