星の金貨 new

星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

ホーム » エッセイ » 【 発生から2年、さらに明らかになる福島第一原発事故の真相 】〈第2回〉[フェアウィンズ]

【 発生から2年、さらに明らかになる福島第一原発事故の真相 】〈第2回〉[フェアウィンズ]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 9分

東京電力の最新公開資料を、ガンダーセン氏が詳しく検証
( ビデオ4:00 ~ )

アーニー・ガンダーセン / フェアウィンズ 12月17日

MORE LESSONS FROM THE FUKUSHIMA DAIICHI ACCIDENT: CONTAINMENT FAILURES AND THE LOSS OF THE ULTIMATE HEAT SINK from Fairewinds Energy Education on Vimeo.

ではスライドの19番に移りましょう。
東京電力が3号機の格納容器で何が起きたのかを検証しています。
皆さんも黒い爆炎がまっすぐ1マイル(1,600m)ほどの高さに、立ち上ったシーンを憶えておられると思います。
東京電力は1,000kg程の水素が何らかの理由で漏出したことにより、爆発が起きたのではないかと考えています。
つまり3号機の爆発原因は1,000kg程の水素であるとしているのです。
スライドに移された画像の下の方を見てみると、1,000kg程の水素が格納容器の底部の方に滞留している様子が描かれています。
そしてこの水素は底部から原子炉建屋内を上昇して行きます。
水素は空気より軽いために建屋内を上昇する、という点は理にかなっていますが、東京電力はその空気より軽い水素が始めになぜ格納容器の底部に滞留していたと仮定するのか、その点に関する説明は行っていません。

そしてもう一つの問題、なぜ水素が格納予期の外に漏れ出したのか、この点についても東京電力の説明はありません。

私は三号機の爆発が即発臨界によるものだと申し上げました、ただし、核燃料プール内で発生したためある程度臨界速度は遅くなりましたが、真上に上昇する力を作り出しました。
これに対し東京電力は、爆発原因を格納容器の『底部に滞留した水素』だとしています。
なぜ水素がそこにあったのか、これが第2の問題点であることを頭の中にとどめ置いてください。

きわめて重要な要素が、東京電力が制作したスライド19番の一番下に記されています。
東京電力はこれが爆轟(デトネーション)であった事を認めています。
思い出しいただきたいのですが、爆発物の燃焼速度が音速を超えること。衝撃波が作られ、大きな破壊力を持ちます。
そして、爆轟(デトネーション)が持ち衝撃に耐えられる原子炉格納容器というものは存在しません。

ここに至って東京電力が、原子炉1号機などのの爆発が爆燃(デフラグネーション : 燃焼の伝搬速度が亜音速のもの。超音速の爆轟と区別される)では無く、私の見解と同じ、爆轟と認めた事を歓迎したいと思います。
ですから原子力規制委員会がまずやらなければならないのは、格納容器からの漏出はあるのだ、という事を認める事です。
そして次に認めなければならないのは、爆轟によって原因が作られるのだ、という事です。

私は福島第一原発の事故発生以来、原子力規制委員会の見解をきわめて詳細に検証し続けてきましたが、爆轟(デトネーション)が原子炉格納容器にどのような影響を及ぼすか、その事に言及した委員は一人もいません。
検証の結果、原子炉格納容器は爆轟によって破壊され得る、それが現実になったのが福島第一原発三号機の爆発である、という事実が明らかになりました。しかし原子力規制委員会は、ただひたすら目をそむけ続けています。

この東京電力のスライドショーは、原子炉格納容器について2つの事実を明らかにしました。
ひとつ目は、原子炉格納容器から気体がもれだしたという事。
原子力規制委員会がこの事実を認めれば、今後原子力発電所事故の際の避難区域の設定や住民の避難に関する大きな手がかりを得られるに違いありません。
そして2つ目が原子炉格納容器は爆轟(デトネーション)によって破壊され得るということです。

前回もお話ししましたが( http://kobajun.biz/?p=5311 )、福島第一原発3号機は爆発の結果、通常の手順、つまり原子炉建屋内に設備されているクレーンで、使用済み核燃料プールからの核燃料の取り出しはできなくなりました。
この損傷は爆燃(デフラグネーション)によるものではなく、爆轟(デトネーション)によるものである事も確認済みです。
しかし原子力規制委員会はそんなものは起きるはずは無い、と偽り続けています。
繰り返しますが爆轟(デトネーション)は起きました。
この反証を確かなものにするため、私たちは格納容器の問題について、水爆発によ利音速を超える衝撃波が作られ得る、すなわち爆轟は起きる、という事を証明してみせる必要があります。

もはやこれはマーク1型原子炉の設計は古すぎる、ということだけに留まらない問題です。

現在ジョージア州ヴォーグルで建設が進んでいる新型(第3世代プラスと呼ばれている)のAP-1000型原子炉についても、その格納容器が爆轟(デトネーション)が作り出す衝撃波に耐えられるという保証は無いのです。
格納容器の強度が現在の規定ぎりぎりの性能しか持っていないと仮定した場合には、爆轟(デトネーション)により、その密閉性は失われる事になります。
これは原子力産業界が、これから先原子炉格納容器の強度について設計制作を行う際、教訓として受け止めるべきものです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/content/more-lessons-fukushima-daiichi-accident-containment-failures-and-loss-ultimate-heat-sink
  + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【 これが北極の現在の姿 】

アメリカNBCニュース 12月23日
(クリックすれば大きな画像をご覧いただけます)

北極点
(写真)ご覧いただいているのは、アメリカ政府雪・氷データセンターが公表したデータを基に、2012年12月22日時点での北極海の氷の範囲を、NASAの北半球の写真の上に示したものです。オレンジ色の線は1979年から2000年の同じ日、北極が氷結していた範囲の平均値を表しています。

最近になってサンタクロースは、プレゼントをクリスマス前までに届け終わろうとてんてこ舞いしている様子を、誰かにのぞき見られているような感覚を持っているかもしれません。
実はそれは間違いではありません。

地球の様子をモニターしている衛星は毎年、サンタクロースの工房がある北極を監視し続けています。
衛星がもたらした画像の分析結果は、サンタクロースの今後の活動に影響を与えかねないという懸念を抱かせるものです。

掲載されている写真は、ペンタゴンのDMSP-F17衛星の観測結果のマイクロ波データを基に、北極海の氷結範囲を表したものです。
写真には1979年から2000年の同じ日、北極が氷結していた範囲の平均値がオレンジ色の線で描かれています。

12月始め、アメリカ海洋大気局は『北極年次報告書』の中で、北極圏の氷河と氷結範囲が今年記録的な範囲にまで後退したこと、そして海面が上昇したことを伝えました。
そして、この変化が北極圏の生態系に影響を与えていると報告しました。
例えば海洋中の植物プランクトンが爆発的に増えている一方、北極キツネやレミングなどの生存が脅かされています。
その影響は遠く南極圏にまで及んでいます。
「北極で起きることの影響が、北極圏内だけに留まることはありません。」
アメリカ海洋大気局の部門責任者、ジェーン・ラブシェンコがこう語りました。
「私たちは、北極の大気と海洋の変化が、全地球的な気象状況に影響を及ぼす様子を見てきたのですから。」

122602
(写真)こちらは、2011年12月21日にNASA宇宙飛行士ダン・バーバンクが撮影に成功した、彗星が地球の大気圏に突入する瞬間の写真。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事に関連する記事一覧

このサイトについて
ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
最近の投稿
@idonochawanツィート
アーカイブ
カテゴリー
メタ情報