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【 新作『戦場の馬』は第2の『プライベート・ライアン』ではない 】

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所要時間 約 7分

スティーヴン・スピルバーグ監督インタビュー

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アメリカABC放送 12月14日

アカデ ミー賞受賞監督でもあるスティーヴン・スピルバーグ監督が近日公開予定の『戦場の馬』について第2の『プライベート・ライアン』ではないと述べ、アメリカ映画協会の『PG - 13』の評価基準(子供たちの親はこの映画の視聴に充分注意すべきである : 10代前半の少年には不適当なシーンを含む)を守るために暴力シーンの描写を控えたわけではない、と語りました。
「私はこ の映画は家族がそろって鑑賞するのにふさわしい映画だと思っています。」
スピルバーグ監督がABC放送のケイト・カーリックに語りました。
「ことさらに幼い子供が見る必要はありませんが、家族が一緒に鑑賞することに問題は無いはずです。戦争映画の監督としても私の名前は浸透しており、残虐なシーンを連想するかもしれません。しかし今回は残虐なシーンは無いはずです。」

『戦場の馬』はクリスマスの日に発売されます。
第一次世界大戦当時のヨーロッパを舞台に、新人俳優ジェレミー・アーヴィンが演じるイギリスの農場の少年と仔馬との特別な絆を描いた物語です。
この物語はロンドンのウェストエンドで劇として公開された後話題になり、スピルバーグ監督は1982年に刊行されたマイケル・モーパーゴの子供向けの原作を読んでこの物語を知った、と話しています。

「私はこの物語は映画向きの優れた骨格を持っている、そう考えました。
あらゆる季節について語っているように見えたのです。全世界に共通の伝統、その土地ならではの習慣、自分自身と闘う人々。
そしてこの物語はアメリカとは直接は関係がありませんが、現代のアメリカ人に通じる大きな何かを持っていると思います。」
実はこの映画はスピルバーグ監督の15歳になる娘、デストライとの間の「いつか馬に関する映画を撮る」という約束から生まれた、という一面も持っています。
「私の娘は狩猟が大好きな上、妻はいまだに馬術競技に夢中です。私たちはまさに馬と一緒の生活を送っているのです。」
「馬に関 する映画を撮ることは、これまでとは全く違った意味を持っていたのです。」

『戦場の馬』の撮影以前、スピルバーグ監督は数百万頭もの馬が戦場に連れてこられ死んでしまったことを除けば、第一次大戦中に馬が果たした役割についてはほとんど知らなかったことを認めました。
しかし監督は撮影中、馬たちを守ることに多大の努力をしました。
スピル バーグ監督は撮影中に実際に馬を走らせたため、馬が乗り手に馴れる効果があった、と語りました。
そして全米動物愛護協会のバーバラ・ カーを撮影現場に招きました。

「撮影初日、私はバーバラにこう言ったのです。『この映画の監督をしているのは私だけど、あなたは好きなタイミングで「カット!」と言っていいですよ。』とね。『アクション・シーンの責任者や監督の私、あるいは誰であっても、もし馬が傷つきそうだと感じたらいつでも「カット!」と声をかけてください。』そう彼女に頼んだのです。」

今年3 - Dアニメーション映画"タンタン"と4本のテレビ番組を含むを含む6つの映画のプロデューサーであるだけでは飽き足らず、スピルバーグ監督は俳優ダニエル・デイ・ルイスが主演する次の映画『リンカーン』の制作にすでに着手しています。

「私は映画人生のすべてをかけて、エイブ ラハム・リンカーンの生涯について語ろうと思っています。」
スピルバーグ監督はこう語りました。
「このアメリカで永遠に続いているリンカーンの業績について本当に理解しない限り、私たちアメリカ人はリンカーンが行った正義を実現することはできません。それは私自身にとっては、永遠に奴隷制度を終わらせたことなのです。」

スピルバーグ監督は映画館が政争の場にならないよう、2012年の大統領選挙が終わるまで発表を遅らせる、と話しました。
「リンカーンについては、正しい理解を得るための彼のためだけの場が必要です。今、このタイミングでリンカーンを持ち出してしまえば、民主・共和両党の政争の具にされ、正しい理解を得られずに終わってしまうでしょう。」

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war horse、日本ではなんというタイトルで公開される予定なのが知りませんが、そのまま訳せは『軍馬』。
しかしこれではあまりに素っ気ないので、戦場の馬にしておきました。
予告編を見る限り、この映画も必見のように思えてきます。

『プライベート・ライアン』は私のDVDコレクションの中の大切な一枚です。
実は私は古今の戦争映画の名作と言われるもの、そしてNHKの『映像の世紀』や フランクリン・ミントから発売された『戦争の世紀』全34巻のビデオなどを持っていますが、それを見ていると「もう戦争など、決してしてはならない時代になった。」と強く感じます。
例によって日本のニュースなどでは報道されませんでしたが、『戦争の世紀』湾岸戦争の巻で紹介された、アメリカの空からの攻撃を受け全滅したイラクの地上部隊の惨状は息をのむものがありました。
戦争というよりは、一方的な殺戮であったことをうかがわせるものでした。
ここで長々と私の戦争論を展開するつもりはありませんが、現代が決して安易に『戦争する』『武力行使する』などと言えない時代であることを、機会を捉えて皆さんもご自分の目でお確かめくださるよう、伏してお願いしたいと思います。

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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