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【 安倍首相の『新国家主義』、それは時代錯誤の帝国主義、国民を不幸にする国粋主義 】《第3回》

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所要時間 約 9分

日本の平和を守って来たもの、それは平和憲法か?日米同盟か?
脱工業化し価値観が多様化した現代日本において、国家主義は必要性も必然性も無い

サイモン・ティズダル / ザ・ガーディアン 2013年11月27日

ASEAN2013
外交の第一線では安倍首相は近隣アジア諸国の支持の取り付けに懸命になっています。
就任1年目にはアセアン加盟10か国を歴訪し、今年12月13日には東京で見方によっては反中国決起集会とも取れるアセアン・サミットを主催することになっています。

今年11月に発生したフィリピンの台風による大災害が発生した際には、安倍首相はあらゆる分野で中国を出し抜きました。
救助部隊、艦船、そして豊富な支援物資を現地に送り、1945年以降としては最大規模の海外派遣を行いました。
これに対し中国は、スウェーデンの家具販売チェーンのイケアにも及ばない援助しか実施せず、世界中から避難されることになりました。

また安倍首相は中国の侵略行為を未然に予防するため、10隻の艦船をフィリピンの沿岸警備隊に提供しています。
さらにはオーストラリアとインドとの間では、安全保障と軍事面での連携を強化しています。

安倍政権はオバマ政権が打ち出した『アジア重視(pivot to Asia)』を最大限に利用し、2013年10月、ジョン・ケリー国務長官、チャック・ヘーゲル国務長官と、『同盟関係の強化とより大きな責任を果たす』ため、協定を見直すことで合意しました。

中国への警戒から、この協定にはミサイル防衛システムの強化、武器の開発と販売、共同の軍事訓練と軍事演習の実施、情報の共有、宇宙衛星とサイバー兵器の開発強化に加え、先進レーダーシステムと無人攻撃機の導入がうたわれています。
さらに日本はアメリカ製の最新鋭の武器、F35戦闘爆撃機、2隻のミサイル防衛システムを装備したイージス艦(駆逐艦)を購入する予定になっています。

日米艦船
アメリカ政府は安倍政権の中国に対する強硬姿勢を、もろ手を挙げて歓迎しています。

「米国は、率先してアジア地区における平和と安全に寄与していくとする、日本の決意を歓迎します」
日米共同声明にはこのような表現が見られました。
「日米同盟は民主主義、法による支配、自由で開かれた市場、人権尊重の考え方を共有して行きます。」
しかし安倍政権の方針に反対の立場をとる人々は、日本が新たな軍国主義とも言うべき路線へ踏み出していくことを警戒しています。

第二次世界大戦後に急速に変化した日本社会にあっては、この国がアジア地区と世界においてどういった関わり方をすべきか、国民がどのように考えているのか測りかねる部分があります。

中国に反感を持つ日本の国民は94%に昇ります。一方で世論調査を受けた人々の80%が、日本と中国の間では友好関係を保つことこそ大切だと答えています。

「これまでは多くの人々が古くさい平和主義的な真理にしがみついてきましたが、今や世界は急速に、しかも予測もしなかった方向に変わり続けていると、多くの人が考えるようになりました。」
キヤノングローバル戦略研究所の三宅氏はこう語り、次のように続けました。
「保守的でタカ派的なイメージにもかかわらず、安倍首相は非常に実際的な、分別のある政治家なのです。一方で安倍首相は日本を大変誇りに思っており、自分の国を誇りに思うことについて、どんな遠慮もいらないと語っているのです。」

安倍 軍隊
三宅氏はさらに次のように続けました。
「現在東アジア地区では勢力均衡の大きな変化が続いています。安倍氏首相の登場以前、一昔前まで私たちはありもしない平和社会の上にあぐらをかいていたのです。私たちはこの平和が永遠に続くものと思い、軍隊など持たなくとも誰も私たちを脅かすことは無いと考えてきました。世界中が私たちをそっとしておいてくれると考え続けてきたのです。
私たちは幻想の上に生きてきたのです。
しかし平和を実現してきたものは平和主義ではなく、日米同盟だったのです。」
「次世代の人々は、平和について幻想を持ってはいません…。平和について祈るだけでは何も実現しないことを知っているのです。日本はいかなる侵略者の介入をも阻止しなければなりません。もし中国が太平洋における覇権の確立を主張し、日米の覇権に挑戦してくれば、対決はもはや回避できません。」

東京大学の高原昭男教授は正反対の意見を持っています。
巨大な人口と国土を持つ中国の勢いを止めるといっても、日本のできることには限界があるはずです。
しかし飽くまで対決姿勢を貫く安倍首相のやり方には、危険が多すぎます。
「選択肢は多くはありません。外交交渉を重ね、対話を続けることにより、外交関係を修復することこそが、現代社会における解決策のはずです。」
高原教授がこう語りました。

秘密保護法05
「安倍首相は従来の基準から見て、右に寄り過ぎています。
しかも根っからの歴史の修正主義者です。
日本の戦没者が祀られている靖国神社に参拝することをこよなく愛しています。安倍首相は、国家主義者なのです … 。」
「しかし、安倍首相の『新国家主義』はうまくいかないでしょう。日本はもう脱工業化してしまった社会(多様な価値観と多様な生き方が成立している社会)なのです。若い世代の人々は、安倍首相の考え方にはついていけないはずです。」

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歴史は科学です。
事実の積み重ねであるからです。
積み重ねられたものが事実では無くなった時、歴史は科学ではなくなり、文学になります。

文学は何を書くのも、何を主張するのも自由です。
書いてある事を受け入れるのか、受け入れないかは読む人の自由のはずです。

それを受け入れるよう強要したのが、戦前の日本社会であり、ナチスドイツでした。
受け入れを拒否すれば、日本では特高警察に連行され凄惨な拷問を加えられました。
ナチスドイツでは強制収容所送りです。

どちらも決して再現させてはならない社会です。

では今の私たちに出来ることは何でしょうか?
私はまずは国権主義の復活、そして今なお原発の推進を主張するメディアの『不買』を徹底して行おうと思っています。
全国紙のY新聞とNテレビ、S新聞とFテレビ、それぞれのメディアグループの購読・視聴に加え、タイアップ商品などは購入しない。
そしてY新聞の系列下、週刊BSなどを使い脱原発運動の活動家の個人攻撃を繰り返すBS社の出版物も購入しません。
どうしても読みたい本はブックオフなどで古書を購入し、たとえわずかでも自分が支払った対価が国権主義の復活や原発復活を支持する企業の収入とならないようにします。

今のところこの程度のミニマムな抵抗運動しか思いつきませんが、ひとりでも多くの方がそれぞれの抵抗運動を展開していただけば、必ず結果は出ると思うのですが、いかがなものでしょう?

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【 11月の傑作宇宙写真 】《1》

アメリカNBCニュース 12月1日
(写真をクリックして、大きな画像をご覧ください)

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ケープカナベラル宇宙基地での火星探査衛星の打ち上げに、驚いて飛び上がるダイサギたち。11月18日。(写真上)

南極のパイン島の氷河から、シンガポールの国土ほどの大きさの氷山が割れて、南極海に漂い出す瞬間の写真。11月13日にランドサット8号衛星から撮影。(写真下・以下同じ)
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11月22日のオークションに先立ち、ニューヨークのサザビーズで展示された、スターウォーズの突撃隊員のヘルメット(手前)とソ連の宇宙飛行士の宇宙服。
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国際宇宙ステーションからナノ衛星が軌道上に放出された瞬間。
一連の操作を行ったのは日本の若田光一宇宙飛行士。11月19日。
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打ち上げのため、カザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地に運び込まれるソユーズロケット。11月5日。
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その2日後、若田光一さん他2名とソチオリンピックの聖火が、このロケットで国際宇宙ステーションに向け旅立った。
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       11月3日に観察された皆既日食。
       ケニアのシビロイ国立公園で撮影。
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