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【 日本のニュース解説者たちのクビキリ 】《前編》

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所要時間 約 7分

日本の報道番組から一掃される安倍政権批判
予定原稿にない質問をした、それだけで安倍政権のスポークスマンの逆鱗に触れ、引きずり降ろされたニュース解説者
米英のキャスターに比べれば抑制の効いた日本の解説者の質問、にもかかわらず安倍首相官邸は激怒

エコノミスト 2月20日

ニュース解説
この10年間日本国内の数百万の人々は、テレビ朝日の夜の人気ニュース番組報道ステーションで、辛口のニュース解説者古舘伊知郎氏を見るため、テレビのスイッチを入れてきました。
しかし来月、古舘氏は番組を去ることになっています。

彼はゴールデンタイムに放送されている、比較的リベラルな番組を去ることになった3人の有名なニュース解説者のうちのひとりです。
番組を降りることになった3人全員が、日本の規準から見て政府の政策に厳しい立場を取る人々であることは偶然でも何でもありません。

この10年間日本国内の数百万の人々は、テレビ朝日の夜の人気ニュース番組『報道ステーション』で、辛口のニュース解説者古舘伊知郎氏を見るため、テレビのスイッチを入れてきました。
しかし来月、古舘氏は番組を去ることになっています。

報道ステーション
彼はゴールデンタイムに放送されている、比較的リベラルな番組を去ることになった3人の有名なニュース解説者のうちのひとりです。
番組を降りることになった3人全員が、日本の規準から見て政府の政策に厳しい立場を取る人々であることは偶然でも何でもありません。

昨年、岸井成格氏はTBSネットワークの報道ステーションのライバル報道番組の中で、日本が海外での軍事活動能力を拡大するための安全保障関連法案の合法性について問いかけました。
しかしその問いそのものは、すでに日本国内の多くの憲法学者が行なっていたものと同じ内容のものでした。
しかし退官した法関係部門の元政府高官は、たとえ近隣諸国の軍事的圧力が増大し、日本が安全保障面での強化を行う必要があるとしても、安全保障関連法案そのものは憲法違反であることを認めていたのです。

しかし岸井氏の厳しい指摘は国内の保守派の反感を買い、報道解説者が守るべき中立を犯したと非難する彼らは岸井氏が編集委員を務めていた新聞社への広告出稿を差し止めるよう動きました。
そして現在TBSは岸井氏が番組をやめることを公表しましたが、同社は広告出稿差し止めの問題とは関係ないと語っています。
しかしそんな話を信じる人はほとんどいません。

クローズアップ現代
そして第3の事件の舞台は日本の公共放送局であるNHKです。
この件ではさらに名の売れた著名なニュース解説者を、放送の場から引きずりおろすことになりました。

国谷裕子氏は20年間、調査報道による番組『クローズアップ現代』の舵とり役として活躍してきました。
NHKは国谷氏がなぜ番組を去ることになったのか、理由を明らかにしていません。

しかしNHKの関係者たちは、国谷氏が昨年安倍首相に最も近い立場にいる菅義偉官房長官に対し行ったインタビューが彼女の番組降板の原因だと指摘しています。
菅官房長官は安倍内閣の運営に厳しい統制を敷き、さらには報道関係者のインタビューや取材に関しては、事前に詳細な内容説明を要求する事でも知られています。
しかし国谷氏は菅官房長官へのインタビューの中でこの原則を踏み越え、新たに制定される安全保障関連法案が日本を戦争に巻き込む可能性があるのではないかと迫る大胆さを見せました。

安倍 3
しかしそれでも唾を飛ばしながら政治家に詰め寄るイギリスやアメリカの報道関係者の対応に比べれば、国谷氏の質問は予定にはなかったものの抑制が効いたものでした。
しかし日本のテレビ報道関係者が政治家に対し強く詰め寄ることは、滅多になく、果然、菅官房長官の側近たちは激怒しました。

〈 後篇に続く 〉
http://www.economist.com/news/asia/21693269-criticism-government-being-airbrushed-out-news-shows-anchors-away?zid=306&ah=1b164dbd43b0cb27ba0d4c3b12a5e227
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【国際報道写真コンテスト上位入賞作品】《3》

アメリカNBCニュース 2月18日

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一般部門単作品第1位(写真上)マウリシオ・リマ / ロイター
2015年8月1日、ハサカ郊外のYPG病院構内で、クルディスタン労働者党の投獄中のリーダー、アブドラ・オジャランのポスターの前で、医師の治療を受けるISIS(イスラム国)の若い戦闘員。
YPGはISISの兵員輸送車を待ち伏せ攻撃し、6人中5人を殺害しました。死亡した5人は爆発により外観が解らない程損傷し、全身にやけどを負った治療中の兵士1人だけが生き残りました。

自然部門第2位(写真下・以下同じ)ブレント・スタートン / ナショナル・ジオグラフィック
2015年1月7日チャドのザコウマで数週間に渡る象の密猟パトロールを終え、互いの乗馬技術を競いながらザコウマ国立公園に戻るレンジャー部隊の隊員。
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人物部門第2位 ダニエル・オチョア・デ・オルザ / AP
スペインのコルメナール・ビエホの町で開催される、春の訪れを祝うマヤ人祭では、毎年7歳から11歳の少女の中からマヤが選ばれます。
選ばれた少女は飾りつけられた祭壇の前で2時間の間じっと座っていなければなりません。
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速報写真第3位 ブレント・キリク/ AFP
2015年6月14日、トルコのサンリウルファ、アッカカレの国境フェンスを超え、違法入国するため持ち上げられるシリア人の女の子。
press12
http://www.nbcnews.com/slideshow/world-press-photo-awards-top-images-2015-n520731

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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