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【 太平洋戦争の惨禍について、首相よりも踏み込んだ謝罪をされた天皇陛下 】《前篇》GRD

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所要時間 約 7分

「さきの大戦に対する深い反省と共に、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願います」
大日本帝國の『侵略』と『植民地支配』について『心からの謝罪」を行った、当時として画期的な村山声明

ジャスティン・マッカリー / ガーディアン 8月15日

追悼式典2015
日本の明仁天皇(81歳)は憲法の定めにより、政治的役割を演ずることは一切できません。
しかし明仁天皇は慎重に言葉を選びながら、安倍晋三首相への非難を行ったとの報道が世界を駆け巡りました

明仁天皇と皇后の美智子后は、第二次世界大戦(太平洋戦争)で日本が敗北した8月15日に開催された70回目の戦没者追悼式典に出席され、『心からの反省』を表明されました。
一方では保守タカ派の安倍晋三首相が、反省と後悔というこれまでの歴代の総理大臣が表明してきた立場から抜け出そうとしている中、厳しい批判のお気持ちを込められたものと見られます。

安倍首相は8月14日に公表した内閣総理大臣談話において『先の大戦への深い悔悟の念』を表明しましたが、一方で『先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません』とも述べました。
さらには安倍首相自身として、新たな謝罪は行いませんでした。

戦争させない
追悼式典でお言葉を述べられた明仁天皇(81)ですが、70年前のこの日、父である裕仁天皇が日本の葉敗北を宣言されました。
「ここに過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省と共に、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。」

明仁天皇のお言葉は安倍首相の談話よりも一層踏み込んだ反省を表明したものと、世界中のメディアが伝えました。
安倍首相も後悔の念について語ったことはありますが、戦没者の追悼式典の場ではこの言葉は聞かれませんでした。
安倍首相はしばしば第二次世界大戦(太平洋戦争)中に日本の占領下にあった数百万人のアジアの犠牲者の事を忘れてはならないと語り、日本とかつての犠牲者との間の和解を進めようと試みました。

『現人神』としての天皇の立場は1945年8月15日の日本の敗北とともに解消され、アメリカ占領当局によって起草された新しい憲法が国の新たな方針を打ち出しました。
憲法により『日本国の象徴』とはっきり規定されている明仁天皇は、いかなる政治的発言も禁じられています。
しかし8月15日に日本武道館で行われた第二次世界大戦の戦没者(戦争犠牲者)追悼式典では、短いながら、そして慎重に言葉を選びながらも戦争に対する自らの考えを述べられたと考えることができます。

ガダルカナルの戦死体
1995年、アジア大陸における大日本帝國の『侵略』と『植民地支配』について『心からの謝罪」を行った村山富市首相による声明は当時として画期的なものでしたが、その立場を否定しようとする安倍首相の言動は中国と韓国の批判を浴びてきました。
中韓両国はすでに世界史上、第二次世界大戦における日本の侵略行為は明確に定義されているにもかかわらず、歪曲によってあたかもそれが正当な行為であるがごとき印象を広めようとしているとして非難しました。

中国政府は1930年代に中国大陸を侵略し、各地で様々な残脚行為を行ったという史実に、日本はまだ誠実に向き合ったことが無いと指摘しました。
韓国内では、第二次世界大戦(太平洋戦争)中、日本軍が前線において売春施設を設置、組織的に朝鮮半島から何万という若い女性を強制的に徴用し、そこで従軍慰安婦として働かせた事実を安倍首相は認めようとしないとして、厳しい批判にさらされています。

DW Finding the right words
韓国の朴槿恵大統領は安倍首相の談話には不満な点が多く、「残念な要素」を含むと言いました。
朴大統領はさらに日本が元従軍慰安婦の女性たちの「名誉と尊厳」の問題に、一日も早く取り組みを行うよう要望すると付け加えました。

〈 後篇に続く 〉

http://www.theguardian.com/world/2015/aug/15/japans-emperor-strikes-more-apologetic-tone-than-abe-over-second-world-war
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【 8月19日の報道写真から 】

アメリカNBCニュース 8月14日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

Day 1
8月18日、アラスカ州のシトカで建設中の家屋のすぐ脇で発生した地滑り。
地滑りはこの日の午前10時ごろ始まり、3人が死亡したとみられています。(写真上)

8月19日、ギリシャ、コス島を出港する豪華客船の前で海で体を洗う不法移民の男性。(写真下・以下同じ)
Day 2
8月19日、フランス北部のサン・ローで燃えているタイヤの前を走る抗議者の男性。
この日、約150人の農民が集まり、農業製品の安値が続いていることについて抗議を行いました。
Day 3
8月19日、イエメンの北西部都市アムランで、サウジアラビア空軍による空爆の後、自動車の残骸を調べる男性。
Day 4
8月19日、ケニヤの首都ナイロビから車で約8時間のマララルで遊ぶ子供達。
マララルでは毎年8月に、ラクダ・ダービーが開催され、サムブル、トゥルカナ、ポコトの半農半遊牧の各部族が一緒に競技を楽しみます。
Day 5
8月19日、インドのカシミール地方の中心都市、スリナガルで暑さをしのぐため水を浴びる男性。
Day 6
8月19日、ヨルダンのシリア国境近くにあるマフラクの難民キャンプで、高温になったテントから出て、地面の上に敷物をして眠る幼児。
Day 7
http://www.nbcnews.com/news/photo/today-pictures-august-19-n412761

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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