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【 安倍政権「日本の民主主義を終わらせる!」統制国家の樹立をめざす 】〈 前編 〉

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所要時間 約 6分

【 日本国憲法第9条 】
自民党の改憲案は、現行の憲法が保障している基本的人権を完全に削除
国民に『上から命令する』、統制社会を目指す

エコノミスト 6月1日

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日本は太平洋の敗戦によってその国土を廃墟にしてしまい、アメリカ軍の占領を受けることになりました。
そして1946年、アメリカが原案を作成した日本国憲法が公布・施行されました。
自民党は1955年のその結党以来、この『民主的に過ぎる』憲法を改正することを党の基本方針としてきました。
なかんずく安倍首相にとっては、かつての占領軍によって『押し付けられた』国家の基本的骨格を捨て去ることは、そのライフワークになっています。
経済の復活とともに、憲法を書き換えることは、安倍首相の『日本を取り戻す』というテーマの中心を成しています。

安倍首相の右翼的姿勢を支持しない多くの日本人も、少なくとも憲法第9条を見直すことは支持しているようです。
この日本国憲法第9条は、日本の平和主義の象徴となっているものです。
憲法第9条は日本が外国との交戦権を持たないと規定し、常設軍、空軍、海軍を持たないと規定しています。
日本を平和主義的国家として位置づけるこの考え方は、未だに多くの支持を得ています。

しかし憲法の現行の解釈では、日本と同盟関係にある国家が攻撃を受けたとしても、日本は援軍を派遣することはできません。
改定では無く、最大限解釈を変更したとしても、現行憲法が認めるのは他国軍と協働しての自衛権の行使までです。

自衛隊
しかし、多くの日本人にとって歯がゆいことに、1954年の創設以来、世界的に見ても最も洗練された、戦闘能力の高い『自衛隊』を、常設軍隊と呼ぶことはできません。

これまで日本国憲法が改定されることはありませんでしたが、現在は幅広い支持があり、憲法改正の実現の可能性が出てきました。
憲法改定については様々な議論がありますが、まずはプライドの問題である事に間違いありません。

日本国内ではこの平和主義の体制に、多少でも変更を加えようとする試みでさえ論争の的になっています。

しかし実は安倍首相率いる自民党は、もっと極端な形でのこの国の体制の変更を狙っています。

昨年自民党が公表した憲法改正草案の中身には、歴史の針を逆に回し、かつての『統制社会』に戻そうという意図が見てとれます。

自民党改憲推進本部事務局長を務める中谷元衆院議員は、「自由と基本的人権、そればかりが大切にされている。」
と語り、現在の日本の体制に不満を隠そうとしません。
「国民の義務についても、同等に扱われるべきである。」

今回の自民党の憲法改正草案は、安倍氏を筆頭とする改憲論者の意向が強く反映されたものです。

改憲論者はかつての日本について、軍国主義国家が犯した数々の非道の行いには一切言及せず、日本が天皇陛下の慈悲深いまなざしの下、調和のとれた社会を築き上げていたことを子供たちに教育すべきだと主張しています。

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自民党の会見草案は、個人の権利を制限し、『公の秩序』を優先させることを謳っています
そして天皇の国家元首としての地位を回復し、天皇が憲法の規定に一切束縛されることは無いと位置づけようとしているかのようにも見受けられます。

そして自民党の改憲案は、基本的人権について保証している条項を完全に削除しているのです。

〈 つづく 〉

http://www.economist.com/news/asia/21578712-shinzo-abes-plan-rewrite-japans-constitution-running-trouble-back-future
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「平和ボケしている日本人」などという事がいわれますが、私自身は平和で何が悪い!と思います。
平和だからできることは無数にありますが、戦時だからできること、そんなものはどれほどあるというのでしょう?

日本が軍備を拡充し、中国や北朝鮮に宣戦布告すれば何かが解決するのか、と思います。

21世紀に入り、武器が第二次世界大戦当時とは比較にならない程進歩「してしまった」今、戦争というものがどれ程無残な結果につながるか。
シリアというあの小さな国の内戦ですら、人々は筆舌に尽くしがたい苦しみの中に追いやられ、明日がどうなるのか全く予断を許しません。
そしてアメリカですら、未だに『小国』アフガニスタンの『一勢力』に過ぎないタリバンに対し、決定的勝利を得られないでいるのです。
公称13億人、実際には14億とも15億ともいわれる人口を抱え、経済規模が世界第2位になってしまった中国が、どれ程の軍備を抱えられる事が可能なのか、計り知れないというのが世界の常識です。

その国を仮想敵国にして、憲法を書き換え、軍備を増強する、そのような構想のどこに未来があるというのでしょうか?

「限定」戦争という考えがありますが、過去の戦史を振り返ってみて、「限定」のつもりが止めども無く戦線が拡大して行ったという経験を、日本は第二次世界大戦においてさんざん経験させられたはずです。

大切なのはしんどくてもタフな外交を行い、何とか国益を守っていく事だと思います。

「平和ボケしている日本人」などと揶揄する人間は、世界がどう変わっているかを見通せない、21世紀外交の複雑さを理解できない、要はそういう事なのではないでしょうか?

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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