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【 問われるべきは安倍首相の経済の実績「そんなものはあったのか?」 】《前篇》

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所要時間 約 6分

広島を訪問したオバマ大統領にぴったりと貼りつき、政権支持率の『支え』として利用した安部首相
最初の消費税引き上げ延期での解散総選挙も、今回の延期での同日選の回避も、すべては安倍首相の『自己都合』
『安倍首相の経済政策は、道を誤っている』という国民の印象を強くした、消費税引き上げの再延期

タイムキーパー / エコノミスト 6月4日

安倍首相04
あらゆる側面を考慮に入れた場合、5月は日本の安倍首相にとっては良い月になりました。
安倍首相は5月中旬、世界の中の富裕国のクラブ - G7サミットを三重県伊勢市で開催し仲間のリーダー達を手厚く接待しました。
これはうまくいきました。
安倍首相は1,300年前に建立された神社で彼らを出迎えました。

そのサミットの直後、バラク・オバマは広島を訪問した初のアメリカの現職の大統領になりました。
広島は1945年8月6日、アメリカが投下した原子爆弾により灰塵に帰しました。

あらゆる年代と階層の日本人がその場でオバマ大統領が行なったスピーチと、そして被爆者を抱擁するシーンに感銘を受けました。
安部首相はその場にぴったりと貼りつき、オバマ大統領が放つ政治的オーラの余禄を自分のものにしていました。

オバマin広島
おかげで安倍首相は6月1日、消費税率の8%から10%への引き上げを2017年4月から2019年10月まで延期するという発表に伴うはずの様々な責任を曖昧にしてしまうことに成功したのです。

安部首相がこうして自分は傷つかないように責任の回避をするのは2度目のことです。
最初は2014年11月でした。
安部首相の顧問たちは出来れば消費税の引き上げは回避できれば良いと考えていますが、2018年9月に自民党総裁としての任期が終了することを見越し、その後に消費税を引き上げるということで今回決着したものと思われます。

経済学的に言えば、消費税の引き上げの延期は慎重な判断であるようにも見えます。
日本の経済は不調に喘いでいます。

関係者の多くが2度目の消費税引き上げによって、日本経済が『腰折れ』してしまう事を懸念していました。
安部首相が2014年4月、消費税率を5%から8%まで率を上げたとき、日本経済は不況局面へと落ち込みました。

SEALDs 6
しかし今回の延期は、政治的には危険をともなうものです。
安部首相は消費税の引き上げを『必ず』実行すると約束していました。
未曽有の自然災害、あるいはリーマンショック規模の世界的規模の金融恐慌が発生しない限り、消費税の引き上げが延期されることは無いと語っていたのは、つい最近のことでした。

しかし未曽有の自然災害も世界的規模の金融恐慌も起きてはいません。
安部首相は伊勢志摩サミットで、居並ぶ先進国首脳に現在の経済状況がリーマンショック規模に等しい程危機的状況にあるという合意形成を図り、消費税の引き上げ延期を正当化しようと図りました。
しかし誰一人賛同した首脳はいなかったのです。

安全保障法案04
第一回目の消費税引き上げの延期を決定した時、安倍首相は『国民に信を問う』として衆議院を解散し、総選挙に打って出ましたが、形を変えた世論調査を要求したかにも見えました。
今年7月10日には日本の上院にあたる議席の半数の改選が行なわれる参議院選挙が予定されていますが、2度目の消費税引き上げの延期の決定に合わせ、再び衆議院が解散総選挙が行なわれる可能性がありました。
その『衆参同日選挙』の可能性は、日本国内では数週週間に渡り熱っぽく語られてきました、

しかし結局、伊勢志摩サミットの開催とオバマ大統領の広島訪問の実現により内閣支持率が50%を超えたにもかかわらず、安倍首相は衆議院の解散を見送ることにしました。
衆議院の全475議席中、与党自民党と連立する公明党は併せて326議席を占め、すでに3分の2以上を確保しています。
自民党の選挙担当部門は、もしすべてがうまくいかなかった場合は衆議院における有利な状況を失う危険性があると判断したのです。

経済低迷
もちろん消費税の引き上げは国民に人気のある政策ではありません、しかしそれを実行しない政治指導者は公約を反古にしたことになります。

消費税引き上げの延期は、『安倍首相の経済政策は、道を誤っている』という国民の印象を強いものにしました。

〈 後篇に続く 〉
http://www.economist.com/news/asia/21699938-doubts-about-prime-ministers-economic-record-are-growing-postpone-and-be-damned?zid=306&ah=1b164dbd43b0cb27ba0d4c3b12a5e227
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【 アイウィットネス 】

ガーディアン 6月11日

Eye 1
エリザベス女王の90回目の誕生日を祝う近衛騎兵軍旗分列行進式の式典の最中、気絶してしまった一人の兵士。(写真上)

インドネシア、パレンバンの全寮制学校の壁。コーランが刻まれた木製パネルでできています。(写真下・以下同じ)
Eye 2
インド、ムンバイの市場で売るため、分解される大量の自動車の部品、ファン、フィルタや燃料ポンプなど。
Eye 3
インド、アッサム地方最大の都市ゴウハティのごみ捨て場、再利用できるものを探す人々と大アフリカ・ハゲコウ(コウノトリ科)
Eye 4
https://www.theguardian.com/world/series/eyewitness

 

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ほんとうの「今」を知りたくて、ニューヨークタイムズ、アメリカCNN、NBC、ガーディアン、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載しています。 趣味はゴルフ、絵を描くこと、クラシック音楽、Jazz、Rock&Pops、司馬遼太郎と山本周五郎と歴史書など。 @idonochawanという名前でツィートしてます。
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