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【 福島第一原発の作業員たちは、命と金銭を『搾取』されている 】

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所要時間 約 7分

福島第一原発の現場内の除染作業に、1日たった2,000円の日当しか支払われなかった例も

不十分な訓練、規定以上の長時間労働、経済的困窮、手当のピンハネ…弱者に非人道的虐待労働を強いる福島第一原発

 

ドイチェ・ヴェレ 2018年8月16日

国連の人権問題の専門家は、福島第一原発の事故収束・廃炉作業に当たっている作業員のほとんどを占める海外からの移民労働者が「放射線と強制労働にさらされている」危険性があると表明しました。

国連の担当者は、被害を受けた原子力発電所を事故収束・廃炉作業に当たっている作業員の安全確保に配慮するよう日本政府に要請しました。

国連の人権問題等の専門家は、事故で破壊された福島第一原発の事故収束・廃炉作業に当たっている数千人の作業員が危険にさらされているとの声明を、8月16日木曜日に発表しました。

 

国連人権委員会に報告を行った3人の専門家は、事故収束・廃炉作業に当たっている数千人の作業員にとって放射線被曝の問題が相変わらず大きなままであると警告しました。
「福島の事故収束作業に従事している労働者には移住労働者、亡命希望者、ホームレスの人々が含まれていると報告されています。」
と3人の専門家が語っています。

3人は有害物質の専門家バスクト・トゥンカク氏、健康問題の専門家ダイニウス・プラス氏、現在の強制労働の専門家であるウルミラ・ボーラ氏です。

声明が発表された後、トゥンカク氏がドイチェ・ヴェレの取材に応じました。
「私たちは労働者が搾取されている可能性があることを非常に憂慮しています。放射線量の高い場所で働いている上、本来そうすべきではない以上の長時間労働に従事しているため、放射線被曝の危険性も高くなっています。」
「彼らは十分な訓練を受けていないために、健康上の重大なリスクにさらされています。また経済的にも困窮しており、危険な労働条件にもかかわらず仕事を止めることができない可能性があります。」

トゥンカク氏は調査チームの所見は「複数の確認作業を行っている信頼できる」報告書に基づいていると付け加えました。

 

▽ 劣悪な労働条件

 

2011年東日本大震災の津波で被害を受けた原子力発電所の所有者である東京電力は、少なくとも数十年を要すると予想される事故収束作業に従事している作業員の待遇についての批判に直面しています。

7月、法務省が実施した調査により福島第一原発では建設会社4社が外国人研修生を雇い、放射能の除染作業に従事させていたことが明らかになりました。

さらにこの調査では、4社中1社が作業員に1日当たり2,000円しか支払っていなかったことが明らかにされました。
これは、日本政府が除染作業のための特別補助金として提供している6,600円にも満たない金額です。

 

ロイター通信によると、2013年の調査では給与がピンハネされた労働者を含め広範な労働虐待の実態が明らかにされました。

 

▽ 日本政府は対処しなければならない

 

国連の専門家は日本政府当局に対し、労働者を保護するためにただちに対処するよう求めました。
「政府はもっと全般的な監視監督を行い、不正行為が認められる場合には不正行為を行った者を起訴するなどして類似の行為の発生を未然に防ぐ必要があります。」
「さらに日本政府は、実際の労働条件を確認するため独立した専門家が福島第一原発を訪問調査することを許可しなければなりません。」

 

破壊状況などの調査のため福島第一原発を訪問したいというトゥンカク氏を含めた各分野の専門家の要望に対し、日本政府は反応を見せないとトゥンカク氏自身が語りました。

▽ 国連の指摘を頭から否定した日本政府

 

これに対し日本の外務省は翌日、国連の警告を拒否し、不必要に心配や混乱を引き起こす可能性があると逆に国連を非難したと共同通信が伝えました。
外務省は、国連の声明は福島第一原発の事故で被害を受けた地域の人々の苦しみを悪化させる一方的な主張に基づいたものであり、遺憾であると述べました。

 

「日本はこれまでも問題のあるケースについて適切に処理しており、過去に問題のあるケースを適切に処理しており、指摘された事例についても緊急の対応を要する案件とは見なしていない。」

厚生労働省の職員が匿名を条件に、共同通信に対しこう語りました。

 

https://www.dw.com/en/fukushima-un-says-cleanup-workers-in-dangerx-of-eploitation/a-45109476

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「日本政府と原子力産業が原発被災者の人々と向かい合う姿勢は、ちょっと言葉では表現できないほど冷酷」

というフェアウィンズの対談をご紹介したことがあります。(【 隠され続けるフクシマの現実、歪められる真実 】http://kobajun.biz/?p=27462)

しかし今回の記事を読んで、冷酷な扱いを受けているのは事故現場の作業員の人々もなのだ、ということを教えられました。

最後のパラグラフの日本の外務省のコメントを見れば、福島第一原発の現場における非人道的行為について日本政府はなんら反省をしていないということでしょう。

 

誠に安倍政権下における福島第一原発の事故処理現場は、本当は人間にさせてはならないことをやらせているのだということが暴露されたということではないでしょうか?

弱者に非人道的虐待労働を強いる、まさにこれこそが現在の政権、現在の与党、現在の日本政府の本質なのではありませんか?

 

そして問題は、この「胸の悪くなるような悪辣さ」が、海外の人々に「イコール日本人」と受け取られてしまうことです。

一日2,000円の日当で命に関わる危険な作業をさせている東京電力も、それを許している安倍自民も原子力行政も、日本人で構成されているのですから。

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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