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【 想像を超えるひどい状況 – 福島第一原発 】

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所要時間 約 8分

想像以上に高い放射線量、想像以上にひどい損傷、次々動作不良に陥る調査ロボット

開始2時間で調査ロボットの累積放射線量が1,000シーベルトを超え、調査継続が不可能に

 

山口まり / AP / ワシントンポスト 2017年2月17日

 

破滅した日本の原子力発電所・福島第一原発、その原子炉のうちの一基の内部に送りこまれたロボットによる調査は、事故収束・廃炉作業に関してこれまで予測されていたより、はるかに困難なものになるであろうことを明らかにしました。

福島第一原発の所有者である東京電力は遠隔操作ロボット『スコーピオン』を原子炉2号機の格納容器内に送り組み、6年前にメルトダウンした炉心付近の状況について検証作業を行おうとしたところ、そこにあった放射性廃棄物のがれきを乗り越えようとしている最中に動作不良に陥ったと発表しました。

 

ロボットは線量計、温度計と2台の小型カメラを装着しており、若干のデータと映像を送ってきましたが、溶け落ちた燃料を発見することはできませんでした。

メルトダウンした燃料の状態と位置を確認することは、原子炉から放射性廃棄物を取り除く作業の鍵となります。

格納容器内で動作不良に陥ったロボットは、次回以降の調査を妨害しない場所にまで移動の上、放棄されました。

 

これまで数週にわたって予備調査が行われてきましたが、原子炉2号機についてはロボットが調査を予定している範囲内の内部構造上の損傷が目立つこと、そして格納容器内の放射線量が想定していた以上に高く、ロボットの設計と調査内容の変更が必要なことを示唆していました。

 

類似した調査はメルトダウンした他の2基の原子炉についても予定されています。

水中で動作する小型の防水ロボットが数週間以内に原子炉1号機に送り込まれる予定です。

しかし損傷が激しい原子炉3号機については、居並ぶ専門家も調査のための着手点すら見つけ出すことはできずにいます。

 

東電は溶け落ちた核燃料を取り除くための最適な、そして最も安全な方法を確立するため、メルトダウンした3基の原子力発電所と炉のそれぞれで、溶けた燃料の正確な場所と状態、そしてその他の構造上の損害状況を把握する必要があります。

東京電力の広報担当の岡村氏は、調査がまだ完全では無かったにもかかわらず、今年の夏には溶け落ちた核燃料を除去する方法を決定し、2021年には実際に作業に着手するというスケジュールにこだわって来たと語りました。

 

東京電力は現在、2011年3月襲った巨大地震と巨大津波がきっかけとなり、福島第一原発の3基の原子炉がメルトダウンを引き起こしたことを受け、その事故収束・廃炉作業に取り組んでいますが、作業が完了するには少なくとも数十年の歳月を必要とするとみられています。

福島第一原発の周囲では十万人を超える人々が自宅を捨てて避難しなければならなくなり、高い放射線量のため未だに多くの人々が自宅や故郷に戻れないままになっています。

 

2月始めには『スコーピオン』調査を行うための準備として、調査範囲のがれきを取り除くためのロボットが送り込まれましたが、稼働2時間でその累積放射線量が1,000シーベルトを超え、設計された耐久値を超えてしまい、2台のカメラが作動しなくなったため、作業を途中で打ち切らなければならなくなりました。

1,000シーベルトの放射線量は人間が浴びれば数秒で死に至ります。

設計当初のこのロボットの動作可能時間は10時間、または一時間当たり100シーベルトでした。

東京電力の調査担当者は、がれきの除去が不完全なこと、放射線量が極めて高いこと、そして構造上の損傷が著しいため今後の調査も思い通りにはいかない可能性があると語り、放射線に対しさらに耐久力の高いカメラや他の機材の開発が必要かもしれないと付け加えました。

 

東京電力は放射線量が極めて高いものの、外部への漏出は無いと語りました。

 

格納容器内で撮影された写真は、破損した部品などが溶けた金属用のもので覆われた状態のものを写しだしました。

2号機の格納容器の真下には溶け落ちた核燃料と思われる物質が壊れた部品などと一緒に溶解し、垂れ下がった状態で固体化しているのが確認されています。

 

https://www.washingtonpost.com/business/technology/robot-probes-show-japan-reactor-cleanup-worse-than-expected/2017/02/17/d17eea86-f4cf-11e6-9fb1-2d8f3fc9c0ed_story.html?utm_term=.731cfbff570b

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【 メトロポリタン美術館375,000の収蔵作品をデジタル化、無料提供 】《2》

 

NBCニュース2017年2月14日

ニューヨークのメトロポリタン美術館はそのコレクションをデジタル化し、無料で375,000点に上る画像データを公開しました。

いずれも公有財産として、無料でしかも制約なしで利用することが出来ます。

サンドロ・ボッティチェリ(イタリア : 1445-1510) Sandro Botticelli [聖ヒエロニムスの聖体拝領]テンペラ1496-97年頃

この絵はフィレンツェの織物商人フランチェスコ・デル・プグリエセの依頼で制作されました。

急進的な伝道者サボナローラの支持者であったプグリエセは、この絵の宗教的主題の完成度の高さに大いに満足したかもしれません。(写真上)

 

エルグレコ(ギリシャ-スペイン : 1541-1614)[盲人を癒すキリスト]油彩・1570年頃

彼は1567年に生まれ故郷のギリシャを出て、1576年にスペインに移住しますが、この作品はその間のローマ・ベニス時代に描かれました。

目に油を塗ることによって盲人を癒やしているキリストの奇跡を描いたこの絵の前景の2人は、盲人の両親だと考えられています。(写真下)

http://www.nbcnews.com/slideshow/met-digitizes-its-collection-releasing-350-00-images-free-n719661

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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