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【 自らを致命的危機に陥れる、人類最悪の選択 】《7・完 》

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所要時間 約 11分

福島第一原発による汚染が常態化している現在の世界では、個人の認識と選択がその後の人生を左右する

海洋汚染が放射能汚染の中で深刻な理由は、途絶えることなく放射能汚染水の漏出が続いているため

 

フェアウィンズ・エネルギー・エデュケイション 7月29日

 

福島空撮・縦

太平洋の汚染について、立方体を使って説明してみることにします。

この立方体は縦に10個、横に10個、奥行き10個の部分で形成されています。

ですから、10のx 10×10で合計1,000個の部分から出来ています。

我々が大学で放射能汚染について学んだ際、解決方法は希釈をする事だと教えられました。

そして私たちは現在福島第一原発の事故の影響について、私自身はその汚染を希釈してしまうにはこの地球は小さすぎると考えていることをお話ししておきます。

 

この立方体は1,000個の部品から出来ていますが、部品1個が1REM(1ミリシーベルト)を意味するものと考えてみましょう。

ですからこの立方体は1,000レム(10シーベルト)ということになります。

レムもシーベルトも放射線量を表す単位ですが、私自身はレムという単位を使って教育を受けましたので、ここではレムを使ってお話します。

 

さてあなたがもしこの1,000レムの放射性物質をその手に受け取ったら、あなたは1時間以内に死ぬことになります。

次にこの立方体を10分の1にしてみます。

10のx 10×1で100レムの放射性物質です。

これをあなた方10人に1個ずつ配ると、そのうち一人がガンを発症して死ぬことになります。

これを『しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説)』と言います。

この仮説が意味するのは、私が立方体を細分化すればするほど放射線の影響も小さくなるというものです。

 

福島カリフォルニア

ただし、私は一定のしきい値以下の放射線を浴びた場合には、健康上のリスクを考慮する必要はないという考え方を受け入れた事は有りません。

いずれにしても10人の人間が100REMの放射線にさらされ場、そのうちの1人がガンで死ぬことになります。

それではもっと値を下げましょう 今度は10レムです。

1×1×10で10レムになります。

この10レムの放射性物質をこの部屋の全員に手渡した場合、その中の1人がガンで死亡することになります。

 

しかし実際にはどんなことが起きているのでしょうか?

政府機関がまとめている統計は、アメリカ人の死亡原因の40%が何らかのガンを発症した結果だという事を明らかにしています。

その40%の人々の中から放射線によってガンを発症した人を特定することは、医学的にほとんど不可能です。

そして被ばく線量が低くなればなるほど、放射線被ばくによってガンを発症したのかどうかを確認することは一層難しくなります。

しかし多くの人間が10レムの放射線被ばくをした場合、何人かの人は必ずガンを発症することになるのです。

 

この考え方に立てば、太平洋に流しこまれた放射性物質が希釈されて測定値が極めて低くなったからと言って、すべての人々の安全が確保されたという事にはなりません。

そして太平洋の魚を食べても問題が無いと主張する人がいますが、それは真実ではありません。

太平洋沿岸では20億人もの人々が暮らしていますが、10×10×10の放射性物質立方体が大量に太平洋に投げ込まれたのと同じ状況が起きています。

 

02 Spiegel

よって現実には、もしあなたが放射線に被曝したことでガンを発症したとしても、医療関係者がその事実を見つけ出すことは極めて困難だという事なのです。

これから福島第一原発の事故によって環境中に放出された放射性物質が、何千人何万人の人々にガンを発症させることになるでしょう。

しかし誰と誰がそうなるのか、我々は知りようがありません。

 

福島第一原発が放出した放射性物質は環太平洋地域でガンを引き起こしていますか?

答えはイエスです。

 

そこで思い浮かぶのが、アメリカ政府の保健担当当局者の発言です。

「太平洋で獲れる魚には1キログラム当たり10ベクレル程度の放射性物質しか含まれておらず、従って食べても害はありません。」

これは彼らが本来言わなければならない事とは違っています。

このような魚を繰り返し食べて仮にガンを発症しても、その原因がフクシマ由来の放射能汚染によるものだということは証明できません。

保健当局が周知すべきなのはこうした事実の方です。

 

103011

ところで皆さんはどうすべきなのでしょうか?

個人的に私は、アメリカの規制当局が太平洋で魚を捕獲し、その全量について放射性物質の有無を検査し、その結果をすべて公表するまで太平洋で獲れた魚は口にし無しことに決めました。

これは飽くまでわたし個人の決定であり、違う決断をして魚を食べている人々もいます。

 

それではここで希釈とは別の、生物濃縮と呼ばれている問題についてお話しましょう。

放射性物質が海洋中に流れ込んだ場合、海草に蓄積されやすいという事を私たちは知っています。

これまでの調査でも、海草から放射性物質が検出されています。

その海草を多量に食べる海洋生物の体内には、より多くの放射性物質が蓄積することになります。

こうした仕組みはマグロと水銀の関係が良く知られています。

つまり食物連鎖の上の方に行けばいくほど、放射性物質の蓄積量が多くなります。

サケ、サメ、マグロなど、食物連鎖の上の方の魚ほど、放射性物質の蓄積量が多くなる可能性があります。

これは広大な海の中では放射性物質が希釈されていくという事とは別の問題であり、海洋汚染の影響がひとつの面でとどまらないという事実を証明しています。

 

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お分かりいただけましたか?

放射能汚染に境界線はありません。

福島第一原発周辺の汚染は著しく高いものでしたが、時間の経過とともに太平洋に漂い出し、希釈されていく一方で影響が広範囲に広がりました。

注意しなければならないのは、アリューシャン列島からカナダのバンクーバーを経てカリフォルニア海岸に到る沿岸と比べ、太平洋の中心はそれ程汚染されていません。

しかし放射性物質はいったん赤道まで南下した後、再び北半球の海を回流して行きます。

この間、放射性物質の放射性崩壊は終わることなく続いています。

ウッズホール研究所のケン・ビュッセラー博士の見解と私の考えは異なりますが、まったく一致している点は福島第一原発が事故を起こして以来、途絶えることなく放射能汚染水を太平洋に流しこみ続けているという事です。

それが一度だけだったら、あるいは事故発生から1カ月程度で解決したなら、今日このような問題にはなりませんでした。

福島第一原発事故の重要な要素のひとつは、放射能汚染水が途絶えることなく太平洋に流れ込み続けているという事なのです。

この事実を初めて明らかにしたウッズホール研究所の取り組みは、賞賛に値するものでした。

 

〈 完 〉

http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education//world-in-danger

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11月6日の地方紙の朝刊にこの記事が出ていました。

[洗車汚泥に放射性物質 東電、対策取らず]

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201611/20161106_63026.html

東京電力や日本政府の原子力行政の相変わらずのいい加減さを改めて認識させると同時に、今回ご紹介したガンダーセン氏の指摘がまさに的を得たものであることを証明することにもなったと思います。

 

「福島第一原発による汚染が常態化している現在の世界では、個人の認識と選択がその後の人生を左右する」

 

あなたの大切な人生を、正しい認識のもとにしっかりと守ってください。

 

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【 イスラム国(ISIS)を相手の苦しい戦い – クルド族民兵組織 】《1》

 

アメリカNBCニュース 2016年10月30日

 

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モスル奪還のためイラク政府軍とともにイスラム国(ISIS)と戦うクルド族民兵組織ペルシュメガは、待ち伏せ攻撃に遭うなど、苦しい戦いをつづけています。

モスル作戦はイスラム国(ISIS)の支配地域の半分にあたるイラク領土部分を奪還しようとするものです。

カメラマンのハリー・クーンはペルシュメガと協同で軍事作戦を行っているクルディスタン自由軍(PAK)に同行し、実戦の撮影を行いました。

10月19日モスル作戦の開始前日、イラク領土内で待機するはペルシュメガの兵士たち。(写真上)

 

同。(写真下・以下同じ)

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10月20日、イスラム国(ISIS)支配地区への前進を待つペルシュメガとイラク政府軍の兵士たち。

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攻撃の準備をするクルディスタン自由軍(PAK)の女性兵士。PAKは総勢600人と小部隊ですが、その中には多くの女性兵士が含まれています。

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イスラム国(ISIS)支配地区へと入るクルディスタン自由軍(PAK)の兵士たち。

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http://www.nbcnews.com/slideshow/combat-close-battle-against-isis-n674826

 

 

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