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【 日本のためでなく国民のためでなく、自分たちの政治的地位を強化するため、沖縄を犠牲として差し出した安倍政権 】《後篇》

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所要時間 約 10分

安倍政権の高圧的な態度は、沖縄の人々に日本からの政治的独立を考えさせるようになるかもしれない
沖縄県民の怒りは募る一方、「沖縄の痛みを理解しようとしない日本人はしょせん外国人」

マーティン・ファクラー / ニューヨークタイムズ 7月3日

安部沖縄式典02
翁長知事は今、沖縄の政治の刷新に踏み込もうとしています。
均一性の高さを誇る日本において、あえて沖縄として独自の立場を打ち出そうとしています。
それは近年沖縄の人々に芽生えつつある、自分たちは日本人の中における少数民族であり、本土日本人から差別されているという共通した認識が基礎になっています。

今年4月に開催され、35,000人が参加した基地建設反対集会において翁長知事は安倍首相に対し厳しい警告を発し、観衆から長く続くスタンディング・オーベイションを受けました。
「沖縄に干渉するのをやめてください!」
翁長知事はこれを沖縄の方言で語りました。
政治評論家によれば、沖縄県の関係者が方言を公の場で使う事はこれまでほとんどありませんでした。

翁長知事は警察が基地建設工事を妨害している抗議者を実力で排除しようとしている現状に言及し、安倍政権が沖縄県民に対して高圧的な態度で臨めば、沖縄の人々が日本からの政治的独立という提案を受け入れることになるかもしれないと警告しました。
沖縄は1972年に米国から日本に返還されましたが、現在ごく少数の人々が日本からの政治的独立を主唱しています。
「安倍首相は日本のプライドを取り戻したいと考えているようですが、それは沖縄を犠牲にするものであってはなりません。」
翁長知事は最近のインタビューでこのように語りました。
「私たちはだまって言いなりになるつもりはありません。」

沖縄06
日本の政治家が身にまとう事が多いダークスーツを避け、ハワイのアロハシャツに相当する『かりゆし』の明るい色のシャツを着た64歳の翁長知事が、1970年代に戦後のアメリカ軍支配に対する暴動が起きた際、自動車が燃やされている様子を写した白黒写真を掲げて見せました。
知事は日本政府が飽くまで沖縄の基地反対の意思を無視し続ければ、日本政府の『統治』に対し同じような事態に至る可能性があると語りました。

「日本政府は136年間、ことあるごとに沖縄を権力政治の切り札として利用してきました。そんな扱いは、もうたくさんです。」
そして誕生したばかりの明治政府が1879年、当時独立国であった琉球王国を強制的に併合した史実に言及しました。

翁長氏が正式に沖縄県知事になった後の数カ月間、安倍首相は知事との会談を拒否し続けました。
安倍首相の4月下旬のワシントン訪問の直前、2人の会談がようやく実現しましたが、話がまるでかみ合っていない印象を与える内容でした。
安倍首相が辺野古への移転計画に代案は無いと述べる一方、翁長知事は基地建設反対の考えを繰り返し表明しました。

日本政府は、移転により沖縄本島南部の人口稠密な地域の駐留アメリカ軍の人数が減り、沖縄の人々の安全に寄与することになるとしています。

沖縄05
しかし普天間基地をめぐっての地元の反対というものは一か所の基地に限られたものではなく、沖縄のすべてのアメリカ軍基地に関する問題なのです。
日本の他の場所と比較し、小さな沖縄本島には分不相応と言って良い規模の米軍基地がひしめいているのです。

アメリカ側は航空戦略の要衝である以上、沖縄本島の基地を維持し続ける必要を強調し、海兵隊も地上部隊を沖縄に配置しています。
アメリカ国防総省は1995年に3人のアメリカ兵が女子学生を強姦し、沖縄全県の大規模な抗議運動に発展した際に、普天間基地の移転に原則同意しました。
現在は25,000人以上のアメリカ軍人が沖縄全域に配置されています。

安倍首相も翁長知事も互いに一切譲歩しようとはしない中、沖縄県民の怒りは募る一方です。
6月、大量の一般市民を巻き添えにした悲惨な沖縄戦が終了して70年を迎えたのを機に、犠牲者を追悼する式典が開催されました。
キャロライン・ケネディ駐日大使も参列した式典で安倍首相が演説を行った際、沖縄の人々の激しいヤジが集中しました。
日本の公式行事ではきわめて異色の出来事でした。
「沖縄の人々はこれまで、日本の安全保障のために大きな重荷を背負ってきました。」
安倍首相は主に高齢の沖縄県の人々が野次を飛ばし続けるのを無視し、沖縄に対し同情的な気持ちを表明しました。

沖縄戦12
世論調査の結果は沖縄県民の大部分が基地建設に反対し、さらには日本国内の各地でも反対への気運が高まっています。
政治評論家は基地建設が強行され、万が一にも抗議活動を行っている人々が負傷でもすれば、安倍首相は政治的に手痛いダメージを被ることになるだろうと語りました。
そうなれば安倍首相はひとりひとり人間の価値を顧みず飽くまで基地建設のみをめざす、冷酷な悪者だとのレッテルを貼られることになるでしょう。

すでに海底の地質調査が始まっているキャンプシュワブの正面ゲート付近での、ある日の朝の様子を見る限り、そうした事件は充分に起こる可能性があることを実感しました。
デザートイエローとオリーブ色の迷彩を施された大きな海兵隊のトラックが地響きを立て、キャンプシュワブの正面ゲートから走り出てくると、近くのテントから抗議者たちが走り出てきました。
彼らは建設反対を叫び、プラカードを打ち振りましたが、何人かは道路上に出てきました。

沖縄02
69歳の城間勝さんはこの日集まった約200人の抗議者のリーダー格ですが、彼自身も仲間たちも、できることは何でもすると語りました。
出来ることの中には、建設用のトラックが走って来る正面ゲートの道路の上に横たわることも含まれます。
「私たちには自決権があるはず、そのことをこうして表現しているのです。」
城間さんがこう語りました。
「ここではアメリカ人も日本人も、沖縄を占領している外国人なのです。」


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【 冥王星の氷山群、最大衛星カノンの巨大クレーター?】

アラン・ボイル / アメリカNBCニュース 7月15日

冥王星11
観測用宇宙船『ニューホライズン』が冥王星への接近通過の際、最初に撮影した写真が公開されました。
冥王星のそびえたつ氷山群(写真上)、そして最大の衛星であるカノンの巨大なクレーター(写真下)の姿を明らかにしました。
今回の調査を担当した科学者たちは、太陽系の外縁、地球から50億キロメートル離れた星の映像に面食らっていると語りました。
「氷山があるとは思ってもみませんでした!」
プロジェクトの研究員であるジョンズホプキンス大学のハル・ウィーヴァーは、同大の応用物理研究所でこう語りました。
チームを率いるサウスウェスト研究所の主任研究員アラン・スターンは、今回の発見について「風船が破裂した瞬間」と同じくらい驚いたと語りました。
これらの映像は『ニューホライズン』が時速50,000キロ以上のスピードで冥王星とその衛星付近を通過した際、夜を徹して送信されたデータを応用物理研究所の研究スタッフが映像化したものです。

『ニューホライズン』は冥王星の表面の12,500キロメートル圏内を通過しました。
この間撮影を繰り返し、サンプル収集を続けました。
このプロジェクトの責任者は今回の接近通過によって得られたデータをすべて解析するには、16ヵ月を要すると語りました。

今回の調査では冥王星の南極周辺およびハート形の明るい領域の詳細なデータ、そしてこれまでの10倍の精度の画像を手に入れることに成功しました。
サウスウェスト研究所の研究員ジョン・スペンサーはこのハート形の領域が、1930年に冥王星を発見したアメリカの天文学者クライド・トンボーにちなんでトンボー・リージョンと呼ばれていたと語りました。

画像は周囲の地形から3,500メートルほど高くそびえている、険しい山々を映し出しています。
たとえ冥王星が凍った窒素とメタンでおおわれているとしても、窒素とメタンで数千メートル級の氷山が形成されることはまずありえないとスターン主任研究員が語りました。
「これらの山々を形作るものは、H2Oでなければなりません。」
「私たちは初めて冥王星でにおいて水で出来た氷をこの目で確かめました。多量の水が冥王星にある可能性は、非常に高いものがあります。」

冥王星12
http://www.nbcnews.com/science/space/new-horizons-photos-reveal-pluto-ice-mountains-charon-crater-n392691

 

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