星の金貨 new

星の金貨 東日本大震災や音楽、語学、ゴルフについて語るブログです。

ホーム » エッセイ » 【 日本経済の深刻なGDPマイナス成長、物価の下落はアベノミクスへの厳しい評価を示唆】

【 日本経済の深刻なGDPマイナス成長、物価の下落はアベノミクスへの厳しい評価を示唆】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

所要時間 約 7分

2月第2週に起きた12%の株価下落は、リーマンショック以降最悪の展開
2015年の極めて低い成長率は、日本経済が成長・縮小、いずれに向かっているか判断できない状況にあることを証明
株式・通貨、このまま市場の混乱が続けば、今度こそ日本経済は不況に転落してしまったことを意味する

ジョナサン・ソブル / ニューヨークタイムズ 2月14日

アベノミクス01
日本経済は2015年の最後の10~12月の3カ月間、不況局面に転落したことを日本政府が発表しました。
世界経済の回復が思うように進まない中、事前に専門家が予測していた数値を下回る結果になりました。
内閣府は物価変動分を差し引き、アジアで2番目に大きな規模の経済成長率が年率換算で1.4%のマイナスに転落したと発表しました。
消費支出や住宅関連投資、そして輸出まで幅広い分野で落ち込みが目立つ結果となりました。

日本の国内総生産(GDP)のマイナス成長は、4‐6月期、7‐9月期、10‐12月期の3回の4半期で2回繰り返され、特に民間分野では経済学者が予測していたよりも大きく落ち込みました。
ブルームバーグが行なっていた調査では、経済学者やアナリストの分析を平均し、0.8%程度の落ち込みを予測していました。

しかし金融部門を中心に世界経済の健全性は脅かされているとの懸念から、安倍首相がこの3年間繰り返してきた20年間続いている停滞から日本経済を持ち上げ、成長軌道に載せるという公約は最も厳しい局面を迎える可能性が高くなっています。

日本雑踏
安倍首相が展開して来た経済政策の重要な柱、円安誘導策に今、ひびが入り始めています。
日本銀行が積極的金融緩和策を展開したおかげで、安倍政権下の2012年末から2015年末にかけ、円はドルに対し40%値を下げました。

実質的な円の切り下げは自動車産業など輸出関連企業の収支を大きく改善し、日本国内の株価も大きく値上がりしました。
これら一連の政策がすなわちアベノミクスでした。

しかし昨年度の後半から世界の投資家や投資機関は資産の安全な運用を求めて円を買う動きが強まり、逆に円の対ドルレートがじりじりと上がり始めました。

そして株価の下落が起きました。
日経平均株価は2月第2週に12%下落しましたが、これは1週間の下落率としては2008年のリーマンショック以来、最悪になりました。
そしてインフレ率も0.0%まで滑り落ちてしまったのです。

株価暴落2016
こうした事態に対応するため、中央銀行である日本銀行はその歴史上初めて、公定歩合のゼロ金利を導入し、同じくデフレとの戦いに明け暮れるヨーロッパ諸国に並ぶことになりました。

日経平均株価は第4四半期日本の経済成長率がマイナスに転落したとの報告にもかかわらず、約5%急上昇しました。
円の対ドルレートもわずかながら下がる結果となりました。

安倍首相率いる与党連合は、この夏、参議院選挙を控えています。
経済評論家や投資アドバイザーは、安倍首相はアベノミクスに対する好評価が与党の議席拡大につながるものと期待していたと語ります。

こうした安倍首相の目論見は、日本の野党がこの機会を利用して有効な攻勢に転じることができるかどうか不透明なこともあり、予断を許しません。

月曜日同じタイミングで公表された政府統計は、2015年1年間を通し、日本経済は0.4%とかろうじてプラス成長を確保したことを明らかにしました。

日本の実質賃金
日本のGDPデータは、その予測についてしばしば大幅な訂正が加えられることがあります。
こうした条件も併せて考えると、0.4%という極めて低い成長率は日本経済の実態が成長に向かっているのか、あるいは縮小に向かっているのか、容易に判断できない状況にあることを証明するものです。

第3四半期の成長率についても、日本政府は最初2期連続の不興だとの発表を行いましたが、その2、3週間後にはプラス成長に訂正しました。

前回は前回として、15日に公表された日本経済が不況局面に入ったとの政府の統計は、市場で続いている混乱が実は本格的な混乱の序章に過ぎないことを告げるものである可能性があります。
複数のアナリストが次のように分析しています。

このまま市場の混乱が続くようなら、今度こそ日本経済は不況に転落してしまった可能性があります。


 + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【 難民たちの苦境を訴える艾未未(アイウェイウェイ)氏の新しい作品 】

アメリカNBCニュース 2月

難民11
2月、ドイツ、ベルリンのコンツェルトハウスの柱に取り付けられているのは、シリア、イラクなどからの中東難民がエーゲ海を渡る際に使われた救命胴衣です。
途を行きかう人々が立ち止り、目を止めています。
市民活動家でもある中国の芸術家艾未未(アイウェイウェイ)氏はインスタグラム上でこの写真を発表しました。
艾氏はギリシャ、レスボス島の自治体当局から14,000着の救命胴衣を入手しました。
これらはすべて、トルコからエーゲ海を越えてやって来た中東難民たちが脱ぎ捨てていったものです。

難民12
レスボス島の当局者は艾氏の作品が、冷酷な渡航斡旋業者が高額な斡旋料を難民たちに要求した挙句、粗末なボートに難民を詰め込み、エーゲ海上で極めて危険な航海を行なわせている『犯罪』に国際社会の注目を集めるためのものだと語りました。
艾氏は大量の難民がレスボス島に押し寄せるようになって以来、何度も同島を訪れています。

難民13
レスボス島のミティレーネ港で、他の難民たちと一緒にボートで到着したばかりの女の子にチョコレート・クッキーを手渡す艾氏。(写真下)

難民14
http://www.nbcnews.com/news/photo/ai-weiwei-drapes-concert-hall-refugees-life-vests-n518901

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事に関連する記事一覧

このサイトについて
ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
最近の投稿
@idonochawanツィート
アーカイブ
カテゴリー
メタ情報