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【 福島第一原発のメルトダウン、終わらない悲劇の実相 】《1》

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所要時間 約 8分

4年後のフクシマの真実…人々の悲劇に誰もが心を傷めずにはいられない
まるで要塞を築くように積み上げられた、放射性廃棄物を詰めたゴミ袋の山
あまりに多くのものが放射能に汚染され、住民が帰還し生活することは事実上不可能

 

フェアウィンズ 3月3日

3基の原子炉が同時にメルトダウンするという未曽有の悲劇が発生してから4年が経ちました。
福島第一原発の現場では未だに高濃度に汚染された放射能汚染水が太平洋に流れ込み続け、同時進行の形で敷地内では増え続けているこれまた高濃度の放射能汚染水、そして周辺の放射線量を上げる原因となっている汚染がれきが莫大な量蓄積していますが、これをどう処理するのか、根本的な解決方法は見つかっていません。

今回フェアウィンズでは2部構成の動画を作成いたしました。
5分ほど福島第一原発の事故の全容についてご紹介し、その後25分間に渡りメルトダウンから4年が過ぎた現場の状況について徹底検証を行います。

フェアウィンズの理事であるチホ金子とアーニー・ガンダーセンは、最近金子さんが故国である日本を訪れた際に目撃した内容について検証を行います。
金子さんは福島と同じ東北地方の岩手県で生まれ育ちましたが、今回福島の事故現場近くの壊滅した避難区域まで足を延ばし、原子力発電所しか起こし得ない事故により避難生活を余儀なくされているゲンパツ難民の人びとに話を聞くことが出来ました。

 

フクシマ 1

これから金子さんが福島県内を旅してまわった際の見聞が紹介されますが、その悲劇的内容には聞くもの誰もが心を傷めずにはいられません。

金子さんは2011年の福島第一原発の事故により、無住の地と化した福島第一原発の隣接市町村を見て回りましたが、錆びてぼろぼろになりかけた車両が道路わきにひっくり返り、破壊され修理もされない住宅がそのままになっていました。
安倍首相は安全を保障しましたが、しかし現実はそれとは異なり、住民が帰還して生活を続けるには、あまりに多くのものが放射能に汚染されたままになっています。

汚染のひどい地域の道路沿いには、車から降りて外に出ないように、窓を開けたまま走行しないように、そして外気に触れないよう警告を発するメッセージボードが並んでいます。
かつて肥沃な農地が広がっていた福島第一原発周辺の道路沿いには、膨大な数の巨大なゴミ袋がまるで要塞ができたかのように並んでいます。
ゴミ袋の中身は除染作業によって生じた、汚染地帯の土の表面を削り取ったもの、木の枝、雑草やがれきの類で、そのすべてが放射性廃棄物です。

都路村住民03
こうした放射性廃棄物を詰めたゴミ袋の仮置き場は、福島県内に70,000カ所以上あります。
これらの放射性廃棄物をどのような形で最終処分するのかはまだ未解決の問題であり、ごみ袋に詰められたこれらの廃棄物の山が福島県内の各所に作られたことにより、かつては肥沃な農地、豊かな自然が手つかずのまま残されていた場所が、周辺まで含め危険な場所にされてしまっているのです。

福島第一原子力発電所で発生した3基の原子炉のメルトダウンは、周辺の市町村を高い放射線量で汚染するという形で壊滅させ、住民たちが住み暮らすことを不可能にしてしまいました。
その結果何の落ち度もない人々が放射性物質に汚染され、ガン発症確率が上昇し、死刑宣告を受けたに等しい状況に追い込まれました。
そして人々が愛した山、海、川、森、そしてよって立つべき土地すらも奪ってしまったのです。

「このような災害が再び発生することを、決して許してはならない。」
被災者は口々にこう語りました。
「しかし原子力発電所が稼働を続ける限り、福島のような災害が二度と起きないと保証することはできません。誰もそんなことは保証できないのです。」

 

2016GRD

アーニー・ガンダーセン :
フェアウィンズ・エネルギー・エデュケイションのアーニー・ガンダーセンです。
この3月で福島第一原子力発電所の事故発生から4年が経過したことになります。
これは人間が作り出した災害です。

東京電力はこの事故について、人間の想像の及ばない巨大津波が海から襲ってきた結果生じたものであり、自身も被害者なのだと思わせようとしています。
しかし実際には東京電力こそ、この災害の原因を作りだした犯人なのです。
東京電力は東日本大震災と同じ規模の、あるいはそれ以上の規模の津波が襲う可能性があることを、1965年当時すでに認識していました。
しかし防潮堤を築く際、費用を惜しみ、充分な備えを行う事を怠りました。

さらには災害が発生し進行している時すら、何を最優先すべきか、歪められた感覚が東京電力を支配していました。

東京電力は放射性物質の放出の規模を過小評価しました。

東京電力・役員
東京電力は人々の被ばく線量を過小評価しました。

東京電力は事故収束に要する時間と費用を過小評価しました。

これらの事実は、東京電力が単に無能だという事を表しているのでしょうか?

私はそうは思いません。
同じような対応はスリーマイル島の事故で、チェルノブイリで、そして現在で見ることができます。

福島第一原発の事故に対する官僚機構の反応は、まずは自分たちが傷つかないようにすること、そして原子力発電を守る事でした。

原子力発電は国民の健康や安全のために意味がある訳ではなく、官僚機構にとって非常に価値のあるものなのです。
なぜでしょうか?
このことを考える度に私が思い出すのは、ウォーターゲート事件の映画の中の有名なセリフです。
「カネの流れを追え!」
同じことが原子力産業についても言えると思います。
彼らも考え方は同じです。

女の子02
一般市民の健康と安全より、コストを抑えて何よりまず原子力発電を成功させることが、彼らにとっては最も重要な命題なのです。

《第2回に続く》

http://www.fairewinds.org/fukushima-meltdown-4-years-later/#sthash.cS4E7Xtk.0cl8vZ9P.dpbs
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今日から数回に分けてフェアウィンズの服に関する最新の情報をお送りします。
A4版で出力してみたところ8枚ほどでしたので、4回前後ですべてご紹介できると思います。
一日おきの掲載になりますが、アーニー・ガンダーセン氏の指摘はこれまでもニューヨークタイムズはじめ国際的一流メディアが注目してきました。
皆さんとご一緒に一行一句、その指摘するところを考えていきたいと思っています。

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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