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【 放射能のない日本への戦い 】第8回(最終回)

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所要時間 約 10分

[ 苦難の道を歩む東北地方のコミュニティ ]

アルジャジーラ 2011年9月

地震活動が活発なこの国において、他の原子力発電所での事故に対処しなければならなくなる潜在的危険性は、かなりのものです。
現時点では国内に54基の原子炉がありますが、少なくとも1ダース以上の原子炉が、浪江町を含め、国中に建設が予定されています。
このうち41基の原子炉は現在、検査のため閉鎖されています。

[地図 : 地震発生区域に立地する世界の原発]

[地図 : 地震発生区域に立地する世界の原発]


選択する機会を与えられ、できるだけ風力や太陽光発電への切り替えを望んでいる反原子力発電の活動家は、永久に原子力発電所が閉鎖されることを願っています。
福島第一原子力発電所近くに風力発電所の建設計画が発表されていますが、日本のエネルギー需要を満たすためにはさらに大規模な設備が必要です。

津波によって壊滅的被害を受けた海岸沿いの女川の町会議員、高野さんは彼自身の町の原子力発電所について心配しています。
女川原子力発電所は彼によると、『福島第一同様古い』原子力発電所です。
彼の長い間の戦いは特に際立っています、すでに30年間もの時間をこの問題に費やしてきたのです。

高野さんが原子力発電に反対するようになったのは、ある大学教授に以下の話を聞いた時でした。
「収納容器に使われている金属は、何かのきっかけで亀裂を生じることになるが、それは単に時間の問題です。」
「『亀裂が生じてしまうと、次に起きるのはメルトダウンです。』教授はこう語ったのです。」
地震後半年たった今も、まだ避難所暮らしを続ける68歳の高野さんはこう語りました

高野さんは同じ選挙区内から選ばれた2人の議員のうちの一人ですが、この数十年間、原子力発電の危険性を訴えてきた、この国の数少ない議員の一人でもあります。
彼はたった一度であっても事故が発生することを懸念し、この数年間、女川の原子力発電所を閉鎖するための取り組みを続けています。

福島第一原子力発電所の事故は彼の年来の主張に信憑性を与えることになり、これまで議会で彼と対立していた、一部の反対者の意見を変えさせるかもしれません。

「いいえ、単に彼らは次にこの国の首相がどう言うか、様子を見ているだけだと思います。それからでなければ、 彼らは同意なんかしませんよ。」と高野さんは自嘲気味に話しました。
そして彼の同僚たちは皆優柔不断なのだ、とつけ加えました。

しかし高野さんは国内の原子力発電所を停止するという彼のキャンペーンに対し、国から十分な支援が得られなくても、一般の人々にもっと実情を訴えていこうと思っています。
そして今こそ、そのチャンスだと思っています。
町を超え、東北地方を超え、草の根レベルで輪を広げていこうと思っています。

「私はもう、引退するつもりでした。でも、やっぱり戦いを続けなければならないようです。」
高野さんは語ります。

「今、やめるわけにはいきません。」

《 完 》

http://www.aljazeera.com/indepth/features/2011/09/2011916104957796597.html

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この原稿の翻訳は少し苦労しました。
長い、ということもありましたが、登場する人々の苦しみ、怒り、そして切なさがひしひしと伝わってきて、しばし呆然としなければならない時間が度々あったためです。
この長い原稿の主題は、第8回の冒頭に集約されていると思います。

「地震活動が活発なこの国において、他の原子力発電所での事故に対処しなければならなくなる潜在的危険性は、かなりのものです。」

全くその通りでしょう。
添付した地図をご覧いただければ、この国に次々原子力発電所を建設していくことがいかに危険なことか、一目瞭然にご理解いただけると思います。

加えて『再びマグニチュード9の地震が発生する可能性があります』[ http://nanako.sci.hokudai.ac.jp/~moriya/M99.htm ]といった情報もあります。

私たち一人一人が、放射能汚染の無い日本の実現のため、努力を積み重ねていく必要がありそうです。
68歳になっても戦い抜こうとする、私と同じ宮城県の女川町の高野さんが最後に登場しましたが、その姿に心から感動しました。
こういう方が人々を守っているんだな、と。大手マスコミでもなければ、国会議員でもない。

福島は、大地も(昨日掲載の日本全国の放射能汚染マップ)、海も( http://kobajun.biz/?p=1268 )汚染されてしまいました。
特に地図に表された東日本の汚染実態は、そこで暮らす我々にとって本当にショッキングなものでした。
これからしなければならないことは、これ以上の日本の汚染を何としても防ぐことではないのでしょうか。

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【 ニューヨークの抗議する人々に不利な裁決 】

アメリカCBSニュース / ニューヨーク 2011年11月15日

ニューヨークの裁判官が、[ウォール街を占拠せよ!]のキャンプを撤去するというニューヨーク市の決定を認める決定を行いました。
占拠を行っている人々に当初認められていた、広場でキャンプする権利を無期限には認められない、としています。

火曜日の夜明け前、まだ暗いうちに、暴動鎮圧用の装備に身を固めた数百名の警官が、ニューヨーク市内の『ウォール街を占拠せよ!』のキャンプ地に突入しました。
警官隊は法の名の下に数百名の人々を追い立て、企業の貪欲さと社会的不公平への抗議活動の拠点となっていたテント村を破壊しました。
警官隊は午前一時ごろに行動を開始し、ズコッティ公園内の拠点にいた抗議者たちを、何時間もの間棒や樹脂製の楯を使って突いたり押したりしました。
市警本部長レイ・ケリーは、公園で腕を組み合って排除に抵抗しようとした人々も含め、約200人を逮捕したと発表しました。
一人の市会議員が、抗議者とともにいて、公園内を清掃中に逮捕されました。

午前4時30分には9月17日以来その場所に設置されていたテントは跡形もなくなり、公園内は空っぽになりました。
テントと寝袋はごみ捨て場に搬送されて行きました。
その後、作業員が電動の清掃機で公園内を清掃して回りました。

火曜日午後遅くなって、最高裁判所司法省マイケル・ストールマンは、抗議をする人々の言論の自由に関する権利は、彼らの広場での無期限のキャンプを保証するものではない、と語り、市当局がキャンプ地を一掃することに承認を与えました。
裁判官のストールマンは、デモ隊の人々が再びテントや寝袋を、公園内に持ち込むことの許可を得ようとする動きに対し、これを拒否しました。

「テント、構造物、各種発電機、その他の設備を持ち込んでズコッティ公園に留まることによって、公園所有者の正当な権利の行使を妨害すること、あるいは他の人々が安全に公園を利用する権利を排除していることについて、それが米国憲法修正第一項に基づく権利によるものであることを、抗議をする人々は立証していません。」
とストールマンは書いています。

アメリカCBSニュースの法関係のアナリスト、アンドリュー・コーエンは、抗議する人々が訴えているような演説等に対する『時間、場所、方法』の制限については、アメリカの法制度は長い歴史を持っており、それは少なくとも1960年代までさかのぼることができる、と報告しています。
いったんこのことが持ち出されれば、抗議を行う人々の主張が事態を覆すことは、まず不可能になるでしょう。

広場は金融街の近くにあり、市民に公開されていますが、私有物です。
マイケル・ブルームバーグ・ニューヨーク市長は、常に混雑してているプラザにおける衛生・安全上の問題と、「耐えがたくなっている」状況を見て一掃を命じた、と語りました。

http://www.cbsnews.com/8301-201_162-57325395/judge-rules-against-nyc-occupy-encampment/?tag=cbsContent;cbsCarousel

 

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