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【 父親を慕い続け、絆を懸命に探し続ける 9.11の子供たち 】

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所要時間 約 9分

障害を持つ子供たちに、改造した三輪車を贈り続ける夫妻について紹介した記事( http://kobajun.biz/?p=886 )を訳している時も、ともすれば涙がこぼれそうになりましたが、今回の記事もまた、涙がこぼれました。

妊娠中の妻を残したまま、9.11同時多発テロの犠牲者になってしまった「お父さんたち」。
彼らはもうすぐ自分の人生が終わる、という事がわかったとき、まだ見ぬ自分の子供の事を思い、その子をこれから一人で育てていかなければならない、未だ身重の妻の身を案じた事でしょう。
そしてもうどうしようもなくなってしまった状況が、無念の上にも無念であったに違いありません。

それにしても、ABC、NBCともに、子供たちを取り上げたニュースから私が感じ取るのは、「何としても子供たちを守りたい!」というあふれんばかりの『熱意』。
日本のニュースが子供たちを語る時、感じ取れるのは「そうあるべきだ」という『義務感』、そして彼らの片方の目は、力を持つ者の顔色をうかがっているのです。

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〈 9.11の子供たちが、一生会う事のできない父親について語りました 〉
『会った事は無いけど、心から愛してる』

アメリカABCニュース 9月9日

10年前、悲しい絆で結ばれた妊娠中の女性たちが、父親に一生会うことのできない赤ちゃんたちを出産しました。
父親は9月11日の同時多発テロで殺されてしまいました。
もうすぐこの赤ちゃんたちは、10歳になります。

この子供たちは父親と一緒の時間を過ごす事はできませんでしたが、身の回りの品々から父親の事を偲んでいます - ラクロスのラケット、自転車用のジャージ、あるいはロック・コンサートの通しチケットですら。

モルガン・ロドリゲスはまだ彼女の父、アンソニー・ロドリゲスの消防士のメダルを身に着けています。
ロン・ミラム・ジュニアは、父親のバスケットボールを持っていると話してくれました。
「これは私のお父さんの写真です。」
フェラン・ハローランはヴィンセント・ハローランについて、ABCニュースのダイアン・ソーヤーに語りました。
「私は心からお父さんを愛してるわ。お父さんがいなくて本当に寂しいけど。私は会ったことはないけど、でも私はお父さんを愛してるって、心から思ってるわ。」
「これはお父さんの写真」グレース・ダナヒューは管楽器を演奏している、額に入った父親の写真を見せてくれました。
「この写真を見つめていると、お父さんが演奏している姿が目に浮かんでくるの。」

▽『お父さんはそれがあなただって、ちゃんとわかっていた』

「パトリックが抱いている赤ちゃんは自分自身だ、と考える事ができるのは、グレースが考えだした魔法だと思っています。」彼女の母、メアリー・ダナヒューが言いました。
「今では彼女も現実を受け入れていると思います。だからこそ私はグレースの心の中に、より一層の深い悲しみと尽きる事の無い涙を見てしまうのです。」
メアリー・ダナヒューは妊娠中、彼女の夫が自分たちの子供が、男女どちらの性別なのかを尋ねたことはないと話します。
「私たちが妊娠第2期の超音波検査のために行った時、私はトイレに行言っている間、彼(パトリック)は赤ちゃんの性別を尋ねましたが、私にはその事を話しませんでした。彼が死んでしまった後に、医師がその事を教えてくれたのです。」
「わかる?グレース、お父さんはそれがあなただって、ちゃんとわかってたのよ。」

「私はお父さんのシャツのどれかを、パジャマ代わりにして寝るのよ。」
父親の名にちなんで名付けられたショーン・オニールが話してくれました。
「だってそうすると、何となく安心して眠れるから。」

心理療法士のベス・カーペンターは、シャツは同じ重さの金と同じくらいの価値があると述べました。
「それだけが子供たちが見て、触れる事ができるものなのです。子供たちは具体的な思い出を作り上げる事ができるものを、探しているのです。思い出を作る事ができないとき、それはただひたすらに悲しいものになってしまいます。」
子供たちは自分はお父さんの子供なんだ、そのことを証明する絆となるものを探し続けているようです。
「それはこの子供たち自身と、そしてこの父親とともに生きる世界を結ぶ、目に見える絆なのです。」とカーペンターは語ります。

「ジャックはマヨネーズが好きじゃない、ということを取り上げるのは、馬鹿げた考えかもしれませんね。」
ジャック・エッセの母親のテリリン・パトリック - エッセは言った。
「そう、父親のジムもやはりマヨネーズが嫌いだったの。」

「お母さんは私の目はお父さんの目だ、って言うわ。」グレース・ダナヒューが言いました。
「お母さんはお父さんが自由奔放な人だった、っていってるけど、私もそっくりだって言うのよ。」

「ぼくはお父さんにそっくりらしいんだ。」ジェームズ・カーソンは父親のジェームズ・カーソンのことを話しました。

「ユーモアたっぷりの人だったらしいけど、ぼくも同じだって。」ショーン・オニールが話します。

▽ 9月11日の子供たちは絆を深める事に慰めを見いだす

ロン・ミーラム・ジュニアは、時折母親に自分が父親に似ているかどうかを尋ねます。
「似てるわよ。あなたはおとうさんにそっくりよ。」ってお母さんが言うんだ。それを聞くと、何だかお父さんに近づいたような気がして、ほっとするんだ。」

ケリー・リーは、彼女の夫ダニエル・リーはドラマーだったと語り、娘のアリソン・リーがやはり楽器が好きだと語りました。
「お母さんはいつも、お父さんはとてもエネルギッシュな人だった、って話してくれるわ。」とアリソンが話します。

ロバート・アトウッドの父、ジェラール・アトウッドは消防士でした。ロバートはお父さんの風貌が、彼の心に刻みこまれていると話しました。
「これがぼくのお父さんだよ。ラダー21の帽子をかぶってる。これは全部お父さんの道具なんだ。夜寝る前、ぼくはお父さんの写真を見て、それから鏡で自分を見るんだ。お互いよく似てるんだ、特に目のあたりが。」ロバート・アトウッドは語ります。
「キャリア・デイ(学校で様々な職業について学ぶ日)の時、ぼくはお父さんの消防士のユニフォームを着てみせたんだ。そしたら先生が『とっても大切なものだから、誰もさわっちゃいけません』て、言ったんだ。

子供たちは子供たち同士の絆が寂しさをまぎらせてくれる、と話します、『あの9.11の子供たち』同士の絆が。
「私はこの子たちが私を支えてくれなかったら、とてもここまでやって来れなかったと思います。」フェラン・ハローランが語ります。

ギャビー・ディックは彼の父、アリ・ジェイコブスについて学校で尋ねられた時、友達を避けようとした、と語りました。
「だって一度答えると、毎月毎月、何度も何度も同じ事を訊かれる事になるから。それがこれまで学校で体験した事なんだ。」

「ぼくたちがこうしてまた一緒にいる事はすてきな事だよ。」ダニー・ソーラスはダイアン・ソーヤーに話しました。彼の父の名前はティモシー・ソーラス。
「僕たちにとって、大きな意味があると思う。僕たちは一人じゃない、って感じられるから。ここにいるみんながそう感じているように.....」

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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