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【 発生から2年、さらに明らかになる福島第一原発事故の真相 】〈第1回〉[フェアウィンズ]

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所要時間 約 9分

東京電力の最新公開資料を、ガンダーセン氏が詳しく検証

アーニー・ガンダーセン / フェアウィンズ 12月17日

MORE LESSONS FROM THE FUKUSHIMA DAIICHI ACCIDENT: CONTAINMENT FAILURES AND THE LOSS OF THE ULTIMATE HEAT SINK from Fairewinds Energy Education on Vimeo.

今回ご紹介するビデオにおいて、フェアウィンズは東京電力の最新の公表資料を検証しています。
事故発生から約2年が経過して東京電力が発表した報告を検証し、アーニー・ガンダーセンが福島第一原発3号機の爆発について、これまでずっと『爆轟(ばくごう - 詳細は http://kobajun.biz/?p=5311 )』だとしてきましたが、今回その見解の正しさを再確認しました。
さらに原子力規制委員会は、福島第一原発の各原子炉の緊急時冷却装置(最終的放熱手段)が、押し寄せた海水、津波、あるいは傍聴設備の欠陥により破壊されたとする見解を否定してきましたが、アーニー・ガンダーセンはこの事実の存在を主張してきました。
このふたつの問題に福島第一原発にあった古い型の原子炉がもつ欠陥がどうかかわったのか、最新型原子炉AP1000の検証と併せてご説明します。

アーニー・ガンダーセン

こんにちは、フェアウィンズのアーニー・ガンダーセンです。

福島第一原発の事故が起きてから、2度目の師走がやって来ました。
今回このビデオを制作した意図は、原子力安全委員会が世界に対しこの事実を報告する以前、2011年時点ですでにフェアウィンズが、福島第一原発の厳しい状況について明らかにしていたという事を再確認したい、という点にあります。
私は、原子力安全委員会がこのビデオを詳細に検証すれば、フェアウィンズの視聴者ならすでに把握済みの、『福島第一原発のこの2年間の真実』について、ありのままを認めざるを得なくなる、そう考えています。

私が今日お話ししたいテーマは2つあります。
ひとつ目は原子炉格納容器の果たすべき役割について、もう一つはもし原子力発電所で冷却機能が機能しなくなった場合、私たちが最終的放熱手段と呼んでいる装置がどうなるか、と言う問題です。

さあ、正確な検証を始めましょう。
ひとつ目は原子炉格納容器の果たすべき役割についてです。
東京電力はこの9月、福島第一原発の事故を検証した報告書をIAEA(国際原子力機関)に提出しました。
この報告書は福島第一原発で発生した爆発について、徹底した検証を行っています。
この報告書では2012年になって新たに判明した事実の検証結果が大幅取り入れられ、2011年に作成された報告書とは見解を異にしています。

さて、これまでフェアウィンズのサイトをずっとご覧いただいてきた方ならお分かりでしょうが、東京電力も2012年になってやっと福島第一原発の事故の本当の問題に気がついたようです。

報告は福島第一原発の現場において作成されました。
スライドの7番を見てください。
7番は東京電力によるマークⅠ型原子炉の気密性の検証試験です。
あなたが今ご覧になったのは、マークⅠ型原子炉のボルト止めしてある「はずの」ふたが圧力によって持ち上がる様子をシュミレーションした有名なシーンです。
アメリカの憂慮する科学者連盟は2011年、検証の上この問題の存在を確認しました。
そしてついに東京電力も2012年になり、多少見解が異なることを前提にではありますが、この分析結果を受け入れ、マークⅠ型原子炉の気密性に欠陥がある事を追認することになりました。

フェアウィンズではこの事実について、2012年2月6日すでに報告していました。( http://kobajun.biz/?p=1858 )。
しかしもっと重要なことは、原子力規制委員会は1976年、すでにその事実を把握していたという事の方です。

マークⅠ型漏出
原子力規制委員会は1976年ごろ、このブランズヴィック原子力発電所で行われたストレステストの結果を見て、マークⅠ型原子炉には格納容器内の圧力上昇によりふたが持ち上がってしまうという欠陥があるということを把握していた、という点にまずご留意ください。
そしてこの東京電力が制作したスライドの7番を見てください。
まさにマークⅠ型原子炉格納容器のふたが持ち上がり、そこから水素が漏れ出していたのです。
何という事でしょう!
そしてこのスライドでは、格納容器の底部にある圧力制御部分との連結部、この部分からも漏出が起きていたことが疑われています。
つまりは密閉構造ではあっても、機体の漏出が起き得る、という事を証明しているのです。
そしてご覧ください、このスライドの7番は、福島第一原発の事故が起きる半年前、私もその場にいましたが福島第一原発の事故の半年前に開催された会議での原子力規制委員会の見解、そして原子炉格納容器の密閉性について検証を行う諮問会議が出した見解、そのいずれに対しても完璧な反証となっています。

福島第一原発の事故に関する検証を行った際、原子力規制委員会のスタッフは格納予期の諮問会議に対し、格納予期の密閉性は完璧なものであると答申したのです。
しかし福島第一原発は1度ならず、2回でも終わらず、3度に渡り格納容器からの気体の漏出を引き起こしたのです。
しかし原子力規制委員会はそれでもなお、当初の見解を撤回しようとはしていません。
未だに原子炉格納容器の密閉性について、基本的に問題は無いとの立場を変えていないのです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/content/more-lessons-fukushima-daiichi-accident-containment-failures-and-loss-ultimate-heat-sink
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この記事が掲載されている[フェアウィンズ]のページには寄付のお願いが掲示されており、私もPayPalの自分の口座を使い寄付の手続きをしようとしたところ、『日本円を基準にした、海外への寄付は現在はお取り扱いできません』と表示され、手続きが途中で打ち切られてしまいました。
改善を望みたいところです。

しかし、国際放射線防護委員会のメンバーなど、『御用学者』にはふんだんに金が回ってくるようなのに(原資は私たちが支払う電気料金)( http://kobajun.biz/?p=6858 )、ガンダーセン氏のような『善意の啓発者』は常に金で苦労しているこの状況、何とかならないものでしょうか?
嘆いてばかりではどうにもなりません。
やはり、ドイツでの取り組み『脱電力会社へ!』「すでに国内企業の3分の1が、使用電力を自家発電に切り替え済み」
( http://kobajun.biz/?p=7132 )を、私たちも見習ってくしか無いようです。
アメリカ、ニューヨーク州の知事も「現在の電力事業は、人間の顔を持たない官僚機構に支配された独占事業」であり、「もう時代遅れだ!」と言ってくれているのですから( http://kobajun.biz/?p=6721 )。

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【 寒波到来 】

アメリカNBCニュース 12月20日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)
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モスクワ、赤の広場で。12月20日

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自宅前の車の進入路の除雪をする男性。アメリカ、アイオワ州アーバンデール。12月20日

122209
吹雪の中、立ちつくす女性。ブルガリア、ドブリッチ。12月20日

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こちらも吹雪。カンザス州ローレンス。12月20日早朝。

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インド、カシミール地方のロッジに向かうスキー客。12月20日

122212
ルーマニア、ブカレストで慈善団体が支給した、温かいスープをすするホームレスの男性。
ブカレストでは約5,000人の人々がホームレス、または似たような境遇にあり、毎年300人ほどの人が寒さや病により亡くなっています。

 

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